JIS D 6027:2011 フォークリフトトラック―さやフォークと伸縮フォーク―技術特性及び強度 | ページ 2

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D 6027 : 2011
実際の降伏点を決定するためには,予備試験を行わなければならない。
さやフォークを試験する前に,同等のサンプルで引張試験を行う。得られた素材の実降伏応力は,使用
する素材の最小降伏応力と比較する。この係数を用いて,素材の最小降伏応力で安全率(R)が得られる
よう,試験荷重を増さなければならない。
6.3.3 設計
さやフォークは,L2の距離にかかる0.5 FEXの設計荷重に耐えるように設計されなければならない。
つまり,荷重0.5 FEXによって素材の最小降伏応力を超える応力を構成部品に生じさせないことを示さな
ければならない。すなわち,式(6)となる。
g 5.0 FEX L2
Ym (6)
Z M
ここに, M : ≦1の応力モジュレータで,通常は0.4から0.8までの間
であるが,素材の厚さ及び設計パラメータに依存する。
注記 モジュレータは,標準公式を用いた計算値よりも高い応力となる座屈という要因を考慮する必
要がある。モジュレータの値は,降伏時の実荷重と理論荷重とを比較することによって決定で
きる。
6.3.4 試験
6.3.4.1 手順
開口形及び閉口形のさやフォークでは,6.1で規定された最小許容値のブレード長さの親フォークをフォ
ークリフトで使用するときと同じように固定する。
図1のように,フォーク前面から規定された距離の位置に,0.5 FTSの試験荷重を衝撃がないように徐々
に負荷して30秒間維持する。これを2回繰り返す。
図1−開口形及び閉口形のさやフォークの試験荷重位置
6.3.4.2 要求事項
さやフォークは,親フォークの先端からの距離L2において2回目の試験荷重(0.5 FTS)を負荷した後に,
永久変形があってはならない。
その場合,永久変形は,1回目の試験荷重によって局部応力から生じる初期の永久変形の影響を除去し,
2回目の試験の前後に,さやフォークのブレードの先端上面で測定する。

――――― [JIS D 6027 pdf 6] ―――――

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6.4 開口形のさやフォークの保持装置の強度

  開口形のさやフォークにおいて,6.2で規定された保持装置の強度は図2で示される0.5 FTSの試験荷重
に耐えなければならない。また,そのために,ヒール端部でのさやフォークの垂直方向のずれが20 mmま
でになるよう,そして,永久変形が生じないようにさやフォークの保持装置を設計しなければならない。
図2−開口形のさやフォークの試験荷重位置

6.5 さやフォークの横方向のクリアランス

  親フォークとさやフォークとの間の横方向の全クリアランス(S)は,ブレード幅(b)の0.1倍を超え
ず,また,10 mmを下回ってはならない[図3 a) 及び図3 b) 参照]。
ただし,親フォークのブレード幅が150 mmを下回る場合は,10 mm≦S≦15 mmを確保する。
a) 開口形 b) 閉口形
図3−さやフォークの横方向クリアランス

7 伸縮フォークの強度に対する要求事項

7.1 一般

  伸縮フォークの降伏強さは,安全率(R)を用いて7.2及び7.3の試験を行い,7.4の要求事項を満たさ
なければならない。

7.2 収縮した状態における試験

7.2.1  試験荷重
伸縮フォークの収縮時の試験荷重(FTR)は,式(7)によって求める。
FTR=g×R×CR (7)
ここに, R : =3

――――― [JIS D 6027 pdf 7] ―――――

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7.2.2 手順
伸縮フォークを,フォークリフトで使用するときと同じように固定した状態で完全に収縮し,図4に示
すとおり,フォーク前面から規定された距離の位置に,FTRの試験荷重を衝撃がないように徐々に負荷し
て30秒間維持する。これを2回繰り返す。
図4−完全に収縮した状態における伸縮フォークの試験荷重位置

7.3 伸長した状態における試験

7.3.1  試験荷重
伸縮フォークの伸長時の試験荷重(FTE)は,式(8)によって求める。
R CR DR Ya
FTE (8)
9.0 L1 Ym
ここに, DR : 通常0.5 L
R : =3
Ya /Ymの降伏係数を算出しない場合は,より高い降伏係数1.8を適用しなければならない。これによって
実降伏応力と最小降伏応力との最大差が強調される。
7.3.2 手順
伸縮フォークをフォークリフトで使用するときと同じように固定した状態で完全に伸長し,図5に示す
とおり,フォーク前面から規定された距離の位置に,FTEの試験荷重を衝撃がないように徐々に負荷して
30秒間維持する。これを2回繰り返す。
図5−完全に伸長した状態における伸縮フォークの試験荷重位置

――――― [JIS D 6027 pdf 8] ―――――

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7.4 要求事項

  伸縮フォークは,7.2.2及び7.3.2の手順を実施したとき,2回目の試験荷重を負荷した後に永久変形があ
ってはならない。その場合,1回目の試験によって局部応力から生じる初期の永久変形の影響を除去し,2
回目の試験の前後に,伸縮フォークのブレードの先端上面で測定する。

8 使用上の情報

8.1 さやフォーク

  さやフォークは取扱説明書などによって,次の情報を提供する。
a) 取付けの説明
b) 使用時におけるフォークの許容荷重及び制限事項
c) 摩耗及び損傷に対する定期検査

8.2 伸縮フォーク

  伸縮フォークは取扱説明書などによって,次の情報を提供する。
a) 取付けの説明
b) フォークの許容荷重及び正規の使用方法
c) フォークリフトへの要求事項
d) 摩耗及び損傷に対する定期検査
e) フォークリフトに伸縮フォークを取り付けた状態の許容荷重についての警告

9 表示

9.1 さやフォーク

  さやフォークの各ユニットに,次の情報を読みやすく消えにくいように表示する。
a) 製造業者名又は略号
b) 年号を含む製造番号
c) さやフォークのフォークの許容荷重(CE)及び荷重中心(DE)
d) 親フォークで規定されたブレード断面寸法及び最小ブレード長

9.2 伸縮フォーク

  伸縮フォークの各ユニットに,次の情報を読みやすく消えにくいように表示する。
a) 製造業者名又は略号
b) 年号を含む製造番号
c) 伸縮フォークを完全に収縮した状態のフォークの許容荷重(CR)及び荷重中心(DR),更に伸縮フォ
ークを完全に伸長した状態のフォークの許容荷重及び荷重中心
d) 油圧式ユニットについては,その最大作動圧力
e) 伸縮フォーク一つの質量及び完全に伸長した状態の取付け面から重心までの距離
f) フォークリフトに伸縮フォークを取り付けた状態の許容荷重についての警告

――――― [JIS D 6027 pdf 9] ―――――

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D6
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附属書JA
02
(参考)
7 : 2
JISと対応国際規格との対比表
011
ISO 13284:2003 Fork-lift trucks−Fork-arm extensions and telescopic fork arms
JIS D 6027:2011 フォークリフトトラック−さやフォークと伸縮フォーク−技術特性及
び強度 −Technical characteristics and strength requirements
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価
国際規 及びその内容 との技術的差異の
格番号 理由及び今後の対
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容

及び題名 番号 の評価
1 適用範 さやフォークと伸縮 1 フィンガバーをもち,そして,さ削除 ISO 13284ではフック式フォークに限定し JISをISOに提案す
囲 フォークの技術的特 やフォークの場合にはISO 2330に る予定である。
ているが,フック式フォークに限定する必要
性及び強度について 従ったフック式フォークをもつ。 はないと判断し削除した。
規定
3 用語及 3.1フォークの許容荷 3 − 追加 ISO 13284ではrated capacity(フォークの許
実質的な技術的差
び定義 重 異はない。
容荷重)の定義が不明確。明確化するために
フォークの許容荷重の用語定義を追加した。
3.4 設計荷重 3 − 追加 ISO 13284では試験
ISO 13284では,物理的試験と設計の両方に
荷重と設計荷重が
おいて,加える荷重を試験荷重として共通に
混同しており理解
使用しているが,分かりにくいので設計荷重
と試験荷重に分けた。 しにくい。JISを
ISOに提案する予定
である。
4 記号 FTR,FTE 4 FT 追加 JISをISOに提案す
ISO 13284では,伸縮フォークの収縮時と伸
長時では試験荷重が違うにもかかわらず同る予定である。
じ記号で定義されていたため,別々の記号に
分けて明確化した。
FTS 4 FEX 追加 JISをISOに提案す
ISO 13284では,さやフォークの試験荷重と
設計荷重とを同じ記号で定義されていたたる予定である。
め,別々の記号に分けて明確化した。
g 4 − 追加 ISO 13284は非SI単位だったため,SI単位 JISをISOに提案す
る予定である。
にするために重力加速度の記号を定義した。

――――― [JIS D 6027 pdf 10] ―――――

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JIS D 6027:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 13284:2003(MOD)

JIS D 6027:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 6027:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称