JIS K 3702:2008 培地の試験方法―試料懸濁液及び希釈系列の調製方法

JIS K 3702:2008 規格概要

この規格 K3702は、微生物の検出を目的とする培地試験に用いる試料懸濁液及び希釈系列の調整方法について規定。

JISK3702 規格全文情報

規格番号
JIS K3702 
規格名称
培地の試験方法―試料懸濁液及び希釈系列の調製方法
規格名称英語訳
Test methods for Culture media -- Preparation of initial suspension and decimal dilutions
制定年月日
2008年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6887-1:1999(MOD)
国際規格分類

ICS

07.100.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-03-20 制定日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS K 3702:2008 PDF [9]
                                                                                   K 3702 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人バイオインダストリー協会(JBA)及
び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 3702 pdf 1] ―――――

K 3702 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 一般原則・・・・[2]
  •  5. 希釈液・・・・[2]
  •  5.1 基本材料・・・・[2]
  •  5.2 一般用途の希釈液・・・・[2]
  •  5.3 特定用途の希釈液・・・・[3]
  •  5.4 希釈液の分注及び滅菌・・・・[3]
  •  6. 装置及びガラス器具・・・・[3]
  •  6.1 オーブン及びオートクレーブ・・・・[3]
  •  6.2 ホモジナイザー・・・・[3]
  •  6.3 かき混ぜ機・・・・[3]
  •  6.4 フラスコ又は瓶・・・・[3]
  •  6.5 試験管・・・・[3]
  •  6.6 吐出式メスピペット・・・・[3]
  •  6.7 pH計・・・・[3]
  •  6.8 はかり・・・・[3]
  •  7. 試料の採取・・・・[3]
  •  8. 試料の調製・・・・[3]
  •  9. 試料懸濁液及び希釈系列の調製手順・・・・[3]
  •  9.1 試料及び試料懸濁液・・・・[3]
  •  9.2 希釈系列・・・・[4]
  •  9.3 作業時間・・・・[4]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 3702 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 3702 : 2008

培地の試験方法−試料懸濁液及び希釈系列の調製方法

Test methods for Culture media-Preparation of initial suspension and decimal dilutions

序文

 この規格は,1999年に第1版として発行されたISO 6887-1:1999,Microbiology of food and animal
feeding stuffs−Preparation of test samples,initial suspension and decimal dilutions for microbiological examination
−Part 1: General rules for the preparation of the initial suspension and decimal dilutionsを翻訳し,技術的内容を
変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,微生物の検出を目的とする培地試験に用いる試料懸濁液及び希釈系列の調製
方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6887-1:1999,Microbiology of food and animal feeding stuffs−Preparation of test samples, initial
suspension and decimal dilutions for microbiological examination−Part 1: General rules for the
preparation of the initial suspension and decimal dilutions (MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 3701 培地の試験方法−通則
備考 ISO 7218:1996,Microbiology of food and animal feeding stuffs−General rules for microbiological
examinations及びAMENDMENT 1:2001からの引用事項は,この規格の該当事項と同等であ
る。
JIS K 8008 生化学試薬通則
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS K 9019 りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)
JIS Z 8802 pH測定方法

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

――――― [JIS K 3702 pdf 3] ―――――

2
K 3702 : 2008
3.1 試料 微生物が含まれる液体,固体並びに液体及び固体の混合物。
3.2 試料懸濁液(1次希釈試料液) 試料を9倍容の希釈液(5.2又は5.3)と混合した懸濁液,溶液又は
乳濁液。
備考1. 大粒子が沈降していても差し支えない。
2. 5.及び9.1の備考1.及び備考2.を参照。
3.3 希釈系列 試料懸濁液(3.2)を9倍容の希釈液(5.2又は5.3)と混合した懸濁液又は溶液,並びに
この希釈及び混合を繰り返した懸濁液又は溶液。
3.4 精製水 JIS K 8008の3.2(水)に規定するA2の水。
備考 これを超える品質のものを使用することに関しては制限しない。
3.5 コロニー 培地に生育した同一種類の細菌及び動植物細胞の塊。

4. 一般原則

 試料中に存在する微生物の分布が一様となるように,試料懸濁液(3.2)を調製する。
必要であれば,単位体積あたりの微生物数を減少させ,微生物の増加の有無(試験管又は容器の場合)
の観察を容易にするために,又はコロニーの計数(プレートの場合)を容易にするために,個別の規格に
よって希釈系列(3.3)を調製する。
備考 計数を実施する時間に制約がある場合,又は微生物数が多いことが予測される場合,JIS K 3702
によって計算することができるならば,必要な希釈系列だけ(二つの連続する希釈系列以上)に
接種してもよい。

5. 希釈液

5.1 基本材料

 試験結果の再現性向上のため,希釈液の調製に用いる基本成分又は調製済み試薬は,乾
燥状態のものを用いる。製造業者の取扱説明書には厳密に従う。試薬は,成分が明らかで微生物試験に適
したものを用いる。

5.2 一般用途の希釈液

5.2.1  ペプトン添加生理食塩水
5.2.1.1 組成 ペプトン添加生理食塩水(5.2.1)の組成は,表1による。
表 1 ペプトン添加生理食塩水の組成
カゼインペプトン 1.0 g
塩化ナトリウム (JIS K 8150) 8.5 g
精製水 1 000 mL
5.2.1.2 調製 各成分を精製水で溶解する。必要に応じて加温し溶解する。滅菌後25 ℃でpH 7.0±0.2に
なるように滅菌前にpH調節を行う。
5.2.2 緩衝ペプトン水
5.2.2.1 組成 緩衝ペプトン水(5.2.2)の組成は,表2による。
表 2 緩衝ペプトン水の組成
ミートペプトン 10.0 g
塩化ナトリウム (JIS K 8150) 5.0 g
りん酸水素二ナトリウム・12水 (JIS K 9019) 9.0 g
りん酸二水素カリウム (JIS K 9007) 1.5 g
精製水 1 000 mL

――――― [JIS K 3702 pdf 4] ―――――

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K 3702 : 2008
5.2.2.2 調製 各成分を精製水で溶解する。必要に応じて加熱して溶かす。滅菌後25 ℃でpH 7.0±0.2に
なるように滅菌前にpH調節を行う。

5.3 特定用途の希釈液

 個別の規格を参照。
備考 個別の規格がない場合には,当事者間で合意を得ることが望ましい。

5.4 希釈液の分注及び滅菌

 適切な容量のフラスコ(6.4)に,試料懸濁液の調製に必要な量の希釈液(5.2
又は5.3)を分注する。10倍段階希釈試料系列を調製するために,滅菌後の液量が9 mLとなるように,希
釈液(5.2又は5.3)を試験管(6.5)又はフラスコ(6.4)に分注する。滅菌後の最終液量の計量の不確かさ
は,±2 %を超えてはならない。
備考 別々の培地を用いて複数種の微生物を計測する場合は,すべての希釈液又は一部の希釈液を9
mLよりも多く分注してもよい。フラスコ(6.4)及び試験管(6.5)の大きさもそれに応じて決
める。
試験管又はフラスコに栓をする。オートクレーブを用いて121 ℃で15分間加熱し滅菌する。

6. 装置及びガラス器具

 通常の微生物試験用機器(JIS K 3701参照)は,次による。

6.1 オーブン及びオートクレーブ

 JIS K 3701(5.10及び5.5)参照。

6.2 ホモジナイザー

 JIS K 3701(5.3)参照。

6.3 かき混ぜ機

 JIS K 3701(5.15)参照。

6.4 フラスコ又は瓶

 適切な容量のフラスコ又はスクリューキャップ付き瓶。

6.5 試験管

 適切な容量の試験管。

6.6 吐出式メスピペット

 呼び容量が1 mL及び10 mLで,それぞれ0.1 mL及び0.5 mLの目盛付きのも
の。

6.7 pH計

 JIS Z 8802に規定する形式III(目盛が0.01,25 ℃における精度が±0.1 pHのもの。)。

6.8 はかり

 0.01 g単位でひょう量可能なもの。

7. 試料の採取

 試料の採取は,この規格では規定しない。
備考 特定の規格が存在しない場合には,当事者間で合意を得ることが望ましい。

8. 試料の調製

 試料の調製は,この規格では規定しない。
備考 特定の規格が存在しない場合には,当事者間で合意を得ることが望ましい。

9. 試料懸濁液及び希釈系列の調製手順

9.1 試料及び試料懸濁液

 計量の不確かさ±5 %の範囲で,試料の質量m(g)又は体積V(mL)(特に
断らない限り,10 g以上又は10 mL以上とする。)をはかりとり,滅菌済みの容器又は袋に入れる(8.参
照)。9×m(g)又は9×V(mL)の希釈液を加える。計量の不確かさは,質量及び体積共に±5 %以内と
する。
備考 1. 試料懸濁液が高粘性又は高濃度の場合は,希釈液を更に加えてもよい。
2. 試料懸濁液が低粘性又は低濃度の場合は,希釈液量を減らして希釈倍数を下げてもよい(1)。
注(1) 試料中の高濃度成分が微生物の増殖を阻害することがある。使用した希釈液の量を試験報告書
に記載する。

――――― [JIS K 3702 pdf 5] ―――――

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