21
D 1612-1989
供試エアクリーナの下流で直接測定した静圧。
(13) 出口静圧 (restriction)
(14) 圧力降下 (pressure drop) 供試エアクリーナの上流で測定した静圧と下流で測定した静圧との差。
空気流によって発生するエアクリーナ上流側の全圧と下流側の全圧と
(15) 通気抵抗 (air flow resistance)
の差。これはエアクリーナによって生じるエネルギーの損失に当たり,測定点において測定した圧力
降下から動圧ヘッドの差を補正した“圧力損失 (pressure loss)”である。
なお,全圧とは,測定点における静圧と動圧との和である。
(a) 入口取付管を通して空気を吸入するエアクリーナの場合 エアクリーナの圧力降下 ( ‰ 定
し,エアクリーナの通気抵抗を確定するために,上流側及び下流側の圧力取出点におけるダクトの
断面積の差によって生じる動圧ヘッド差を補正する。
エアクリーナの通気抵抗は,次の式によって算出する。
(P2−P1)−
ここに, 通気抵抗 (mbar) [{mmAq}]
測定した圧力降下 (mbar) [{mmAq}]
測定点の間の動圧ヘッド差 (mbar) [{mmAq}]
P1 : エアクリーナの上流側静圧 (mbar) [{mmAq}]
P2 : 出口静圧 (mbar) [{mmAq}]
2 2
v2 v1
Pc .001
2 2
ここに, 上流側圧力取出点におけるダクト内の空気の速度 (m/s)
下流側圧力取出点におけるダクト内の空気の速度 (m/s)
空気の密度 (kg/m3),標準状態では 1.20kg/m3
2 2
v2 v1
Pc
2g 2g
ここに, 柿 空気の単位体積当たりの重量 (kgf/m3),標準状態では 柿
1.20kgf/m3
g : 重力加速度=9.8 (m/s2)
附属書1図1
(b) 大気から直接空気を吸入するエアクリーナの場合 上流側圧力は大気圧に等しいため,下流側ダク
ト内の静圧(出口静圧)を測定し,空気を静止状態から下流側ダクト内の速度に加速するために必
要な動圧ヘッド (P ‰ 算して,エアクリーナの通気抵抗を求める。
エアクリーナの通気抵抗は,次の式によって算出する。
柿 滿 P2−P
――――― [JIS D 1612 pdf 21] ―――――
22
D 1612-1989
ここに, 通気抵抗 (mbar) [{mmAq}]
柿 測定した出口静圧 (mbar) [{mmAq}]
P 滿 下流側圧力取出点におけるダクト内の動圧ヘッド (mbar)
[{mmAq}]
2v 2
Pv .001
2
ここに, び a)と同じ。
2
v2
Pv
2g
ここに, 杓 びgは(a)と同じ。
附属書1図2
附属書1表 エアクリーナの上流側静圧,出口静圧,圧力降下及び通気抵抗の関係
単位mbar
(b)大気から直接空気を吸入するエアクリー
(a)入口取付管を通して空気を吸入するエアク
用語
リーナ ナ
エアクリーナの
P1 −
上流側静圧
出口静圧
エアクリーナ 柿 P2 柿 P2
の下流側静圧
柿 P1
圧力降下 −
=P2−P1
通気抵抗 柿 P
(圧力損失) 2 2 2
v2 v1 v2
P2 P1 .001 P2 .001
2 2
清浄効率試験時に,供試エアクリーナを通過したダストを
(16) アブソリュートフィルタ (absolute filter)
捕捉するために,供試エアクリーナの下流に配置するフィルタ。
(17) 清浄効率 (efficiency) 性能試験で,エアクリーナが空気中からダストを除去する能力で,エアクリ
ーナが捕らえたダストの質量と,供給したダストの質量との比を百分率 (%) で表したもの。
ダスト供給時の測定時期によって,初期清浄効率,中間清浄効率及びフルライフ(終期)清浄効率
がある。
通気抵抗などが,指定の試験終了条件に達するまでに,供試エ
(18) ダスト保持量 (dust holding capacity)
アクリーナが捕捉したダストの質量。
(19) 油持去り (oil carry over)油槽式及び湿潤式エアクリーナにおいて,空気流によってエアクリーナ出
口に油が持ち去られる状態。
――――― [JIS D 1612 pdf 22] ―――――
23
D 1612-1989
油槽式及び湿潤式のエアクリーナから,空気によって持ち
(20) 油持去り率 (percentage of oil carry over)
去られた油量と最初の油量との比を,百分率 (%) で表したもの。
(21) 油持去り限界空気量 空気量の増加によって,油持去り率が1%に達したときの空気量。
油槽式エアクリーナにおいて,空気量の増加によって,
(22) ろ過網の油ぬれ (initial wetting of element)
ろ過網の下部全面に油が付着したときの状態をいい,そのときの空気量で表す。
(23)復元性 (recovery) 試験したエアクリーナの清掃後における通気抵抗と,新品時の通気抵抗との比を,
百分率 (%) で表したもの。
また,ダスト保持量試験では,新品時のダスト保持量と,清掃後におけるダスト保持量との比を,
百分率 (%) で表したもの。
(24) 試験終了条件 (test terminal condition)エアクリーナの性能を決める条件で,その条件に達したとき
に試験を終了する。
試験終了条件の例は,次のようなものがある。
(a) 出口静圧又は圧力降下が,指定値に達する。
(b) 清浄効率又は他の性能特性値が,指定値まで下降する。
(c) 油持去りが発生する。
(d) ダストカップが満杯になる。
――――― [JIS D 1612 pdf 23] ―――――
24
D 1612-1989
附属書2 試験用ダスト
1. 適用範囲 この附属書は,自動車用エアクリーナの性能試験で用いる試験用ダストについて規定する。
2. 種類 試験用ダストの種類は,原則として次による。
(1) 標準ダスト JIS Z 8901(試験用ダスト)の7種(細粒)及び8種(微粒)とする。
(2) 特別ダスト ISO 5011 (Inlet air cleaning equipment for internal combustion engines and
compressors-Performance testing) の5.1のコースダスト(細粒)及びファインダスト(微粒)とする。
3. 化学成分 試験用ダストの化学成分は,附属書2の表1及び表2による。
附属書2表1 JIS 7種及び8種ダスト 附属書2表2 ISOコースダスト及び
化学成分 質量百分率% ファインダスト
SiO2 3440 化学成分 質量百分率%
Fe2O3 1723 SiO2 67 69
Al2O3 2632 Fe2O3 35
CaO 0 3 Al2O3 15 17
MgO 3 7 CaO 24
TiO2 0 4 MgO 0.5 1.5
強熱減量 0 4 全アルカリ量 35
備考 ダストの真密度 : 2.93.1g/cm3 強熱減量 23
備考 ダストの真密度 : 2.62.7g/cm3
4. 粒径分布 アンドレアゼンピペット法で測定した粒径の質量分布は,附属書2の表3及び表4による。
附属書2表3 JIS試験用ダスト 附属書2表4 ISO試験用ダスト
単位 質量百分率% 単位 質量百分率%
ふるい上 ふるい上
粒径 粒径
7種 8種 コース ファイン
2 − − 2 − 82.5 ± 2.5
5 88±5 61±5 5 90 ± 1 65 ± 3
10 76±3 43±3 10 80.5 ± 1.551 ± 3
20 62±3 27±3 20 68 ± 2 33 ± 3
30 50±3 15±3 30 − −
40 39±3 9±3 40 49 ± 2 16 ± 3
75 20以下 3以下 75 15.5 ± 5.5 2±2
125 − − 125 1.5 ± 1.5 −
備考 ISO 5011では,ふるい下表示で
あるが,JIS Z 8901に合わせて
ふるい上表示とした。
参考1. JIS試験用ダストは,社団法人日本粉体工業技術協会 (Tel.075-761-7123) から入手できる。
2. ISO試験用ダストは,社団法人日本粉体工業技術協会,米国AC Rochester Div., General Motors
Corp., Flint, MI. 又は米国P. T. I. (Powder Technology Incorporated) 社から入手できる。
――――― [JIS D 1612 pdf 24] ―――――
25
D 1612-1989
附属書3 試験装置
この附属書は,自動車用エアクリーナの性能試験に使用する試験装置を示す。
附属書3図1 フィルタエレメントの清浄効率及びダスト保持量試験装置
附属書3図2 ダストインジェクタ
――――― [JIS D 1612 pdf 25] ―――――
次のページ PDF 26
JIS D 1612:1989の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5011:1988(MOD)
JIS D 1612:1989の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 1612:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2215:1993
- 内燃機関用潤滑油
- JISZ8901:2006
- 試験用粉体及び試験用粒子