この規格ページの目次
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G 3303 : 2017
3.13.1
ブライト仕上げの原板
細かいと(砥)石目のあるワークロールを用いて,表面を滑らかに仕上げた原板。
3.13.2
粗面仕上げの原板
ブライト仕上げよりも粗いと石目のあるワークロールを用いて仕上げた,一定方向のと石目が見られる
原板。
3.13.3
マット仕上げの原板
ダル加工を施したワークロールを用いて仕上げた,ダル状表面の原板。
3.14
電気めっきぶりきの表面仕上げ
原板の表面仕上げ及びすずめっき後の溶融処理操作の有無によって特徴付けられる,電気めっきぶりき
の表面状態。
3.14.1
ブライト仕上げのぶりき
ブライト仕上げの原板にすずめっきを施した後,溶融処理操作を行って表面に光沢を与えた電気めっき
ぶりき。
3.14.2
粗面仕上げのぶりき
粗面仕上げの原板にすずめっきを施した後,溶融処理操作を行って表面に光沢を与えた電気めっきぶり
き。
3.14.3
マット仕上げのぶりき
マット仕上げの原板にすずめっきを施し,溶融処理操作を行わずに表面をつや消し状にした電気めっき
ぶりき。
3.14.4
シルバー仕上げのぶりき
マット仕上げの原板にすずめっきを施した後,溶融処理操作を行って表面に光沢を与えた電気めっきぶ
りき。
3.15
表示付着量
目標とするすずの付着量。片面の付着量で表す。
3.16
等厚めっき
両面の表示付着量が同一であるすず付着量の組合せ。
3.17
差厚めっき
両面の表示付着量が異なるすず付着量の組合せ。
――――― [JIS G 3303 pdf 6] ―――――
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G 3303 : 2017
3.18
製品マーク
差厚めっきの場合に,薄めっき面又は厚めっき面を識別するために,いずれかの表面に付与されるマー
ク。
3.19
反り(bow)
板全体が圧延方向又は圧延方向と直角に湾曲した状態。
3.20
耳のび(edge wave)
板の縁(幅方向端部)に波が現れる状態。
3.21
中のび(center fullness)
板の中央部に波が現れる状態。
4 種類,種類の記号及び適用厚さ
原板及びぶりきの種類,種類の記号及び適用厚さは,表1による。
表1−原板及びぶりきの種類,種類の記号及び適用厚さ
単位 mm
適用厚さa)
種類 種類の記号
SRぶりき及びSR原板 DRぶりき及びDR原板
原板 SPB
電気めっきぶりき SPTE 0.150以上0.60以下 0.140以上0.360以下
熱せきぶりき SPTH
注a) 受渡当事者間の協定によって,この表以外の厚さを適用してもよい。
5 原材料
5.1 鋼種
原板に使用される代表的な鋼種は,表2による。
なお,表2以外の鋼種については,受渡当事者間の協定による。
表2−原板の代表的な鋼種
鋼種 説明
MR 残留微量成分が少なく,優れた耐食性をもち,容器その他広く一般的用途に用いる。
Cu,Ni,Cr,Moその他の残留微量成分が特に少なく,極めて優れた耐食性をもつ容器材料として
L
用いる。
D Alキルド鋼であって,深絞り加工及びリューダース模様の発生しやすい加工を行う用途に用いる。
5.2 すず地金
ぶりきのめっきに使用するすず地金は,JIS H 2108の2種又はこれと同等以上の品質とする。
――――― [JIS G 3303 pdf 7] ―――――
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G 3303 : 2017
6 原板の製造方法
6.1 製造方法
製造方法は,次による。
a) R原板は,1回目の冷間圧延後に焼なましを行い,更に調質圧延を行う。
b) R原板は,1回目の冷間圧延後に焼なましを行い,更に2回目の冷間圧延を行う。
6.2 焼なましの方法及び記号
焼なまし方法は,箱焼なまし法又は連続焼なまし法による。
焼なましの記号は,表3による。ただし,受渡当事者間の協定によって,表3以外の記号を用いてもよ
い。
表3−焼なまし方法及び焼なましの記号
焼なまし方法 焼なましの記号
箱焼なまし法 BA
連続焼なまし法 CA
焼なましの記号の表示は,調質度の記号に続けて表3の記号を表示する。ただし,受渡当事者間の協定
によって,記号BAを省略してもよい。
7 すず付着量
7.1 電気めっきぶりきのすず付着量
電気めっきぶりきのすず付着量は,次による。
a) 標準とする表示付着量(以下,標準付着量という。)は,2.8 g/m2,5.6 g/m2,8.4 g/m2及び11.2 g/m2と
する。
b) すず付着量は,15.1に規定する試験によって求め,標準付着量に対する付着量の記号及びすず付着量
は,表4による。
c) 標準付着量以外の表示付着量及び付着量の記号は,受渡当事者間の協定による。標準付着量以外の表
示付着量に対するすず付着量は,15.1に規定する試験によって求め,表5による。
7.2 熱せきぶりきのすず付着量
熱せきぶりきのすず付着量は,次による。
a) 標準付着量は,12.3 g/m2,14.0 g/m2,15.1 g/m2及び16.8 g/m2とする。
b) すず付着量は,15.1に規定する試験によって求め,標準付着量に対する付着量の記号及びすず付着量
は,表4による。
c) 熱せきぶりきは,等厚めっきとする。
d) 標準付着量以外の表示付着量及び付着量の記号は,受渡当事者間の協定による。標準付着量以外の表
示付着量に対するすず付着量は,表5による。
――――― [JIS G 3303 pdf 8] ―――――
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G 3303 : 2017
表4−標準付着量,付着量の記号及びすず付着量
標準付着量 付着量 すず付着量a)
種類の記号
g/m2 の記号 g/m2
2.8 2.8 2.45以上
5.6 5.6 5.05以上
SPTE
8.4 8.4 7.55以上
11.2 11.2 10.1以上
12.3 12.3 19.7以上
14.0 14.0 22.4以上
SPTH
15.1 15.1 24.2以上
16.8 16.8 26.9以上
注a) すず付着量の規定は,SPTEの場合,片面ごとの付着量に適用し,
SPTHの場合,両面の合計の付着量に適用する。
表5−すず付着量
単位 g/m2
種類の記号 表示付着量,m すず付着量a) )
SPTE 1.0 ≦ m < 2.8 (0.80 × m)以上
2.8 ≦ m < 5.6 (0.87 × m)以上
5.6 ≦ m (0.90 × m)以上
SPTH 12.3 ≦ m (0.80 × 2m)以上
注a) 各表示付着量に対するすず付着量の下限値は,10.0 g/m2未満の場合は0.05 g/m2単位に丸
め,10.0 g/m2以上の場合はJIS Z 8401の規則Aによって0.1 g/m2単位に丸める。すず付
着量の規定は,SPTEの場合,片面ごとの付着量に適用し,SPTHの場合,両面の合計の
付着量に適用する。
b) 片面当たりの表示付着量が1 g/m2未満の場合のすず付着量は,受渡当事者間の協定によ
る。
7.3 すず付着量の表示方法
すず付着量は,積み重ねた板の上面又は巻き取ったコイルの外面の付着量の記号を先に表示し,その後
に積み重ねた板の下面又はコイルの内面の付着量の記号を表示する。
等厚めっきの付着量表示例 :
5.6/5.6(板の上面及び下面,又はコイルの外面及び内面が共に5.6の場合)
差厚めっきの付着量表示例 :
2.8/11.2(板の上面又はコイルの外面が2.8,板の下面又はコイルの内面が11.2の場合)
7.4 製品マーク
製品マークは,必要な場合,受渡当事者間の協定によって適用し,記号及びマークの方法は表6による。
マークを付与する面及びマークの方法は,受渡当事者間で協定し,注文時の確認事項とする。
製品マークの記号は,マークを付与した面の付着量の記号の後に表示し,記号の表示例は,表6による。
記号Aの場合の製品マークの例を,附属書JAに示す。
――――― [JIS G 3303 pdf 9] ―――――
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G 3303 : 2017
表6−製品マークの記号,マークの方法及び記号の表示例
記号 製品マークの方法 記号の表示例
S 5.6/2.8S
薄めっき面の,いずれか一方のトリムした側端部に幅約2 mm以下の連続線で表す。
5.6A/11.2
薄めっき面にマークを付与する場合には,幅約1 mmの線で描いた幾何学模様で表す。
A
5.6/11.2A
厚めっき面にマークを付与する場合には,幅約1 mmの線で引いた連続平行線で表す。
8 調質度
8.1 SRぶりき及びSR原板
SRぶりき及びSR原板の調質度は,ロックウェルスーパーフィシャル硬さ(HR30TSm)の値で区分す
る。時効の生じないSRぶりき及びSR原板の調質度は,15.2.3に規定する試験によってHR30TSmを求め,
表7による。
時効の生じるSRぶりき及びSR原板の調質度は,人工時効を行った後,15.2.3に規定する試験によって
HR30TSmを求め,表7による。ただし,受渡当事者間の協定によって,人工時効を行わなくてもよい。
注記1 人工時効は,通常,200 ℃×20分で行われている。
注記2 対応国際規格のISO 11949及びISO 11951には,機械的性質の一つとして耐力が規定されて
いる。参考として,その内容を附属書JBに示す。
表7−SRぶりき及びSR原板の調質度
ロックウェルスーパーフィシャル硬さ
HR30TSm
調質度の記号 厚さ t
(mm)
t ≦0.210 0.210< t ≦0.280 0.280< t
T-1 50±4 49±4 48±4
T-2 54±4 53±4 52±4
T-2.5 56±4 55±4 54±4
T-3 58±4 57±4 56±4
T-3.5 60±4 59±4 58±4
T-4 62±4 61±4 60±4
T-5 66±4 65±4 64±4
8.2 DRぶりき及びDR原板
DRぶりき及びDR原板の調質度は,HR30TSmの値で区分する。時効の生じないDRぶりき及びDR原
板の調質度は,15.2.3に規定する試験によってHR30TSmを求め,表8による。
時効の生じるDRぶりき及びDR原板の調質度は,人工時効を行った後,15.2.3に規定する試験によっ
てHR30TSmを求め,表8による。ただし,受渡当事者間の協定によって,人工時効を行わなくてもよい。
注記 8.1の注記1及び注記2を参照。
――――― [JIS G 3303 pdf 10] ―――――
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JIS G 3303:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11949:2016(MOD)
- ISO 11951:2016(MOD)
JIS G 3303:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.40 : 金属被覆
JIS G 3303:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISH2108:1996
- すず地金
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方