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K 6259-2 : 2015
附属書JA
(規定)
紫外線吸収測光装置の校正
JA.1 概要
箇条4 a) に規定する紫外線吸収測光装置の校正について,規定する。
JA.1.1 紫外線吸収法オゾン濃度一次校正装置による校正
JA.1.1.1 紫外線吸収法オゾン濃度一次校正装置
紫外線吸収法オゾン濃度一次校正装置は,次による。
a) 紫外線吸収測光装置 紫外線吸収測光装置は,低圧水銀放電ランプ,単一又は二重吸収セル,検出・
信号処理装置などから構成する。吸収セル内でオゾンの発生を防ぐために,水銀ランプと吸収セルと
の間に石英ガラス窓又は同等のものを装着し,酸素を光分解してオゾンを発生する波長185 nmの光
を遮断し,かつ,253.7 nmで吸収セルを透過できるようにする。検出部は,253.7 nmで吸収セルの透
過率をはかれるもので,他の波長からの放射が0.5 %未満のものでなければならない。この条件を満
足するものに,光電面がセシウムテルルの光電管などがある。吸収セルを通過する光路の長さは,±
0.5 %の精確さをもち,セル及び導管は,オゾンの表面損失を最小限に抑えるように設計されたもので
なければならない。紫外線吸収測光装置の模式図を,図JA.1に示す。
1 空気入口 2 フィルタ 3 紫外線吸収法オゾン濃度調節器 4 バイパス弁
5 オゾン触媒変換器 6 低圧水銀放電ランプ 7 石英ガラス
8 紫外線吸収セル 9 受光器 10 信号処理装置 11 流量計 12 空気流量調節器
13 ポンプ
図JA.1−紫外線吸収測光装置の模式図
――――― [JIS K 6259-2 pdf 21] ―――――
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K 6259-2 : 2015
b) オゾン発生装置 オゾン発生装置は,校正期間中,一定の流量範囲で,安定した濃度のオゾンを発生
できるものでなければならない。流量可変のオゾン発生装置を用いることのできない場合には,オゾ
ンを含まない空気でオゾンを適切に希釈できるように,出力マニホールドに混合チャンバを装備した
ものを用いる。校正用オゾン発生装置の模式図を,図JA.2に示す。
1 オゾンを含まない空気 2 空気流量調節器 3 流量計 4 オゾン発生装置
5 出力マニホールド 6 紫外線吸収測光装置の入力 7 校正される装置の入力 8 排気
図JA.2−オゾン発生装置の模式図
c) 空気流量調節器 校正中安定した空気流量を維持できるもの。
d) 流量計 規定された空気流量が適切に測定できるもの。
e) ポンプ(吸引形) 吸収セルから必要な空気を引くのに使用するもの。流量が毎分2 Lのものが望ま
しい。
f) 出力マニホールド オゾンに不活性なほうけい酸塩ガラス又はふっ素樹脂のような素材から作られた
もので,マニホールドの内外圧を等しい圧に保持できる十分な直径をもつもの。
g) 温度指示計 精確さ±0.5 ℃のもの。
h) 圧力指示計 精確さ±0.2 kPaのもの。
JA.1.1.2 紫外線吸収法オゾン濃度一次校正装置による校正手順
校正手順は,次による。
a) 紫外線吸収測光装置の出力値及び紫外線吸収法オゾン濃度一次校正装置の出力値を記録する。
b) 一定のオゾン濃度になるようにオゾン発生装置を調整する。オゾン濃度は,式(JA.1)によって算出す
る。
101.25 T 273.15 ln I / I01
C 5
(JA.1)
P Tref 273.15 .144 10 d
ここに, C : オゾン濃度( 最一
d : 光路長(m)
I : オゾンを含む空気の透過率
I0 : オゾンを含まない空気の透過率
P : 光学セル中の圧力(kPa)
T : 光学セル中の温度(℃)
Tref : 基準温度(℃)(0 ℃又は20 ℃が一般)
c) ) に用いたオゾン濃度以外の少なくとも4水準のオゾン濃度についても同様に,オゾン発生装置を調
整し,オゾン濃度を式(JA.1)によって算出する。
d) 規定の温度及び圧力の条件で,紫外線吸収測光装置の出力値を,対応するオゾン濃度計算値に対して
プロットする。
e) 直線回帰解析法によってオゾン検量線を描き,適切な応答係数又は傾き(例えば,1 V当たりのオゾ
――――― [JIS K 6259-2 pdf 22] ―――――
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K 6259-2 : 2015
ン濃度 最一 ,交点又は零点からのずれ,及びそれに関係した誤差を確認する。
注記1 校正の精度を評価するために,この校正を繰り返すことは任意である。
注記2 紫外線吸収測光装置の吸収セルの内面との接触によってオゾンが若干損失するおそれが
ある。したがって,精確さを高めるには,このようなオゾンの損失を定量的にはかり,算
出した濃度を補正するようにするとよい。
JA.1.1.3 校正の周期
オゾン濃度測定及び調節装置を連続運転中は,少なくとも週1回,装置の零点,零スパン,操作パラメ
ータなどを調べることが望ましい。さらに,34か月ごとに多点校正を行うことが望ましい。
JA.1.2 紫外線吸収法オゾン濃度二次校正装置による校正
二次校正装置による校正は,一次校正装置をオゾン劣化試験装置の設置場所で使用できないときに,一
次校正装置と同様に測定できるような簡易形の二次校正装置を用いて行ってもよい。
二次校正装置による校正は,一次校正装置と同様の手順で行う。
なお,二次校正装置は,一次校正装置に対する精確さが測定ごとに5 %に維持できるものとし,一次校
正装置による校正を,少なくとも年1回行う。
――――― [JIS K 6259-2 pdf 23] ―――――
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K6
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附属書JB
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(参考)
9-
2 : 2
JISと対応国際規格との対比表
015
ISO 1431-3:2000,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Resistance to ozone cracking
JIS K 6259-2:2015 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方−第2部 :
オゾン濃度の求め方 −Part 3: Reference and alternative methods for determining the ozone concentration in
laboratory test chambers
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 の評価
1 適用範 1 − 削除 測定法の種類及び具体的な方 JISとしての様式の変更で,技術的
囲 法を規定した部分を削除して 差異はない。
箇条3へ移動した。
3 試験の 3 追加 適用範囲から測定法の種類及 JISとしての様式の変更で,技術的
概要 び具体的な方法を規定した部 差異はない。
分を移動し,表形式で追加し
た。
5 校正 5 ISO 13964を引用 変更 ISO 13964の引用ではなく,追 利便性を考慮した変更で,技術的差
加した附属書JAによるとした。異はない。
6 測定方 6 − 追加 ISO 13964を引用する代わりに 分かりやすくするための追加で,技
法 その内容である紫外線吸収法 術的差異はない。
の測定方法及び調節方法の詳
細を追加した。
附属書A Annex A − 変更 附属書Aを,規定から参考に変 内容的には,規定ではなく,参考情
(参考) (normative) 更した。 報であると判断したため。次回の
ISO規格の見直し時に変更を提案す
る。
附属書C C.4.1 試薬 C.4.1 追加 対応規格を追加した。 分かりやすくするための追加で,技
(規定) 術的差異はない。
C.4.2 装置 C.4.2 − 追加 流量計の詳細及び褐色ビュレ 分かりやすくするための追加で,技
ットを追加した。 術的差異はない。
――――― [JIS K 6259-2 pdf 24] ―――――
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K 6259-2 : 2015
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 の評価
附属書JA 紫外線吸収測光装置 − − 追加 ISO 13964の規定内容に基づ 対応国際規格では,箇条5でISO
(規定) の校正 き,オゾン濃度の校正について13964を引用しているが,この規格
追加した。 自体に規定のある方が利便性がよ
いため,旧規格を踏襲して,附属書
としてISO 13964の規定内容を追加
した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 1431-3:2000,MOD
関連する外国規格 ISO 13964:1998,Air quality−Determination of ozone in ambient air−Ultraviolet photometric method
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
K6 259-
2 : 2015
2
JIS K 6259-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1431-3:2000(MOD)
JIS K 6259-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6259-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6259-1:2015
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐オゾン性の求め方―第1部:静的オゾン劣化試験及び動的オゾン劣化試験
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8637:2006
- チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
- JISK8913:2006
- よう化カリウム(試薬)
- JISK9007:2008
- りん酸二水素カリウム(試薬)
- JISK9019:2016
- りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)
- JISK9019:2021
- りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)