この規格ページの目次
JIS H 1363:2003 規格概要
この規格 H1363は、アルミニウム合金中のジルコニウムの定量方法について規定。
JISH1363 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H1363
- 規格名称
- アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
- 規格名称英語訳
- Methods for determination of zirconium in aluminium alloys
- 制定年月日
- 1971年12月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 77.120.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 金属分析 II 2019
- 改訂:履歴
- 1971-12-01 制定日, 1978-02-01 確認日, 1983-10-01 確認日, 1988-12-01 確認日, 1994-04-01 確認日, 1999-11-20 確認日, 2003-10-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS H 1363:2003 PDF [6]
H 1363 : 2003
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本アル
ミニウム協会(JAA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS H 1363 : 1971は改正され,この規格に置き換えられる。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS H 1363 pdf 1] ―――――
2
H 1363 : 2003
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 一般事項・・・・[1]
- 4. 定量方法の区分・・・・[1]
- 5. 二りん酸ジルコニウム重量法・・・・[1]
- 5.1 要旨・・・・[1]
- 5.2 試薬・・・・[1]
- 5.3 試料はかり取り量・・・・[2]
- 5.4 操作・・・・[2]
- 6. キシレノールオレンジ吸光光度法・・・・[3]
- 6.1 要旨・・・・[3]
- 6.2 試薬・・・・[3]
- 6.3 試料はかり取リ量・・・・[3]
- 6.4 操作・・・・[3]
- 7. ICP発光分析法・・・・[4]
――――― [JIS H 1363 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 1363 : 2003
アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
Methods for determination of zirconium in aluminium alloys
1. 適用範囲
この規格は,アルミニウム合金中のジルコニウムの定量方法について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
3. 一般事項
分析方法に共通な一般事項は,JIS H 1351による。
4. 定量方法の区分
ジルコニウムの定量方法は,次のいずれかによる。
a) 二りん酸ジルコニウム重量法 この方法は、ジルコニウム含有率0.05 % (m/m) 以上0.25 % (m/m)
以下の試料に適用する。
b) キシレノールオレンジ吸光光度法 この方法は、ジルコニウム含有率0.005 % (m/m) 以上 0.25 %
(m/m) 以下の試料に適用する。
c) CP発光分析法 この方法は,ジルコニウム含有率0.01 % (m/m) 以上0.5 % (m/m) 以下の試料に適
用する。
5. 二りん酸ジルコニウム重量法
5.1 要旨
試料を水酸化ナトリウム溶液で分解し,温水を加えてジルコニウムなどの沈殿をこし分ける。
沈殿は硝酸と硫酸とで分解し,加熱蒸発して硫酸の白煙を発生させ,放冷後,水を加えて塩類を溶解する。
溶液の硫酸濃度を調整した後過酸化水素でチタンを酸化し,次にりん酸水素二アンモニウムを加えてジル
コニウムを沈殿させる。沈殿はこしわけ,乾燥後強熱して二りん酸ジルコニウムとし,その質量をはかる。
5.2 試薬
試薬は,次による。
a) 硝酸
b) 硝酸 (1+1)
c) ふっ化水素酸
d) 硫酸
e) 硫酸 (1+1)
f) 水酸化ナトリウム溶液 水酸化ナトリウム200 gを水1 000 mlに溶解する。この溶液はポリエチレン瓶
に保存し,その上澄み液を使用する。
g) 過酸化水素 (1+9)
――――― [JIS H 1363 pdf 3] ―――――
2
H 1363 : 2003
h) 硝酸アンモニウム溶液 硝酸アンモニウム50 gを水1 000 mlに溶解する。
i) りん酸水素二アンモニウム溶液 りん酸水素二アンモニウム200 gを水1 000 mlに溶解する。
5.3 試料はかり取り量
試料はかり取り量は,3.00 gとし,1 mgのけたまではかる。
5.4 操作
5.4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり取ってビーカー (300 ml) に移し入れる。
b) 時計皿で覆い,水酸化ナトリウム溶液[5.2 f)]40 mlを少量ずつ加える。反応が穏やかになったら時計
皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗浄し加熱して分解する(1)。
c) 温水約150 mlを加えて加熱し,12分煮沸した後,ろ紙( 5種B )を用いて沈殿をこし分け,ビーカー
の内壁及びろ紙上の沈殿を温水で各々2回ずつ洗浄する。
d) 沈殿は,ろ紙とともに元のビーカーに入れ,硝酸20 mlと硫酸10 mlとを加えて時計皿で覆い,静か
に加熱して分解する。時計皿の下面を少量の水で洗って時計皿を除き,更に加熱を続けて硫酸の白煙
を発生させる。有機物の分解が不十分で黒色又は褐色を呈した場合は,放冷後,硝酸5 mlを加えて加
熱分解を繰り返す。 溶液は78 mlとなるまで加熱蒸発し,硫酸の白煙を十分に発生させる。
e) 放冷後,時計皿及びビーカーの内壁を水で洗浄して液量を約50 mlとし,加熱して可溶性塩類を溶解
する(2)。
f) この溶液に硫酸 (1+1) 50 mlと過酸化水素 (1+9) 1 mlとを加えた後,溶液をかき混ぜながらりん酸水
素二アンモニウム溶液[5.2 i)]15 mlを加えてジルコニウムを沈殿させ,温水で約200 mlに薄める。
g) 温所に56時間静置して沈殿を熟成後,少量の無灰パルプを加えたろ紙 (5種B) を用いてこし分け,
硝酸アンモニウム溶液[5.2 h)]で十分に洗浄する。
注(1) 少量の未分解けい素,析出したスポンジ状銅などがあっても,そのまま操作を続ける。
(2) 不溶解残さが認められた場合は,ろ紙 (5種B) を用いてろ過し温水で洗浄後,ろ液と洗液とを
合わせて主液として保存する。
残さはろ紙とともに白金るつぼ (30番) に移し入れ,注意しながらバーナーで加熱してろ紙を
灰化する。放冷後,硝酸 (1+1) 5 mlを加え,ふっ化水素酸約3 mlを少量ずつ加えて残さを分解
する。硫酸 (1+1) 2 mlを加え,加熱して硫酸白煙が発生するまで蒸発する。さらに,硫酸白煙の
発生がほぼ終了するまで加熱を続けてふっ化水素酸を完全に除去する。放冷後,主液として保
存した溶液の一部を白金るつぼに移し,加温して塩類を溶解した後,主液の入ったビーカに水
を用いて移し入れる。以下,5.4.1 f) 以降の手順に従って操作する。
5.4.2 質量の測定 質量の測定は,次の手順によって行う。
a) 白金るつぼ(30番)を約1 000 ℃で約30分間強熱した後,デシケーター中で室温まで放冷し,その
質量をはかる。
b) 5.4.1 g) で得た沈殿をろ紙とともにa) で質量を測定した白金るつぼに移し入れ,加熱してろ紙を乾燥
した後,強熱して灰化する。徐々に温度を高めて最後は約1 000 ℃で約30分間強熱後,デシケーター
中で室温まで放冷し,その質量をはかる。恒量となるまでこの操作を繰り返す。
5.4.3 空試験 空試験は,行わない。
5.4.4 計算 試料中のジルコニウム含有率を,次の式によって算出する。
m2 m1 .0344 0
Zr 100
m
――――― [JIS H 1363 pdf 4] ―――――
3
H 1363 : 2003
ここに, Zr : 試料中のジルコニウム含有率[% (m/m)]
m1 : 5.4.2 a)で得た白金るつぼの質量 (g)
m2 : 5.4.2 b)で得た質量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
6. キシレノールオレンジ吸光光度法
6.1 要旨
試料を塩酸と過酸化水素とで分解し,溶液の一部を分取する。過塩素酸を加えて酸濃度を調
節し,キシレノールオレンジを加えて呈色させ,吸光度を測定する。
6.2 試薬
試薬は,次による。
a) 塩酸 (1+1)
b) 硝酸 (1+1)
c) 過塩素酸 適量の水に過塩素酸280 mlを加え,水で500 mlとする。
d) ふっ化水素酸
e) 硫酸 (1+1)
f) アルミニウム純度99.85 % (m/m) 以上で,ジルコニウムを含まないもの。
g) 過酸化水素
h) キシレノールオレンジ溶液 キシレノールオレンジ0.1 gを水に溶解し,100 ml に希釈する。この溶液
は褐色瓶に入れて冷暗所に保存する。
i) 標準ジルコニウム溶液 (10 最一 二塩化ジルコニウム八水和物(ZrCl2O・8H2O)0.353 gを塩
酸(1+1)100 mlに溶解した後,水で正しく1 000 mlとして原液とする。この溶液のジルコニウム濃度は
約100 最一 質量法によって正確な濃度を決定する。 この原液を使用の都度,必要量だけ
水で正しく10倍に希釈して標準ジルコニウム溶液とする。
6.3 試料はかり取リ量
試料はかり取り量は0.50 gとし,1 mgのけたまではかる。
6.4 操作
6.4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次の手順によって行う。
a) 試料をはかり取ってビーカー (300 ml) に移し入れる。
b) 時計皿で覆い,塩酸 (1+1) 25 mlを加えて加熱する。大部分が分解後,過酸化水素2 mlを加えて煮沸
して(3) 過剰の過酸化水素を分解した後,流水中で室温まで冷却する。
c) 不溶解残さが認められた場合は,ろ紙 (5種B) を用いてろ過し温水で洗浄し,ろ液と洗液とを合わせ
て主液として保存する。
d) 不溶解残さはろ紙とともに白金るつぼ (30番) に移し入れ,注意しながらバーナーで加熱し,ろ紙を
完全に灰化する。放冷後,硝酸 (1+1) 5 mlを加え,ふっ化水素酸約3 mlを少量ずつ加えて残さを完全
に分解する。 硫酸 (1+1) 1 mlを加え,白煙が発生するまで加熱蒸発する。さらに,白煙の発生がほぼ
終了するまで加熱を続けて,完全にふっ化水素酸を除去する。 放冷後,塩酸 (1+1) 約1 mlを加え加
温して塩類を溶解させ,主液の入ったビーカーに移し入れる。
e) 常温まで冷却後,100 ml全量フラスコに移し入れ水で標線まで薄める。
注(3) 試料分解後,必要以上に加熱して酸を蒸発させないように注意し,試料と検量線用溶液との間
で酸濃度に大きな差のできないようにする。
参考 6.4.1 d)の操作でわずかでもふっ化水素酸が残れば負誤差の原因になる。
――――― [JIS H 1363 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS H 1363:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.120 : 非鉄金属 > 77.120.10 : アルミニウム及びアルミニウム合金
JIS H 1363:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH1307:1993
- アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
- JISH1351:1972
- アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則