JIS K 3824:2012 限外ろ過モジュールのエンドトキシン阻止性能試験方法 | ページ 2

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K 3824 : 2012

7 準備

7.1 エンドトキシン液の準備

  試験に用いる濃厚エンドトキシン液は,次の方法によって調製し,準備する。
精製エンドトキシンを目標値104 EU/ml以上となるように調製し,その一部を取り,附属書Bによって
エンドトキシン濃度を測定し,確認する。

7.2 装置の洗浄及び殺菌

  装置の洗浄及び殺菌は,附属書Cによる。

8 試験操作

  試験操作は,次による。
a) タンクに4.1の水を入れる。
b) ポンプを運転して,試験条件を次のとおりに調節し,圧力,温度及び流量を記録する。
1) モジュール入口水温は,2030 ℃の範囲とする。
2) 平均膜差圧は,次の式によって算出する。
(Pi+Po )
Pmtm= −Pp
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ここに, Pmtm : 平均膜差圧(kPa)
Pi : モジュール入口圧力(kPa)
Po : モジュール出口圧力(kPa)
Pp : 透過水圧力(kPa)
3) 回収率は,次の式によって算出し,50 %以下にする。
Qp
R= 100
Qi
ここに, R : 回収率(%)
Qp : 透過水の流量(m3/h,L/min等)
Qi : モジュールの入口流量(m3/h,L/min等)
c) 透過水約10 m1を空試験用に採取する。採取に用いる容器は,乾熱滅菌(250 ℃で30分以上)等に
よってエンドトキシンフリーとしたものを用いる。
d) 濃厚エンドトキシン液をタンクに添加し,タンク中の水と均一に混合したものを試験エンドトキシン
液とする。
なお,濃厚エンドトキシン液の添加量は,試験エンドトキシン液中のエンドトキシン濃度が
102 EU/ml程度となるように濃厚エンドトキシン液の濃度に応じて,適宜調製する。
e) 装置を10分運転経過後,タンク内試験液及び透過水を採取する。
f) c) e)で得られた試料は,それぞれ直ちに附属書Bによりエンドトキシン濃度を測定する。採取後,
直ちに測定ができない場合は,試料を26 ℃に保存し,6時間以内に測定を実施する。市販のエンド
トキシン安定化剤入り採取管に採取する場合には,製造業者の指示に従う。
なお,空試験でエンドトキシンが0.01 EU/ml以上検出された場合は,試験全体を無効とする。

9 計算

  エンドトキシン阻止性能は,次の式によって算出する。

――――― [JIS K 3824 pdf 6] ―――――

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F
E= log 10
G
ここに, E : エンドトキシン阻止性能(無次元)
F : 試験液中[箇条8 e)参照]のエンドトキシン濃度(EU/ml)
G : 透過水中[箇条8 e)参照]のエンドトキシン濃度(EU/ml)
Gがライセート試薬の検出感度以下であった場合は,Gに検出感度値を用いて,E≧log10 F/G と表示す
る。

10 試験の報告事項

  試験の報告事項は,次による。
a) 試験を行った限外ろ過モジュール
1) 製造業者による形状・形式
2) 製造業者による品番
3) 製造業者名
4) 製造番号
b) 試験条件
1) 圧力(モジュール入口,モジュール出口,透過水及び平均膜差圧)
2) 試験エンドトキシン液の温度
3) 流量(モジュール入口,モジュール出口及び透過水)
c) エンドトキシン試験の結果
空試験,試験液及び透過水のエンドトキシン濃度。
d) エンドトキシン阻止性能

――――― [JIS K 3824 pdf 7] ―――――

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附属書A
(参考)
入手可能な精製エンドトキシン
2011年2月時点で入手可能な,S型の大腸菌(Escherichia coli O111等)からフェノール−水抽出法
(Westphalの方法)によって精製されたエンドトキシンを,表A.1に示す。
表A.1−S型の大腸菌(Escherichia coli O111等)からフェノール−水抽出法(Westphalの方法)によって
精製されたエンドトキシンの製品名及び供給者名
製品名 供給者名
Lipopolysaccharides from Escherichia coli O111:B4 SIGMA
Product Number L2630
リポポリサッカリド,大腸菌O111由来(フェノール抽出品) 和光純薬工業株式会社
Lipopolysaccharide, from E. coli O111 (by phenol extraction)

――――― [JIS K 3824 pdf 8] ―――――

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附属書B
(規定)
エンドトキシン濃度の測定方法
B.1 エンドトキシン濃度測定
エンドトキシン濃度測定は,次による。
エンドトキシン濃度は,カブトガニの血球抽出成分から調製されたライセート試薬を用いた,日本薬局
方におけるエンドトキシン試験法によって,エンドトキシン標準品を用いて作成した検量線から求める。
また,エンドトキシン試験は,日本薬局方に記載の比濁法又は比色法によって行う。

――――― [JIS K 3824 pdf 9] ―――――

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附属書C
(規定)
装置の洗浄及び殺菌
C.1 洗浄
装置の洗浄は,次による。
a) 装置にダミーモジュールを取り付ける。
b) タンクに洗浄水としての水を入れる。
c) ポンプを運転して,全ての配管の中を洗浄する。装置の材質及びその汚れに応じ,酸,アルカリ,酸
化剤などの洗浄剤を用いることができる。この場合,タンクに洗浄剤を入れ,b)で入れた水と混合し,
洗浄液とする。必要に応じてタンクの中の洗浄液を交換する。
洗浄液が希薄で汚れによって消費され,洗浄液としての効果がなくなる場合は,洗浄液の濃度を分
析して消費量分を補充するか,又は新しく洗浄液を作り直すとよい。
d) 汚れが出てこなくなるまで洗浄を繰り返し,新しい水を用いて,すすぎ洗いをする。
e) 系内の水を抜いた後,ダミーモジュールを,試験をする限外ろ過モジュールに交換する。
f) タンクに4.1の水を入れる。
g) 透過水弁を閉じてポンプを運転し,膜の一次側を約30分間洗浄する。次に,透過水弁を開き,モジュ
ール出口弁を調節し,膜の二次側を約30分間洗浄する。
h) 新しい水を用いてすすぎ洗いをする。
なお,洗浄剤を使用した場合には,洗浄剤が残留していないことを確認する。
C.2 殺菌
装置及びモジュールの殺菌には,殺菌剤,熱水による方法があり,次による。
なお,装置及びモジュールの洗浄において,洗浄剤が殺菌剤としての効果も併せもつ場合には,洗浄と
殺菌とを同時に実施したとみなしてよい。
a) 殺菌剤による場合 殺菌剤をタンクに準備し,ポンプによって膜の一次側及び二次側を殺菌する。殺
菌後,殺菌剤が残留していないことを確認する。
なお,殺菌剤の種類と条件については,製造業者が取扱説明書などで推奨するものに従う。
注記1 一般に殺菌剤として推奨されているものには,次亜塩素酸ナトリウム,JIS K 1463に規定
する過酸化水素などがある。
b) 熱水による場合 熱水をタンクに準備し,ポンプによって膜の一次側及び二次側を殺菌する。殺菌時
間は60分間程度とする。
なお,熱水処理条件については,製造業者が取扱説明書などで推奨するものに従う。
注記2 高圧蒸気による滅菌方法もある。
参考文献 JIS K 1463 過酸化水素

JIS K 3824:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 3824:2012の関連規格と引用規格一覧