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JIS F 2031:1998 規格概要
この規格 F2031は、船用ウインドラス及びアンカーキャップスタン(JIS F 6714で規定)との組合せで使用する制鎖器の機能,作動,設計,構造,安全性及び強度に対する要件について規定。
JISF2031 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F2031
- 規格名称
- 制鎖器
- 規格名称英語訳
- Cable stoppers
- 制定年月日
- 1980年10月1日
- 最新改正日
- 2019年2月14日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6325:1987(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 47.020.50
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1980-10-01 制定日, 1985-12-01 確認日, 1987-11-14 改正日, 1993-07-14 確認日, 1995-03-28 改正日, 1998-04-20 改正日, 2003-12-17 確認日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
- ページ
- JIS F 2031:1998 PDF [34]
F 2031 : 1998
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工
業規格である。これによって,JIS F 2031 : 1995は改正され,この規格に置き換えられるとともに,JIS F
2015 : 1987, JIS F 2016 : 1995, JIS F 2023 : 1976, JIS F 2027 : 1995, JIS F 2028 : 1995, JIS F 2029 : 1995, JIS F
2032 : 1995, JIS F 2033 : 1995は,この規格に統合される。
今回の改正では,国際規格との整合を図るために,附属書15を除いて,対応国際規格の技術的内容及
び規格票の様式を変更することなく本体に規定し,さらにJISとして必要な規定内容を追加した。また,
旧JISの内容を一部改正し,附属書15に規定した。
JIS F 2031は,本体及び次の附属書で構成される。
附属書A(規定) 製造業者に対する注意事項
附属書B(規定) 造船所に対する注意事項
附属書1(規定) 小形鋳鋼製かんぬき形制鎖器
附属書2(規定) 鋳鋼製かんぬき形制鎖器
附属書3(規定) 鋳鋼製タング形制鎖器
附属書4(規定) ローラタング形制鎖器
附属書5(規定) ローラかんぬき形制鎖器
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS F 2031 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 2031 : 1998
(ISO 6325 : 1987)
制鎖器
Cable stoppers
序文 この規格は,1987年に第2版として発行されたISO 6325, Shipbuilding−Cable stoppersを元に作成し
た日本工業規格(日本産業規格)であり,附属書15を除いて,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成して
いる。
附属書15には,従来,日本工業規格(日本産業規格)で規定していた制鎖器の規格を追加したものである。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,船用ウインドラス及びアンカーキャプスタン(JIS F 6714で規定)との組合
せで使用する制鎖器の機能,作動,設計,構造,安全性及び強度に対する要件について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS F 3303 フラッシュバット溶接アンカーチェーン
備考 ISO 1704, Shipbuilding−Anchor chainsはこの規格と対応している。
JIS F 6714 ウインドラス
備考 ISO 4568, Shipbuilding−Sea-going vessels−Windlasses and anchor capstansはこの規格と一致し
ている。
ISO 3828, Shipbuilding and marine structures−Deck machinery−Vocabulary
ISO 7825, Shipbuilding−Deck machinery−General requirements
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 3828によるほか,次による。
3.1 制鎖器 ウインドラスから独立して船体構造に取り付けられる金物で,アンカーによる張力に抗し
てチェーンを保持するための装置である。
備考 制鎖器は,作動中[投揚びょう(錨)中]はチェーンのガイドとしても役に立つ。
3.2 等級
3.2.1 A級制鎖器 : 使用対象チェーンの最高級・最大径のものの呼び破断荷重の80%の荷重に永久ひずみ
を生じることなく耐える設計と構造の制鎖器。
3.2.2 B級制鎖器 : 使用対象チェーンの最高級・最大径のものの呼び破断荷重の40%の荷重に永久ひずみ
を生じることなく耐える設計と構造の制鎖器。
3.3 制鎖器左右勝手
3.3.1 右勝手制鎖器 : ウインドラスから見て,右側から操作する制鎖器(図1参照)
3.3.2 左勝手制鎖器 : ウインドラスから見て,左側から操作する制鎖器(図1参照)
――――― [JIS F 2031 pdf 2] ―――――
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F 2031 : 1998 (ISO 6325 : 1987)
図1 制鎖器の操作
備考 図1は単なる参考として示す。かんぬきが唯一可能な保持方法であることを意
味するものでなく,他の方法(例えば,ねじ締式制鎖器を用いるもの)を使用
してもよい。
3.4 主な形式
3.4.1 みぞ形制鎖器 : チェーンが上を滑っていく形式の制鎖器。チェーンを正しい位置に導くとともに保
持する役目のみぞがある。[図2a)参照](形式記号T)
3.4.2 ローラ形制鎖器 : チェーンが通るローラをもつ形式の制鎖器。ローラはチェーンを導く機能と保持
機能を備える形状としてよい。[図2b)参照](形式記号R)
3.4.3 みぞ及びローラ組合せ形制鎖器 : 3.4.1と3.4.2の両特性をもつ制鎖器。[図2c)参照](形式記号C)
図2 制鎖器の主な形式
備考 図2は単なる参考として示すもので,設計目的に使用してはならない。また,かんぬき以外の保持方法を使用
してもよい。
4. 設計,構造,強度及び安全性 制鎖器はISO 7825の甲板装備品に対する一般要件と,4.1から4.5ま
でに規定された要件に適合しなければならない。
4.1 設計応力は3.2に定められた荷重で材料の降伏応力を超えてはならない。
備考 国際船級協会連合 (IACS) は,A級制鎖器を船上のアンカー用として使用することを勧告して
いる。
4.2 A級制鎖器は,更に,3.2.1に規定した荷重を掛けた場合にチェーンに生ずる応力が,チェーンの材
料の降伏応力を超えない設計と構造にしなければならない。
B級制鎖器は,同様に,3.2.2に規定した荷重を掛けた場合にチェーンに高応力が生じない設計としなけ
ればならない。
――――― [JIS F 2031 pdf 3] ―――――
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F 2031 : 1998 (ISO 6325 : 1987)
4.3 ローラ形制鎖器のローラは,円筒形ローラ又は,他の適切に設計されたローラとすることができる。
この形の制鎖器はチェーンのリンクに高い曲げモーメントが生じない設計としなければならない。
4.4 保持装置は,それが徐々に開放位置方向に緩むことによって,チェーンが抜け出してしまうことの
ないように配置しなければならない。
保持装置は簡単に操作でき,また,開放位置でも適当に固定できなければならない。
4.5 制鎖器にはアンカーを格納位置に強固に保持するための固縛装置を設けてもよい。この固縛装置は
アンカー重量にチェーン10m 分の重量を加えた重量の2倍以上の重量を保持できなければならない。
固縛装置が制鎖器の一部と見なされる場合は,固縛装置の応力は4.1から4.4に示された状態で,材料の
降伏応力の0.4倍を超えてはならない。
固縛した状態におけるチェーンの応力は,4.1に述べられた状態下で使用されるチェーンの破断応力の
0.2倍を超えてはならない。
5. 機能上及び操作上の要件
5.1 制鎖器の機能は,びょう(錨)泊中の船のチェーンを固定することである。したがって,制鎖器は
3.2で定められたチェーンにかかる荷重を支えることができなければならない。
制鎖器は,通常ウインドラスとホースパイプ,又はフェアリーダとの間に設置する。
5.2 制鎖器の操作は容易に理解できるものでなければならない。制鎖器の操作は簡単で,操作者に安全
でなければならない。予期しない動きで操作者に危険を及ぼすおそれのある部分には,固定装置を設けな
ければならない。
人力で操作する制鎖器の場合,荷重がかかっていない状態で必要な人力はチェーンの直径が80mm未満
の場合350Nとし,80mm以上の場合500Nより大きくなってはならない(ISO 1704参照)。
6. 製品検査 すべての制鎖器は製造業者の工場で検査を行い,次の事項を確認する。
a) 保持装置,固縛装置及び固定装置の正常な作動
b) ローラの回転が円滑であること(ローラ形の場合)
c) 工作の質
工場における検査は製造業者自身が行うものとする。ただし,購入者と製造業者の合意があるときは,
船級協会の検査員が立会う。
備考 関連の船級協会の規則が検査を要求している場合は,この船級協会検査員立会いによる検査は
常に行われなければならない。
7. 製品の呼び方 この規格を満足する制鎖器は,次の項目を順序どおりに,各々の呼び名で呼ぶ。
a) 名称 : 制鎖器
b) 規格番号 : JIS F 2031
c) 等級(3.2参照) : A又はB
d) 左右勝手 : 右勝手又は左勝手(R又はL)(3.3参照)
e) 形式(3.4参照) : T(みぞ形),C(みぞとローラ組合せ形),又はR(ローラ形)
f) 使用するチェーンの直径
g) ACSによるチェーンの種類 : 1(第1種),2(第2種),3(第3種)
h) ローラ上でのチェーンの曲がり角度(ローラをもつ場合)
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F 2031 : 1998 (ISO 6325 : 1987)
i) 本体材質 : C : 鋳鋼製,P : 鋼板製
j) 止め金物 : P : タング形,B : かんぬき形
例 :
a) IS F 2031による制鎖器で,A級,左勝手,ローラ形,IACSの第3種チェーン,100 mm径,
ローラ上での曲がり角度80度の呼び方は,
制鎖器JIS F 2031-A-L-R-100-3-80°
b) IS F 2031による制鎖器で,B級,右勝手,みぞ形,IACSの第2種チェーン,95 mm径の呼
び方は,
制鎖器JIS F 2031-B-R-T-95-2
備考 第3種チェーン用の制鎖器は,第2種又は第1種のチェーンにも使用できる。第2種チェーン
用の制鎖器は,第1種チェーンにも使用できる。
8. 表示 制鎖器には,規格番号,等級,チェーンの寸法及び種類を恒久的な方法で表示しなければなら
ない。
備考 チェーンの寸法の表示 : 制鎖器には,購入者が引合時に示した1種類のチェーン径ではなく,
製造業者が見積り費提出時に考慮した対象とするチェーン径を範囲で示してもよい。
――――― [JIS F 2031 pdf 5] ―――――
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JIS F 2031:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6325:1987(MOD)
JIS F 2031:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 47 : 造船及び海洋構造物 > 47.020 : 造船及び海洋構造物一般 > 47.020.50 : 甲板設備及び施設
JIS F 2031:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISF3303:2010
- フラッシュバット溶接アンカーチェーン
- JISF6714:1995
- ウインドラス