JIS E 5303:2015 鉄道車両―ディーゼル機関試験方法 | ページ 3

                                                                                              9
E 5303 : 2015
図4−測定点の例(発動発電機用機関)
7.2.2 測定項目及び記録
試験で測定する項目は,次のとおりとし,その測定値は,表4に記録する。
a) 測定開始時に測定する項目
1) 大気圧
2) 室温
3) 湿度
4) 燃料の密度及び温度
5) 天候状況
b) 試験中に測定する項目
1) 回転速度
2) 軸トルク
3) 燃料消費量
4) 潤滑油温度
5) 潤滑油圧力
6) 冷却水温度
7) 排気温度
8) 排気圧力
9) 排気背圧
10) 吸入空気負圧
11) 給気温度
12) 給気圧力
13) 吸入空気温度
14) 試験中の状態(異常な排気色,異常な振動,ノッキング,失火,回転むら,ガス漏れ,油漏れ,水
漏れなど)

――――― [JIS E 5303 pdf 11] ―――――

10
E 5303 : 2015

7.3 調速性能試験

7.3.1  一般
試験は,動力計を接続し予備運転によって冷却水温度を標準作動状態(7.1.8参照)にした後に,実施す
る。試験に適用する項目は,機関の種類及び調速機の種類によって表2のとおりとし,試験の種類ごとに
○印を付けた項目を実施する。
表2−調速性能試験
機関の種類
走行駆動用機関 発動発電機用機関
試験の種類 記録の様式
調速機の種類
噴射量制御 回転数制御 回転数制御
最高回転速度調速性能 ○ ○ −
最低回転速度調速性能 ○ ○ −
表5
瞬時回転速度調速性能 − − ○
速度変動率 − ○ ○
調速性能試験の各試験方法は,次による。
a) 最高回転速度調速性能 定格回転速度で全負荷から無負荷にしたときの,整定回転速度を測定する。
整定回転速度を無負荷最高回転速度として記録する(図5参照)。
b) 最低回転速度調速性能 受渡当事者間で協定した無負荷最低回転速度で,安定して運転を継続できる
ことを確認し,回転速度を記録する。その後,受渡当事者間で協定した負荷まで増加させ,安定して
運転を継続できることを確認する(以下,負荷掛け運転という。)(図6参照)。負荷掛け運転の負荷は
当該機関が負担する附属装置駆動分(6.2参照)の範囲とする。
なお,負荷掛け運転は,受渡当事者間の協定によって省略してもよい。
c) 瞬時回転速度調速性能 定格無負荷回転速度から急に全負荷にしたときの瞬時最低回転速度及び整定
時間を測定する。次いで,定格回転速度で全負荷から急に無負荷にしたとき,瞬時最高回転速度,整
定回転速度及び整定時間を測定する(図7参照)。ただし,この試験は,試験設備の都合で実施できな
い場合は,受渡当事者間の協定によって省略してもよい。
d) 速度変動率
1) 走行駆動用機関 定格回転速度から負荷最低回転速度までの範囲で,任意にセットした出力点(全
負荷)から無負荷までの軸トルクと回転速度との関係を求める。ただし,この試験は受渡当事者間
の協定によって省略してもよい(図8参照)。
2) 発動発電機用機関 定格回転速度の出力点から無負荷までの軸トルクと回転速度との関係を求める
(図9参照)。
7.3.2 測定項目及び記録
次の項目を測定し,表5に記録する。
a) 測定開始時に測定する項目
1) 大気圧
2) 室温
3) 湿度
4) 燃料の密度及び温度

――――― [JIS E 5303 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
E 5303 : 2015
5) 天候状況
b) 試験中に測定する項目
1) 回転速度
2) 軸トルク
3) 潤滑油温度
4) 潤滑油圧力
5) 冷却水温度
6) 整定時間
○は代表的な測定点を示す。
○は代表的な測定点を示す。
図5−最高回転速度調速性能 図6−最低回転速度調速性能
○は代表的な測定点を示す。
図7−瞬時回転速度調速性能

――――― [JIS E 5303 pdf 13] ―――――

12
E 5303 : 2015
○は代表的な測定点を示す。
図8−速度変動率(走行駆動用機関)
○は代表的な測定点を示す。
図9−速度変動率(発動発電機用機関)

7.4 連続性能試験

7.4.1  一般
形式試験で行う総計100時間の連続性能試験は,次の運転順序によって行う。連続性能試験の運転パタ
ーンを図10に示す。
なお,受渡当事者間で特別な協定がある場合は,取り決めた方法によることができる。
a) 定格出力連続運転
b) 過負荷出力運転
c) 全負荷出力運転
d) 断続負荷出力運転
7.4.2 試験方法
7.4.2.1 定格出力連続運転
定格出力の連続運転は,定格出力において,80時間の連続運転を行う[図10 a) 参照]。

――――― [JIS E 5303 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
E 5303 : 2015
7.4.2.2 過負荷出力運転
過負荷出力の運転は,定格出力の110 %負荷出力とし,次の条件で1時間行う[図10 b) 参照]。
a) 始めの45分間は,定格回転速度で,軸トルクを定格出力の軸トルクの110 %とする。
b) 後の15分間は,定格出力の軸トルクで,回転速度を定格回転速度の110 %とする。
7.4.2.3 全負荷出力運転
全負荷出力の運転は,全負荷で定格回転速度から負荷最低回転速度までの範囲において,最大軸トルク
を含む数点の回転速度の合計で10時間行う。この場合,試験は定格回転速度から最低回転速度まで4回,
同一時間繰り返して行う[図10 c) 参照]。
7.4.2.4 断続負荷出力運転
断続負荷出力の運転は,次のとおり交互に中断することなく繰り返し,合計で9時間行い,負荷の変動
速度は,実車の状況に近似させる[図10 d) 参照]。
a) 定格出力で6分間
b) 無負荷最低回転速度で4分間
a) 運転のパターン
b) 過負荷出力の詳細 c) 全負荷出力の詳細
図10−連続性能試験の運転パターン

――――― [JIS E 5303 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS E 5303:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 5303:2015の関連規格と引用規格一覧