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K 0804 : 2014
図6−濃度表の一例及び使用方法
4.2.2 測定対象ガスによる種類
測定対象ガスの名称をそれぞれ付けて表す(附属書A参照)。
5 品質及び性能
5.1 ガス採取器の品質及び性能
ガス採取器の品質及び性能は,表3による。
表3−ガス採取器の品質及び性能
項目 品質及び性能 試験
外観 検知管取付口のゴムの亀裂,変形などがない。 7.3
内容積 9.1 a) の表示値に対する許容値 ±5 % 7.4.1 a)
気密性 真空方式 実測内容積の値に対する漏れ量の割合 3 % 以内 7.4.1 b) 1)
送入方式 実測内容積の値に対する漏れ量の割合 3 % 以内 7.4.1 b) 2)
蛇腹形 実測内容積の値に対する漏れ量の割合 3 % 以内 7.4.1 b) 1)
通気速度 7.4.1 c)
吸引速度調節部を内蔵したガス採取器については,9.1 c)
に明示された通気量に対する差 ±10 %
耐久性 7.4.1 d)
通気操作を1 000回繰り返した後,内容積,気密性及び
通気速度の品質・性能を満足する。
5.2 検知管の品質及び性能
検知管の品質及び性能は,表4による。
――――― [JIS K 0804 pdf 6] ―――――
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表4−検知管の品質及び性能
項目 品質及び性能 試験
外観 7.3
ピンホール,亀裂,きずなどがなく,直読式の場合の目盛は鮮明でなけれ
ばならない。
指示精度 目盛範囲の1/3以上の試験用ガス濃度に対する差の割合 7.4.2 a)
検知管の指示値 25 % 以内
指示値の平均値 15 % 以内
目盛範囲の1/3以下の試験用ガス濃度に対する差の割合
検知管の指示値 35 % 以内
指示値の平均値 25 % 以内
酸素濃度18 %21 %を測定するものの試験用ガス濃度に対する差の割合
検知管の指示値 8 % 以内
指示値の平均値 5 % 以内
温度による影響 温度10 ℃±2 ℃及び30 ℃±2 ℃において,指示精度を満足する。 7.4.2 b)
変色先端面の傾斜 図9に示すΔL/Mの値 20 % 以内 7.4.2 c)
ガス入口側検知剤端図10に示すΔlの値 2 mm 以内 7.4.2 d)
面の傾斜
6 構造
6.1 ガス採取器
ガス採取器は,内部を加圧状態又は減圧状態にして,検知管に一定量の試料ガスを通気する機能をもつ。
吸引速度調節機能をもつ採取器にあっては,検知管取付口の内部に取り付けたオリフィスなどによって,
試料ガスを検知管に通気する速度の調節を行う。
6.2 検知管及び前処理管
検知管及び前処理管は,内径が均一で全長がそろったガラス管などの透明な管に一定量の検知剤又は前
処理剤を詰め,これが緩まないように栓などを当て,さらに管の両端を密閉する。直読式検知管の目盛は,
容易に消えてはならない。
7 試験方法
7.1 検査方式
採取器,検知管共に製造ロットごとに,表5の検査方式に従って試験を行う。
ガス採取器の耐久性試験の抜取試験の試料の個数は1個とし,検知管の指示精度試験及び温度による影
響試験の抜取試験の試料の個数は,各ガス濃度に対してそれぞれ10本とする。
なお,抜取試験における試料は,無作為に抽出する。
ただし,変色先端面の傾斜試験及びガス入口側検知剤端面の傾斜試験は,指示精度試験及び温度による
影響試験を行った検知管について行う。
――――― [JIS K 0804 pdf 7] ―――――
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表5−検査方式
試験項目 全数試験 抜取試験
ガ 外観 ○
ス 内容積 ○
採
取 気密性 ○
器 通気速度 ○
耐久性 ○
検 外観 ○
知 指示精度 ○
管
温度による影響 ○
変色先端面の傾斜 ○
ガス入口側検知剤端面の傾斜 ○
表中の○印は,試験を行うものを示す。
7.2 試験場所の標準状態
試験場所の標準状態は,JIS Z 8703に基づき,気温20 ℃±2 ℃,相対湿度(65±20)%及び気圧1 013 hPa
±30 hPaとする。
なお,検知管,ガス採取器が試験場所の温度と異なる温度下に保管されていた場合には,試験の前に20
分程度放置して試験場所の温度になじませる。
7.3 外観
ガス採取器については,検知管取付口のゴムの亀裂,変形などを,検知管については,ピンホール,亀
裂,きずなどを目視及び手触りによって調べる。直読式検知管の場合には,目盛数字,目盛線を目視によ
って調べる。
7.4 性能
7.4.1 ガス採取器
ガス採取器は,大気中で次の事項について試験を行う。
a) 内容積 ガス採取器の検知管取付口に,検知管代替の通気抵抗体(500 mL/minのときの圧力損失が140
hPa±10 hPa又は100 mL/minのときの圧力損失が430 hPa±30 hPaとする。)を接続し,通気抵抗体の
他端にトレーサビリティが明確な石けん膜流量計,又はトレーサビリティが明確なガラス製体積計を
用いて目盛を校正したガラス注射筒を連結して,通気操作を行い,ガス採取器の内容積を測定する。
石けん膜流量計を用いる方法及びガラス注射筒を用いる方法は,次による。
ここで通気操作とは,真空方式採取器及び蛇腹形ガス採取器にあっては吸引操作,送入方式採取器
にあっては送入操作とする。
1) 石けん膜流量計を用いる方法 石けん膜流量計の標線のゼロ位置に石けん膜を作り,ガス採取器の
通気操作による空気の流れで膜を上昇させ,膜の停止した位置から体積を求める(図7参照)。
――――― [JIS K 0804 pdf 8] ―――――
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図7−石けん膜流量計を用いる方法
2) ガラス注射筒を用いる方法 目盛を校正したガラス注射筒のピストンを,真空方式及び蛇腹形のガ
ス採取器の場合には,9.1 a) によって明示する内容積の1.1倍の目盛位置に,送入方式のガス採取
器の場合には,ガラス注射筒のゼロ位置に合わせ,ガス採取器の通気操作による空気の流れでピス
トンを移動させ,停止した位置から体積を求める(図8参照)。
図8−ガラス注射筒を用いる方法
b) 気密性
1) 真空方式及び蛇腹形のガス採取器の場合には,ガス採取器の検知管取付口に閉止弁とa) に示す内
容積測定装置とを直列に接続し,弁を閉じて密閉し,通気操作を行い,9.1 b) によって記載する時
間後に弁を開いてa) に示す方法で内容積を求める。この内容積とa) で求めた実測内容積との差か
ら漏れ量を求め,実測内容積に対する漏れ量の割合を求める。
2) 送入方式のガス採取器の場合には,コックを操作してシリンダーを密閉し,ハンドルを引いて保持
し,9.1 b) によって記載する時間後,ハンドルを放してピストンが戻った位置で固定する。次にガ
ス採取器とa) に示す内容積測定装置とを直列に接続し,a) に示す方法でガス採取器のハンドルを
一杯に押し込んで,内容積測定装置の目盛から漏れ量を求め,実測内容積に対する漏れ量の割合を
求める。
c) 通気速度 ガス採取器の検知管取付口に,a) に規定する石けん膜流量計又はガラス注射筒を連結して,
通気操作を行い,9.1 c) によって記載する一定時間経過後の通気量を測定する。
d) 耐久性 ガス採取器の検知管取付口に,a) に規定する通気抵抗体を接続し,通気操作を1 000回繰り
返した後,a),b) 及びc) に規定する試験を行う。
ただし,1 000回の通気操作の途中で,9.1 d) に記載した使用前点検及び保守を行ってもよい。
――――― [JIS K 0804 pdf 9] ―――――
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7.4.2 検知管
検知管は,附属書Bに規定する試験用ガスを用い,3段階の濃度について,次の試験を行う。ただし,3
段階の濃度は,検知管の目盛範囲を3等分した3区間の中間付近とする。
a) 指示精度 測定器に添付の取扱説明書によって明示された方法によって,濃度ごとに,検知管に試験
用ガスを通気し,検知管の指示値を求め,試験ガス濃度に対する差の割合を求める。
b) 温度による影響 10 ℃±2 ℃及び30 ℃±2 ℃でa) に規定する試験を行う。
c) 変色先端面の傾斜 a) 及びb) の試験を行った検知管の変色先端面の最低指示濃度(L1)及び最高指
示濃度(L2)からΔL/Mを求める(図9参照)。
ΔL
≦ .020
M
ここに,M : 指示濃度値の平均値
L1 : 最低指示濃度
L2 : 最高指示濃度
ΔL L2L1
L1L2
M
2
図9−変色先端面の傾斜
d) ガス入口側検知剤端面の傾斜 JIS B 7516に規定する金属製直尺を用いて測る。ただし,濃度表式検
知管については,検知剤層の両端面について適用する(図10参照)。
図10−ガス入口側検知剤端面の傾斜
8 表示
8.1 ガス採取器
ガス採取器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。ただし,a) については,
ガス採取器の収納箱の表示でもよい。
a) ガス採取器の名前又はその型式
b) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS K 0804 pdf 10] ―――――
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JIS K 0804:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 0804:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態