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K 5600-5-8 : 1999 (ISO 7784-1 : 1997)
8.3.2 他に協定条件がないときは,研磨紙(及び接着テープ)は,温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %で
少なくとも16時間保持する。
8.3.3 前項の環境条件に保持した研磨紙(及び接着テープ)を用いて摩耗輪の外周に取り付ける。研磨紙
の長さを調節し,摩耗輪の外周に重なりやすき(隙)間ができないように被覆する。
備考 研磨紙は摩耗輪の運動方向に対して接合線が直角にならないよう,約45°の角度に切ることを
推奨する(図2参照)。
目詰まりが起こるときの回転数を求めるため,予備運転を行う。各測定の前には研磨紙を交
換する。又は目詰まりが起こると予想されるより3回転前に停止させて,交換する。
図2 研磨紙の切断端を接合する際の推奨法
8.3.4 研磨紙の表面に接触しないように注意し,摩耗輪をフランジホルダーに取り付ける。
8.4 測定
8.4.1 他に協定条件がないときは,塗装した試験片を,温度23±2℃,相対湿度 (50±5) %の環境条件で
少なくとも16時間保持する。
8.4.2 塗膜表面が正常でなく,オレンジピール,はけ目などがあるときは,測定前に50回転だけ研磨し
てリントフリー紙(試験板をふいたときに,くずが付かない紙)でふき取り,報告書にその操作を記録す
る。
8.4.3 温度・湿度を調節した試験片を0.1mgのけたまで正確にはかり,質量を記録する。
8.4.4 試験片を回転盤上に取り付ける。研磨用ヘッドを試験片の上に降ろし,吸引ノズルを作動位置に置
く。
8.4.5 計数器をゼロにセットし,吸引及び回転盤の回転を開始する。
8.4.6 規定の回転数で研磨後,試験片上のすべての研磨くずをリントフリー紙でふいて除去し,再度試験
片の質量をはかり,質量を記録する。試験片を検査し,塗膜がすり減って素地の露出が起こっているか否
かを調べる。
8.4.7 試験を途中で何回か中止すると,すり減って素地の露出した限界点を,より正確に決めることがで
きる。そして規定の回転数における摩耗期間の平均的摩耗減量を計算することができる。
8.4.8 8.4.28.4.6の手順を更に2枚の試験片について繰り返し,それぞれの結果を記録する。
9. 結果の表し方
9.1 各試験片ごとに合意された回転数における摩耗期間の摩耗減量を計算する。3回の摩耗減量の平均値
を計算し,1mgのけたまで記録する。
備考 摩耗減量は,回転を中断した途中の測定値についても計算できる。
9.2 単一塗膜又は多層塗膜系について,上塗塗膜がすり減るのに要する回転数の平均値を計算する。
備考 塗膜がすり減った後は,摩耗減量の程度は試験板の摩耗性によって影響を受ける。
――――― [JIS K 5600-5-8 pdf 6] ―――――
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K 5600-5-8 : 1999 (ISO 7784-1 : 1997)
10. 精度 関連する精度データは,現在は入手されていない。もし数値が得られているとしても,その方
法は単に一つの試験室の中において適用されるべきである。
複数の試験室の間で試験が行われる場合は,塗料の順位付けに用いるのがよい。ISO/TC35は,この規
格を含めたすべての関連する規格のため,精度データを得る予定である。精度データが入手可能となった
ときは,この文書に加えられるであろう。
11. 試験報告 試験報告には,少なくとも次の事項を含んでいなければならない。
a) 試験された製品を同定するのに必要なすべての詳細
b) この規格の適用
c) 附属書Aに適用されている補足情報の項目
d) )中に引用されている情報を提供する国際規格,国家規格,製品規格又は他の文書の引用
e) 用いられる回転輪の荷重及び研磨紙のタイプ
f) 9.に示された試験結果
g) 塗膜表面が異常なための事前研磨が行われたか否か
h) 規定試験条件からの逸脱
i) 試験年月日
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K 5600-5-8 : 1999 (ISO 7784-1 : 1997)
附属書A(規定) 必要な補足情報
この附属書に記載する補足情報の項目は,この試験方法を実施するうえで,適切なものとして提示しな
ければならない。必要とされる項目は,望ましくは受渡当事者間で協定されるべきであり,試験品に関連
する国際規格又は国家規格,若しくは他の文献から,全体的又は部分的に引用してもよい。
a) 試験板の材料,厚さ,表面調整。
b) 試験板に塗られる塗料の塗装方法,多層塗膜系の場合は,各塗装の間隔,乾燥条件。
c) 塗装の間隔及び乾燥(又は焼付け)条件,もし適用可能ならば,試験前の養生。
d) マイクロメートル単位で測定した乾燥膜厚,JIS K 5600-1-7に従った測定方法,及び単一塗膜系か多
層塗膜系か。
e) もし8.1に規定する条件と異なるならば,試験中の温度及び湿度。
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K 5600-5-8 : 1999 (ISO 7784-1 : 1997)
附属書B(参考) 装置の検定
B.1 器具 検定用基準板及び研磨紙など,検定に必要な器具は,望ましくは摩耗試験機の製造業者から
入手するべきである。通常,亜鉛板が製造業者によって検定用基準板として供給される。
B.2 検定手順
B.2.1 FEPAグレードP180ペーパーを用いる。
B.2.2 他に協定条件がないときは,研磨紙(及び接着テープ)を,温度23±2℃,相対湿度 (50±5)%に
少なくとも16時間保持する。
B.2.3 前項の環境条件に保持した研磨紙を,必要ならば同上の条件に保持した接着テープを用いて摩耗輪
の外周に取り付ける。研磨紙の長さを調節し,摩耗輪の外周に重なりやすき間ができないように巻き付け
る。
備考 研磨紙は,摩耗輪の運動方向に対して接合線が直角にならないよう,約45°の角度に切ること
を奨める(本体の図2参照)。
B.2.4 もし,新しい亜鉛板が用いられるときは,3.6及び3.7に規定された手順に従って,利用前に200
回転(回転盤を回して)摩耗し,それからリントフリー紙でふき取り清浄にする。
B.2.5 温度・湿度を調節した試験片を0.1mgのけたまで正確にはかり,質量を記録する。
B.2.6 摩耗試験機のそれぞれのアームに500gの荷重をかける。試験片を回転盤上に取り付ける。研磨用
ヘッドを試験片の上に下ろし,吸引ノズルを稼働位置にする。
B.2.7 計数器をゼロにセットし,吸引及び回転盤の回転を開始する。
B.2.8 500回転後,試験片をリントフリー紙でふき取り,試験片の質量を再度はかり,質量を記録する。
B.2.9 毎回新しい研磨紙を用いて,3.33.8を更に2回繰り返す。
B.2.10 3回目の試験後,3回の検定試験の平均減量を求める。
B.2.11 亜鉛板の平均摩耗減量は,110±30mgになるはずである。もし,値がこの範囲外であるときは,装
置を調べ,何らかの欠点を探して修正する。
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K 5600-5-8 : 1999 (ISO 7784-1 : 1997)
塗装分野の国際整合化調査研究委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 増 子 昇 千葉工業大学
(委員) 西 出 徹 雄 通商産業省基礎産業局
大 嶋 清 治 工業技術院標準部
鴨志田 直 史 工業技術院標準部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会
本 橋 健 司 建設省建築研究所
坪 田 実 職業能力開発大学校
武 井 昇 職業能力開発大学校
鈴 木 雅 洋 東京都立産業技術研究所
吉 田 豊 彦 社団法人色材協会
高 橋 孝 治 社団法人日本塗装工業会
青 木 茂 サンコウ電子研究所
福 島 稔 社団法人日本鋼橋塗装専門会
近 藤 照 夫 清水建設株式会社
(主査) 岩 井 弘 財団法人日本検査協会
堀 江 建 治 関西ペイント株式会社
山 田 俊 幸 神東塗料株式会社
中 東 昭 憲 神東塗料株式会社
住 田 光 正 大日本塗料株式会社
上 寺 孝 明 中国塗料株式会社
松 井 繁 武 株式会社トウペ
更 谷 浩 日本特殊塗料株式会社
曽 我 元 昭 日本ペイント株式会社
大 澤 晃 日本油脂株式会社
高 橋 真 ロックペイント株式会社
長 尾 進 専門技術者
鈴 木 幹 夫 専門技術者
松 平 忠 志 松平技術士事務所
伊 藤 義 人 専門技術者
小 島 務 財団法人日本検査協会
常 田 和 義 大日本塗料株式会社
筒 井 晃 一 日本ペイント株式会社
(事務局) 内 田 幹 雄 社団法人日本塗料工業会
山 崎 不二雄 社団法人日本塗料工業会
文責 松平 忠志
JIS K 5600-5-8:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7784-1:1997(IDT)
JIS K 5600-5-8:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-5-8:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚