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JIS D 0117-1:2005 規格概要
この規格 D0117-1は、自動車及び一般内燃機関用(船舶用,定置機関用など)に使用されるフィルタ及びその構成部品の用語について規定。
JISD0117-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D0117-1
- 規格名称
- 自動車及び内燃機関―フィルタ用語―第1部 : フィルタ及びフィルタ構成部品の定義
- 規格名称英語訳
- Road vehicles and internal combustion engines -- Filter vocabulary -- Part 1:Definitions of filters and filter components
- 制定年月日
- 2005年3月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 11841-1:2000(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.43, 43.060.20, 43.060.30, 43.060.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 自動車 I 2020, 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 2005-03-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS D 0117-1:2005 PDF [12]
D 0117-1 : 2005 (ISO 11841-1 : 2000)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本自動車部品工業会(JAPIA)/財
団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工
業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11841-1:2000,Road vehicles and
internal combustion engines−Filter vocabulary−Part 1: Definitions of filters and filter componentsを基礎として
用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS D 0117の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS D 0117-1 第1部 : フィルタ及びフィルタ構成部品の定義
JIS D 0117-2 第2部 : フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の定義
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS D 0117-1 pdf 1] ―――――
D 0117-1 : 2005 (ISO 11841-1 : 2000)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. フィルタ用語の分類・・・・[1]
- 3. フィルタの定義・・・・[3]
- 3.1 清浄・・・・[3]
- 3.2 ろ過される流体による分類・・・・[3]
- 3.3 ろ過段階の数及び組合せによる分類・・・・[4]
- 3.4 システム内での配置による分類・・・・[5]
- 3.5 ろ過材による分類・・・・[6]
- 3.6 ろ過方式による分類・・・・[7]
- 3.7 メンテナンスによる分類・・・・[7]
- 4. フィルタ構成部品の分類・・・・[8]
- 5. フィルタ構成部品の定義・・・・[8]
- 5.1 構成部品・・・・[8]
- 5.2 附属品・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS D 0117-1 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 0117-1 : 2005
(ISO 11841-1 : 2000)
自動車及び内燃機関−フィルタ用語−第1部 : フィルタ及びフィルタ構成部品の定義
Road vehicles and internal combustion engines−Filter vocabulary− Part 1: Definitions of filters and filter components
序文
この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 11841-1:2000,Road vehicles and internal
combustion engines−Filter vocabulary−Part 1: Definitions of filters and filter componentsを翻訳し,技術的内容
及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
この規格は,自動車及び一般内燃機関用(船舶用,定置機関用など)に使用されるフィル
タ及びその構成部品の用語について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 11841-1:2000,Road vehicles and internal combustion engines−Filter vocabulary−Part 1:
Definitions of filters and filter components (IDT)
参考 対応英語は,対応国際規格で定められた英語を示す。
2. フィルタ用語の分類
フィルタの用語は,次の6区分に分類し,図1による。
a) ろ過される流体
b) ろ過段階の数及び組合せ
c) システム内での配置
d) ろ過材
e) ろ過方式
f) メンテナンス
――――― [JIS D 0117-1 pdf 3] ―――――
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D 0117-1 : 2005 (ISO 11841-1 : 2000)
フィルタ
c) システム内での配置
a) ろ過される流 b) ろ過段階の数 d) ろ過材 e) ろ過方式f) メンテナンス
体(3.2参照) 及び組合せ (3.4参照) (3.5参照) (3.6参照) (3.7参照)
(3.3参照) −スピンオン形フィルタ
(3.7.1)
−エレメント交換式フィ
ルタ(3.7.2)
−複列式フィルタ(3.7.3)
−1段式フィルタ(3.3.1) −逆洗式フィルタ(3.7.4)
−2段式フィルタ(3.3.2) −自動フィルタ(3.7.5)
−複合式フィルタ,
コンビネーション式フィ
ルタ(3.3.3) −表面ろ過フィルタ(3.6.1)
−平行フィルタ(3.3.4) −内部ろ過フィルタ(3.6.2)
−多段式フィルタ(3.3.5) −遠心クリーナ(3.6.3)
−ファイバフィルタ(3.5.1)
−フェルトフィルタ(3.5.2)
−フェルトプレートフィルタ
−フェルトチューブフィルタ
−ひだ形フェルトフィルタ
−エアクリーナ,エアフィルタ −全流式フィルタ, −ペーパフィルタ(3.5.3)
(3.2.1) フルフローフィルタ(3.4.1) −ひだ形ペーパフィルタ
−キャビンフィルタ(3.2.1.1) −分流式フィルタ, −紙巻きフィルタ
−乾式エアクリーナ(3.2.1.2) バイパスフィルタ(3.4.2) −ストレーナフィルタ(3.5.4)
−湿式エアクリーナ(3.2.1.3) −インラインフィルタ(3.4.3) −ストレーナチューブフィルタ
−油槽式エアクリーナ, −タンク取付式フィルタ(3.4.4) −ひだ形ストレーナフィルタ
オイルバスエアクリーナ −サクションフィルタ(3.4.5) −ストレーナディスクフィルタ
(3.2.1.4) −プレッシャフィルタ(3.4.6) −ポケットストレーナフィルタ
−サイレンサクリーナ(3.2.1.5)
−リターンラインフィルタ(3.4.7) −ストレーナマルチチューブフィ
−排気ガスフィルタ(3.2.2) −プレフィルタ(3.4.8) ルタ
−燃料フィルタ,フューエルフィ−メインフィルタ(3.4.9) −ギャップフィルタ(3.5.5)
ルタ(3.2.3) −二次フィルタ, −プレートギャップフィルタ
−ディーゼル燃料フィルタ, 保護フィルタ(3.4.10) −積層ギャップフィルタ
ディーゼルフェーエルフィル −クランクケース換気フィルタ −ワイヤ(巻線)ギャップフィルタ
タ(3.2.3.1) (3.4.11) −ワイヤ・リングオンチューブギャ
−ガソリンフィルタ(3.2.3.2) −密閉クランクケース換気フィルタ ップフィルタ
−潤滑油フィルタ, (3.4.12) −焼結フィルタ(3.5.6)
オイルフィルタ(3.2.4) −活性炭素フィルタ(3.5.7)
−作動油フィルタ(3.2.5)
−冷却液フィルタ(3.2.6)
図 1 フィルタの分類
――――― [JIS D 0117-1 pdf 4] ―――――
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D 0117-1 : 2005 (ISO 11841-1 : 2000)
3. フィルタの定義
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
3.1 清浄 流体(液体又は気体)中に浮遊する固体又は液体 cleaning
の不純物をろ過,沈殿又は遠心力作用によって分
離して浄化すること。
3.1.1 クリーナ 清浄を行う装置又は組立品。 cleaner
3.1.2 ろ過 多孔性物質に流体を通過させて,流体から不純物 filtration
を分離すること。
3.1.3 フィルタ ろ過を行う装置又は組立品。 ろ過器,ろ器 filter
参考 液体中に気体を通過させ,不純物を分離す
る装置を含むこともある。
3.2 ろ過される流体による分類
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
3.2.1 エアクリーナ, 空気清浄用の1個又はそれ以上のフィルタ構成 air cleaner,
エアフィルタ 部品を含む組立品。 air filter
備考 次のような用途に使用する。
a) 直接又は過給機を通してエンジンに送
られる燃焼空気用。
b) 空気だめ(溜)からの空気の換気用及
び抽気用。
c) 圧縮空気システム(空気乾燥機など)
用。
d) コンプレッサの吸気用。
3.2.1.1キャビンフィルタ 自動車の車室内に供給される空気中から微粒子
キャビンエア cabin filter
及び気体の汚染物質を除去するための,1個又はフィルタ
それ以上のフィルタ構成部品を含む組立品。
3.2.1.2乾式エアクリーナ 紙などの乾燥したフィルタエレメントを通して, dry air cleaner
空気中の不純物を分離するエアクリーナ。
備考 “乾式”という名称は,このフィルタを湿
式,油槽式などの他の方式から区別するた
めに用いる。
3.2.1.3湿式エアクリーナ 金属繊維,スポンジ,紙などの含油エレメントを wet air cleaner
通して,空気中の不純物を分離するエアクリー
ナ。
3.2.1.4油槽式エアクリー ダストを多く含む空気を油だめ(溜)の油に導き, oil-bath air
ナ, 空気中の不純物を分離するエアクリーナ。油だめ cleaner
オイルバスエアク でダストの一部は捕集された後,油だめからオイ
リーナ ルミストを運び,更なるろ過のためにフィルタエ
レメントを通って上方に向かう。油だめに戻るオ
イルは,フィルタエレメントで捕集されたダスト
を運んでくる。
3.2.1.5サイレンサクリー 騒音を下げるために,特別に設計されたエアクリ silencer cleaner
ナ ーナ。
備考 一般的には,乾式エアクリーナとして設計
されているが,他の種類のエアクリーナに
も設計可能である。
――――― [JIS D 0117-1 pdf 5] ―――――
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JIS D 0117-1:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11841-1:2000(IDT)
JIS D 0117-1:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.30 : 冷却システム.潤滑システム
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.20 : 過給及び吸排気システム
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.43 : 自動車工学(用語集)