この規格ページの目次
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D 5303-1 : 2004
b) 放置中の電解液温度は,20 ℃±5 ℃とする。ただし,期間中の平均温度は20 ℃±2 ℃とする。
c) 放置日数は,28日間(開路状態で)とする。
d) 放置後の容量は,5.2.2 b) e)に準じて実施した時の時間と電流との積(Ah)とする。
e) 容量保存率は,次の式によって算出する。
Cr
100
Ca
ここに, 柿 容量保存率(%)
C :
a 保存特性試験前に5.2.2の試験で算出した容量(Ah)
C :
r 放置後の容量(Ah)
5.2.4 高率放電特性 高率放電特性は,5.2.2の試験を行いCaが定格容量に達した蓄電池を用いて,次の
5つの条件によって行い,規定の放電終止電圧までの時間を算出する。
a) 放電開始の時期は満充電後,124時間以内に開始する。
b) 放電中の電解液温度は,30 ℃±2 ℃とする。
c) 放電電流は,製造業者の指定値とする。
d) 放電終止電圧は,単電池当たり平均1.50 Vとする。
e) 放電時間の温度換算 30 ℃以外の電解液温度で放電を行うときは,次の式によって換算した時間を
30 ℃における時間とする。ただし,この換算式は,電解液温度が1040 ℃の範囲の場合に適用する。
Tt
T30
1 0.008 T030
ここに, T :
30 30 ℃に換算した時間(h)
Tt : t ℃における時間(h)
T0 : 放電開始時の電解液温度(℃)
5.2.5 寿命 寿命は,5.2.2の試験を行いCaが定格容量に達した蓄電池を用いて,次のa)又はb)の方
法によって行う。
a) 試験方法1 試験方法1は,次の方法によって行う。
1) 充放電 放電は,0.25 C(A)で3時間,充電は放電量の115125 %,この充放電サイクルを寿命
回数1回とし,1日3回行う。
2) 電解液温度 電解液温度は,3345 ℃とする。
3) 容量確認 試験中,約100回ごとに5.2.2の試験を行う。この容量試験後,完全充電を行い,再び1)
の充放電を繰り返す。
4) 試験の終了 試験の終了は,3)によって算出した容量が定格容量の80 %以下に低下し, 再び上昇
しないことを確認したときとする。
5) 寿命回数 寿命回数は,定格容量の80 %を下回った回数を回数と容量の関係曲線から算出する。
ただし,5.2.2の試験回数も加算する。
b) 試験方法2 試験方法2は,次の方法によって行う。
1) 試験数 試験数は,3個以上とする。
2) 充放電 放電は,0.25C(A)で3時間,充電はJIS D 5303-2に示す電池形式によって,表2の充電
量を放電終了後9時間で充電するが,充電終期の電流は,0.06C(A)以下とする。
――――― [JIS D 5303-1 pdf 6] ―――――
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D 5303-1 : 2004
表 2 充電量
充電量 % JIS D 5303-2に示す電池形式
115 B,C,D,DH
125 F,I,H
3) 電解液温度 電解液温度は,3343 ℃とする。
4) 容量確認 試験中,50±5回ごとに5.2.2の試験を行う。この容量試験後に完全充電を行い,再び2)
の充放電を繰り返す。
5) 試験の終了 試験の終了は,4)によって算出した容量が定格容量の80 %以下に低下し,再び上昇
しないことを確認したときとする。
6) 寿命回数 寿命回数は,定格容量の80 %を下回った回数を回数と容量の関係曲線から算出する。
ただし,5.2.2の試験回数も加算する。
6. 検査
検査は,5.の試験によって,次の項目について行った場合,4.の規定に適合しなければならない。
ただし,受渡当事者間の協定によって,一部の項目を省略することができる。
a) 容量(5時間率)
b) 保存特性
c) 高率放電特性
d) 寿命
――――― [JIS D 5303-1 pdf 7] ―――――
6
D 5303-1 : 2004
D5
6
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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
3-
1 : 200
IEC 60254-1 : 1997 電気車用鉛蓄電池 第1部 一般要件及び試験方法
JIS D 5303-1 : 200X 電気車用鉛蓄電池─第1部 : 一般要件及び試験方法
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規 の項目ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
格番号 表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
の評価
1.適用 IEC
フォークリフトトラック,け 1.1 電気駆動用電源として用 MOD/削 IEC 規格は第1節から第 以前から電気車用と電気自動車用
範囲 60254-1
ん引車,運搬車,機関車など いる鉛蓄電池 除 5節が,すべての電気車 の規格を分離するように提案して
電気車の動力電源として使用 用鉛蓄電池に適用され おり,現在IEC文書21/564/MDR
する電気車用鉛蓄電池の性能 る。 で分離する動きがとられている。
及び試験方法について規定す 第6節は,乗用車,小型 なお,電気自動車用鉛蓄電池の規格
る。 商用車などの電気自動車は,国内では財団法人日本電動車両
用に開発された電気自動協会規格(JEVS)として定められ
車用鉛蓄電池を試験するている。
項目になっており,JIS
にない項目である。
2.引用 JIS B 7411 一般用ガラス製 MOD/追 IEC規格では記載されて 試験で使用する計器については国
規格 棒状温度計 加 いないが,JISでは計器 内で計器類を調達する際,JISを残
JIS B 7525 密度浮ひょう 類について,JISに規定 した方が便利のためJISを残した。
JIS C 1102-2 直動式指示電IEC 3.1 IEC60051 MOD/変 されているものを引用しなお,JISに規定している計器類の
気計器 第2部 : 電流計及び 60254-1 更 た。 精度はIEC規格を満たしている。
電圧計に対する要求事項
JIS D 5303-2 電気車用鉛蓄 1.2 IEC60254-2
電池 第2部 : 種類及び表示
――――― [JIS D 5303-1 pdf 8] ―――――
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D 5303-1 : 2004
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異
国際規 の項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号 表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線
項目番号 内容 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
の評価
3.定義 IEC
公称電圧,定格容量,容量,保 2 MOD/追
機能的特性の項で,公称容 記載項目が増えてい 使用者の理解を得るためには,用
60254-1
存特性,高率放電特性など13項 加
量,保存特性,高率放電特 る。 語を定義する必要があり追加し
目について定義。 性,サイクル寿命の4項目 ている。
について定義している。 IEC規格と数に違いがあるため,
5.1 エネルギ−密度について IECに提案する。
定義している。
4.性能 容量(5時間率) : IEC 4.2.8 JISに同じ IDT
充放電サイクル10回までに定 60254-1
格容量の100 %以上,100 %以上
に至るまでは85 %以上。
保存特性 : 容量保存率85 %以 4.3.4 JISに同じ IDT
上。
高率放電特性 : 0.5 時間以上。 4.4.5 JISに同じ IDT
寿命 : 製造業者が指定した回数 4.5.5 JISに同じ IDT
以上。
5. 試験 温度計 : 許容差 ±1 ℃ IEC 3.1.2.1 最小目盛 : 1 ℃以下 MOD/変 許容差(精度)が異な 日本で一般用は±1℃であり,調
5.1試験 60254-1 絶対精度 : 0.5 ℃以上 更 る。 達のし易さを重視し,±1℃に変
条件 更した。
5.1.1 比重計 : 許容差 ±0.005 3.1.3 絶対精度 : 0.005以上 IDT
試験器具
電圧計及び電流計 : 0.5級以上。 3.1.1.2 0.5 級以上。 IDT
電圧計の抵抗 : 1 000 Ω / V以上
3.1.1.3 電圧計の抵抗 : 1 000 Ω /
D5
V以上
30
時計 : ±1 %以上の精度 3.1.4 許容差 : ±1 %以下 IDT
3-
1 : 2004
2
――――― [JIS D 5303-1 pdf 9] ―――――
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D 5303-1 : 2004
D5
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異(V) JISと国際規格との技術的差
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国際規 の項目ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
03-
格番号 表示箇所 : 本体,附属書
1 : 2
表示方法 : 点線の下線
00
項目番号 内容 項目番号 内容 項目ご 技術的差異の内容
4
との評
価
5.1.2 組電池を原則とするが単電池 IEC 3.2.1 製造後3か月以内の単電池MOD/ JISでは製造後の期間に 一般に試験する場合,必ずしも3
供試電池 でもよい。 60254-1 又は組電池で行う。 削除 ついては規定していない ヵ月以内の蓄電池とは限らない
ため,「3ヵ月以内」を削除した。
なお,JIS、IEC規格ともに試験前
に満充電することで,同じ評価を
することになるが,削除すること
をIECに提案する。
5.1.3 5時間率電流で充電し30分ご IEC 3.3 MOD/
電圧,電流,電解液濃度及 JISでは満充電の判定に IECでは,製造業者指定の電流又
充電 とに測定した端子電圧及び電 60254-1 び温度が2時間,顕著な変削除 電流及び温度は削除して は電圧で充電することを規定し
解液比重値が5回連続して顕著 化を示されないとき。 いる。 ているが,日本では全製造業者が
な変化を示さなくなるまで行 定電流充電を推奨しているため,
う。 JISでは定電流で充電することを
規定しており,電流は常に一定,
温度は常に上昇傾向にあり,満充
電の判定は電圧と電解液比重で
確認することで差異はない。よっ
て,充電電流と上昇傾向にある温
度は削除した。
電解液比重 : 製造業者指定値 IEC 3.2.2 IDT
電解液比重は製造業者の指
60254-1 定による。
電解液面高さ : 製造業者指定の 3.2.3 IDT
液面は製造業者の指定によ
最高液面指示部 る。
5.1.4 引出線を除いた蓄電池端子 IEC 4.2.4 IDT
出力ケ−ブルを除く蓄電池 引出線と出力ケ−ブルと 同じものを指しており技術的差
電圧測定 60254-1 の端子電圧 の表現の違いである。 異はない。
5.2試験 5 時間率からサイクル寿命へ IEC 4.1.1 JISに同じ IDT
方法 の試験順序を示す。 60254-1 4.1.2
5.2.1
試験順序
――――― [JIS D 5303-1 pdf 10] ―――――
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JIS D 5303-1:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60254-1:1997(MOD)
JIS D 5303-1:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.220 : 電池及び蓄電池 > 29.220.20 : 酸化二次電池(鉛蓄電池)
JIS D 5303-1:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISB7525:1997
- 密度浮ひょう
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISD5303-2:2004
- 電気車用鉛蓄電池―第2部:種類及び表示