JIS D 0805:2010 高度道路交通システム―車線変更意思決定支援システム―性能要件及び試験方法 | ページ 3

                                                                                              9
D 0805 : 2010 (ISO 17387 : 2008)
,m
500
e
r
m)
tu
道路の曲率半径 (
a
タイプB
Type B
uv
r
375
u
isofc
250
dwayrad
125
Roa
5 10 15 20
closing speed, m/s
Target vehicle (m/s)
目標車両の接近速度
図7−タイプBシステムの最小機能範囲
3.2.4 タイプCシステム
図8は,道路の曲率半径及び目標車両の接近速度に関するタイプCシステムに要求される最小機能範囲
を示す。このシステムは,小さい曲率半径の曲線道路で運用することができる。当該車両の運転者に対し
ては,少なくとも取扱説明書の中で,このシステムの限界について次の主旨の内容を記載し,注意を喚起
しなければならない。
“曲率半径がX mより小さな曲線道路において,このシステムは十分に警報できない場合がある。”
ここでXは,曲率半径が500 m未満で設計されたシステムの場合,より小さな曲率半径に置き換えられ
る。
Type C
タイプC
,m
500
um
r
(v)
au
tre
375
fc
道路の曲率半径
diuso
250
adwayra
125
Ro
5 10 15 20
closing speed, m/s
Target vehicle (m/s)
目標車両の接近速度
図8−タイプCシステムの最小機能範囲

4 機能要件

4.1 LCDAS機能状態図

4.1.1  一般
LCDASは,図9の機能状態図に従って,作動しなければならない。

――――― [JIS D 0805 pdf 11] ―――――

10
D 0805 : 2010 (ISO 17387 : 2008)
LCDAS
作動状態
非警報
警報要件
不満足
起動基準適合 警報要件
満足
LCDAS (4.2参照) 警報 警報
非作動状態 レベル1
評価基準
起動基準不適合 不適合
評価基準
適合 警報
レベル2
以上
図9−LCDAS機能状態図
4.1.2 LCDAS非作動状態
LCDAS非作動状態では,システムは運転者にいかなる警報も発してはならない。この状態は電源が入
っていない,又は準備完了状態の場合がある。準備完了状態では,システムは目標車両を検知してもよい
が,起動基準を満たしていないため,警報を発してはならない。
4.1.3 起動基準
4.1.3.1 一般
LCDASは起動基準を満たしたとき,非作動状態から作動状態へと移行しなければならない。複数の起
動基準を同時に設けてもよい。その場合に考えられる起動基準には,次のものがあるが,必ずしも限定さ
れない。
4.1.3.2 常時起動
システムは常に作動状態にあってもよい(当該車両のイグニションがオンのときは,常に作動状態であ
る。)。
4.1.3.3 手動式スイッチ起動
システムは,手動で起動してもよい。例えば,トグルスイッチ,チップスイッチ,メニューベースのユ
ーザインタフェースなど。
4.1.3.4 方向指示器起動
システムは,当該車両の方向指示器の状態に基づいて起動してもよい。例えば,方向指示器が左に曲が
ることを示す場合,システムは当該車両の右側が起動しない状態のまま,左側は起動してもよい。
4.1.3.5 当該車両速度起動
システムは,当該車両の速度に基づいて起動してもよい。当該車両の速度があるしきい値と同じ又は高
いとき,システムが作動する。この場合,しきい値は16.7 m/s(60 km/h)を超えてはならない。

――――― [JIS D 0805 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
D 0805 : 2010 (ISO 17387 : 2008)
4.1.4 LCDAS作動状態
4.1.4.1 一般
LCDAS作動状態では,システムは目標車両を検知しなければならない。
4.1.4.2 非警報状態
非警報状態では,システムは作動中であるが,警報要件(4.2参照)を満たしていない。
4.1.4.3 警報状態
4.1.4.3.1 一般
警報状態では,システムが作動中であり,警報要件を満たしている。
4.1.4.3.2 警報レベル1状態
警報レベル1の状態では,警報要件を満たしているが,評価基準を満たしていない。この状態で運転者
に発する警報は,警報レベル2の警報及びそれ以上のレベルの警報と比較して,緊急を要しない警報でな
ければならない。
4.1.4.3.3 評価基準
4.1.4.3.3.1 一般
評価基準は,LCDASが監視するある種のパラメータである。評価基準は,運転者が車線変更を取りや
める意思決定をする上で役に立つものでなければならない。この評価基準が一つ又は複数満たされれば,
システムは警報レベル1から警報レベル2以上へと移行してよい。幾つかの評価基準は,同時に用いても
よい。考えられる評価基準には,次のものがあるが,それに限定されるわけではない。
4.1.4.3.3.2 方向指示器評価
システムは,当該車両の方向指示器の状態を判断してもよい。右方向指示器がオンの場合,システムは,
左側の警報出力に影響を与えることなく当該車両の右側で警報レベル2か,又はそれ以上のレベルへ移行
してもよい。
4.1.4.3.3.3 ステアリング操作入力評価
システムは,当該車両の運転者のステアリング操作入力を検知してもよい。例えば,運転者が右車線へ
の変更を開始すると判断した場合,システムは左側の警報出力に影響を及ぼすことなく,当該車両の右側
は警報レベル2か,又はそれ以上のレベルへ移行してもよい。
4.1.4.3.3.4 車線位置評価
システムは,当該車両の位置及び車線内の横方向への動きを判断してもよい。例えば,当該車両が右車
線へ向かう又はその車線内へ移動すると判断した場合,システムは左側の警報出力に影響を及ぼすことな
く,当該車両の右側は警報レベル2か,又はそれ以上のレベルへ移行してもよい。
4.1.4.3.3.5 横方向車間距離評価
システムは,目標車両との横方向車間距離を判断してもよい。システムに横方向車間距離を測定する性
能がある場合,横方向車間距離が設定しきい値未満であれば,システムは警報レベル2か,又はそれ以上
のレベルへ移行してもよい。
4.1.4.3.4 警報レベル2以上
警報レベル2以上はオプションである。警報レベル2以上の状態では,警報要件が満たされ,評価基準
も一つ以上満たされている。この状態で運転者に出される警報は差し迫った警報で,警報レベル1の警報
よりも緊急を要するものでなければならない。

――――― [JIS D 0805 pdf 13] ―――――

12
D 0805 : 2010 (ISO 17387 : 2008)

4.2 警報要件

4.2.1  一般
LCDASがもつ要件は,次による。
なお,図10で示す次のラインは,死角警報の要件及び接近車両警報の要件を説明するために用いる。右,
左及び後方の表現は,当該車両の進行方向を基準にしたものである。また,図の車線区分線は参考とする。
− ラインAは,当該車両の後端と平行で後端から後方30 mの距離にあるものとする。
− ラインBは,当該車両の後端と平行で後端から後方3 mの距離にあるものとする。
− ラインCは,当該車両の前端と平行で全視点範囲の95 %タイルの中心に位置するものとする。
− ラインDは,当該車両の前端の両方向へ延長するものとする。
− ラインEは,当該車両の中心線と平行でバックミラーを除く当該車両の左端に位置するものとする。
− ラインFは,当該車両の中心線と平行で当該車両の左端から0.5 mの距離にあるものとする。
− ラインGは,当該車両の中心線と平行で当該車両の左端から3 mの距離にあるものとする。
− ラインHは,当該車両の中心線と平行で当該車両の左端から6 mの距離にあるものとする。
− ラインJは,当該車両の中心線と平行でバックミラーを除く当該車両の右端に位置するものとする。
− ラインKは,当該車両の中心線と平行で当該車両の右端から0.5 mの距離にあるものとする。
− ラインLは,当該車両の中心線と平行で当該車両の右端から3 mの距離にあるものとする。
− ラインMは,当該車両の中心線と平行で当該車両の右端から6 mの距離にあるものとする。
− ラインNは,当該車両の後端の両方向へ延長するものとする。
− ラインOは,当該車両の後端と平行でその後方10 mの距離にあるものとする。

――――― [JIS D 0805 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
D 0805 : 2010 (ISO 17387 : 2008)
H G F E J K L M
D D
C C
N N
B B
O O
A A
H G F E J K L M
1 当該車両
2 全視点範囲の95 %タイルの中心
3 左隣接領域
4 右隣接領域
図10−警報要件図
4.2.2 検知可能な最小目標車両
LCDASは,高速道路及び同様の道路で走行を認めた二輪車に,運転者が乗った状態と同じ大きさの目
標車両を検知する性能をもたなければならない。
4.2.3 死角警報機能の要件
4.2.3.1 死角警報機能の警報要件
4.2.3.1.1 一般
死角警報機能は,左右の隣接領域を対象とする。隣接領域を対象とすることは,当該車両のバックミラ
ーの代用をするものではなく,バックミラーによる視界を補完するためである。
なお,死角警報事例を附属書Aに示す。

――――― [JIS D 0805 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS D 0805:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17387:2008(IDT)

JIS D 0805:2010の国際規格 ICS 分類一覧