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D 9313-2 : 2019
単位 mm
1 ノズル 5 ディスク
2 フレーム 6 ディスクブレーキキャリパ
3 後ハブ 7 車輪の回転方向
4 Y字ジョイント
図13−ディスクブレーキ(後)用ノズル
4.6.3.8 試験結果
a) 乾燥時での制動 試験用走路の傾斜に応じて,試験結果は,4.6.3.5の表1の走行回数の補正制動距離
(4.6.3.6参照)の平均値とする。
一般用自転車は,JIS D 9301の5.2.5.2の要件に適合するためには,上記の平均値がJIS D 9301の表
1(制動試験の速度及び制動距離)に規定する制動距離を上回ってはならない。スポーツ専用自転車は,
JIS D 9304の4.2.8.2の要件に適合するためには,上記の平均値はJIS D 9304の表1(制動試験の速度
及び制動距離)に規定する制動距離を上回ってはならない。
b) 水ぬれ時での制動 試験用走路の傾斜に応じて,試験結果は,4.6.3.5の表1の走行回数の補正制動距
離(4.6.3.6参照)の平均値とする。
一般用自転車は,JIS D 9301の5.2.5.2の要件に適合するためには,上記の平均値はJIS D 9301の表
1に規定する制動距離を上回ってはならない。スポーツ専用自転車は,JIS D 9304の4.2.8.2の要件に
適合するためには,上記の平均値はJIS D 9304の表1に規定する制動距離を上回ってはならない。
c) 水ぬれ時と乾燥時との制動性能の比率 一般用自転車及びマウンテンバイクは,水ぬれ時及び乾燥時
の制動距離は異なる試験速度で測定されるため,制動距離を単純に比較しても意味がない。したがっ
て,式(2)を用いて計算した相当値で比較を行う。
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S :
W D (2)
c Sc
ここに, ScD : 乾燥時の補正制動距離の平均値(m)
ScW : 水ぬれ時の補正制動距離の平均値(m)
4.6.4 コースタハブ直線性試験
この試験は完全組立車を対象に行う。車輪が前進方向に回転しているとき,ペダルに90 N300 Nの力
をクランクに対して垂直に制動方向に負荷しながら,コースタハブの制動力を後タイヤの外周に対して接
線方向に測定する。
――――― [JIS D 9313-2 pdf 16] ―――――
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滑らかに引張り,車輪が1回転した後に制動力を測定する。それぞれ異なるペダル負荷レベルで少なく
とも5段階の測定をする。それぞれの結果は,同じ負荷レベルにおける3回の測定値の平均値とする。
結果をグラフ上にプロットし,附属書Aの最小二乗法によって得た最良適合線及び±20 %限界線を表示
する。
4.6.5 試験機による試験方法
4.6.5.1 一般
試験機は,ドラム又はベルト上の前ブレーキ及び後ブレーキの個々の制動力の測定値から計算できるよ
うにするものである。
4.6.5.2 記号
FOp : 操作力(すなわち,ブレーキレバー又はペダルへの負荷力)
FOp intend : 所定の操作力(例 40 N,60 N,80 Nなど)
FOp rec : 記録操作力(例 38 N,61 N,79 Nなど)
FBr : 制動力
FBr rec : 記録制動力
FBr corr : 補正制動力(FOp intendとFOp recとの差に対応して補正された制動力)
FBr average : FOp intendの一つのレベルにおける三つのFBr corrの相加平均
FBr max : FBr averageの最大値
FDBr : 乾燥時の制動力
FWBr : 水ぬれ時の制動力
4.6.5.3 直線性
4.6.5.7 c) の1) 及び2) に規定する方法で試験したとき,制動力FBr averageが80 N以上では,徐々に増加
する所定の操作力FOp intendに直線的に比例(±20 %の範囲内)しなければならない(附属書A参照)。
4.6.5.4 試験機
試験機にはタイヤとの接触によって供試車輪を駆動するシステム,及び制動力の測定手段が組み込まれ
ていなければならない。2種類の試験機の代表例を図14及び図15に示す。
図14はローラが個々の車輪を駆動する試験機を示し,図15は駆動ベルトが両方の車輪に接触する試験
機を示す。次に規定する特定要件並びに4.6.5.5及び4.6.5.6に規定する要件を満たしていれば,これ以外
のタイプの試験機でもよい。
a) タイヤの直線的表面速度は12.5 km/hで,±5 %の範囲内で制御する。
b) 試験中,車輪の動きを拘束する手段には,制動力の測定に影響を及ぼさないものを使用する。
c) レバーとの接触幅が5 mm以下で,4.2に規定する位置でブレーキレバーに力を負荷する手段を装備し
なければならない。コースタハブの場合は,ペダルに力を負荷する手段も要求される。
4.6.5.5 計器類
試験機は,次に示す計器類を装備しなければならない。
a) ±2 %以内の精度でタイヤの表面速度を記録する装置
b) ±5 %以内の精度で制動力を記録する装置(参考例については,図14及び図15参照)
c) ±1 %以内の精度でブレーキレバー又はペダルに負荷される操作力を記録する装置
d) 図16に示すように配置された一対のノズルと貯水タンクとを管類で接続した,自転車のブレーキを水
ぬれ状態にする水噴霧装置。各ノズルは,室温で流量4 mL/s以上の水流を放水しなければならない。
車輪は,リム部を制動するブレーキのほか,ハブブレーキ又はディスクブレーキも完全に水ぬれ状態
――――― [JIS D 9313-2 pdf 17] ―――――
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にするため,試験開始前に適切な手段で覆わなければならない。
e) 自転車の車輪を駆動機構に保持するためのシステム(4.6.5.6参照)
単位 mm
a) 前ブレーキの試験方法 b) 後ブレーキの試験方法
1 制動力測定器
2 鉛直力
3 追加質量
4 ドラムの回転方向
図14−制動性能試験機(シングルドラムタイプ)
1 制動力測定器
2 鉛直力
3 追加質量
4 ベルトの走行方向
図15−制動性能試験機(駆動ベルトタイプ)
――――― [JIS D 9313-2 pdf 18] ―――――
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α 90°120°
β 30°60°
a 150 mm200 mm
1 ノズル
注記 全てのタイプのブレーキに適用
図16−水ぬれ条件時のノズルの配置
4.6.5.6 供試車輪への鉛直力
4.6.5.7 c) の1) 及び2) に従って試験したときに,車輪のスリップが起きないよう,供試車輪に対し垂直
下向きに力を負荷する。垂直下向きに負荷するのであれば,必要な力は自転車のどこ(ハブ軸,ハンガ部,
シートポストなど)に負荷してもよい。
4.6.5.7 試験方法
試験方法は,次による。
a) 一般 前車輪及び後車輪を個別に試験する。
b) 制動面の慣らし運転 性能試験を行う前に,全てのブレーキについて慣らし運転を行う。
慣らし運転中の操作力を特定するため,ベルト又はドラムが規定の速度で走行する試験機に自転車
を載せて保持し,200 N±10 %の制動力を得るのに十分な大きさの操作力をブレーキレバー又はペダ
ルに負荷する。この操作力を2.5秒間以上保持し,負荷した操作力の値を記録する。
最後の3回の測定のいずれかから得た制動力もこれら3回の同じ測定から得た平均制動力から±
10 %を超えて逸脱しなくなるまで,当該手順(±5 %の精度で上記のように特定した操作力を負荷す
る。)を10回,又は(必要な場合は)それ以上繰り返す。
c) 性能試験
1) 乾燥時の試験方法 手動ブレーキについては,供試車輪のタイヤのスリップを防止するのに十分な
鉛直力を自転車に負荷した状態で,駆動機構を規定速度まで上昇し,次に,操作力を40 N180 N
(又は700 N以上の制動力を得るのに必要な力のいずれか小さい方)まで20 N刻みで増加させなが
――――― [JIS D 9313-2 pdf 19] ―――――
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ら連続して負荷する。ただし,車輪がロックした場合,考え得るブレーキ過負荷防止装置が作動し
た場合,又はブレーキレバーがハンドルバーと接触した場合には,操作力をそれ以上増加してはな
らない。負荷する操作力を増加するたびに3回測定を行い,各測定間に1分間冷却する。次のレベ
ルの操作力を負荷する前にブレーキを1分間冷却する。
コースタハブについては,供試車輪のタイヤのスリップを防止するのに十分な鉛直力を自転車に
負荷した状態で,駆動機構を規定速度まで上昇し,次に,操作力を100 N350 N(又は400 N以上
の制動力を得るのに必要な力のいずれか小さい方)まで50 N刻みで増加させながら連続して負荷す
る。ただし,車輪がロックした場合,又は考え得るブレーキ過負荷防止装置が作動した場合には,
操作力をそれ以上増加してはならない。負荷する作動力を増加するたびに3回測定を行い,各測定
間に1分間冷却する。次のレベルの操作力を負荷する前にブレーキを1分間冷却する。
負荷する操作力は,所定の操作力の±10 %とし,4.6.5.4 c) に規定するとおり負荷し,±1 %の精
度で記録し,制動開始後1秒間以内に完全に負荷する。
操作力を増加するたびに,制動開始から0.5秒1.0秒後に測定を開始し,2.0秒間2.5秒間,制
動力値FBr recを記録する。この測定時間中の平均制動力としてFBr recを記録する。
制動力の測定を開始するタイミングは,操作力の負荷速度に関係する。制動開始後0.5秒以内に
操作力を完全に負荷した場合は,0.5秒後に測定を開始する。ただし,制動開始後0.5秒1.0秒の
間に操作力を完全に負荷した場合は,操作力を完全に負荷した時点で測定を開始する。
2) 水ぬれ時の試験方法 試験方法は,4.6.5.7 c) 1) に規定するとおりとし,さらに,制動開始より5秒
以上前にブレーキシステムへの水の噴霧を開始し,測定時間終了まで続ける。図16に従ってノズル
を配置する。
d) 制動力の補正 各記録制動力FBr recを記録操作力と所定の操作力との差に対応して補正しなければな
らない。補正制動力は,記録制動力FBr recに所定の操作力FOp intendと記録操作力FOp recとの比率を表す
補正係数を乗じて計算する。
例 記録制動力FBr rec=225 N
所定の操作力FOp intend=180 N
記録操作力FOp rec=184 N
補正係数=180/184
補正制動力FBr corr=225 N×(180/184)
e) 試験結果 記録から,各車輪組合せ(前又は後)及び各試験条件(水ぬれ時又は乾燥時)における最
大制動力FBr maxを選び出す。
制動性能値は,式(3)を用いて計算する。
m
Bp FBr max (3)
M
ここに, Bp : 制動性能値(N)
FBr max : FBr averageの最大値(N)
m : 標準的な総質量(kg)で,一般用自転車(子供車を除く。)
及びスポーツ専用自転車が100 kg,並びに子供車が60 kg
とする。
M : 一般用自転車はJIS D 9301の箇条9 d)(荷物積載時の注
意及び警告)2),スポーツ専用自転車はJIS D 9304の箇
条6 d)(荷物積載時の注意及び警告)2) で規定する製造
業者が指定する最大総質量(kg)
――――― [JIS D 9313-2 pdf 20] ―――――
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JIS D 9313-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4210-4:2014(MOD)
JIS D 9313-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 9313-2:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISD9111:2016
- 自転車―分類,用語及び諸元
- JISD9301:2019
- 一般用自転車
- JISD9304:2019
- スポーツ専用自転車