JIS D 9313-2:2019 自転車―第2部:制動装置の試験方法 | ページ 5

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製造業者が指定する最大総質量(自転車の質量,乗員体重及び積載する荷物の質量との合計)が100
kg(子供車は60 kg)を超える値Mを積載できる場合は,その質量をMの値とする。
f) 直線性 4.6.5.3の要件に対応して直線性を評価するため,計算したFBr average値(操作力の各レベルに
おける三つの補正制動力の相加平均)を対応する操作力値FOp intendと対にしてプロットする。結果を
グラフ上にプロットし,附属書Aの最小二乗法によって得た最良適合線及び±20 %限界線を表示する。
g) 水ぬれ時と乾燥時との制動性能の比率 一般用自転車及びマウンテンバイクは,測定された乾燥時の
制動力(FDBr average)が200 Nを超える操作力(FOp)については,測定された水ぬれ時の制動力(FWBr
average)と測定された乾燥時での制動力(FDBr average)との制動性能の比率が40 %以上でなければならな
い。
FDBr averageが200 Nを超える各FOpについて,当該要件が満たされているかどうかを式(4)を用いて確
認する。
FWBr average : FDBr average>4 : 10 (4)
記号については,4.6.5.2を参照。
h) 簡単な走路試験[一般用自転車はJIS D 9301の5.14(完成車の路上試験),スポーツ専用自転車はJIS
D 9304の4.12(完成車の路上試験)参照] 試験機による試験終了後,ブレーキが自転車を安全かつ
円滑に停止させるかどうかを確認するため,徐々に増加する操作力を用いた短時間で簡単な走路試験
を行う。
注記 この試験は,完全組立車を対象とする試験と組み合わせることもできる。

4.7 ブレーキの耐熱性試験

4.7.1  耐熱性試験
4.6.5.4に規定した試験機を使用し,車輪及びタイヤアセンブリを,後方への冷却用空気速度12.5 km/h
±10 %,速度12.5 km/h±5 %で駆動する。表2に示す総制動エネルギー(E)が生み出されるように,ブ
レーキをかける。試験継続時間は,15分間±2分間とする。
式(5)から制動エネルギーを計算する。
E=FBr×VBr×T(Wh) (5)
ここに, FBr : 制動力(N)
VBr : タイヤ外周の線速度(m/s)(すなわち,12.5 km/h=3.472
m/s)
T : 各試験サイクルの継続時間(中断を除く。)(h)(すなわ
ち,15分間=0.25時間)
表2−総制動エネルギー
単位 Wh
車種 一般用自転車 スポーツ専用自転車
スポーティ車,シティ 子供車 マウンテンバイク レーシングバイク
車,小径車,実用車
総制動エネルギー
55 55 75 75
E
ブレーキを室温まで冷却し,その後,試験サイクルを繰り返す。1回の試験サイクルにつき最大10回の
中断が,それぞれ10秒間を上限として許容される。

――――― [JIS D 9313-2 pdf 21] ―――――

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4.7.2 性能試験
4.7.1の試験完了後,ブレーキを室温まで冷却し,4.6.5.7 c) の1) 及び2) に規定する試験の該当する項
目を行う。ブレーキシステムは,取扱説明書に従って調整してもよい。

――――― [JIS D 9313-2 pdf 22] ―――――

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附属書A
(参考)
制動性能の直線性に関する最良適合線及び±20 %限界線
を求めるための最小二乗法に関する説明
4.6.4又は4.6.5.7に規定する試験で得られる測定値は,それらを基に座標上で引くことのできるある直線
の周辺に分布するものと予測できる。通常は目で見てそれらの点から最良の直線を引くのだが,ここに示
す最小二乗法は,偏差を最小化するための基準を提供し,最良適合線と呼ばれる直線の選択を可能にする
ものである。
最良適合線とは,測定結果と引かれた線によって予測される結果との偏差の二乗の和が最小になる線で
ある。
変数間の関係は,式(A.1)で表されるものと考えられる。
y a bx (A.1)
ここに, x : 独立変数であり,正確な値が分かっている(この場合は,
ペダルに負荷される力)。
y : 従属変数であり,測定されるものであるが,ある程度の
不確実性を備えている(この場合は,車輪の制動力)。
a及びbは未知の定数であり,推測する必要がある。
一連の測定値nについて,偏差の二乗の和の最小値をとって次の式を与えることによって,この関係を
説明することができる。
n xy x y
b 2
(A.2)
n x x x
なので,
y x
y x
及び (A.3)
n n
xy y x
b 2
(A.4)
x x x
したがって,代入によってaを求めることができる。
a y bx (A.5)
例 次のx及びyの4個の値を試験中に記録し,次に示すように,それらの値から xy,2x,x
及びyを計算する。

――――― [JIS D 9313-2 pdf 23] ―――――

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No. x y
(ペダル力) (制動力)
N N
1 90 90
2 150 120
3 230 160
4 300 220
合計 x=770 y=590
平均 x=192.5 y=147.5
No. xy x2
1 8 100 8 100
2 18 000 22 500
3 36 800 52 900
4 66 000 90 000
合計 xy=128 900 2x=173 500
xy y x
b 2
x x x
128 900 (1475. 770)
173 500 (1925. 770)
.0606
a y bx
1475. .0(606 192)5.
308.
したがって,最良適合線は,
y 308. .0606x
そして,±20 %限界線は,
80
ylower (308. .0606x)
100
24.64 .0485x
120
yupper (308. .0606x)
100
36.96 .0727x
結果を,図A.1にグラフ形式で示す。

――――― [JIS D 9313-2 pdf 24] ―――――

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Y 制動力,N
X 負荷力,N
1 +20 %限界線
2 最良適合線
3 −20 %限界線
図A.1−最良適合線及び±20 %限界線を示す,制動力に対する
レバー操作力又はペダル力(負荷力)のグラフ

――――― [JIS D 9313-2 pdf 25] ―――――

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JIS D 9313-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4210-4:2014(MOD)

JIS D 9313-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 9313-2:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISD9111:2016
自転車―分類,用語及び諸元
JISD9301:2019
一般用自転車
JISD9304:2019
スポーツ専用自転車