JIS K 5101-3-2:2004 顔料試験方法―第3部:着色力―第2節:白色顔料の相対着色力(目視比較法) | ページ 2

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5. サンプリング

 試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。

6. 相対着色力比較方法

 相対着色力比較方法は,A法又はB法のいずれかによる。

6.1 A法

6.1.1  フーバーマラーによる青色ペースト中への白色顔料の混練 青色ペースト5 gを1 mgのけたまで
はかり取り,きれいなマラー板の中央に置く。表1に示した受渡当事者間で協定した比較顔料を1 mgの
けたまではかり取り(m0),これをあまり力を加えないでパレットナイフを使って青色ペーストに混入す
る。白色顔料がぬれたら,ペーストを下板の中心に約50 mmの直径の円形に広げ,パレットナイフは上板
でぬぐってきれいにする。マラー板を閉じて,1 kNの荷重をかけて25回転ずつ4回摩砕する。各回の摩
砕の後で,同じパレットナイフを用いてペーストをとって板の中心に移す。
摩砕が完了したら,ペーストを取り出し,パレット上で保管する。
表 1 協定した比較顔料の採取量
単位 g
顔料 採取量 (m0)
酸化亜鉛又はリトポン30 % 0.500
硫化亜鉛 0.200
二酸化チタン 0.100
6.1.2 手動マラー又はパレットナイフによる青色ペースト中への白色顔料の混練 5 gの青色ペーストを
1 mgのけたまではかり取り,すりガラス又は大理石の上に置く。表1に示した受渡当事者間で協定した比
較顔料を1 mgのけたまではかり取り(m0),パレットナイフ又は手動マラーを用いて5分間できるだけ少
量の青色ペーストと一緒に分散し,均一なペーストを作る。残りの青色ペーストを,少量ずつ混練した混
合物に加えてパレットナイフ又は手動マラーを用いて完全に混合する。ペーストを頻繁にかきとって完全
に混合する。
調製が終わった後,プレートからペーストを取り,パレット上に保管する。
6.1.3 比較方法 試験サンプルを6.1.1又は6.1.2と全く同じ方法で処理し,受渡当事者間で協定した比較
顔料ペーストの色の強度と同じ色の強度を得る顔料の量 (m1) を決定する。
試験サンプルで作ったペースト及び協定した比較顔料で作ったペーストの二つのペーストを,スライド
ガラス上で同じ方向に展色する。展色は不透明な帯を25 mm以上,両端の接する面を40 mm以上とする。
展色直後の表面について,二つの帯をガラスを通した拡散昼光下で観察して,ペーストの色の強さを比較
する。適切な昼光が得られない場所では,人工の昼光下で比較する。

6.2 B法

6.2.1  フーバーマラーによる青色ペースト中への白色顔料の混練 一連の標準ペーストを,受渡当事者間
で協定した比較顔料から,表2に示す量を用いてそれぞれ次の手順で調製する。5 gの青色ペーストを1 mg
のけたまではかり取り,きれいなマラー板の中央に置く。表2に示す一つの量の受渡当事者間で協定した
比較顔料を1 mgのけたまではかり取り,それをあまり力を加えないでパレットナイフを用いて青色ペー
ストに混入する。白色顔料がぬれたら,そのペーストを下板の中心に約50 mmの直径の円形に広げ,パレ
ットナイフは上板でぬぐってきれいにする。フーバーマラー板を閉じて,最大荷重をかけて25回転ずつ4
回摩砕する。各回の摩砕の後で,同じパレットナイフを用いてペーストを取って板の中心に移す。
摩砕が完了したら,ペーストを板から取り,パレット上で保管する。

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さらに,白色顔料の他の規定されている量(表2参照)をそれぞれ用いて上記の手順を繰り返し,その
ペーストをパレット上に保管する。
表 2 受渡当事者間で協定した比較顔料採取量及び試験サンプルの着色力
協定した比較顔料 試験サンプ
酸化亜鉛 硫化亜鉛 二酸化 ルの着色力
又は チタン
リトポン
30 % ZnS
g g g %
0.400 0.160 0.080 80
0.450 0.180 0.090 90
0.500 0.200 0.100 100
0.550 0.220 0.110 110
0.600 0.240 0.120 120
6.2.2 手動マラー又はパレットナイフによる青色ペースト中への白色顔料の混練 5 gの青色ペーストを
1 mgのけたまではかり取り,すりガラス又は大理石の上に置く。表2にそれぞれ示した一つの量の受渡当
事者間で協定した比較顔料を1 mgのけたまではかり取り,それをパレットナイフ又は手動マラーを使っ
て5分間できるだけ少量の青色ペーストと一緒に分散し,均一なペーストを作る。残りの青色ペーストを
一度に少量ずつ混練した混合物に加えてパレットナイフ又は手動マラーを用いて完全に混合する。ペース
トを頻繁にかきとって完全に混合する。
調製が終了したらプレートからペーストをとり,パレット上に保管する。
さらに,白色顔料の他の規定されている量(表2参照)をそれぞれ用いて上記の手順を繰り返し,その
ペーストをパレット上に保管する。
6.2.3 比較方法 次のものを用いて,6.2.1又は6.2.2と同じ方法を行う。
a) 酸化亜鉛又はリトポン30 %の場合,0.500 gの試験サンプル。
b) 硫化亜鉛の場合,0.200 gの試験サンプル。
c) 二酸化チタンの場合,0.100 gの試験サンプル。
調製した,受渡当事者間で協定した比較顔料ペーストのシリーズの二つを,試料から作ったペーストに
色の強度が最も近くなるように選択する。試料からのペーストと二つの選択した受渡当事者間で協定した
比較顔料ペーストとを同じ方向にスライドグラスの上に展色する。この場合,不透明帯は,幅25 mm以上,
両端の接する面の長さ40 mm以上とする。展色の直後の表面について,二つの帯をガラスを通した拡散昼
光下で観察してペーストの色の強さを比較する。適切な昼光が得られない場所では,人工の昼光下で比較
する。

7. 結果の表示

7.1 A法

 試料の相対着色力は,受渡当事者間で協定した比較顔料を100として次のように求める。
100 m0
m1
ここに, m0 : 受渡当事者間で協定した比較顔料の質量(g)
m1 : 受渡当事者間で協定した比較顔料と同じ色の強度にするために
必要な試験サンプルの質量(g)

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7.2 B法

 B法は,次による。
a) 表2から試験サンプルの着色力を読み取る。着色力は試験サンプル着色力(%)の値で,試験サンプ
ルを用いて作ったペーストの色の強さに相当する,ペーストを作成したときに用いた受渡当事者間で
協定した比較顔料の量に対するものとする。
例 二酸化チタンを試験し,6.2.2に応じて試料ペーストを作るために0.100 gをとった場合。
参考 この試験サンプルペーストの色の強さが受渡当事者間で協定した比較顔料の0.120 gを用いて
作成した協定した比較顔料ペーストの色の強さに相当すると仮定すると,試験サンプルの着色
力は120 %である。
b) 試験サンプルペーストの色の強さが,受渡当事者間で協定した比較顔料ペーストの一つの色の強さに
一致しない場合は,試験サンプルペーストに最も近い二つの協定した比較顔料ペーストで着色力を補
間する。

8. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) この規格の引用及びA法又はB法若しくは附属書1で規定するフーバーマラー法又はペイントコンデ
ィショナ形振とう機法のいずれを使用したかの記載
b) 試験した顔料の種類及びその詳細
c) この規格で規定する試験手順との相違点
d) 6.1又は6.2の規定に準じた試験の結果
e) 試験年月日

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附属書1(規定)フーバーマラー法及び
ペイントコンディショナ形振とう機法

1. 適用範囲

 この附属書は,本体の3.7.に替えた白色顔料の着色力の試験方法としてフーバーマラー
法及びペイントコンディショナ形振とう機法について規定する。
2. フーバーマラー法
2.1 一般 試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料に補助顔料を加え,フーバーマラーを用いてバイ
ンダーに分散したもの,又はJIS K 5101-1-5によって得られた試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料
の分散ペーストに補助顔料のペーストを混合したものを,白紙などに展色しその色の濃さを目視によって
比較する。
2.2 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
a) フーバーマラー JIS K 5101-1-5による。
b) へら 直線刃先形で鋼製のもの。
c) フィルムアプリケーター すき間0.15 mm以上のもの。
d) 化学はかり 1 mgのけたまではかれるもの。
2.3 バインダー バインダーは,受渡当事者間の協定による。
2.4 展色基材(1) 展色基材は,次による。
a) 白紙(適切な印刷用紙)
b) ガラス板
備考 受渡当事者間の協定によって,他の展色基材を用いてもよい。
2.5 補助顔料 JIS K 5107に規定するカーボンブラック(顔料)。
2.6 操作 操作は,次による。
a) 試料を10 mgのけたまではかり取る。それに補助顔料を1 mgのけたまで,バインダーを10 mgのけ
たまではかり取って加え,フーバーマラーを用いてJIS K 5101-1-2によって練り合わせ分散ペースト
を得る。受渡当事者間で協定した比較顔料についても同じ操作を行う。 得られた試料及び受渡当事者
間で協定した比較顔料の分散ペーストを次のいずれかの操作を行って展色する。
b) 試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の分散ペーストを1枚の白紙の上に並べて置き,へらで両
者が接するように展色し,極めて薄い層と紙色に影響されない程度の厚い層とを作る。
c) 試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の分散ペーストを展色基材の上に並べて盛り,フィルムア
プリケーターを用いて,両者が接するように引き伸ばす。
備考 試料の量,補助顔料の量,バインダーの種類及び量,並びに試料と補助顔料との比率について
は,製品規格,又は受渡当事者間の協定による。
2.7 評価 評価は,試料の色の濃さを,受渡当事者間で協定した比較顔料と目視によって比較し,その
差異の程度を調べる。明度が高いものを着色力が大きいとする。
3. ペイントコンディショナ形振とう機法

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3.1 一般 ペイントコンディショナ形振とう機によって得られた試料及び受渡当事者間で協定した比較
顔料の分散体に,補助顔料の分散体を混合したものを展色し,その色の濃さを比較する。
3.2 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
a) ペイントコンディショナ形振とう機 JIS K 5101-1-2による。
b) 恒温器 100200 ℃において温度調節精度±1 ℃,温度分布精度±2.5 ℃,熱風循環式のもの。
c) 化学はかり
d) フィルムアプリケーター
e) バーコーター 直径約6.5 mm,長さ約400 mmの特殊鋼のしん棒の中央部約300 mmの幅に,直径0.07
1.90 mmのステンレス鋼線をすき間がないように巻き付けたもの。
3.3 材料 材料は,次による。
a) コート紙 アート紙に耐溶剤性の透明塗料を平滑に塗布したもの。
3.4 補助顔料分散体
a) カーボンブラック分散体 JIS K 5107に規定するカーボンブラック(顔料)と試料分散体とを同じバ
インダーを用いて,JIS K 5101-1-2によって調製した分散体又は同種のバインダーを用いたカーボン
ブラック分散体。
3.5 試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の分散体 JIS K 5101-1-2によって調製したもの。
3.6 操作 操作は,次による。
a) 容器に,試料とカーボンブラックとの質量比が100 : 1,両者の分散体の合計が30 g以上になるように,
それぞれの分散体を0.01 gのけたまではかり取り,均一になるまでかき混ぜる。
b) 受渡当事者間で協定した比較顔料についてもa) の操作を行う。
c) 展色基材を,水平に置いた塗工盤の上に置き,試料及び受渡当事者間で協定した比較顔料の分散体の
少量を展色基材の上に並べて盛り,展色器具を用いて両者が接するように展色する。
d) 展色したものを,常温でほこりのない場所に水平にして2030分間置いた後,温度120 ℃の恒温器
に入れて30分間乾燥して,1時間室内に置いて展色試料とする。
参考 試料又は補助顔料は,展色後,乾燥過程で凝集又は色浮き現象を起こす場合,正確に着色力を
比較することはできない。
備考1. 凝集又は色浮き現象の有無は,展色した塗料面が粘ちょうなときに指で一部を軽くこすり,
こすった部分と周辺との色を比較して判定する。色の濃さに差のある場合は凝集又は色浮き
現象が起きているので,試験結果に付記する。
2. 試料の量,希釈溶剤の量,バインダーの種類並びに量,振とう時間については,製品規格,
又は受渡当事者間の協定による。
3.7 評価 評価は,試料の色の濃さを受渡当事者間で協定した比較顔料と目視によって比較し,その差
異の程度を調べる。明度が高いものを着色力が大きいものとする。

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JIS K 5101-3-2:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 787-17:1973(MOD)

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