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E 5303 : 2015
5 試験項目
機関の試験項目は,表1のとおりとし,試験の種類ごとに○印を付けた項目を適用する。
表1−試験の種類に適用する試験項目
形式 受渡 調査 該当細別
試験項目
試験 試験 試験 箇条番号
負荷運転 走行駆動用機関 負荷割合(%) : 100 a),75,50,25 ○ ○ − 7.2.1 a)
試験 発動発電機用機関 負荷割合(%) : 110,100 a),75,50,25○ ○ − 7.2.1 b)
最高回転速度調速性能 ○ ○ − 7.3.1 a)
走行駆動用機関 最低回転速度調速性能 ○ ○ − 7.3.1 b)
調速性能
速度変動率b) ○ ○ − 7.3.1 d)
試験
瞬時回転速度調速性能 − − ○ 7.3.1 c)
発動発電機用機関
速度変動率b) ○ ○ − 7.3.1 d)
定格出力の80時間連続運転 ○ − − 7.4.2.1
連続性能 走行駆動用機関 過負荷出力の1時間連続運転 ○ − − 7.4.2.2
試験 発動発電機用機関 全負荷の10時間連続運転 ○ − − 7.4.2.3
断続負荷出力の9時間連続運転 ○ − − 7.4.2.4
注記 試験項目は,全ての項目をカバーしているものではない。
注a) 負荷運転試験の負荷割合100 %は,全負荷に一致する。
b) 調速性能試験の速度変動率は,回転数制御付きの機関だけに適用する。
6 試験の共通条件
6.1 標準大気条件
機関の出力を求めるときは,JIS B 8003に基づき,次の標準大気条件に換算する。
a) 大気圧 pr=100 kPa
b) 大気温度 Tr=298 K(tr=25 ℃)
c) 相対湿度 r=30 %
d) 給気冷却器冷却水温度 Tcr=298 K(tcr=25 ℃)
6.2 機関の附属装置
JIS B 8003に基づき実施する(機関グロス出力試験)。
なお,機関に装備する附属装置の例を,次に示す。試験のときに,機関に取り付けて運転した附属装置
は,表4表6に記録する。
a) 潤滑油ポンプ
b) 冷却水ポンプ
c) 冷却ファン(空冷機関の場合)
d) 燃料供給ポンプ
e) 燃料プライミングポンプ
6.3 燃料油及び潤滑油
燃料油及び潤滑油は,次のとおりとする。
a) 燃料油 JIS K 2204又はこれと同等の品質の燃料油を用いる。
b) 潤滑油 機関製造業者が推奨する2種類以上の品種のものから選択して用いる。
――――― [JIS E 5303 pdf 6] ―――――
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7 試験方法
7.1 共通
7.1.1 一般
各試験に共通な測定方法は次のとおりとし,測定する箇所の例を,図2に給気冷却器付機関の場合で示
す。図中の測定箇所及び7.1.27.1.14に付けてある1は,表4表6の記入欄の1に対応する。
7.1.2 大気圧,室温及び湿度 123
大気圧,室温及び湿度は,試験室内で直射日光,機関の放射熱,排気熱などの影響がない場所で測定す
る。大気圧の単位は,kPaとし,室温は,℃とし,湿度は,%とする。
7.1.3 燃料の密度及び温度 4
試験に用いる燃料の密度及び温度を測定する。密度の単位は,g/cm3とし,温度の単位は,℃とする。
7.1.4 回転速度 5
回転速度は,クランク軸の回転速度又は直結された軸の回転速度を測定する。回転速度の単位は,min− 1
とする。測定の精度は,±0.2 %とする。
7.1.5 軸トルク及び軸出力 67
軸トルク及び軸出力は,クランク軸に直結した動力計で測定する。軸トルクの単位は,N・mとし,軸出
力の単位は,kWとする。
なお,動力計の精度は,機関の最大トルクの1 %程度まで読み取れるものとする。
7.1.6 燃料消費量 8
燃料消費量は,消費した燃料の容積又は質量で測定する。測定時間は,データの安定のため20秒間以上
とする。燃料消費量の単位は,L/h又はkg/hとする。測定の精度は,±0.2 %とする。
7.1.7 潤滑油温度及び潤滑油圧力 910
潤滑油温度及び潤滑油圧力の測定は,次による。
a) 潤滑油温度は,機関の潤滑油主管(メインギャラリ)部の油の温度を測定する。潤滑油温度の単位は,℃
とする。
b) 潤滑油圧力は,機関の潤滑油主管で測定する。潤滑油圧力の単位は,kPaとする。
7.1.8 冷却水温度 1112
冷却水温度は,機関入口及び機関出口で測定する。冷却水温度の単位は,℃とする。
なお,機関出口の冷却水温度は,標準作動状態の7085 ℃に保持する。
7.1.9 排気温度 1314
排気温度は,過給機入口及び出口で測定する。排気温度の単位は,℃とする。
なお,この測定は受渡当事者間の協定によって,省略してもよい。
7.1.10 排気圧力及び排気背圧 1516
排気圧力は,過給機入口で測定し,排気背圧は,過給機出口で測定する。排気圧力及び排気背圧の単位
は,kPaとする。
なお,排気背圧は試験設備によっては工場設備専用の消音器(マフラ)が設置されている場合もあり,
計測条件が車両搭載時と一致しない場合がある。このため,排気背圧の計測については,受渡当事者間で
測定方法について取り交わしを行い測定する。
なお,排気圧力の測定は受渡当事者間の協定によって,省略してもよい。
7.1.11 吸入空気負圧 17
吸入空気負圧は,過給機入口で測定する。吸入空気負圧の単位は,kPaとする。
――――― [JIS E 5303 pdf 7] ―――――
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なお,この測定は受渡当事者間の協定によって,省略してもよい。
7.1.12 給気温度及び給気圧力 1819
給気温度及び給気圧力は,給気冷却器出口で測定する。ただし,給気冷却器なし機関の場合,吸気マニ
ホールド入口で測定する。給気温度の単位は,℃とし,給気圧力の単位は,kPaとする。
7.1.13 吸入空気温度 20
吸入空気温度は,図2のように車両搭載品と同等のエアクリーナで試験するときは,エアクリーナ入口
で測定し,車両搭載品より容量の大きい試験設備のエアクリーナで試験するときは,吸入空気管入口にで
きるだけ近いところで測定する。吸入空気温度の単位は,℃とする。
7.1.14 潤滑油消費量
潤滑油消費量を測定するには,冷態時の油レベルを決め,潤滑油消費量を判定することができる時間だ
け連続運転した後,24時間程度放置し,試験前後のレベルの差に相当する油量及び試験中の補油量を測定
し,それらの和を潤滑油消費量とする。潤滑油消費量の単位は,L/h又はkg/hとする。
――――― [JIS E 5303 pdf 8] ―――――
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E5 30
図2−機関試験における測定箇所(給気冷却器付機関の場合)
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――――― [JIS E 5303 pdf 9] ―――――
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7.2 負荷運転試験
7.2.1 試験条件
動力計を接続し予備運転によって機関出口の冷却水温度を標準作動状態(7.1.8参照)にした後,試験を
行う。測定は,次のそれぞれの機関で,冷却水温度及び/又は潤滑油温度が,ほぼ定常状態になってから
実施する。
a) 走行駆動用機関 全負荷で定格回転速度から負荷最低回転速度までの範囲において,定格回転速度を
含む3点以上の回転速度について試験を行う。
部分負荷として75 %負荷,50 %負荷及び25 %負荷の順に定格回転速度において試験を行う(図3
参照)。ただし,機関の出力がノッチに応じて段階的に設定されている場合は,75 %,50 %及び25 %
の各負荷点に最も近いノッチで代用してもよい。
図3−測定点の例(走行駆動用機関)
b) 発動発電機用機関 全負荷及び110 %過負荷,部分負荷として75 %負荷,50 %負荷及び25 %負荷の
順に定格回転速度において試験を行う(図4参照)。
なお,受渡試験では,受渡当事者間の協定によって,負荷又は回転速度を図4と異なる部分負荷又
は回転速度に定めることができる。
――――― [JIS E 5303 pdf 10] ―――――
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JIS E 5303:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.020 : 内燃機関
JIS E 5303:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8001:1990
- 往復動内燃機関の構造に関する呼び方及び用語の定義
- JISB8003:2005
- 内燃機関―機関出力の決定方法及び測定方法―共通要求事項
- JISE4001:2011
- 鉄道車両―用語
- JISK2204:2007
- 軽油