JIS F 0016:1982 造船用語(船体編―試験・工作)

JIS F 0016:1982 規格概要

この規格 F0016は、造船用語(船体編)のうち,試験及び工作関係の用語とその読み方及び意味について規定。

JISF0016 規格全文情報

規格番号
JIS F0016 
規格名称
造船用語(船体編―試験・工作)
規格名称英語訳
Glossary of terms for shipbuilding (Hull part -- Testing and working practice)
制定年月日
1982年12月1日
最新改正日
2016年10月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.47, 47.020.10
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1982-12-01 制定日, 1988-02-15 確認日, 1993-07-14 確認日, 2000-03-01 確認日, 2006-08-10 確認日, 2012-02-24 確認日, 2016-10-25 確認
ページ
JIS F 0016:1982 PDF [6]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
F 0016-1982

造船用語(船体編−試験・工作)

Glossary of Terms for Shipbuilding (Hull Part−Testing and Working Practice)

1. 適用範囲 この規格は,造船用語(船体編)のうち,試験及び工作関係の用語とその読み方及び意味
について規定する。
2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。
(1) 試験・検査
(2) 工作
3. 用語,読み方及び意味 用語,読み方及び意味は,次のとおりとする。
なお,参考のために対応英語及び慣用語を示す。
(1) 試験・検査
参 考
番号 用 語 読 み 方 意 味
対応英語 慣用語など
1001 速力試験 そくりょくし船の速力を測定する試験。 speed test
けん
1002 旋回試験 せんかいしけ船の旋回性能を調べる試験。 turning test 旋回力試験

1003 後進試験 こうしんしけ船の後進性能を調べる試験。 astern test 後進力試験

1004 惰力試験 だりょくしけ inertia test
主機を停止して船の惰力を調べる試
ん 験。
1005 続航試験 ぞっこうしけ endurance test
船を常用出力又は連続最大出力で少
ん なくとも1時間航行し,主機関ほか各
種機器の作動状態を確認する試験。
1006 Z試験 zig-zag manoeuvring
ぜっとしけん かじを左右交互に取り,船をジグザグ
test
に走らせて,旋回性,追従性及び針路
安定性を調べる試験。
1007 スパイラル試 すぱいらるし spiral manoeuvring test
かじを一定に取り,そのときの旋回角
験 けん 速度を測定し,船の針路安定性を調べ
る試験。
1008 逆スパイラル ぎゃくすぱい reverse spiral
旋回角速度が一定になるようにかじ
試験 らるしけん を取り,船の針路安定性を調べる試 manoeuvring test
験。
1009 操だ試験 そうだしけん 操だ装置の性能を調べる試験。 steering gear test

――――― [JIS F 0016 pdf 1] ―――――

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F 0016-1982
参 考
番号 用 語 読 み 方 意 味
対応英語 慣用語など
1010 投揚錨試験 とうようびょ anchoring test
アンカーを投下及び揚収し,投揚錨装
うしけん 置の能力及びアンカーの収納状態を
調べる試験。
1011 救命艇揚降試 きゅうめいて life boats throwing and
救命艇に規定の荷重を加え,揚げ降ろ 救命艇揚げ降
験 いようこう ししてダビット及び救命艇の操作及 lowering test ろし試験
しけん び強度を調べる試験。
1012 傾斜試験 けいしゃしけ inclining experiment,
重量物又は水バラストによって船を
ん inclining test
横傾斜させ,船の重心の高さを測定す
る試験。
1013 動揺試験 どうようしけ rolling test
船を動揺させた後,その自由動揺の状
ん 態における横揺れ周期を計測する試
験。
1014 水密試験 すいみつしけ水密区画の水漏れの有無を調べる試watertight test
ん 験の総称。
1015 水圧試験 すいあつしけ hydraulic test
タンク,配管などに規定の水圧を加え
ん て,水漏れの有無,変形の状態などを
調べる試験。
1016 気密試験 airtight test
きみつしけん 気密区画,配管などに規定の圧力の空
気を入れて,空気漏れの有無を調べる
試験。
1017 張水試験 ちょうすいし flooding test
所定の区画に水を張り,水漏れの有無
けん を調べる試験。
1018 射水試験 しゃすいしけ hose test
水密構造部分に規定の圧力で水を噴
ん 射して,水漏れの有無を調べる試験。
1019 チョークテス chalk test
ドア,ハッチなどのガスケットとの接
ト 触面にチョークを塗って,当たり具合
を調べる試験。
1020 船底検査 せんていけん船底の異常の有無を調べる検査。 bottom survey

(2) 工作
番号 用 語 読 み 方 意 味 参 考
対応英語 慣用語など
2001 現尺現図 げんしゃくげ実物大の型又は加工用の図面。 full size mould
んず
2002 縮尺現図 しゅくしゃく contracted mould
投影け書きに使用する縮尺された現
げんず 図。
2003 数値現図法 すうちげんず numerical mould
型を使用せず図形の座標数値によっ
ほう て描く現図法。 method
2004 フェアリング fairing
曲線を修正して滑らかな図面を表す
線図とする作業。
2005 ランディング landing
正面線図に外板の位置を描き,継手の
位置を決める作業。
2006 ネスティング nesting
与えられた素材に個々の部材を組み
込み,配置する作業。
2007 展開 てんかい expansion
船体の曲り部材を平らな素材から造
り出すため,平面上に広げて部材の形
状・寸法を描く作業。

――――― [JIS F 0016 pdf 2] ―――――

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F 0016-1982
番号 用 語 読 み 方 意 味 参 考
対応英語 慣用語など
2008 け書き けがき marking
加工・組立に必要な形状・寸法などを 罫書
素材に描く作業。
2009 投影け書き とうえいけが photo marking
縮尺現図のフィルムを作成し,鋼板上
き に投影機によって原形を写し,なぞっ
て,け書く方法。
2010 電子写真け書 でんししゃし EPM
electro-print marking
縮尺現図のフィルムを作成し,鋼板上
き んけがき に投影機によって原形を写し,感光剤
などによって画像を焼き付け,け書く
方法。
2011 数値制御け書 すうちせいぎ NCマーキン
数値制御装置によって,け書く方法。 numerical control
き ょけがき marking グ
2012 差越し線 mark line
さしこしせん 実形状のけ書き線から一定の間隔で
平行に,け書いた補助線。
2013 線状加熱法 せんじょうか line heating
線状に加熱して,曲げ加工又はひずみ
ねつほう 取りを行う方法。
2014 点焼き法 spot heating
てんやきほう 1点を加熱して収縮させ,曲げ加工又
はひずみ取りを行う方法。
2015 曲げ型 まげがた bending template
曲げ加工の際,形状のチェックに使用
する型。
2016 ブロック block
建造方法,組立工作方法,クレーン能
力などの諸条件を考慮して,船体を分
割した1単位。
2017 小組立 こぐみたて sub-assembly
加工した材料を大形ブロックに組む
前に小形のブロックに組む作業。
2018 大組立 assembly
おおぐみたて 板,小組立材などを組み立て,大形ブ
ロックを作る作業。
2019 総組立 grand assembly
そうぐみたて 船体に搭載する前に大組立で組み立
てた大形ブロック数個を結合する作
業。
2020 船台組立 せんだいくみ erection
ブロックを,船台上又はドック内で船
たて 体として組み立てる作業。
2021 コッキングダ cocking down
船体据付け時に溶接などによるはね
ウン 上がり量を見込んで,船首尾部にあら
かじめ逆傾斜を付ける方法。
2022 コーキン 板と板との間に詰めものを施したり, caulking
たがねですきまをつぶしたりする作
業。
2023 進水 しんすい 船台上又はドック内で建造した船体launching
を水に浮かせる作業。
2024 船台進水 せんだいしん船台で建造した船体をヘット(獣脂), slipway launching
すい 鋼球又はローラなどを利用して,水中
に滑走,浮揚させる進水方法。
2025 ドック進水 どっくしんすドック内で建造した船体をドック内dock launching
い に注水して浮揚させる進水方法。
2026 進水ドラグ しんすいどら船台進水した船の行き脚を止めるたlaunching drag
ぐ め,本船に引かせるチェーンなどの重
量物。
2027 船底見通し せんていみとキールの上下方向の変位を船の長さkeel sight, キール見通し
うし 方向に計測する作業。 keel alignment

――――― [JIS F 0016 pdf 3] ―――――

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F 0016-1982
番号 用 語 読 み 方 意 味 参 考
対応英語 慣用語など
2028 型取り管 make-up pipe
かたどりかん 設計図によらず現場で型を取り,これ
に合わせて製作する管。
2029 合わせ管 あわせかん adjustable pipe,
取付位置で寸法を合わせ,製作する
管。 loose pipe
2030 アンカーピー 船の動揺・振動,管の収縮などにより, anchor piece
ス 機器若しくは配管の移動防止,又は甲
板舗装材,防熱材などのはく離防止に
使用する金物。
2031 索取り さくどり rope handling
係留・荷役装置などでロープを使用状
態にする作業。
2032 水セメント みずせめんと 清水タンクなどのさび止め用として, wash cement
水溶きして薄く塗るセメント。
2033 電気防食法 でんきぼうし electric protection
船体表面に防食電流を送り込み,腐食 陰極防食法
ょくほう を軽減又は防止する方法。
2034 流電陽極防食 りゅうでんよ anodic protection
船体外板よりも腐食しやすい金属を
法 うきょくぼ 船体に電気的に接続して,腐食しやす
うしょくほ い金属の腐食電流を利用する防食方
う 法。
2035 外部電源防食 がいぶでんげ impressed current
外部から直流電流を供給して,船体の
法 んぼうしょ protection
電位を防食電位に維持する防食方法。
くほう
2036 盤木 ばんぎ block
船体を支える台。木,鋼又はコンクリ
ートで作る。
2037 砂盤木 すなばんぎ sand block
進水作業時に容易に解体できるよう
に鋼製砂箱又は布製砂袋と組み合わ
せた盤木(付図1参照)。
2038 キール盤木 きーるばんぎ キール下部に配列した盤木。 keel block
2039 進水台 launching way
しんすいだい 固定台と滑走台とから成り,進水時に
船体重量を支える台。
2040 ポペット poppet
船体を滑走台に固定するため船首尾
部に設ける架台(付図2参照)。
2041 トリガ trigger
進水装置の一部で,滑走台が固定台の
上を滑り出さないように水圧又は機
械力で抑止する装置(付図3参照)。
2042 ドッグショア dog shore
進水の直前まで滑走台を固定台に支
えている支柱(付図4参照)。
2043 タンデム建造 たんでむけん tandem building system
複数の船を一つの船台・ドックで,縦
法 ぞうほう に並べて同時に建造する方式。
2044 両開きドック りょうびらき canal dock building
両開きのドックの中間にゲートを設
建造法 どっくけん system
け,複数の船を同時に建造する方式。
ぞうほう

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F 0016-1982
付図1 砂盤木
付図2 ポペツト

――――― [JIS F 0016 pdf 5] ―――――

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JIS F 0016:1982の国際規格 ICS 分類一覧