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3.11
パイロットランプ付きスイッチ (switch with pilot lamp)
スイッチの内部にパイロットランプを組み込んだスイッチ。電路の電圧で点灯するものと,通電する負
荷電流で点灯するものとがある。
3.12
防水形 (water proof type)
屋側で雨水などがかかる場所で使用できる構造の形式。防水の等級によって,防滴II形,防雨形,防ま
つ形及び噴流形に区分する。
なお,水の浸入に対する保護等級を,JIS C 0920に従って分類する場合は,防滴II形がIPX2,防雨形が
IPX3,防まつ形がIPX4,噴流形がIPX5である。
3.13
普通形 (ordinary type)
防水形以外の形式。
3.14
連用形 (interchangeable type)
埋込形のもので,取付枠に最大3個まで取付け及び取外しができ,JIS C 8340の付図2[1個用スイッチ
ボックス(カバーなし)]に規定する1個用のスイッチボックスに取り付けできる形式。大角形,ワイドハ
ンドル形などがある。
3.15
導電金具 (conductive metal parts)
定格電流を通電する部品。
3.16
片切スイッチ (single pole switch)
単極単投に用い,1か所の負荷を1か所で開閉操作する標準的なスイッチ。
3.17
3路スイッチ (3 way switch)
単極切換えに用い,1か所の負荷を2か所で開閉操作するスイッチ。主に階段の上下などで用いる。
3.18
4路スイッチ (4 way switch)
単極切換えに用い,3路スイッチと組み合わせることによって,複数の箇所で1か所の負荷を開閉操作
するスイッチ。
3.19
両切スイッチ (two pole switch)
2極単投に用い,両極とも開路する場所で使用するスイッチ。
4 種類及び定格
種類及び定格は,表1による。
――――― [JIS C 8304 pdf 6] ―――――
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表1−種類及び定格
種類 接点構成 e) 定格電圧 定格電流 f)
名称 形別 V A
タンブラスイッチ 普通形 100 0.5
ロータリスイッチ 防滴II形 125 1
押しボタンスイッチ 防雨形 200 2
センサスイッチ 防まつ形 250 3
噴流形 300 4
6
7
10
12
プルスイッチ 普通形 15
20
注a) 単極単投に用いる片切スイッチ
b) 単極切換えに用いる3路スイッチ
c) 単極切換えに用いる4路スイッチ
d) 2極単投に用いる両切スイッチ
e) 接点構成はこれらの組合せのものも含む。
f) 定格電流の値は推奨値である。
5 性能
5.1 温度上昇
導電部の温度上昇は,7.2によって試験したとき,端子又は口出線は45 ℃以下でなければならない。
5.2 開閉
スイッチの開閉は,7.3によって試験したとき,極間短絡,溶着など使用上有害な故障を生じてはならな
い。また,内部にパイロットランプをもつものは,開閉試験後パイロットランプが正しく点灯しなければ
ならない。
5.3 絶縁抵抗
絶縁抵抗は,7.4によって試験したとき,5 M 坎 上でなければならない。
5.4 耐電圧
耐電圧は,7.5によって試験したとき,これに耐えなければならない。
5.5 耐熱
耐熱は,7.6によって試験したとき,合成樹脂成形品又はゴム成形品が軟化,変形,膨れ,その他使用上
有害な異常を生じてはならない。
5.6 引きひも強度
プルスイッチの引きひも又は引きひもの取付部強度は,7.7によって試験したとき,破損その他の故障を
生じてはならない。
5.7 ねじ端子部及びリード線の接続部の強度
ねじ端子部及びリード線の接続部の強度は,7.8によって試験したとき,次による。
a) ねじ端子のものは,端子又は端子ねじが破損してはならない。
b) リード線付きのものは,リード線接続部が破損してはならない。
――――― [JIS C 8304 pdf 7] ―――――
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5.8 ねじなし端子
ねじなし端子は,次による。
なお,試験に使用する電線は,JIS C 3307の軟銅単線とする。
a) 引張強度 引張強度は,7.9によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損,その他使用上有害な
故障を生じてはならない。
b) 曲げ強度 スイッチの曲げ強度は,7.10によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損,その他
使用上有害な故障を生じることがなく,5.1に適合しなければならない。
c) 端子ヒートサイクル スイッチの端子ヒートサイクルは,7.11によって試験したとき,125サイクル
目の温度上昇は25サイクル目の温度上昇値に8 ℃を加えた値を超えてはならない。
5.9 耐食性
鋼製部品の耐食性は,7.12によって試験したとき,使用上有害なさびを生じてはならない。
安全性を損なうおそれのない進行性のないさびは無視する。
5.10 アンモニアガス耐久
アンモニアガス耐久は,7.13によって試験したとき,端子ねじその他黄銅製部材に破損及びひび割れが
生じてはならない。
5.11 防水性
防水性は,7.14によって試験したとき,次による。
a) 充電部に浸水があってはならない。
b) 絶縁抵抗は,7.4によって試験したとき,5 M 坎 上でなければならない。
c) 耐電圧は,7.5によって試験したとき,これに耐えなければならない。
6 構造,寸法,材料及び表示
構造,寸法,材料及び表示は,7.1によって試験したとき,これに適合しなければならない。
6.1 構造一般
構造は,次に適合しなければならない。
a) 充電部は,通常の使用状態において,JIS C 8306の付図1(試験指の形状及び寸法)に示す試験指が
触れてはならない。この場合,試験指に加える力は30 Nとする。
なお,プルスイッチの鎖は開閉のとき,充電部に接触するおそれがなく,また,使用者が取り替え
る引きひもは取替えのとき,指が充電部に触れるおそれがあってはならない。
b) 操作部及び機械式接点は,開又は閉の位置に止まらなければならない。ただし,引きひも及び押しボ
タン操作のものは,操作部が元の位置に復帰するものでもよい。
c) 金属製の箱又はふたなどをもつもので,これらにアークが達するおそれのあるものは,その部分に絶
縁物の裏打ちを施さなければならない。
d) 電線の貫通孔の部分は,電線を損傷するおそれがあってはならない。
なお,露出形スイッチの電線貫通孔は,適合する電線又はケーブルが貫通できる寸法でなければな
らない。
e) 導電金具及び取付金具は,容易に緩みを生じない方法で堅固に取り付けてあるか,又は機器に影響し
ないように金具の動く範囲を有効に制限していなければならない。
f) ねじ,リベットなどで締め付けて通電する部分は,使用状態で収縮するおそれがある絶縁物を導体間
に挟んで同時に締め付けてはならない。ただし,絶縁物が収縮しても接触不良を生じるおそれがない
――――― [JIS C 8304 pdf 8] ―――――
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ようにしたものは,この限りでない。
g) 端子ねじのねじ作用をしている山数は,2以上とする。
h) 通常の使用状態で,ふたは脱落するおそれがあってはならない。
なお,ねじ込みふたのものは,ねじの作用している山数が1以上であるか,又は10 Nm(絶縁物製
は7.5 Nm)で締め付けたとき,充電部の露出や再使用できない損傷が生じてはならない。
i) 人が触れるおそれがあるものの表面及び露出形の台の裏側の充電金属部は,それぞれの面から3 mm
以上沈め,65 ℃で軟化しない絶縁性耐水質混和物(硫黄を除く。)の適量を容易に脱落しないように
詰めなければならない。ただし,台の裏側の充電金属部が取付面と空間6 mm以上,沿面10 mm以上
の距離があるものは,混和物を詰めなくてもよい。
j) スイッチボックスに取り付けるものは,使用状態に取り付けたとき,地絡を生じるおそれがあっては
ならない。
なお,スイッチボックスを使用することなく造営材に取り付けられるものは,端子部を難燃性の絶
縁物で堅固に覆わなければならない。
k) 端子の代わりに口出線をもつものは,次による。
1) 口出線は,JIS C 3307,JIS C 3342若しくはJIS C 3612に適合した電線,又はこれらと同等以上の
電気的特性をもたなければならない。
2) 端子と電線との接続部は,カシメ止め,溶接,はんだ付けなどで確実に接続しなければならない。
6.2 端子
電線を接続する端子及びねじは,次による。
a) 口出線付きのものを除き,端子は定格電流に応じた太さの電線を容易に,かつ,確実に接続でき,定
格電流ごとに表2に示す電線が接続できなければならない。
表2−接続電線の太さ
定格電流 A 12以下 15 20
単線接続用のもの(直径) mm 1.6 1.6, 2.0
より線接続用のもの(断面積) mm2 2.0 3.5
b) 端子ねじの太さ(呼び)は,定格電流に従い表3に示す値以上でなければならない。
なお,端子ねじの頭部で直接電線を締め付けるもの(以下,巻締ねじという。)の端子ねじは,JIS C
8303の図B.1(大頭丸平小ねじ)又はこれと同等以上の締付効果がなければならない。
表3−端子ねじの太さ(呼び)
定格電流A 7以下 10, 12, 15 20
端子ねじの太さ 巻締ねじ端子の場合 M3.5 M4 M4
(呼び) その他の締付方式の端子の場合 M3 M3.5 M4
c) 端子ねじは,部品の取付けに兼用してはならない。ただし,電線の取付け及び取外しのとき,部品の
取付けが緩むおそれのないものは,この限りではない。
d) ねじなし端子は,次による。
1) 電線の導体(以下,6.2において導体という。)に有害な損傷を与えることなく,十分な圧力で金属
体の間に導体が支持される構造でなければならない。
2) 導体を直接に端子へ正しく容易に差し込み接続でき,指示された長さの導体を十分に差し込んだと
き,器具の機能又は端子部分に有害な影響を及ぼすおそれがない構造でなければならない。
3) 2本以上の導体を一つの端子に接続するものは,各導体を個々に接続,支持及び取外しできる構造
――――― [JIS C 8304 pdf 9] ―――――
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でなければならない。ただし,導体の取外しは,各導体を一括して同時にできるものでもよい。
e) 3路スイッチ及び4路スイッチの端子は,導体などの接続が正しくできるように,識別表示を施さな
ければならない(図1参照)。
6.3 開閉の表示
開閉の操作又は状態の表示は,次の各項目によって,明りょうに表示しなければならない。ただし,プ
ルスイッチ,押しボタンスイッチ,3路スイッチなどのように構造上又は使用上表示が困難なものは,表
示がなくてもよい。
なお,開路の表示は省略してもよい。
a) 開閉の操作表示は,原則として文字(入,切,ON,OFFなど)又は記号(○,|など)によって施
す。
b) 開閉の状態表示は,表4によって施さなければならない。
なお,表示灯で表示するものは,開路又は閉路を点灯によって表示してもよい。
表4−開閉の状態表示
識別方法 開路の状態 閉路の状態
色別の場合 緑を原則とする。 赤
文字又は記号の場合 切,OFF,○ など 入,ON,| など
注記 開路の状態を色別で行う場合,緑を原則とするが,その他の色を
用いる場合は,赤と紛らわしくない色を用いてもよい。
6.4 絶縁体
絶縁体は,次による。
a) 絶縁体は,通常の使用温度に耐えるものでなければならない。また,充電金属に接触又は近接した部
分の温度に十分耐え,かつ,吸湿性が少ないものでなければならない。
なお,電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和37年通商産業省令第85号)第1項の別表第四
又は第2項(J 60669-1)に適合したものは,これを満足するとみなす。
b) 人が触れる絶縁物の外郭などに充電金属が接触している部分の厚さは0.8 mm以上なければならない。
また,露出形のスイッチの合成樹脂成形品製のふた及び器台の厚さは,ノックアウトの部分を除き,
1.5 mm以上なければならない。
c) 防水形のものにあっては,トラッキング指数(PTI値)175以上の性能をもたなければならない。
6.5 金具類の材料
金具類の材料は,次による。
a) ばね作用をする導電金具の材料は,JIS H 3100,JIS H 3110若しくはJIS H 3130に適合するものであ
るか,又はこれらと同等以上のばね性及び導電性をもたなければならない。
b) その他の導電金具及び機械式接点の材料は,銅,銅合金,銀,銀合金又はこれらと同等以上の導電性
をもたなければならない。
c) 端子ねじの材料は,銅,銅合金又はこれらと同等以上の導電性をもたなければならない。
6.6 スイッチボックス取付用埋込形の取付部などの寸法
JIS C 8340に規定するスイッチボックスへ取り付ける埋込形のものの取付部及び/又はボス部の寸法は,
次に適合し,かつ,プレートが取り付けできる寸法でなければならない。
a) 大角連用形 JIS C 8375に規定する取付枠に取り付けでき,大角穴のプレートに組合せできるもの。
形状は図2による。
――――― [JIS C 8304 pdf 10] ―――――
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