JIS C 9300-6:2013 アーク溶接装置―第6部:限定使用率アーク溶接装置 | ページ 5

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14 危険低減装置

  危険低減装置は,定格無負荷電圧が113 Vを超えるプラズマ切断電源だけに適用する。危険低減装置は,
当該環境下で許容する定格無負荷電圧を超えた無負荷電圧による感電の危険を低減できる。
要求事項は,表3による。
表3−プラズマ切断電源のための危険低減装置の要求事項
低減していない無負荷電圧 低減した無負荷電圧 動作時間
V V s
113350 113 0.3
危険低減装置の合否判定は,該当する場合,JIS C 9300-1の13.(危険低減装置)による。

15 機械的要求事項

15.1 一般

  JIS C 9300-1の14.1(一般的要求事項)による。

15.2 外箱

15.2.1  外箱材料
JIS C 9300-1の14.2.1(外箱材料)による。
15.2.2 外箱強度
JIS C 9300-1の14.2.2(外箱強度)による。

15.3 運搬手段

  JIS C 9300-1の14.3(つり上げ手段)による。

15.4 落下耐量

  JIS C 9300-1の14.4(落下耐量)による。

15.5 傾斜安定性

  JIS C 9300-1の14.5(傾斜安定性)による。

16 補助装置

16.1 一般

  非専門家が使用するために設計した溶接電源に使用する補助装置は,この規格の要求事項による。

16.2 ワイヤ送給装置

16.2.1  一般
ワイヤ送給装置は,外付け又は溶接電源に内蔵し,かつ,16.2.216.2.4を除外したJIS C 9300-5の要求
事項による。
16.2.2 試験条件
試験条件は,5.1による。
16.2.3 温度要求事項
温度要求事項は,箇条7による。
16.2.4 故意でない接触に対する保護
ワイヤ送給装置は,溶接電圧を印加している部品との故意でない接触に対して,保護策をとる。その保

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護策は,丁番を付けたカバー又は保護ガードで行うことができる。
合否判定は,目視検査による。

16.3 トーチ

16.3.1  一般
トーチはJIS C 9300-7の要求事項による。ただし,16.3.2及び16.3.3を除外する。
16.3.2 試験条件
試験条件は,5.1による。
16.3.3 温度要求事項
温度要求事項は,箇条7による。

16.4 溶接棒ホルダ

  溶接棒ホルダは,JIS C 9300-11に規定するA形ホルダによる。

16.5 圧力調整器

  圧力調整器は,JIS B 6803による。

17 定格銘板

17.1 一般

  JIS C 9300-1の15.1(一般的要求事項)による。

17.2 表示

  定格銘板には表形式で枠を設けて,次の情報及びデータを表示する。
a) 機器の識別名
b) 溶接出力
c) 電源入力
データの表示方法は,通常,図5による(例として,附属書Bを参照)。
定格銘板の寸法は規定せず,自由に選択できる。
使用者が,より読みやすく便利な場所に貼付するため,前述の部分をそれぞれ分離してもよい。
注記 追加の情報も記載することができる。より有効な情報としては,例えば,製造業者の提供する
技術資料にある絶縁クラス,汚染度,力率などがある(箇条19を参照)。

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a) 機器の識別名
1)
2) 3)
4)
b) 溶接出力
5) 8)
7) 9) 10) 11) 12)
6) 7a) 9a) 10a) 11a) 12a)
c) エネルギー入力及びその他
13) 14) 15) 16)
17a) 17b) 18)
図5−定格銘板の原則

17.3 内容

  次の説明は,図5に示す番号を付けた表形式の枠に関することを示す。
a) 機器の識別名
枠1) 製造業者,供給業者又は輸入業者の名前及び住所,並びに,必要がある場合,商標及び生産国
枠2) 製造業者の形式名(識別名)
枠3) 設計及び製造のトレーサビリティ,例えば,製造番号
枠4) 溶接電源が要求事項に適合していることを確認するための規格番号
b) 溶接出力
枠5) 溶接プロセスのシンボル。その例を,次に示す。
被覆アーク溶接
TIGアーク溶接
フラックス入りワイヤを含むMIG/MAG溶接
セルフシールドフラックス入りワイヤアーク溶接
プラズマ切断

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枠6) 出力電流シンボル。その例を,次に示す。
直流
交流,定格周波数は,Hzで表す。例えば,50 Hz
直流及び交流両出力,定格周波数は,Hzで表す。
枠7) U0···V 定格無負荷電圧
a) 直流の場合,ピーク値
b) 交流の場合,実効値
枠8) ···A/···V 定格最小出力電流/その時の標準負荷電圧定格最大出力電流/その時の標
準負荷電圧
枠9a) I2max···A 定格最大出力電流
枠10a) 2···V 標準負荷電圧
枠11a) 定格最大出力電流における連続モードの定格最大溶接時間tON(max)。
7.2.3 c) 参照。分及び秒の単位で表す。
枠12a) 連続した60分間の定格最大出力電流における断続モードの定格最大溶接時
間tON。7.2.3 e) 参照。分及び秒の単位で表す。
枠9a)枠12a) における値は,周囲温度20 ℃における定格最大出力電流及びサイクル時間
c) エネルギー入力
枠13) エネルギー入力シンボル。その例を,次に示す。
入力回路,相(1)の数字,交流のためのシンボル及び定格周波数
(例えば,50 Hz又は60 Hz)
エンジン
枠14) U1···V 定格入力電圧
枠15) I1max···A 定格最大入力電流
枠16) I1eff···A 最大実効入力電流
枠17a) “雨からの保護”(ISO 7000-0626)
枠17b) P··· 保護等級。例えば,IP21S又はIP23S
枠18) 該当する場合,クラスII装置のシンボル

17.4 許容値

  製造業者は,構成要素及び製造許容値を管理することによって,定格銘板の値を,次の許容値以内にす
る。
a) 0 定格無負荷電圧“V”。ただし,12.1によって測定した許容値±5 %を含む。いかなる場合も,
表2に規定する値を超えてはならない。

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b) 2min 定格最小出力電流 “A”
U2min 定格最小標準負荷電圧 “V”
b) の値は,定格銘板の値よりも大きくなってはならない。
c) 2max 定格最大出力電流 “A”
U2max 定格最大標準負荷電圧 “V”
c) の値は,定格銘板の値よりも小さくなってはならない。
d) 0 定格無負荷回転速度 “min−1” ±5 %
100 ─
e) 1max 最大入力電力 “kW”
f) 1max 最大入力電流 “A” ±10 %
g) ON(max) 連続モードの定格最大時間 ±10 %
t ON 断続モードの定格最大時間 ±10 %
合否判定は,標準溶接条件の下で測定することによって確認する[JIS C 9300-1の3.17(標準出力状態)
参照]。

18 出力調整

  JIS C 9300-1の16.(出力調整)による。

19 取扱説明及び注意書き

19.1 取扱説明

19.1.1  一般
それぞれの溶接電源には,取扱説明書及び安全のための指示を添付する。
19.1.2 取扱説明書
取扱説明書には,次の事項(適用可能なものにつき)を含める。
a) 一般事項
b) ワイヤ送給装置,ガスボンベ及び圧力調整器の注意事項
c) 指示,表示及びシンボル記号の意味
d) 入力配電系統,ヒューズ及び/又は回路遮断器の定格に関する情報
e) 溶接電源(例えば,冷却要求,場所,制御装置,指示器,燃料タイプなど)に関連した正しい使用上
の操作
f) 溶接能力,並びに温度制限装置の制限及び説明
g) 使用制限 : 溶接電源は,降雨中又は降雪中の使用には適さない。
h) 溶接電源を維持する方法(例えば,清掃)
i) 推奨する予備部品及び消耗品のリスト
j) 溶接電源を斜面に置いた場合の,ぐらつきに対する注意
k) この溶接電源に使用する補助装置のタイプ(形式)を記載する。
l) 凍結パイプの解凍に溶接電源を使用することに対する警告
m) シールドガスの圧力,流量及びタイプ
n) 出力電流のステップ又は範囲,及びセット値としてこれに対応するガス
o) (EMC要件が異なるため,削除した。)

――――― [JIS C 9300-6 pdf 25] ―――――

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JIS C 9300-6:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60974-6:2010(MOD)

JIS C 9300-6:2013の国際規格 ICS 分類一覧

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