JIS G 1316:1998 フェロタングステン分析方法 | ページ 15

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注(1) 沈殿を,d)の手順のように加熱して酸化物とせずに,ろ紙とともにビーカー (300ml) 中へ移し
入れ,臭素水·硝酸混液[2.g) ]30mlに溶解し,時計皿で覆い,加熱して濃縮し,硫化物及びろ紙
を完全に分解してもよい。この場合には,以後の操作は,時計皿の下面を水で洗って時計皿を
取り除き,g)の手順に移る。
4.4 呈色 呈色は,次の手順によって行う。
a) 4.3l)で得た溶液から50mlを分取して200mlの分液漏斗に移し入れる。
b) よう化カリウム溶液[2.i) ]5ml及びホスフィン酸溶液[2.j) ]10mlを加えて振り混ぜる。
c) 約20分間静置して遊離よう素を消失させた後,3−メチル−1−ブタノールを正確に20ml加え,約1
分間激しく振り混ぜる。
d) 静置して2層に分離した後,下層の水相を捨て,上層の有機相を保存する。
4.5 吸光度の測定 吸光度の測定は,4.4d)で保存した有機相を,乾いたろ紙(5種A)を用いてろ過し,
ろ液の一部を光度計のふた付き吸収セル (10mm) に移し入れ,3分間以内に3−メチル−1−ブタノールを
対照液として波長450nm付近における吸光度を測定する。
5. 空試験 空試験は,試料の代わりにタングステン[2.e) ]1.40g及び鉄[2.f) ]0.60gをはかり採って,白金皿
(150番)又はPTFEビーカー (300ml) に移し入れる。以下,4.1b)4.5の手順に従って試料と同じ操作を
試料と併行して行う。
6. 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって試料と併行して行う。
a) 標準ビスマス溶液[2.q) ]03.0ml(ビスマスとして0300 を数個の100mlの全量フラ
スコのそれぞれに段階的に正確に加える。
b) それぞれに硫酸アンモニウム鉄 (III) 溶液[2.k) ]10ml及び硫酸 (1+1) 30mlを加え,水で標線まで薄め
る。
c) 以下,4.4及び4.5の手順に従って試料と同じ操作を行う。
d) 得た吸光度と標準ビスマス溶液として添加したビスマス量との関係線を作成し,その関係線を原点を
通るように平行移動して検量線とする。
7. 計算 計算は,4.5及び5.で得た吸光度と,6.で作成した検量線とから,ビスマス量を求め,試料中の
ビスマス含有率を,次の式によって算出する。
(A B)
Bi= 100 C
1
m
2
ここに, Bi : 試料中のビスマス含有率 [% (m/m) ]
A : 分取した試料溶液中のビスマス検出量 (g)
B : 分取した空試験液中のビスマス検出量 (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
C : 空試験において使用したタングステン[2.e) ]及び鉄[2.f) ]中に含ま
れるビスマス含有率 [% (m/m) ] の加重合計で,次の式によって算
出する。
C=a×1.40+b×0.60
ここに, a : タングステン[2.e) ]中に含まれるビスマス含有率 [% (m/m) ]
b : 鉄[2.f) ]中に含まれるビスマス含有率 [% (m/m) ]

――――― [JIS G 1316 pdf 71] ―――――

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附属書24(規定) ビスマス定量方法−
よう化物抽出原子吸光法
1. 要旨 試料を過酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムとで融解し,水に溶解した後,L (+) −酒石酸及び
塩酸を加え,L (+) −アスコルビン酸を加えて鉄などを還元し,よう化カリウムを加えてビスマスをよう
化物としてトリオクチルホスフィンオキシド(以下,TOPOという。)−4−メチル−2−ペンタノンで抽出
した後,有機相を原子吸光光度計の空気·アセチレンフレーム中に噴霧し,その吸光度を測定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) 塩酸 (1+1)
c) 融解合剤 [過酸化ナトリウム1+炭酸ナトリウム1]
d) タングステン(粉末) できるだけ純度が高いタングステンで,ビスマスを含有しないか又はビスマ
ス含有率が既知で,できるだけ低いもの。
e) 鉄 できるだけ純度が高い鉄で,ビスマスを含有しないか又はビスマス含有率が既知で,できるだけ
低いもの。
f) L (+) −酒石酸溶液 (500g/l)
g) L (+) −アスコルビン酸溶液 (200g/l) この溶液は,使用の都度調製する。
h) よう化カリウム溶液 よう化カリウム41.5g及びL (+) −アスコルビン酸15gを温水約50mlに溶解
し,塩酸 (1+1) 30mlを加えた後,水で液量を100mlとする。この溶液は,使用の都度調製する。
i) 4−メチル−2−ペンタノン
j) TOPO-4−メチル−2−ペンタノン溶液 TOPO5gを4−メチル−2−ペンタノン100mlに溶解する。
k) 標準ビスマス溶液 (15 最 椀一 ‰ スマス[99.9% (m/m) 以上]0.300gをはかり採ってビー
(200ml) に移し入れ,時計皿で覆い,硝酸 (1+1) 30mlを加え,穏やかに加熱して分解し,引き続き加
熱して窒素酸化物などを追い出す。常温まで冷却した後,時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除
き,溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて原液 (300 最 椀一 ‰
する。使用の都度,この原液を必要量だけ水で正確に20倍に薄めて標準ビスマス溶液とする。
3. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,1.0gとし,0.1mgのけたまで読み取る。
4. 操作
4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり採ってアルミナるつぼ(30番)に移し入れる。
b) 融解合剤[2.c) ]10gを加えてよく混合し,穏やかに加熱して内容物が融解し始めたら,約800℃で約3
分間アルミナるつぼを揺り動かしながら加熱して融解する。
c) 室温まで放冷した後,アルミナるつぼをビーカー (300ml) 中に入れ,時計皿で覆う。
d) 温水約70mlを加え,加熱して内容物を溶解し,L (+) −酒石酸溶液20mlを加えてよく混ぜ合わせた

――――― [JIS G 1316 pdf 72] ―――――

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後,塩酸を少量ずつビーカーの器壁を伝わらせて加え,ときどきかき混ぜながら中和して過剰に5ml
を加える。
e) 時計皿の下面を水で洗って時計皿を取り除いた後,アルミナるつぼも水で洗って取り除く。
f) 常温まで冷却し,水を用いて200mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
4.2 ビスマスの抽出分離 ビスマスの抽出分離は,次の手順によって行う。
a) 4.1f)で得た溶液50mlを分取して分液漏斗 (100ml) に移し入れる。
b) L (+) −アスコルビン酸溶液[2.g) ]10ml及び塩酸5mlを加え,よくかき混ぜた後,約5分間放置して
鉄 (III) などを還元する。
c) よう化カリウム溶液[2.h) ]10mlを加えて振り混ぜる。
d) TOPO-4−メチル−2−ペンタノン溶液[2.j) ]10mlを正確に加え,30秒間激しく振り混ぜる。
e) しばらく静置し,2層に分離する。下層の水相を捨てる。
f) 上層の有機相を乾いたろ紙(5種A)を用いて乾いた共栓付き容器にろ過する。
4.3 吸光度の測定 吸光度の測定は,4.2f)で得た有機相の一部を,4−メチル−2−ペンタノンを用いて
ゼロ点を調整した原子吸光光度計の空気·アセチレンフレーム中に噴霧し,波長223.1nmにおけるビスマ
スの吸光度を測定する。
5. 空試験 空試験は,6.の検量線の作成における標準ビスマス溶液を添加しない溶液の吸光度を,空試
験の吸光度とする。
6. 検量線の作成 検量線の作成は,次の手順によって試料と併行して行う。
a) タングステン[2.d) ]0.70g及び鉄[2.e) ]0.30gをはかり採り,数個のアルミナるつぼ(30番)のそれぞれ
に移し入れる。
b) 4.1b) f)の手順に従って試料と同じ操作を行う。
c) 標準ビスマス溶液[2.k) ]010ml(ビスマスとして0150 を段階的に正確に加え,水
を用いて200mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
d) 以下,4.2及び4.3の手順に従って試料と同じ操作を行う。
e) 得た吸光度とビスマス標準溶液として添加したビスマス量との関係線を作成し,その関係線を原点を
通るように平行移動して検量線とする。
7. 計算 4.3及び5.で得た吸光度と,6.で作成した検量線とから,ビスマス量を求め,試料中のビスマス
含有率を,次の式によって算出する。
(A B)
Bi= 100 C
1
m
4
ここに, Bi : 試料中のビスマス含有率 [% (m/m) ]
A : 分取した試料溶液中のビスマス検出量 (g)
B : 分取した空試験液中のビスマス検出量 (g)
m : 試料はかり採り量 (g)
C : 空試験において使用したタングステン[2.d) ]及び鉄[2.e) ]中に含ま
れるビスマス含有率 [% (m/m) ] の加重合計で,次の式によって算
出する。

――――― [JIS G 1316 pdf 73] ―――――

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C=a×0.70+b×0.30
ここに, a : タングステン[2.d) ]中に含まれるビスマス含有率 [% (m/m) ]
b : 鉄[2.e) ]中に含まれるビスマス含有率 [% (m/m) ]
フェロタングステン分析方法JIS改正原案作成委員会
氏名 所属
(主査) * 鈴 木 邦 輝 日本重化学工業株式会社
(委員) 青 木 純 一 昭和電工株式会社
* 稲 本 勇 新日本製鐵株式会社
岩 田 英 夫 日本鋼管株式会社
上 埜 秀 明 中央電気工業株式会社
* 大 槻 孝 社団法人日本鉄鋼連盟
* 金 築 宏 冶 株式会社神戸製鋼所
* 唐 島 英 夫 日本電工株式会社
佐 藤 正 文 昭和電工株式会社 (1996)
* 見 持 洋 司 日本重化学工業株式会社
杉 山 鉄 男 大平洋金属株式会社
* 戸 館 一 社団法人日本海事検定協会
* 紅 谷 紀 生 日本鋼管株式会社
松 本 誠 中央電気工業株式会社 (1996)
小 島 彰 通商産業省基礎産業局
林 明 夫 通商産業省基礎産業局 (1996)
天 野 徹 通商産業省工業技術院
大 嶋 清 冶 通商産業省工業技術院 (1996)
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会 (1996)
(関係者) 増 田 正 純 通商産業省工業技術院 (1996)
(事務局) * 今 野 尚 雄 日本フェロアロイ協会
* 奥 山 満 之 日本フェロアロイ協会 (1996)
*印は,小委員会委員

JIS G 1316:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7693:1980(MOD)

JIS G 1316:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 1316:1998の関連規格と引用規格一覧