JIS C 8904-9:2017 太陽電池デバイス―第9部:ソーラシミュレータの性能要求事項 | ページ 4

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C 8904-9 : 2017
− 製造業者名
− モデル
− ソーラシミュレータの発光方式(パルス発光形又は定常光形)
− シリアルナンバー
− 製造日(又は製造日が調べられるシリアルナンバーでもよい。)
さらに,ソーラシミュレータの製造業者は,各シミュレータに添付するデータシートに次の情報を記載
する。
− データシートの発行日
− ソーラシミュレータの適用範囲(I-V測定用,又は光照射試験用)
− “スペクトル合致度”の等級分類
− “放射照度の場所むら”の等級分類
− 放射照度短時間変動率(STI)及び放射照度長時間変動率(LTI)の等級分類
− 等級分類を区分するために用いた測定方法
− それらの等級分類を決定した際の放射照度の範囲
− データ取得の最大時間(I-V特性の測定に用いる場合)
− 等級分類が有効な動作環境(周囲条件,電力要求事項)
− 等級分類を決定した試験平面の位置及び公称面積
− 測定に用いた分光放射照度標準電球及び“等級分類が決定された際の放射照度レベル”
− 測定した分光放射照度の表
− 放射照度の安定化に必要なウォームアップ時間
− I-V特性の測定に必要な安定性を満足するウォームアップ時間
− 指定試験領域で測定した放射照度の場所むらの表
− 放射照度長時間変動率(LTI)
− 照射面への最大入射角
− 放射照度プロフィル及びパルス時間(パルス形ソーラシミュレータの場合)
− データサンプリング時間
− 等級分類の検証を必要とする可能性がある変更
− 適用可能な太陽電池セル・モジュールの種類

――――― [JIS C 8904-9 pdf 16] ―――――

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C 8904-9 : 2017
附属書JA
(参考)
ソーラシミュレータ照射における太陽電池への入射角
ソーラシミュレータから照射される光は,ある程度の広がり角をもっている。このため,照射光の広が
り角及び入射角は,分けて測定する必要がある(図JA.1参照)。
インテグレータ照射形の場合,照射面までの距離及び照射面コーナまでの寸法から,幾何学的に入射角
を算出する方法が用いられる場合がある(図JA.2参照)。
図JA.1−入射角及び広がり角
図JA.2−入射角及び広がり角
入射角の測定を汎用的に行うには,ゴニオメータと開口角を制限した検出器との組合せが考えられる。
ただし,市販のゴニオメータの回転半径は小さいため,専用ジグの製作が必要となる。ここで,複数の開
口角で照度を測定することによって,直達光と拡散光との比率を定量的に測定することが可能となる(図
JA.3参照)。広がり角については,ピンホールから照射した光の像の外径(光照射径)から算出方法が代
用される場合もある(図JA.4参照)。

――――― [JIS C 8904-9 pdf 17] ―――――

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図JA.3−入射角・広がり角の測定例
図JA.4−広がり角の測定例
参考文献 IEC 60891,Photovoltaic devices−Procedures for temperature and irradiance corrections to measured
I-V characteristics

――――― [JIS C 8904-9 pdf 18] ―――――

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附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
IEC 60904-9:2007,Photovoltaic devices−Part 9: Solar simulator performance
JIS C 8904-9:2017 太陽電池デバイス−第9部 : ソーラシミュレータの性能要求
事項 requirements
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 JISとほぼ同じ 追加 ソーラシミュレータのスペクトル IECに改正を提案する。
合致度の等級分類にMA,MS,IA,
IB及びICを追加した。
3.0A 放射照度 − − 追加 用語及び定義を追加した。 IECに改正を提案する。
3.1A スペクトル可変式 − − 追加 用語及び定義を追加した。 IECに改正を提案する。
ソーラシミュレー

3.3A 最大入射角 − − 追加 用語及び定義を追加した。 IECに改正を提案する。
3.6 逐次パルス発光に 3.6 JISとほぼ同じ 追加 用語の定義を追加した。 IECに改正を提案する。
よるI-Vデータ取得
時間
3.6A 有効照射時間 − − 追加 用語及び定義を追加した。 IECに改正を提案する。
3.8 近似波長帯 3.8 JISとほぼ同じ 変更 IECに改正を提案する。
対応国際規格では,結晶系だけを規
定しているが,対象となる太陽電池
セル・モジュールは,少なくとも結
晶系,アモルファス系,多接合,
CIS系の4種類を区別する必要があ
るため,変更した。
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9 : 2017
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――――― [JIS C 8904-9 pdf 19] ―――――

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C 8904-9 : 2017
C8
3
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
904-
9
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
及び題名 番号 の評価
01
3.9 スペクトル合致度 3.9 JISとほぼ同じ 追加 スペクトル合致度を求める式(2A) ECに改正を提案する。
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を追加した。また,基準太陽光のエ
ネルギー分布を,結晶系,アモルフ
ァス系,多接合,CIS系を4種類に
区別し,表1A,表1B及び表1Cを
追加した。
3.12 ソーラシミュレー 3.12 JISとほぼ同じ 追加 IECに改正を提案する。
スペクトル合致度は,八つの区分に
タの等級分類 等級分類とした。また,太陽電池セ
ル・モジュールの種類を記述するこ
ととした。例えば,“A-A-A(結晶
系)”。
4 ソーラシ 4 JISとほぼ同じ 追加 スペクトル合致度の等級分類に, IECに改正を提案する。
ミュレータ 表2 MS,MA,IA,IB及びICを追加し,
の等級 それぞれのスペクトル合致度を規
表2 定した。
変更 放射照度の場所むらの等級分類B 我が国ではソーラシミュレータを
の規定値5 %を3 %に変更した。 用いた屋内測定方法が主となるた
めIEC規格よりも,規格の一部を
厳しくした。また,JIS C 8904-2
において場所むらが測定結果に及
ぼす影響をシミュレーションして
おり,その結果からも,3 %以内
に抑えることの有用性が確認でき
る。
IEC規格との差異は既に一度提案
しているが,技術的に十分達成可
能な範囲であるので,継続して
IECに改正を提案する。

――――― [JIS C 8904-9 pdf 20] ―――――

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JIS C 8904-9:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60904-9:2007(MOD)

JIS C 8904-9:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8904-9:2017の関連規格と引用規格一覧