JIS F 3651:2021 造船上向き作業用アシストスーツ | ページ 2

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F 3651 : 2021
a) 拘束部
1) 拘束部の配置及び形状は,装着部位に対応するように設計する。
2) 拘束部の構造及び配置は,一人で工具なしに脱装が可能なように設計する。
3) 拘束部の圧迫力は,工具なしに調整が可能なように設計する。
b) 装着時の最大突出部 最大突出部は,製造業者の想定する代表的なユーザが,造船上向き作業用アシ
ストスーツを装着したまま,開口幅0.7 mの扉を通過する際の妨げとならないように設計する。
c) 外部動力伝導線 外部動力伝導線は,一人で工具なしに取り外せるように設計する。

8.3 フルハーネス型墜落制止用器具との併用

  造船上向き作業用アシストスーツの装着によって,ユーザのフルハーネス型墜落制止用器具1) の使用に
影響があってはならない。
ユーザの高所作業に関しては,附属書Aを参考にリスクアセスメントを実施し,必要な対策を講じるこ
とが望ましい。
注1) フルハーネス型墜落制止用器具は,労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)によ
り,高所作業において使用が求められている。

9 使用上の情報に関する要求事項

9.1 取扱説明書

  製造業者は,ユーザに対して正しい使用方法に関する情報を提供するため,取扱説明書に少なくとも次
の情報を記載しなければならない。
a) 最大使用荷重(kN)及びその作用点
b) 着脱方法及び手順
c) 着脱方法の習熟のための練習の指示
d) ユーザの体型に合わせるための事前調整の指示
e) 緊急時対応の検討の指示
f) 可動部が露出している場合,保護具装着の指示
g) 金属など,電気を通す材料が使用されている場合,感電に対する注意喚起
h) 高温多湿時の作業時間外の装着の禁止

9.2 製品の表示

  この規格の全ての要求事項に適合した造船上向き作業用アシストスーツには,次の項目を表示する。
a) 規格番号
b) 種類(ただし,“形”は省略してもよい。)
c) 最大使用荷重(kN)及びその作用点

――――― [JIS F 3651 pdf 6] ―――――

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F 3651 : 2021
附属書A
(参考)
造船現場における造船上向き作業用アシストスーツの装着に関する
代表的な危険源
A.1 危険源
箇条5で求められるリスクアセスメントの際に参考とするのがよい造船現場のユーザに特有の代表的な
危険源を表A.1に示す。
表A.1−造船現場における造船上向き作業用アシストスーツの装着に関する危険源
危険源の種類 No 危険源 この規格の
細分箇条
機械的危険源 1 電源又はスイッチのケーブルに引っかかることによる転倒 8.2
2 作業中に歩行を妨げられることによる転倒 8.2
3 可動部への身体の一部の挟み込みによる怪我 8.2
4 不要なアシストによる怪我 9.1
5 突然の機能喪失による怪我 8.1,9.1
電気的危険源 6 稼働のための電源からの感電 6.2
7 溶接機などによる電磁妨害 6.2.3
材料及び物質による危険源 8 他の工具などの電源からの感電 6.3,9.1
人間工学原則の無視による 9 誤作動·誤操作による怪我 9.1
危険源 10 身体の新たな部位への負担及び装着による不快感 9.1
機械が使用される環境に関 8.2
狭あい(隘)な場所での使用中に作業者が何かにぶつかる,又は
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連する危険源 引っかかるといった衝突
8.2
12 狭あい(隘)な場所での使用中に作業者が何かにぶつかる,又は
引っかかることによる転倒
13 台などの踏み外しによる転倒 9.1
14 飛来物·落下物による衝撃 9.1
15 高所からの転落 8.3
16 火気作業での使用中に火花による火傷 6.1
17 高温多湿時の熱中症 9.1
6.1.1
18 溶接時のスパッタなどの異物の付着·混入,作業着の挟み込みな
どによる動作不良による怪我

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規格名称