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C 8704-2-2 : 2019
附属書JA
(参考)
材料関係特性
JA.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JA.2 材料表示
JA.2.1 目的
材料表示の目的は,環境保護の観点から蓄電池のリサイクルを促進することである。蓄電池に使用する
樹脂材料には,JIS K 6899-1の材料シンボルで明瞭に識別でき,蓄電池の使用期間を通じて判読可能であ
る材料表示が付与される。
JA.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.2(材料表示)で検査したとき,正確で判読可能な材料の識別表示をしてもよい。
JA.3 材料の可燃性
JA.3.1 目的
蓄電池に適切な防火安全手段を講ずるために,電槽及び蓋の樹脂部の燃焼特性がJIS C 8704-2-1に規定
されている水準であるかを適切な試験設備で確認し,この結果から蓄電池の樹脂材料の燃焼特性レベル及
び自己消火特性レベルを明確にする。
JA.3.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.3(材料の可燃性)によって試験したとき,電槽及び蓋の材料の燃焼等級レベルを
定め,電槽及び蓋と同じ厚さのサンプルの燃焼等級レベルを報告することが望ましい。
JA.4 セル間コネクタ特性
JA.4.1 目的
高率放電で接続導体の温度が70 ℃を超える高温になる危険性を防止するために,大電流条件下で指定さ
れた接続導体(接続して組電池を形成する蓄電池外側の導体をいう。)の到達する最高温度を確認する。
JA.4.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.4(セル間コネクタ特性)で試験し,接続導体が到達した最高温度を測定し報告す
ることが望ましい。
JA.5 内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度特性
JA.5.1 目的
蓄電池の変形の有無及びその変形量並びに変形量に相当する隙間を確保するために,特定条件下で蓄電
池の膨れ・伸びを確認する。
JA.5.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJF.5(内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度)で試験し,寸法の変化を変化率
(%)及び変化量(mm)で提示してもよい。
注記 金属製の格納容器を使用する場合は,この限りでない。
――――― [JIS C 8704-2-2 pdf 11] ―――――
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C 8704-2-2 : 2019
附属書JB
(参考)
充放電サイクル特性
JB.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JB.2 充放電サイクル特性
JB.2.1 目的
蓄電池が,電力供給が不安定,不十分なために,頻繁に,又は少なくとも日に1回の割合で放電が行わ
れるような地域で,及び/又は充電が浮動充電用に設定されたままで,このような放電をされる場合の総
容量及びサイクル性能を確認する。
JB.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJH.2(試験方法)で試験したとき,1.80 V/セルに達するまでの2時間放電サイクル
数は表JB.1を満足することが望ましい。
表JB.1−充放電サイクル特性
使用環境の電力事情 1.80 V/セルに達するまでの2時間放電サイクル数
よい(Reliable mains power) 50サイクル未満の蓄電池がない。
悪い(Unreliable mains power) 150サイクル未満の蓄電池がない。
300サイクル未満の蓄電池がない。
非常に悪い(Very unreliable mains power)
――――― [JIS C 8704-2-2 pdf 12] ―――――
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C 8704-2-2 : 2019
附属書JC
(参考)
耐熱特性
JC.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JC.2 弁作動特性
JC.2.1 目的
弁が蓄電池の稼動期間を通じて開弁し,適切に機能するために,蓄電池に取り付けられた各々の弁が,
高温(55 ℃又は60 ℃)試験の前後において開弁し,ガスを放出することを確認する。
JC.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.2(弁作動特性試験)で試験したとき,高温試験の前後において,ガスの放出が検
知されなければならない。
JC.3 40 ℃作動特性
JC.3.1 目的
浮動充電電圧の温度補正を行うことなく,実際に使用される可能性のある温度下で稼動させた場合の蓄
電池の予想寿命データを,加速係数を使用せずに直接得るため,蓄電池を実際の高温温度環境下で,浮動
充電電圧で稼動させ,その挙動を確認する。
JC.3.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.3(40 ℃作動特性試験)で試験したとき,経過期間は表JC.1を満足するのがよい。
この経過期間は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。
表JC.1−40 ℃作動特性
単位 日
使用レベル 経過期間
短期間(Brief duration exposure time) ≧500
中期間(Medium duration exposure time) ≧750
長期間(Long duration exposure time) ≧1 100
超長期間(Very long duration exposure time) ≧1 700
JC.4 55 ℃又は60 ℃の高温特性
JC.4.1 目的
蓄電池は,高温の条件下では水分の喪失量が多く,格子の腐食も進むため,容量低下が促進されるとと
もにその性能が早期に低下する。この厳しい高温稼動条件下で蓄電池がどれだけの期間にわたり性能を発
揮するのか,また,どのような設計が,より長く耐えられるのかを確認する。
JC.4.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.4(55 ℃又は60 ℃高温特性試験)で試験したとき,試験温度55 ℃又は60 ℃,容量
試験の区分(3時間率容量試験又は0.25時間率)で,経過期間は,表JC.2を満足することが望ましい。こ
――――― [JIS C 8704-2-2 pdf 13] ―――――
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C 8704-2-2 : 2019
れらの値は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。
表JC.2−55 ℃又は60 ℃の高温特性
単位 日
要求レベル 経過期間
温度 55 ℃ 温度 60 ℃
3時間率 0.25時間率 3時間率 0.25時間率
短期間(Brief duration exposure time) ≧150 ≧75 ≧105 ≧55
中期間(Medium duration exposure time) ≧250 ≧125 ≧175 ≧90
長期間(Long duration exposure time) ≧350 ≧175 ≧250 ≧125
≧500
超長期間(Very long duration exposure time) ≧250 ≧350 ≧175
JC.5 低温特性
JC.5.1 目的
適切な耐寒保護がなされておらず,電源供給が不安定な設備で稼動期間中に発生する可能性のある電解
液凍結に対して,蓄電池がどの程度耐えられるのかを明確にするために,低温条件下で蓄電池の機械的安
定性及び指定された条件下で適切な容量回復性を確認する。
JC.5.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJG.5(低温特性試験)で試験したとき,容量率Calsは95 %以上であることが望ましい。
また,機械的損傷がないことが望ましい。容量率Calsは,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適
用する。
――――― [JIS C 8704-2-2 pdf 14] ―――――
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C 8704-2-2 : 2019
附属書JD
(参考)
過放電特性
JD.1 一般
この附属書は,対応国際規格の要求事項について,参考として記載する。
JD.2 不規則過放電特性
JD.2.1 目的
組電池中で,蓄電池の不具合が生じ,充電レベルが異なる蓄電池と交換する場合,又は過放電防止装置
がないか使用できない場合は,容量が非常に不均衡となる。このような条件下で,組電池が充電及び放電
されると,稼動期間中に過酷な過放電にさらされる蓄電池が生じる。このような蓄電池が指定された最低
限の容量回復性能を確認する。
JD.2.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJI.2(不規則過放電特性試験)で試験したとき,蓄電池交換を含む保守点検が確実に実
施されている場合は,不均衡過放電容量率Caodは80 %以上であることが望ましい。
JD.3 過放電サイクル特性
JD.3.1 目的
組電池中で,蓄電池の不具合が生じ,充電レベルが異なる蓄電池と交換する及び/又は過放電防止装置
がないか使用できないとき,蓄電池は,低い放電終止電圧まで繰り返し放電され,過放電状態となる。こ
のような蓄電池が,規定の条件下で最低限の容量回復性能を確認する。
JD.3.2 推奨事項
JIS C 8704-2-1のJI.3(過放電サイクル特性試験)で試験したとき,電力事情が悪い及び/又は信頼性の
低い放電終止電圧制御しか確保できない場合は,過放電サイクル後の残存容量率Caocは90 %以上であるこ
とが望ましい。
――――― [JIS C 8704-2-2 pdf 15] ―――――
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JIS C 8704-2-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60896-22:2004(MOD)
JIS C 8704-2-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.220 : 電池及び蓄電池 > 29.220.20 : 酸化二次電池(鉛蓄電池)
JIS C 8704-2-2:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC8704-2-1:2019
- 据置鉛蓄電池―第2-1部:制御弁式―試験方法