JIS F 9604:2003 船舶及び海洋技術―船首方位制御装置

JIS F 9604:2003 規格概要

この規格 F9604は、船舶に搭載する船首方位制御装置の構造,性能,検査及び試験について規定。

JISF9604 規格全文情報

規格番号
JIS F9604 
規格名称
船舶及び海洋技術―船首方位制御装置
規格名称英語訳
Ships and marine technology -- Heading control systems
制定年月日
2003年9月29日
最新改正日
2019年2月14日
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対応国際規格

ISO

ISO 11674:2000(IDT)
国際規格分類

ICS

47.020.70
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2003-09-29 制定日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
ページ
JIS F 9604:2003 PDF [13]
                                                                   F 9604 : 2003 (ISO 11674 : 2000)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本船舶標準協会 (JMSA) から,
工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国
土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11674 : 2000,Ships and marine
technology−Heading control systemsを基礎として用いた。
JIS F 9604には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 船体運動シミュレータ
附属書B(参考) この規格とIMO決議との対応する要件

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS F 9604 pdf 1] ―――――

F 9604 : 2003 (ISO 11674 : 2000)

pdf 目 次

ページ

序文                                                                                    1
1. 適用範囲 1
2. 引用規格 1
3. 定義 1
3.1 調整器 1
3.2 自動操だ(舵) 1
3.3 自動操だ(舵)装置 2
3.4 切替器 2
3.5 微分だ(舵)角調整(当てかじ調整) 2
3.6 船首方位 2
3.7 船首方位信号処理器 2
3.8 積分だ(舵)角調整 2
3.9 手動操だ(舵) 2
3.10 操作器 2
3.11 設定針路 2
3.12 比例だ(舵)角調整 2
3.13 旋回半径制御 2
3.14 回頭角速度制御 2
3.15 天候調整 2
4. 性能 2
4.1 一般 2
4.2 構成品 2
4.3 機能要件 3
4.4 安全策 5
5. 型式試験 5
5.1 試験及び要求結果 5
5.2 磁気コンパス安全距離試験 6
5.3 電磁適合性 [EMC] 及び環境試験 6
  •  5.4 自動操だ(舵)から手動操だ(舵)への切替え・・・・[6]
5.5   制御特性                                                                           6
6. 表示及び識別 7
7. 情報 7
附属書A(規定)船体運動シミュレータ 8
  •  附属書B(参考)この規格とIMO決議との対応する要件・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS F 9604 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
F 9604 : 2003
(ISO 11674 : 2000)

船舶及び海洋技術−船首方位制御装置

Ships and marine technology−Heading control systems

序文 この規格は,2000年に発行されたISO 11674 : 2000,Ships and marine technology−Heading control
systemsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,船舶に搭載する船首方位制御装置の構造,性能,検査及び試験について規定
する。
船首方位情報を得て,船の操縦性に関連した限度以内で最小限のかじ取り機動作によって設定針路を保
持する船首方位制御装置に適用する。
船首方位制御装置は,船首方位のドリフト調整をする航路制御装置と組み合わせて動作させてもよい。
回頭を行うための回頭角速度制御又は旋回半径制御を設けてもよい。
備考1. IMO決議[MSC.64(67) 附属書3で改正された決議A.342(IX) 及びA694 (17)]の勧告から引
用したすべての要件は,イタリック体で印刷している。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 11674 : 2000,Ships and marine technology−Heading control systems (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 694 : 2000 Ships and marine technology−Positioning of magnetic compasses in ships
IEC 60945 : 1996Maritime navigation and radiocommunication equipment and systems−General
requirements−Methods of testing and required test results
IEC 61162 Maritime navigation and radiocommunication equipment and systems−Digital interfaces
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 調整器 (adjustment control) 比例だ(舵)角調整,微分だ(舵)角調整,積分だ(舵)角調整及び天
候調整を含む自動操だ(舵)装置の特性を変更する装置。
備考 用語“微分だ(舵)角調整”は,慣習的に“当てかじ調整”とも呼ぶ。
3.2 自動操だ(舵) (automatic steering) ジャイロコンパス又は磁気コンパスなどから得られた船首方位
情報を処理し,船を自動的に設定針路に保持するためにかじ取り機を制御する手段。

――――― [JIS F 9604 pdf 3] ―――――

2
F 9604 : 2003 (ISO 11674 : 2000)
3.3 自動操だ(舵)装置 (automatic-steering device) 自動操だ(舵)を行うための装置。
3.4 切替器 (change-over device) 自動操だ(舵)から手動操だ(舵)又はその反対に切り替えるための
装置。
3.5 微分だ(舵)角調整(当てかじ調整)(derivative rudder adjustment) だ(舵)角指令の一つの調整で
あって,船の回頭角速度を制御するためのもの。
3.6 船首方位 (heading) 船首が実際に指す水平面上の方位。
備考 船首方位は基準の方位からの度数で,通常は真北の000°から右回りに360°まで表現する。
3.7 船首方位信号処理器 (heading-signal processor) 船首方位制御装置で使用できるようにジャイロコン
パス,磁気コンパスなどで検出された船首方位信号を処理するためのユニット。
3.8 積分だ(舵)角調整 (integral rudder adjustment) だ(舵)角指令の一つであって,設定針路及び船首
方位の偏差の積分値に比例した制御をするための調整。
3.9 手動操だ(舵) (manual steering) 手動でかじ取り機を制御する手段。
例 だ輪を使用する手段。
3.10 操作器 (operational device) 船首方位制御装置を操作するために使用するスイッチ,キー,ノブなど
をいう。
3.11 設定針路 (preset heading) 船首を向けようとする水平面上の方位。
備考 設定針路は北(真北又は磁北)に対する方位角で,000°から右回りに360°まで表現する。
3.12 比例だ(舵)角調整 (proportional rudder adjustment) だ(舵)角指令の一つであって,設定針路と船
首方位の偏差の瞬時値に比例した制御をするための調整。
3.13 旋回半径制御 (turning-radius control) あらかじめ設定された旋回半径で船を回頭させるために回頭
角速度を制御する手段。
3.14 回頭角速度制御 (turn-rate control) あらかじめ設定された回頭角速度で船を回頭させるためにかじ
を制御する手段。
3.15 天候調整 (weather adjustment) 波,うねり及び風によるヨーイングに対する不必要なかじ動作を最
小限にするための調整。
4. 性能
4.1 一般
4.1.1 船首方位制御装置は,種々の船速,天候及び積み荷状態における船の異なる船体運動特性に手動又は
自動で適応させる能力をもち,一般環境及び通常操船状態において信頼ある動作を行わなければならない。
4.1.2 船首方位制御装置は,IEC 60945の規定による環境要件を満足しなければならない。
4.2 構成品 船首方位制御装置は,最低限,次の構成品をもたなければならない(図1参照)。
a) 船首方位信号処理器(船首方位表示器を含む)
b) 針路を設定するための操作器
c) 調整を行うための操作器
d) 自動操だ(舵)信号発生器
e) 操だ(舵)モード切替器(表示器付き)船首方位制御装置に組み込まれている必要はない。
f) この規格の要求による警報信号設備
g) 使用中の操だ(舵)モード及び船首方位信号源の表示器

――――― [JIS F 9604 pdf 4] ―――――

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F 9604 : 2003 (ISO 11674 : 2000)
4.3 機能要件
4.3.1 自動操だ(舵)から手動操だ(舵)又はその反対への切り替え
4.3.1.1 自動操だ(舵)から手動操だ(舵)又はその反対への切り替えは,いかなるだ(舵)角位置でも
可能であり,1回の手動操作で3秒以内に行わなければならない。
4.3.1.2 自動操だ(舵)から手動操だ(舵)への切り替えは,船首方位制御装置の故障を含め,いかなる
条件下でも可能でなければならない。
4.3.1.3 手動操だ(舵)から自動操だ(舵)へ切り替えられるとき,新たに設定針路が入力されない場合
は,そのときの船首方位が設定針路とならなければならない。
4.3.1.4当直船員が容易に操作できる位置に一動作で可能な切替器がなければならない。
4.3.1.5動作中の操だ(舵)モードを示す適切な表示器がなければならない。その表示器は,切替器に近
接して設けなければならない。
注(a) 太枠内は,この規格に書かれている船首方位制御装置の構成部分を示す。
(b) 切替器は,船首方位制御装置に組み込まれているとは限らない。
(c) 警報表示器は,外部のユニットでもよい。
図 1 代表的な船首方位制御装置のブロック図
4.3.2 調整器を含めた操作器
4.3.2.1 すべての操作器は容易に調整でき,通常操作される場所から容易に判別できなければならない。
通常操作する必要のない調整器及び操作器は,容易に触れることができないようにしなければならない。
4.3.2.2 操作器の数は,容易,かつ,安全に操作が行える数でなければならない。調整器及び操作器は,
不注意な操作を防ぐように設計し,配置しなければならない。それらの機能,配置及び大きさは,容易で
迅速,かつ,効果的な操作ができなければならない。
4.3.2.3 常に調整器,操作器及び表示器を判別できる適切な照明を,装置内又は船内に設けなければなら
ない。航海の妨げとなり得る照明を加減する手段を設けなければならない。
4.3.2.4 自動調整の機能が組み込まれている場合を除き,天候及び船の操だ(舵)特性の影響を調節する
適切な調整器及び操作器を,船首方位制御装置に設けなければならない。
4.3.2.5 船首方位制御装置は,針路設定器を右回りに回すか又は右側に倒すと設定針路が右げん側に変更
され,針路設定器を左回りに回すか又は左側に倒すと設定針路が左げん側に変更されるように設計しなけ
ればならない。

――――― [JIS F 9604 pdf 5] ―――――

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