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5. 取付方法
5.1 取付一般 シートベルトは,JIS D 4604によるものを用い,その取付方法は次のとおりとする。
(1) 単式取付部に二組のベルトを取り付けてはならない。
(2) 一組のシートベルトは,ベルトがシートの後方で交差し,乗員の胴体を巻き付けるような形に取り付
けてはならない。
(3) バックル本体を取り付けたベルトは,ドア開閉操作の際にバックル本体をできるだけ損傷しないよう
な配慮が必要である。
5.2 シートベルト取付点の位置 シートベルト取付点の位置は,次による。
(1) 荷重がかかった腰ベルトをシートフレーム及び中間ガイドが拘束しない場合の下部取付点の位置は,
図8(a)に示すように,シートベルトの下部取付角度は60±10°の範囲になるように定める。ただし,
シートが前後又は上下に調節可能であって,シートベルトの取付部が車体床に設けてある場合には,
図8(b)に示すようにシート調節範囲のあらゆる位置において,下部取付角度が3080°の範囲になる
ように定める。
(2) 荷重がかかった腰ベルトがシートフレーム及び中間ガイドに拘束され,図8(c)に示すように取り付け
る際の下部取付点の位置は,シートベルトの下部取付角度が60±10°の範囲になるように定める。
また,シートを移動させた位置でも,荷重がかかったウェビングに機能失陥を起こさないように下
部取付点の位置を定める。
(3) 後席用で,車体構造上,その他の理由によって,下部取付角度が60±10°の範囲に設定できない場合
には,図8(d)に示すように3080°の範囲でもよい。
(4) 三点式(A形及びB形)シートベルトの肩ベルトは,図9に示すように,中間ガイドを用いてベルト
の方向を変えてもよい。
――――― [JIS D 4609 pdf 6] ―――――
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図8 シートベルトの下部取付点の位置及び下部取付角度
図9 肩ベルトに中間ガイドをもった三点式シートベルト
――――― [JIS D 4609 pdf 7] ―――――
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(5) 二点式及び三点式(A形及びB形)シートベルトの左右の下部取付点の横方向の間隔は,図10に示
すように350mm以上(3人掛けシートの中央座席では310mm以上)あり,かつ,座位中心線から左
右それぞれの取付点までの距離a,bは共に120mm以上とする。比a : bは,なるべく1 : 1に近い値
が望ましい。
また,三点式(A形及びB形)シートベルトの上部取付点の横方向の間隔は,図10に示すように
座位中心線から取付点までの距離sを140mm以上とする。
(6) 三点式(A形及びB形)シートベルトの上部取付点の位置(取付点の位置が調節式のものでは,その
設計基準位置)は,R点を基準として図10に示す範囲ABCD内にあり,シートベルトの作動時に乗
員を適正に拘束し,取付具などによって負傷することがないように定める。
なお,車体構造上の理由によって,範囲ABCDの内側に上部取付点を設けることができない場合で
も,図10の範囲EFA内になければならない。
また,着用性を向上させるために取付点を調節するものにあっては,図10の範囲GHJKの内側ま
で調節が可能であってもよい。
図10 シートベルト取付点の位置
――――― [JIS D 4609 pdf 8] ―――――
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6. 取付けねじ 取付部のねじは,次による。
(1) 取付部に用いるボルト及びナット(又はねじ穴)のねじは,原則として表8による。
また,ボルト穴径は,JIS B 1001の2級以上に準じるものとする。
表8 取付けねじ
種類 記号 ねじの呼び・等級 ナットの有効ねじ部の長さ mm ボルトの引張荷重 kN
716-20UNF-2A及び2B
単式 S 約10 22.3
複式 W 約13 40.0
備考1. ねじは,JIS B 0208の規定によることとし,その許容限界寸法は,JIS B 0212の規定に
よる。
なお,ボルトに表面処理を施した場合のねじの最大許容寸法は,外径,有効径及び谷
の径とも3Aとする。
2. 車体の構造上やむを得ず上記以外のボルト及びナットを使用するとき,又は一つの取
付具本体を複数の取付ボルトで取り付けるときには,JIS D 4604の7.6(1)(ボルトの引
張強さ試験)に準じる方法で試験したときに,表8と同等以上の強度をもつものでな
ければならない。
(2) 取付部のねじ穴には,さび止め処理を施す。
7. 取扱説明書に記載する事項 シートベルトの取付けについては,自動車製造業者が発行する自動車の
取扱説明書に,使用することが許されるシートベルトの種類及びその数を記載しなければならない。
――――― [JIS D 4609 pdf 9] ―――――
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社団法人 自動車技術会車体部会衝撃保護分科会 構成表
氏名 所属
(分科会長) 佐 藤 武 慶應義塾大学理工学部
(幹事) 奥 原 久 和 株式会社本田技術研究所栃木研究所
平 野 由紀夫 工業技術院標準部
江 坂 行 弘 運輸省地域交通局陸上技術安全部
入 江 泰 彦 交通安全公害研究所交通安全部
惣宇利 善 信 交通安全公害研究所自動車審査部
中 島 雄 司 いすゞ自動車株式会社車体設計部
鈴 木 健 弘 スズキ株式会社実験部
藤 田 春 男 ダイハツ工業株式会社実験部
藤 原 英 二 トヨタ自動車株式会社第2車両実験部
河 合 洋 日産自動車株式会社車体実験部
渡 辺 健 二 日産ディーゼル工業株式会社実験部
清 久 光 俊 日野自動車工業株式会社車両RE部
鈴 木 昇 富士重工業株式会社技術本部研究実験第1部
織 田 芳 雄 マツダ株式会社車両実験研究部
井 上 重 光 三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター
大 矢 雅 清 富士オートリブ株式会社開発部
吉 田 良 一 タカタ株式会社愛知川製造所
鈴 木 勝 英 財団法人日本自動車研究所
小 林 隆 二 社団法人日本自動車部品工業会
(事務局) 平 野 修 二 自動車技術会規格部門
JIS D 4609:1993の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 4609:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0208:1973
- ユニファイ細目ねじ
- JISB0212:1973
- ユニファイ細目ねじの許容限界寸法及び公差
- JISB1001:1985
- ボルト穴径及びざぐり径
- JISD0024:1985
- 自動車におけるH点の決め方
- JISD4604:1995
- 自動車部品―シートベルト
- JISD4607:1994
- 自動車室内寸法測定用三次元座位人体模型(3DM-JM 50)