JIS G 3472:2018 自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管 | ページ 3

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G 3472 : 2018
a) 試験片 供試材から適切な長さを切り取り,試験片とする。
b) 試験方法 試験温度は,常温(535 ℃)とし,試験片の端を60°の角度の円すい形の工具で,6.2
に規定する大きさ以上までらっぱ形に押し広げたとき,割れが生じたかどうかを調べる。

11 検査及び再検査

11.1 検査

  検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 機械的性質は,箇条6に適合しなければならない。
d) 寸法は,箇条7に適合しなければならない。
e) 外観は,箇条8に適合しなければならない。
f) 受渡当事者間の協定によって,附属書Aに規定する特別品質規定の一部又は全部の項目を適用する場
合には,該当する規定に適合しなければならない。

11.2 再検査

  機械試験で合格とならなかった管は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い合否を決定して
もよい。

12 表示

  検査に合格した管には,管ごとに,次の事項を表示しなければならない。ただし,外径が小さく管ごと
の表示が困難な場合及び注文者の要求がある場合は,これを結束して一束ごとに適切な方法で表示しても
よい。表示の順序は定めない。また,注文者の承認を得た場合には,製品識別が可能な範囲でその一部を
省略してもよい。
a) 種類の記号
b) 製造方法を表す記号
製造方法を表す記号は,次による。ただし,−は空白でもよい。
1) 電気抵抗溶接まま鋼管 −E−G
2) 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管 −E−H
3) 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管 −E−C
例 電気抵抗溶接まま鋼管STAM290GAの場合 : STAM290GA−E−G
c) 寸法。寸法は,外径及び厚さを表示する。
d) 製造業者名又はその略号
e) 特別品質規定の指定を表す記号Z(指定があった場合)

13 報告

  製造業者は,特に指定のない限り,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404
の箇条13(報告)による。検査文書の種類は,注文時に特に指定がない場合,JIS G 0415の5.1(検査証
明書3.1)による。

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G 3472 : 2018
附属書A
(規定)
特別品質規定
A.1 超音波探傷試験及び検査(Z3)1)
超音波探傷試験及び検査は,次による。
a) 超音波探傷試験は,JIS G 0582による。
b) 超音波探傷試験における探傷感度の基準は,JIS G 0582の7.4.2(区分UOUEに対応する人工きず)
の人工きず区分UD又はこれより浅い人工きず寸法区分(より厳しい感度区分)からの信号を警報レ
ベルとし,警報レベル以上の信号を発生してはならない。ただし,冷間仕上方法以外の仕上方法によ
って製造された管の試験に用いる角溝の最小深さは,0.3 mmとする。
c) 超音波探傷試験は,管1本ごとに行い,b) に適合しなければならない。
注1) 管の取引においては,超音波探傷試験の要求指定をZ3と表記することがある。
A.2 渦電流探傷試験及び検査(Z4)2)
渦電流探傷試験及び検査は,次による。
a) 渦電流探傷試験は,JIS G 0583による。
b) 渦電流探傷試験における探傷感度の基準は,JIS G 0583の7.4.3(区分EUEZに対応する人工きず寸
法)の人工きず区分EY又はこれより浅い人工きず寸法区分(より厳しい感度区分)からの信号を警
報レベルとし,警報レベル以上の信号を発生してはならない。
c) 渦電流探傷試験は,管1本ごとに行い,b) に適合しなければならない。
注2) 管の取引においては,渦電流探傷試験の要求指定をZ4と表記することがある。
A.3 G種の管の曲げ試験及びへん平試験並びに検査(Z11)3)
G種の管の曲げ試験及びへん平試験並びに検査は,次による。
a) 外径50 mm以下の管は,曲げ試験又はへん平試験のいずれかを,また,外径50 mmを超える管は,
へん平試験を行う。
b) 曲げ試験は,表A.1によって行い,試験片に割れを生じてはならない。
c) へん平試験は,表A.1によって行い,試験片に割れを生じてはならない。
d) 試験片,試験方法,供試材の採り方及び試験片の数は,表A.1による。

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表A.1−試験片,試験方法,供試材の採り方及び試験片の数
区分 試験片 試験方法 供試材の採り方及び試験片の数
試験温度は,常温(535 ℃)とし,
試験片を,表A.2に規定する曲げ角
度を下限としてそれ以上の曲げ角
供試材から適切な長度で,また,表A.2に規定する曲げ
曲げ試験 さを切り取り,試験の内側半径を上限としてそれ以下
片とする。 の内側半径で円筒の周りに曲げた
とき,割れが生じたかどうかを調べ
供試材の採り方は,表9による。それぞ
る。この場合,溶接部は曲げの最外
れの供試材から,外径50 mm以下の管
部から約90度の位置に置く。
は,へん平試験片又は曲げ試験片を1個,
試験温度は,常温(535 ℃)とし,
外径50 mmを超える管は,へん平試験
試験片を2枚の平板間に挟み,平板
片を1個採取する。
間の距離が表A.2に規定する値以
供試材から50 mm以 下になるまで圧縮し,へん平にした
へん平試験 上の長さを切り取 とき,試験片に割れが生じたかどう
り,試験片とする。かを調べる。この場合,試験片は,
管の中心と溶接部とを結ぶ線が,圧
縮方向に対して直角になるように
置く。
表A.2−曲げ試験及びへん平試験の条件
曲げ試験 へん平試験
種類の
種類の記号 内側半径 平板間の距離(H)
分類 曲げ角度
(Dは管の外径) (Dは管の外径)
STAM290GA 1 D
180° 4D 2
STAM290GB
2 D
STAM340G 90° 6D 3
2 D
G種 STAM390G 90° 6D 3
3 D
STAM440G 90° 6D 4
7 D
STAM470G 90° 8D 8
7 D
STAM500G 90° 8D 8
e) 管は,曲げ試験又はへん平試験を行ったとき,b) 又はc) に適合しなければならない。
f) 再検査 曲げ試験又はへん平試験で合格とならなかった管は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再
試験を行い,合否を決定してもよい。
注3) 管の取引においては,G種の管の曲げ試験又はへん平試験の要求指定をZ11と表記することが
ある。

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