JIS F 0024:1993 造船用語―機関―軸系,プロペラ及びウォータージェット推進装置

JIS F 0024:1993 規格概要

この規格 F0024は、プロペラ及びウォータージェット推進装置関係の用語について規定。

JISF0024 規格全文情報

規格番号
JIS F0024 
規格名称
造船用語―機関―軸系,プロペラ及びウォータージェット推進装置
規格名称英語訳
Shipbuilding -- Machinery -- Shafting, propeller and water jet propulsion system -- Vocabulary
制定年月日
1976年2月1日
最新改正日
2016年10月25日
JIS 閲覧
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対応国際規格

ISO

ISO 3715:1978(NEQ), ISO 484-1:1981(NEQ)
国際規格分類

ICS

01.040.47, 47.020.20
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1976-02-01 制定日, 1979-02-01 確認日, 1983-03-15 確認日, 1987-11-14 改正日, 1993-07-14 改正日, 2000-03-01 確認日, 2006-08-10 確認日, 2012-02-24 確認日, 2016-10-25 確認
ページ
JIS F 0024:1993 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
F 0024-1993

造船用語−機関−軸系,プロペラ及びウォータージェット推進装置

Shipbuilding−Machinery−Shafting, propeller and water jet propulsion system−Vocabulary

1. 適用範囲 この規格は,軸系,プロペラ及びウォータージェット推進装置関係の用語について規定す
る。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS F 0011 造船用語(船体編−基本計画)
2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。
(1) 一般
(2) 軸及び軸受
(3) シール装置
(4) プロペラ
(5) ウォータージェット推進装置
(6) その他
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,対応英語を参考として示す。
(1) 一般
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1001 軸系 shafting
主機からプロペラに軸出力を伝え,船に推進力を与える機
構の総称。
1002 軸系装置 shafting arrangement
軸系を構成する軸,軸受,船尾管,プロペラなどを機能的
に配列した装置。
1003 軸レーキ 船体の基線に対する軸系基準線の傾き。 shaft rake
1004 軸系アライメント shaft alignment,
軸系装置で,軸のたわみ,軸受荷重などを考慮した軸系の
shafting alignment
据付け配置。軸系が直線となるような軸受配置(ストレー
トアライメント : straight alignment),及び各軸受の位置を
上下に調整して,軸受荷重の分散配分を考慮した軸受配置
(オフセットアライメント : offset alignment又はスロープ
アライメント : slopealignment)とがある。

――――― [JIS F 0024 pdf 1] ―――――

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F 0024-1993
(2) 軸及び軸受
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 プロペラ軸 プロペラを装置備する軸。 propeller shaft,
tail shaft,
screw shaft
2002 中間軸 プロペラ軸と主機とを連結する軸。 intermediate shaft
2003 スラスト軸 thrust shaft
プロペラのスラストをスラスト軸受を介して船体に伝え
る軸。スラストカラをもつ。中間軸の一種。
2004 船尾管軸 船尾管内を通る軸。中間軸の一種。 stern tube shaft
2005 給油軸 oil distribution shaft,
可変ピッチプロペラにおいて,プロペラ羽根の変節を行う
oil transfer shaft,
シリンダへ作動油を分配給油する穴をもつ軸。中間軸の一
種。 oil supply shaft
2006 シリンダ軸 cylinder shaft
可変ピッチプロペラにおいて,プロペラ羽根の変節用のシ
リンダを組み込んだ軸。中間軸の一種。
2007 中実軸 軸の中心部が中空でない軸の総称。 solid shaft
2008 中空軸 軸の中心部を中空にしてある軸の総称。 hollow shaft
2009 軸スリーブ shaft sleeve,
海水との接触による軸の腐食を防ぐため軸にはめる覆い。
shaft liner
一般に銅合金鋳物で製造され,軸に焼きばめされる。軸受
に当たらない部分について,ゴムを巻いたもの (rubber
lining),また,合成樹脂を巻いたもの (plastic lining) など
がある。
2010 軸コーンパート shaft cone part
プロペラ又は組立継手を取り付けるために,軸に設けた円
すい構造のはめあい部。
2011 スラスト軸受 thrust bearing
プロペラのスラストを受けて船体に伝える軸受。主機及び
減速機に組み込まれることがある。
2012 中間軸受 中間軸を支える軸受。 intermediate shaft bearing,
steady bearing
2013 プロペラ軸受 propeller shaft bearing
プロペラ軸を支える軸受で,船尾管より船首側にあるも
の。
2014 最後部軸受 aftermost bearing,
船尾管より船首側に設ける軸受のうち,最も船尾側の軸
受。プロペラ軸受の場合と中間軸受の場合とがある。 aftermost steady bearing
2015 船尾管 stern tube
軸が船体を貫通し,船体にでる箇所に装備する筒状の構造
物。
2016 船尾管軸受 stern tube bearing
船尾管内にあって,プロペラ軸又は船尾管軸を支える軸
受。
2017 水潤滑式船尾管軸 water lubricated stern tube
海水又は淡水によって潤滑を行う船尾管軸受。軸受支面材
受 としては,リグナムバイタ (lignumvitae),合成ゴム bearing
(rubber),合成樹脂 (plastic) などがある。
2018 油潤滑式船尾管軸 oil lubricated stern tube
潤滑油によって潤滑を行う船尾管軸受。軸受支面材として
受 bearing
は,一般に,ホワイトメタル (white metal) が使用される。
2019 船尾管軸受裏金 stern bush,
船尾管軸受を構成する部品で,内面に軸受支面材を保持す
る筒状の構造物。 stern tube bearing case,
stern tube bearing shell
2020 張出し軸受 shaft bracket bearing,
多軸船などで,プロペラ軸を支持するために船外に張り出
した軸受。 strut bearing
シャフトブラケット軸受ともいう。
2021 軸継手 shaft coupling
軸をつなぐ継手。継手フランジが軸と一体に鍛造される一
体形継手 (solid type),軸にはめ込む構造の組立形継手
(built-uptype) 及びスリーブによる締付けで軸をつなぐ構
造の継手 (sleeve type) がある。

――――― [JIS F 0024 pdf 2] ―――――

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F 0024-1993
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2022 軸継手ボルト及び 軸継手をつなぐボルト及びナット。 coupling bolt and nut
ナット
2023 船尾管座金 船尾管を取り付けるために,船尾隔壁に設ける座金。 stern tube seat
2024 船尾管ナット 船尾管を船尾骨材に固定するナット。 stern tube nut
(3) シール装置
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 水潤滑式船尾管シ water lubricated stern tube
軸系の船体貫通部から船外の水が船内に流入するのを防ぐ
ール装置 sealing device
装置。船尾管の機関室内側に装備される。グランドパッキ
ン (gland packing) 方式のもの,メカニカルシール
(mechanicalseal) 方式のものなどがある。
3002 油潤滑式船尾管シ oil lubricated stern tube
船外の水が船尾管内に流入するのを防ぐとともに,船尾管
ール装置 sealing device
内の油が船外及び機関室内に流出するのを防ぐ装置。船外
側の船尾側シール装置と,機関室内側の船首側シール装置
によって構成されている。
3003 シールライナ seal liner,
油潤滑式船尾管シール装置において,シールリングとのし
sealing liner
ゅう動部に設けられる円筒状の軸の覆い。船尾側シールラ
イナ (aftseal liner) はプロペラに固定され,また,船首側シ
ールライナ (forward seal liner) は軸上に設けられた二つ割
りクランプリングに固定され,シールリングとしゅう動し,
密封機能を形成する。
一般に船尾側シールライナには高クロムステンレス鋼,船
首側シールライナには高クロムステンレス鋼又は特殊鋳鉄
が使用され,クロムライナ (chrome liner) とも呼ばれる。
3004 シールリング seal ring,
船尾管シール装置において,水又は油を密封する働きをす
sealing ring
るリングで,リップシール形 (lip seal type),端面シール形
(face sealtype),セグメントシール形 (segment seal type) など
があり,合成ゴム (Rubber),合成樹脂 (Plastic),炭素
(Carbon) などが材料として使用される。
3005 非常用シール emergency seal
船尾管シール装置(特に,メカニカルシール方式)内に装
備される合成ゴムなどで作られた部品。シールリング損傷
などの非常時に圧力空気などによって,一時的なシールを
目的として用いられる緊急時に使用するシール。
緊急シールともいう。
3006 隔壁パッキン箱 水密隔壁の軸貫通部に設ける封水用のパッキン箱。 bulkhead stuffing box
(4) プロペラ
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4001 プロペラ propeller,
羽根の回転によってスラストを発生し,船を推進させる装
置。 screw propeller
4002 固定ピッチプロペ 羽根がボスに固定され,ピッチ角が変えられないプロペラ。 fixed pitch propeller

4003 可変ピッチプロペ controllable pitch propeller
ピッチ角を前進から後進まで自由に変えることができる機
ラ 構をもったプロペラ。
4004 一体形プロペラ 羽根及びボスが一体構造のプロペラ。 solid propeller
4005 組立形プロペラ 羽根とボスとを別々に作って組み立てたプロペラ built-up propeller
4006 キーレスプロペラ keyless propeller
プロペラ軸とプロペラボスとのはめあい部に,キーを使わ
ずにプロペラを押し込み,摩擦力によって固定する構造の
プロペラ。
4007 キー付きプロペラ keyed propeller
プロペラ軸とプロペラボスとのはめあい部に,キーを用い
て取り付ける構造のプロペラ。

――――― [JIS F 0024 pdf 3] ―――――

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F 0024-1993
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4008 一定ピッチプロペ ピッチが羽根の根元から先端まですべて等しいプロペラ。 constant pitch propeller

4009 逓増ピッチプロペ increasing pitch propeller
ピッチが羽根の根元から先端にかけて徐々に増加している
ラ プロペラ。
4010 逓減ピッチプロペ decreasing pitch propeller
ピッチが羽根の根元から先端にかけて徐々に減少している
ラ プロペラ。
4011 ハイスキュープロ スキュー角が大きいプロペラ(付図2参照)。 highly skewed propeller
ペラ
4012 遊転プロペラ free rotating propeller
通常のプロペラの後部に別に設けた,自由に回転するプロ
ペラ。プロペラ後流のエネルギーを活用してスラストを得
る。
4013 二重反転プロペラ contra-rotating propeller
前方・後方の2個のプロペラを適当な逆転機構によって互
いに反対方向に回転させ,推進効率の向上を図ったプロペ
ラ。
4014 ダクトプロペラ ducted propeller
プロペラの外周又は前方にダクトを装備し,同一トルクに
おけるスラストを増加させ,推進効率の向上を図ったプロ
ペラ。
4015 スーパーキャビテ supercavitation propeller
プロペラの翼面上に積極的にキャビテーションを発生させ
ーションプロペラ たときに,より高い性能を得ようとするプロペラ。
4016 サーフェスプロペ surface propeller
静止時に大半を水面上に露出させた状態で作動させ,プロ
ラ ペラの露出によってプロペラ効率が低下しても船の推進効
率を高めることができるプロペラ。
4017 プロペラ羽根 propeller blade
プロペラのスラストを出す羽根状の部分(付図1参照)。
4018 プロペラボス プロペラをプロペラ軸に取り付けるボス部(付図1参照)。 propeller boss,
propeller hub
4019 プロペラキャップ propeller cap,
プロペラナット用の覆い。プロペラナットを兼ねることも
ある。 propeller bonnet
プロペラボンネットともいう(付図1参照)。
4020 プロペラナット プロペラをプロペラ軸に締め付けるナット。 propeller nut
4021 プロペラ直径 プロペラ羽根先端が回転して描く円の直径。 propeller diameter
4022 プロペラピッチ propeller pitch
プロペラ羽根のねじれ角度によって,プロペラの1回転で
進む理論上の距離。
4023 プロペラピッチ比 プロペラピッチとプロペラ直径との比。 propeller pitch ratio
4024 プロペラボス直径 プロペラ羽根取付部のボスの直径(付図1参照)。 propeller boss diameter
4025 プロペラボス比 プロペラボス直径とプロペラ直径との比。 propeller boss ratio
4026 羽根先端 プロペラ羽根の最先端(付図1参照)。 blade tip
4027 羽根根元 プロペラ羽根のボス取付部(付図1参照) blade root
4028 羽根前縁 プロペラ羽根の正転回転方向側の縁(付図1参照)。 blade leading edge
4029 羽根後縁 羽根前縁と反対側の縁(付図1参照)。 blade trailing edge,
blade following edge
4030 羽根前進面 プロペラ羽根の前進時にスラストを受ける面(付図1参blade face,
照)。 blade pressure side
4031 羽根後進面 プロペラ羽根の後進時にスラストを受ける面(付図1参blade back,
照)。 blade suction side
4032 羽根プロファイル プロペラを横方向から見た羽根の輪郭。 blade profile
4033 羽根断面 プロペラ羽根の円周方向に沿った断面。 blade section
4034 羽根幅 blade width
プロペラ羽根の各断面を平面に引き延ばしたときの幅(付
図1参照)。
4035 羽根厚さ プロペラ羽根の各断面の厚さ(付図1参照)。 blade thickness
4036 プロペラ全円面積 プロペラ羽根の先端が回転して描く円の面積。 propeller disc area

――――― [JIS F 0024 pdf 4] ―――――

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F 0024-1993
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4037 羽根投影面積 軸心に垂直な面に投影したプロペラ羽根の面積。 projected blade area
4038 羽根伸張面積 developed blade area
プロペラ羽根の各半径位置において,設計中心線を軸とし
て,それぞれのピッチ角だけ羽根を回転させたとき,各羽
根断面がなす曲線(円弧で近似される)によって構成され
る羽根図形(伸張図)の面積。
4039 羽根展開面積 expanded blade area
伸張図で,円弧上にある各羽根断面を一直線に延ばした状
態でのプロペラ羽根の面積。
4040 羽根レーキ blade rake
軸心に垂直な面に対するプロペラ前進面の基線の傾き(付
図1参照)。
4041 ウォッシュバック washback,
プロペラ羽根の各断面で,前縁及び後縁が前進面基準線よ
り反り上がった状態(付図1参照)。 turn up of profile at
leading or trailing edge
4042 スキューバック skewback
プロペラ羽根の設計中心線と羽根先端とのずれの距離(付
図1参照)。
4043 スキュー角 skew angle
プロペラ羽根投影図において,プロペラ軸中心と羽根幅中
心線の羽根先端の点とを結ぶ直線と,プロペラ軸中心から
羽根幅中心線へ引いた接線とがなす角度(付図2参照)。
4044 プロペラ押込み力 プロペラをプロペラ軸コーンパート部に圧入する力。 propeller pull-up load,
propeller fitting force
4045 プロペラ押込み量 propeller pull-up length,
プロペラをプロペラ軸コーンパート部に圧入するときの軸
方向の押込み量。 propeller pull-up distance
4046 プロペラアパーチ propeller aperture
プロペラとプロペラ付近の船体との隔たり。又はプロペラ
ャ を取り付ける部分の船体の空所。
4047 プロペラチップク プロペラ羽根先端と船体との隔たり。 propeller tip clearance
リアランス
4048 プロペラ充てん材 propeller filler
プロペラ軸の防食のため,プロペラボス及びキャップ内に
充てんする材料。タロー,グリースなどが使用される。
(5) ウォータージェット推進装置
番号 用語 定義 対応英語(参考)
5001 ウォータージェッ water jet propulsion
船外から低速で水を取り入れ,インペラでエネルギーを与
ト推進装置 system,
えて,高速で後方へ噴出させ,そのとき働くスラストによ
って船を推進させる装置。 water jet propulsion unit
5002 吸水口 water intake,
水中から水を吸引する入口。船底からの突出物がないフラ
water inlet
ッシュ形 (flush type),スクープを設けて水の取入れをよく
したスクープ形 (scoop type),船底からピトー管のように突
出するポッド形 (pod type) がある。
5003 異物吸入防止グリ grid,
水を吸引するとき水の中の異物の侵入を防止する格子。吸
ット 水口に設けられる。 intake screen
固定式のものと,詰まった異物の掃除を容易にする可動式
のものがある。
5004 水吸入管路部 water intake duct,
吸水口から吸い込んだ水をインペラ入口まで導く部分。
water inlet duct
5005 主軸 羽根車に動力を伝達する軸。 main shaft,
impeller shaft
5006 インペラ 水にエネルギーを与えるための羽根をもつ回転体。 impeller
5007 案内羽根 guide vane,
インペラで発生した旋回流を軸方向に整流させる部分。
stator
5008 ノズル nozzle
インペラからの整流された水を噴出させる部分。ノズルと
案内羽根とが一体構造となったものもある。

――――― [JIS F 0024 pdf 5] ―――――

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JIS F 0024:1993の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3715:1978(NEQ)
  • ISO 484-1:1981(NEQ)

JIS F 0024:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 0024:1993の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISF0011:1997
造船用語―船体―基本計画