JIS D 5020:2016 自動車部品―保護等級(IPコード)―外来物,水及び接近に対する電気装置の保護 | ページ 2

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D 5020 : 2016

5 外来物及び接近に対する保護等級

  外来物及び接近に対する保護等級並びに関連の要求事項を,表2及び表3に示す。
外来物及び接近に対する保護に,同じ保護等級(同一の特性数字)が要求される場合には,いずれの要
求事項も第1特性数字で表す。
双方の保護タイプに異なる保護等級が要求される場合には,付加文字を使用する。この場合,第1特性
数字は外来物に対する保護に限り,付加文字は接近に対する保護を表示する。
付加文字の使用は,次のいずれかだけでよい(表3参照)。
− 接近に対する保護等級が,第1特性数字によって示されるものより高いレベルのとき。
− 接近に対する保護等級だけを示すとき(第1特性数字はXに置き換える)。
外来物及び接近に対する保護等級の表示は,それより下位の保護等級を含むものとする。
表2−外来物に対する保護等級
第1特性 保護等級
数字 対象 要求事項
0 無保護 −
直径50 mmの試験プローブ全体が侵入a) しては
1 直径50 mm以上の大きさの外来物
ならない。
直径12.5 mmの試験プローブ全体が侵入a) して
2 直径12.5 mm以上の大きさの外来物
はならない。
直径2.5 mmの試験プローブ全体が侵入a) しては
3 直径2.5 mm以上の大きさの外来物
ならない。
直径1.0 mmの試験プローブ全体が侵入a) しては
4 直径1.0 mm以上の大きさの外来物
ならない。
じんあいは,電気装置の機能及び安全性を阻害す
5K じんあい
る量が侵入してはならない。
6K じんあい じんあいの侵入があってはならない。
注a) “全体が侵入”とは,試験プローブの直径部分が外郭の開口部を通過する場合をいう。
表3−接近に対する保護等級
第1特性 付加文字a) 保護等級
数字a) 対象 要求事項
0 − 無保護 −
直径50 mmの試験プローブは,全体が侵入b)
1 A こぶし してはならないし,危険な箇所との間に適正
な距離を確保しなければならない。
直径12 mmの関節付き試験フィンガは,全体
2 B 指 が侵入b) してもよいが,危険な箇所との間に
適正な距離を確保しなければならない。
直径2.5 mm,長さ100 mmの試験プローブは,
3 C 全体が侵入b) してもよいが,危険な箇所との
工具(例えば,ドライバ)
間に適正な距離を確保しなければならない。
直径1.0 mm,長さ100 mmの試験プローブは,
4,5K
D 針金 全体が侵入b) してもよいが,危険な箇所との
及び6K
間に適正な距離を確保しなければならない。
注a) 第1特性数字及び付加文字の組合せは,箇条5の規定による。
b) “全体が侵入”とは,試験プローブの直径部分が外郭の開口部を通過する場合をいう。

――――― [JIS D 5020 pdf 6] ―――――

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6 水に対する保護等級

  水に対する保護等級及び関連の要求事項を,表4に示す。
水に対する保護等級16及び6Kは,それより下位の保護等級を含める。保護等級7,8及び9Kは,異
なる物理的影響のため注意して適用しなければならない。
保護等級7,8及び9Kの使用に当たっては,次の例に示すように下位の保護等級16及び6Kとは分け
て表すものとする。
例 IPX4K/IPX7,IPX5/IPX7,IPX6K/IPX8又はIPX6K/IPX9K
表4−水に対する保護等級
第2特性 保護等級
数字 対象 要求事項
0 無保護 −
垂直に落下する水滴によって,どのような有害な影響又は性
1 垂直落下水滴
能の損失も生じてはならない。
外郭が垂直に対して両側に15°以内で傾斜の状態で,垂直に
15°以内傾斜の外郭に垂
2 落下する水滴によって,どのような有害な影響又は性能の損
直落下水滴
失も生じてはならない。
垂直から60°又はそれ以下のいずれの方向からの外郭に対
3 散水 する散水によって,どのような有害な影響又は性能の損失も
生じてはならない。
あらゆる方向からの外郭に対する飛水によって,どのような
4 飛水
有害な影響又は性能の損失も生じてはならない。
あらゆる方向からの外郭に対する加圧した飛水によって,ど
4K 加圧飛水
のような有害な影響又は性能の損失も生じてはならない。
あらゆる方向から外郭に向けられる噴流水によって,どのよ
5 噴流水
うな有害な影響又は性能の損失も生じてはならない。
あらゆる方向から外郭に向けられる強噴流水によって,どの
6 強噴流水
ような有害な影響又は性能の損失も生じてはならない。
あらゆる方向から外郭に向けられる加圧した強噴流水によ
6K 加圧強噴流水 って,どのような有害な影響又は性能の損失も生じてはなら
ない。
規定の深さ及び時間で外郭を一時的に水中に沈めたとき,有
7 一時的浸水 害な影響を生じたり,又は性能を損なうような量の水の浸入
があってはならない。
当事者間で合意した第2特性数字7より厳しい条件で外郭を
8 連続的潜水 連続的に水中に沈めたとき,有害な影響を生じる量の水の浸
入があってはならない。
あらゆる方向からの外郭に対する高圧の蒸気・水の直接噴射
9K 高圧蒸気洗浄噴射 によって,どのような有害な影響又は性能の損失も生じては
ならない。

7 表示の例

7.1 一般

  保護等級は,IPコードを用いて示すものとする。

7.2 例 IP34K

  外郭に表示の記号IP34Kは,次の意味をもつ。

――――― [JIS D 5020 pdf 7] ―――――

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“3” : 外郭内の電気装置を,直径2.5 mm以上の大きさの外来物の侵入に対して保護する(外来物に対
する保護)。
人がもつ直径2.5 mm以上の棒を,外郭内の危険な箇所への接近に対して保護する(接近に対
する保護)。
“4K” : 外郭内の電気装置を,あらゆる方向からの加圧した飛水に対して有害な影響が生じないように
保護する(水に対する保護)。

7.3 例 IP16KB

  外郭に表示の記号IP16KBは,次の意味をもつ。
“1” : 外郭内の電気装置を,直径50 mm以上の大きさの外来物の侵入に対して保護する(外来物に対
する保護)。
“6K” : 外郭内の電気装置を,あらゆる方向からの加圧した強噴流水に対して有害な影響が生じないよ
うに保護する(水に対する保護)。
“B” : 人の指を,外郭内の危険な箇所への接近に対して保護する(接近に対する保護)。

7.4 例 IP2X/IP5KX

  外郭に表示の記号IP2X/IP5KXは,外郭全体としてはIP2Xであるが,その外郭の一部にあるカバー部分
がIP5KXに該当することを示し,次の意味をもつ。
“2” : 外郭全体内の電気装置を,直径12.5 mm以上の大きさの外来物の侵入に対して保護する(外来
物に対する保護)。
人の指を,外郭内の危険な箇所への接近に対して保護する(接近に対する保護)。
“X” : 外郭全体は,水の浸入に対する保護等級を与えていない。
“5K” : 外郭の一部にあるカバー部分は,じんあいの侵入に対して内部に有害な影響が生じないように
保護する(外来物に対する保護)。
人がもつ直径1.0 mm以上の針金を,カバー部分内の危険な箇所への接近に対して保護する
(接近に対する保護)。
“X” : カバー部分は,水の浸入に対する保護等級を与えていない。
注記1 外来物に対する保護等級2では,じんあいについて規定していないが,侵入したじんあいに
よって全ての電気装置が損なわれなければ,外郭全体のじんあいに対する保護が達成された
ことになる。
注記2 外郭の一部に位置するカバー部分への保護等級5Kは,外郭全体とは関係がない。外郭全体
は,それより下位レベルの保護等級2である。

8 試験及び要求事項

8.1 大気の状態

  試験は,ほかに規定がない限り,次の大気条件で行わなければならない。
− 温度範囲 23 ℃±5 ℃
− 相対湿度 25 %75 %
− 大気圧 86 kPa106 kPa

8.2 供試品

  供試品は,特に合意がない限り未使用で,かつ,清浄でなければならない。
供試品に関して,更に条件を設けてもよい。

――――― [JIS D 5020 pdf 8] ―――――

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8.3 外来物及び接近に対する保護等級の試験及び要求事項

8.3.1  試験設定
外来物及び接近に対する保護等級の決定に用いる試験プローブを,表5に示す。
プローブのガード又はハンドルが試験の障害になる場合は,試験球体だけで試験を実施する。
外来物に対する保護等級5K及び6Kの決定に用いる試験装置の原理を,図1に示す。JIS C 60068-2-68
に規定されているような,図2の試験装置の原理を用いてもよい。
ほかに合意がない限り,ISO 12103-1に規定の試験ダストA2(アリゾナダスト)を使用する。
図1の試験槽の場合,槽内の容量1 m3当たり約2 kgの試験ダストを封入し維持する。図2に基づく試
験槽の場合は,ほかに合意がない限り,JIS C 60068-2-68に従って空気・ダスト混合物の濃度5 g/m3±2 g/m3
及び流速1.5 m/sを維持しなければならない。
1 供試品
2 ガラス窓
3 ダスト
4 加振器
5 保護金網
6 ダストの浮遊が維持できる循環ポンプなどの機器
図1−垂直配向中のじんあいに対する保護(保護等級5K及び6K)の決定用装置の原理

――――― [JIS D 5020 pdf 9] ―――――

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1 前置槽 9 保護金網
2 ダスト濃度制御装置 10 試験ダスト用回転ブロワ
3 試験槽 11 試験ダスト投入容器
4 センサ 12 投入調整弁
5 供試品 13 加熱ヒータ
6 水平空気流 14 ダスト捕集器
7 空気流案内翼 15 空気流路
8 取付板
図2−水平配向中のじんあいに対する保護(保護等級5K及び6K)の決定用装置の原理

――――― [JIS D 5020 pdf 10] ―――――

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JIS D 5020:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20653:2013(MOD)

JIS D 5020:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 5020:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC60068-2-68:2002
環境試験方法―電気・電子―砂じん(塵)試験