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たさない部分は,実測値から換算することができる。測定値は(T)で表し,小数点以下は四捨五入して
整数値にまとめるのがよい。
なお,測定する際は,測定結果を評価するために全ての測定データの記録をとるのが望ましい。
a) 車内の測定 車両内の全ての測定領域の各点を,次によって磁界を測定する。
1) 3軸の磁界を全て同時に測定する。
2) 静止状態で3060秒間測定する。
3) 車両が停止状態から最大加速度で最高速度に達し,少なくとも10秒間惰行した後,実施可能な最大
電気ブレーキ力で停止するまでの間,各車内測定点における3軸の磁界を全て測定する。
なお,車両内の職員行動領域及び公衆領域の測定値は,停止状態及び運転状態での車載の磁界発
生機器の磁界放射量を示す。
b) 車外の測定 静止状態で3060秒間,3軸の磁界を全て測定する。
なお,車外領域の測定値は,停止状態における車載の磁界発生機器の磁界放射量を示す。
8 測定結果の評価
8.1 共通事項
測定データは,関連する法規に従って評価することが望ましい。
8.2 直流磁界
直流磁界は,5.2に規定する式を用いて算出した合成磁束密度の大きさを評価する。
8.3 交流磁界
8.3.1 評価の基準
交流磁界の場合,次のいずれかの方法を用い評価する。
a) FTを用いて周波数領域で評価を行うICNIRPガイドラインに規定の基本的方法
b) EEE規格で規定されている時間領域で評価を行う方法
なお,二つの方法は,次の傾向がある。
− 正弦波磁界について同じ結果をもたらす(両方の方法で重み関数が同じであると仮定した場合)。
− 周期磁界について類似の結果をもたらす。
− インパルス状の磁界について異なる結果[多周波数信号について,a) のFFT法では暴露が過大評価
される。]をもたらすことがある。
a) の周波数領域での評価方法では,b) の時間領域での評価方法(鉄道環境がパルス及び複合非正弦波
形で特徴付けられる。)の結果に比べて磁界が過大評価されるため,b) の方法がよりふさわしい場合があ
る(ICNIRP声明参照。)。また,過渡現象によって限界を超える場合には,過渡現象を特定することが望
ましい。例えば,スイッチング現象のような持続時間が1秒間未満の過渡現象は無視することができる。
8.3.2 周波数領域の分別
得られた時系列の測定値を,FFT解析によって周波数帯域(020 kHz)に分別するのは,次の手順によ
る。
a) FTアナライザ,デジタル信号プロセッサ,それに相当する装置(オンライン又はオフラインによる
記録)などを用いた周波数領域の測定。その後に,測定された信号を磁束密度の値に変換するために
必要な,ICNIRP声明などの関連要求事項又は規格で規定されたスペクトルの重み付け及びスペクト
ル成分の加算を行う。
b) FTデータ(スペクトル信号の観測時間及び帯域幅)のレコード長及びサンプリング周波数は,関連
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要求事項又は規格に従っていることが望ましい。
c) 推奨事項としての標準パラメータを,次に記載する。
1) 窓関数 : ハミング(重複なし)
2) レコード長 : 0.5秒(リアルタイムFFT)
3) サンプリング周波数 : 40 kHz以上
4) スペクトル成分の加算 : 限界値の10 %のしきい値を下回る線形スペクトル線は考慮しない。
注記 FFT解析による過渡電流及び可変周波数制御の影響による磁界変動の評価から誤った結果
が得られることがある。ピークホールド結果が限界値に適合する場合には,各時間ステッ
プの詳細な解析は不要である。負荷の変化(例えば,加速から惰行への変化)によってFFT
解析に過大な誤差が生じることがある。このため,過渡的な変化のない異なる動作条件で
の別個の調査が許容される。
8.3.3 時間領域での評価
スペクトルの重み付け及び磁束密度[B(t)]の値への測定信号の変換を実行するための適切なフィルタ
特性を備えるデジタルフィルタ又はアナログフィルタを用いた時間領域での評価[dB(t)/dt又はB(t)]に続
けて,必要に応じて,次に,ICNIRP声明などの基本要求事項又は規格で規定されている評価を行う。
例 サンプリング周波数 : 40 kHz以上
9 記録
9.1 共通事項
報告書に関する指針は,JIS Q 17025の5.10(結果の報告)に示されている。報告書には,測定器具及び
測定に関連する次の情報についても,全ての場合において提供することが望ましい。
a) 測定の日付
b) 測定法の種類及び車内の測定値
c) 測定法の種類及び車外の測定値
d) 測定の時刻
e) 測定の設定(測定の高さ,位置など)
f) 環境条件(気象条件,他の磁界源,磁化物質など)
g) 測定の不確かさ[測定条件など,JIS C 1910の5.3(測定の不確かさ)参照]
h) 測定結果の評価(実施した各測定値のICNIRPについての適合性評価など)
i) 選ばれた測定場所(高放出を伴う場所,第三者から要請された場所など)のスペクトル分析
j) 所定の測定条件からの逸脱(測定期間,最大電流など)及びその理由
k) 測定機器及び測定回路構成
9.2 車両の試験記録
車両試験中に次の項目を具体的に記録することが望ましい。
a) 軌道及び走行方向
b) 列車編成,車両番号及び車両の相対位置
c) 車両の質量(満車又は空車)
d) 作動しているパンタグラフの位置
e) 地上電源設備
f) 帰線路(複線又は単線)及び帰線ケーブルの特性
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g) 測定位置に対する吸上変圧器及び地上電源設備の位置
h) 主変換装置の位置
i) 補助変換装置の位置
j) 主リアクトルの位置
さらに,車両の総消費電力量に相当する集電電流,車両速度及び電車線電圧を,できるだけ記録するの
がよい。
――――― [JIS E 4018 pdf 13] ―――――
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附属書A
(参考)
表面測定法による測定条件及び測定方法
A.1 走行状態の車両内における測定条件及び測定方法
A.1.1 測定の際の注意点
車両内部での放射磁界の主要なものは,床下機器からのものである。特に,大電流を使用する床下機器
の直上及びその周辺での測定を行う必要がある。
A.1.2 測定対象機器の選定
測定環境に応じて,大電流が通電される機器を優先して選定する。
A.1.3 基本測定点
測定対象機器ごとに,床面から0 cmの高さ(センサの構造によるやむを得ない場合はこの限りでない。)
であり,測定対象機器の放射磁界が最大となると思われる点(図A.1のA点)に最も近い点を選定する。
また,測定対象機器の各辺上の点から数点の測定点を選定することもできる。ただし,測定対象機器が複
数の機器によって構成されている場合には,個々の機器のA点に最も近い点(図A.1のB点)を選定する
ことを妨げない。
X軸方向 Y軸方向
測定点
遮蔽板 A A B A
遮蔽板
車体平面 B B
図A.1−車両の内部・床下機器からの放射磁界の測定点
A.1.4 測定期間
測定対象機器の動作状態が列車の走行状態によって変化するものにあっては,列車が静止した状態から
列車が再び静止するまでの間を,1期間として測定を行う。ただし,測定対象機器の動作が予測可能であ
り最大の放射磁界の測定が可能な場合又は試験実施環境からやむを得ないときは,これによらないことが
できる。
A.1.5 空間的分布調査のための測定点
床面における測定後,放射磁界の空間的分布を調査する場合には,床面における測定点から垂直方向に
高さ0.5 m,1.0 m及び1.5 mでの測定を行うことができる。
注記 列車の状況と放射磁界との関連性を明らかにするため,力行・惰行・停止の別を記録できるト
リガー装置及び速度・主回路電流などを記録する装置も測定結果を解析する上で有効である。
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A.2 車内における大電流ぎ装配線の近傍
測定点は,大電流が通電されるぎ装配線の近傍の車内床上面又は壁面の1点とする。
A.3 車外における機器の近傍
車外の測定は,6.3 a) によって実施する。
――――― [JIS E 4018 pdf 15] ―――――
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JIS E 4018:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS E 4018:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1910:2004
- 人体ばく露を考慮した低周波磁界及び電界の測定―測定器の特別要求事項及び測定の手引き
- JISC60050-161:1997
- EMCに関するIEV用語
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項