JIS G 0575:1999 ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法 | ページ 2

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G 0575 : 1999
一つの試験容器中で試験する試験片の数は,同一鋼種においては,液量の制限範囲内であれば,何
個でもよい。
注(4) SO 3651-2では,1524時間の沸騰試験を規定し,係争の場合には,20時間試験を行うとして
いる。
c) 沸騰試験後,試験溶液から試験片を取り出し,材料規格で特に規定のない限り,表1に示す曲げ試験
の条件で曲げ,曲げ面の外側の頂を拡大鏡(515倍)で観察して粒界腐食の有無を調べる。ただし,
頂の断面を顕微鏡(100200倍)を用いて観察してもよい。
d) 試験溶液は,試験ごとに新しいものを使用し,一度試験した液を繰り返し使用してはならない。
8. 報告 報告は,通常次の項目について行う。
a) このJISの番号
b) 試験した鋼の種類の記号又は化学成分
c) 表面仕上げの条件
d) 試験片の種類
e) 鋭敏化熱処理条件(行った場合)
f) 曲げ条件
g) 試験結果
h) 試験中の特記事項

――――― [JIS G 0575 pdf 6] ―――――

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附属書A(規定) 40%硫酸/硫酸第二鉄試験(ストライファー試験)
ISO/DIS 3651-2には,この規格に取り込めなかった方法がある。
方法C,40% 硫酸/硫酸第二鉄試験(ストライファー試験)を附属書(規定)として次に示す。
1. 試験溶液の調製 試験溶液は,分析用試薬を用いて次のように調製する。
硫酸 ( 1.84g/ml) 280mlを,720mlの蒸留水に注意して添加し,更に25gの硫酸第二鉄[Fe2 (SO4) 2xH2O,
約75%の硫酸第二鉄を含む。]をその温溶液中に溶解する。
2. 試験方法 試験溶液の量が試験片の全表面積について,平方センチメートル当たり最少10mlあれば,
1個以上の試験片を試験してもよい。溶液は,20±5h沸騰を継続しなければならない。係争の場合は,試
験時間を20hとしなければならない。
試験溶液の使用は,1回限りとする。
なお,方法Cと同じ目的の試験方法に,JIS G 0572がある。

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G 0575 : 1999
附属書B(参考) 35%硫酸/硫酸銅試験
この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
ISO 3651-2には,この規格に取り込めなかった方法がある。
方法B,35%硫酸/硫酸銅試験を附属書(参考)として次に示す。
1. 試験溶液の調整 試験溶液は,分析用試薬を用いて次のように調整する。
硫酸 ( 最一 1 000mlの蒸留水に注意して添加する。更にその温溶液中に1
(CuSO4 5H2O) を溶解する。
2. 試験方法 試験溶液の量が試験片の全表面積について,平方センチメートル当たり最少10mlあれば1
個以上の試験片を試験してもよい。試験片は,フラスコの底で電気銅片に埋まるようにする。銅の量は,
溶液リッター当たり50gなければならない。試験片は,銅と金属的に接触させ,試験片同士は接触させな
いようにしなければならない。溶液は,20±5h沸騰を継続しなければならない。係争の場合は,試験時間
を20hとしなければならない。銅片は,各試験後に熱水で洗浄すれば,再使用してもよい。試験溶液は,
変色がなく密度が変わっていなければ再使用してもよい。

――――― [JIS G 0575 pdf 8] ―――――

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G 0575 : 1999
附属書C(参考) 適用例
この参考は,本体及び附属書の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
ISO 3651-2には,各方法の適用例が示されているので,附属書(参考)として次に示す。
適用される方法は,製品規格に規定されるか,又は協定で決めなければならない。
次の例は,適用例である。特別な鋼種では,複数の試験方法が適用される場合もあり得る。
方法A (JIS G 0575に取り込んだ方法)
Cr16%を超えMo3%以下のオーステナイト鋼
Cr1620%でMo01%のフェライト鋼
Cr16%を超えMo3%以下のフェライト・オーステナイト(2相)鋼
方法B Cr20%を超えMo24%のオーステナイト鋼
Cr20%を超えMo2%を超えるフェライト・オーステナイト(2相)鋼
方法C Cr17%を超えMo3%を超えるオーステナイト鋼
Cr25%を超えMo2%を超えるオーステナイト鋼
Cr25%を超えMo2%を超えるフェライト鋼
Cr20%を超えMo3%以上のフェライト・オーステナイト(2相)鋼

――――― [JIS G 0575 pdf 9] ―――――

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ステンレス協会腐食専門委員会
氏名 所属
(委員長) 柴 田 俊 夫 大阪大学工学部
(幹事) 金 子 道 郎 新日本製鐵株式会社鉄鋼研究所
増 田 正 純 工業技術院標準部
佐々木 英 字 通商産業省物質工学工業技術研究所
田 原 晃 科学技術庁金属材料研究所
宇 城 工 川崎製鉄株式会社鉄鋼研究所
足 立 俊 郎 日新製鋼株式会社鉄鋼研究所
佐 藤 義 和 日本金属工業株式会社研究本部
樽 谷 芳 男 住友金属工業株式会社ステンレス・チタン研究部
谷 内 俊 彦 日本冶金工業株式会社技術研究所
中 嶋 義 弘 愛知製鋼株式会社第一開発部
久 原 昭 夫 株式会社クボタ鋳鋼研究部
上 窪 文 生 株式会社神戸製鋼所材料研究所
中 間 一 夫 山陽特殊鋼株式会社技術研究所
清 水 哲 也 大同特殊鋼株式会社研究開発部
山 崎 修 日本金属株式会社技術研究所
正 村 克 身 日本鋼管株式会社京浜材料研究センター
鈴 木 紹 夫 味の素株式会社中央研究所
福 田 敬 則 石川島播磨重工業株式会社技術研究所
都 島 良 治 千代田化工建設株式会社品質管理部
笹 野 林 日輝株式会社技術開発本部
鶴 田 孝 雄 三菱重工業株式会社高砂研究所
三 浦 健 造 三井造船株式会社玉野研究所
(事務局) 池 原 康 允 ステンレス協会

JIS G 0575:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3651-2:1998(MOD)

JIS G 0575:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 0575:1999の関連規格と引用規格一覧