JIS C 8704-2-1:2019 据置鉛蓄電池―第2-1部:制御弁式―試験方法

JIS C 8704-2-1:2019 規格概要

この規格 C8704-2-1は、負荷及び直流電源に常に接続され,一般に定置(据置)状態で用いる制御弁式据置鉛蓄電池の試験方法について規定。

JISC8704-2-1 規格全文情報

規格番号
JIS C8704-2-1 
規格名称
据置鉛蓄電池―第2-1部 : 制御弁式―試験方法
規格名称英語訳
Stationary lead-acid batteries -- Part 2-1:Valve regulated types -- Methods of test
制定年月日
2006年9月20日
最新改正日
2019年3月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 60896-21:2004(MOD)
国際規格分類

ICS

29.220.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電気設備 I 2021, 電気設備 II-1 2021, 電気設備 II-2 2021, 電気設備 III 2021
改訂:履歴
2006-09-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2019-03-20 改正
ページ
JIS C 8704-2-1:2019 PDF [41]
                                                                                C 8704-2-1 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 機能的特性・・・・[4]
  •  5 一般試験条件・・・・[4]
  •  6 試験方法・・・・[5]
  •  附属書JA(参考)ガス放出特性試験・・・・[12]
  •  附属書JB(参考)耐電流特性試験・・・・[15]
  •  附属書JC(参考)短絡電流試験及び内部抵抗試験・・・・[16]
  •  附属書JD(参考)外部発火源からの内部引火防止に関する試験・・・・[18]
  •  附属書JE(参考)耐地絡特性試験・・・・[19]
  •  附属書JF(参考)材料関係特性評価試験・・・・[21]
  •  附属書JG(参考)耐熱特性試験・・・・[23]
  •  附属書JH(参考)充放電サイクル特性試験・・・・[26]
  •  附属書JI(参考)過放電特性試験・・・・[28]
  •  附属書JJ(参考)熱逸走特性試験・・・・[30]
  •  附属書JK(参考)強度特性試験・・・・[32]
  •  附属書JL(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[34]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 8704-2-1 pdf 1] ―――――

C 8704-2-1 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電池
工業会(BAJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS C 8704-2-1:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS C 8704の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS C 8704-1 第1部 : ベント形
JIS C 8704-2-1 第2-1部 : 制御弁式−試験方法
JIS C 8704-2-2 第2-2部 : 制御弁式−要求事項

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 8704-2-1 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 8704-2-1 : 2019

据置鉛蓄電池−第2-1部 : 制御弁式−試験方法

Stationary lead-acid batteries- Part 2-1: Valve regulated types-Methods of test

序文

  この規格は,2004年に第1版として発行されたIEC 60896-21を基に2006年に制定された。対応国際規
格は,第1版の発行から約15年が経過しているが,その間に一度も改正されておらずその有効性が低下し
ている。そのような事情から,その後の社会環境の変化を踏まえ現状の技術水準に対応するため,今回の
改正を行った。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JLに示す。

1 適用範囲

  この規格は,負荷及び直流電源に常に接続され,一般に定置(据置)状態で用いる制御弁式据置鉛蓄電
池(以下,蓄電池という。)の試験方法について規定する。
なお,この試験方法に対応する要求事項は,JIS C 8704-2-2に規定している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60896-21:2004,Stationary lead-acid batteries−Part 21: Valve regulated types−Methods of test
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7414 ガラス製温度計
JIS C 1102(規格群) 直動式指示電気計器
JIS C 8352 配線用ヒューズ通則
JIS C 8704-2-2 据置鉛蓄電池−第2-2部 : 制御弁式−要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60896-22:2004,Stationary lead-acid batteries−Part 22: Valve regulated types
−Requirements(MOD)
JIS R 3505 ガラス製体積計

――――― [JIS C 8704-2-1 pdf 3] ―――――

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C 8704-2-1 : 2019

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
制御弁式鉛蓄電池(valve regulated lead acid battery)
内部圧力が規定値を超えるとガスを放出する制御弁を備えた鉛蓄電池。
3.2
計測機器の精度(accuracy of a measuring instrument)
測定機器の表示する値と実際の値との近似性の品質。
注記 表示値が実際の値に近いほど精度は増す。
3.3
アンペア時(ampere-hour)
放電電流(A)に電流が流れた時間(h)を乗じることによって求める電気量又は電池容量。
注記 単位はAh。1 Ahは,3 600クーロンに等しい。
3.4
二次電池(secondary battery)
繰り返し充電して使用できるように設計された電池。
3.5
モノブロック電池(monoblock battery)
正負極板,隔離板,電解液及び端子又は中間接続体を組み立てて収納した独立の単電池室を,電気的に
複数個接続した1個の電池。
3.6
充電(charging of a battery)
二次電池に外部から電気エネルギーを与え,電池内部に化学変化を起こし,エネルギーを化学エネルギ
ーとして蓄えること。
注記 充電条件は,最大の電圧,電流及び期間によって規定される。
3.7
満充電(full charge)
利用できる活物質が十分に充電された状態。
3.8
過充電(overcharge)
製造業者が指定する浮動充電電圧値を超える,満充電状態の二次電池への継続充電。
3.9
単電池(cell)
化学エネルギーの直接変換で電気エネルギー源となる基本的な機能単位。電極及び電解液から構成され
る蓄電池では,公称電圧2 Vである。セル(素電池)ともいう。
3.10
組電池(assembled battery)
単電池2個以上又はモノブロック電池2個以上で構成されている一組の電池。
3.11
実容量,Ca(actual capacity,Ca)

――――― [JIS C 8704-2-1 pdf 4] ―――――

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C 8704-2-1 : 2019
定められた温度・放電率によって放電終止電圧まで放電される試験で,蓄電池から放出される電気量。
注記 この値は通常,アンペア時(Ah)で示し,Caで表す。
3.12
定格容量,Crt(rated capacity,Crt)
蓄電池が満充電後に定められた条件の下で放出できる電気量であり,製造業者が報告する値。
注記 この値は通常,アンペア時(Ah)で示し,Crtで表す。
3.13
耐久特性(durability)
限界状態に達するまで,与えられた使用及び保守の条件下で必要な機能を実行する電池の能力。
3.14
電解液(electrolyte)
イオン伝導性を付与する移動性イオンを含む液体の物質。
3.15
製品範囲(product range)
注記 この規格では採用しない。
3.16
熱逸走(thermal runaway)
定電圧充電中に,電池の放熱能力の度合いで連続的に温度が上昇し,その結果,更に充電電流が増加し,
最悪の場合には電池の破壊にもつながる不安定な状態。
3.17
表面温度(surface temperature)
蓄電池の上面近傍(1 cm以内)の温度。
3.18
放電終止電圧(final voltage)
蓄電池の放電を終了する所定の電圧。Ufinalで表示する。
3.19
過放電(over-discharge)
蓄電池の定められた容量又は電圧の仕様上の下限を超えて行う放電。
3.20
回復充電(regenerative charge)
放電した電池を,次回の放電に備えて,容量が回復するまで充電すること。
3.21
浮動充電(float charge)
二次電池の満充電状態を維持するために,負荷と並列に接続し,負荷に電力を供給しながら,二次電池
に常時一定の電圧を印加して行う充電。
3.22
浮動充電電圧,Uflo(float voltage,Uflo)
浮動充電中の二次電池の電圧。製造業者が指定できる。Ufloで表示する。
3.23
公称電圧(nominal voltage)

――――― [JIS C 8704-2-1 pdf 5] ―――――

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