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K 6275-1 : 2009
7 試験結果のまとめ方
試験結果は,それぞれの試験片によって得られた値の平均値を,有効数字3けたで表す。
8 記録
試験報告書には,次の事項を記録する。
a) この規格の番号及び試験の種類(圧力センサ法,ガスクロマトグラフ法)
b) 試験片の詳細
1) 試験片の形状,寸法(厚さ),履歴などの詳細
2) 試料の詳細及び成形方法(加硫条件など)
3) 試験片の採取・作製方法
c) 試験の詳細
1) 試験温度
2) 試験ガスの種類,組成及び純度
3) 高圧側の試験ガス圧力
4) ガス透過面積
d) 試験結果
1) 試験片の数
2) ガス透過度及びガス透過係数の平均値
3) ガス拡散係数及びガス溶解度係数を算出したときは,その平均値
e) 試験年月日
f) その他必要事項
――――― [JIS K 6275-1 pdf 11] ―――――
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K 6275-1 : 2009
附属書A
(参考)
遅れ時間からガス拡散係数を求める方法の原理
A.1 趣旨
圧力センサ法では,試験ガスを導入して測定を開始してから,ガス透過度が定常状態になるまでの遅れ
時間からガス拡散係数を求めることができる。この非定常状態及び定常状態は,拡散の微分方程式で記述
でき,境界条件を用いて解くと,最終的にガスの移動量を求める式が得られ,更に,遅れ時間と拡散係数
との関係式が得られる。次に,その誘導過程を記載し,理解の参考とする。
A.2 原理
膜中に気体が全く存在しない状態で気体が接触したとき,気体が膜を横断して他の面に達し,膜の反対
側に出て行き,定常状態に達するまでには,ある時間を要する。この非定常状態から始まって定常状態に
至る膜の透過式は,フィックの第2法則を,非定常状態及び定常状態を示す境界条件を用いて,解いて得
られる。第2法則は,非定常状態拡散,すなわち,拡散における濃度が時間に関して変わるときに使われ,
濃度の時間変化dc/dtは拡散距離の2次微分d 2c/dx2の関数として,次の式のように表される。
dc d2c
D
dt dx2
ここに, c : 移動する気体の濃度
D : 拡散係数
t : 時間
x : 膜中の距離
拡散係数が,膜内の気体の濃度に依存しないと仮定し,境界条件を
すべてのtで,x=0においてc=c1
すべてのtで,x=lにおいてc=0
t=0で,cx=0
t=∞で,dc/dt=0
とおいて解く。
ここに, l : 膜の厚さ
c1 : 膜の入口境界面上の気体の濃度
cx : 膜中距離xの場所での気体の濃度
注記 本体では,膜の厚さはhで示しているが,ここではlとしている。
解は,次の式で与えられる。
n
x 2c1 1 n π x n2 π2Dt
cx c1 c1 sin exp
l π2nl n l l2
この式から(dc/dx) x=lを求め,次いで時間t=0からt=tまで積分すると,透過面積(A)の膜を通しての
気体の移動量(Q)が得られる。
t t
dc
Q D A
t 0dx xl
――――― [JIS K 6275-1 pdf 12] ―――――
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K 6275-1 : 2009
n n
c1t c1l 12 1 n2 π2Dt
Q DA 1 2 2 exp 2
l 6D n l π n l
気体の膜への溶解度は,ヘンリーの法則に従うと仮定すると,膜の入口境界面上での気体濃度(c1)は,
溶解度係数(S)と圧力(p1)との積で表される。
c1 S p1
したがって,
n n
t l 12 1 n2 π2Dt
Q DASp1 1 2 2 exp 2
l 6D n l π n l
tが十分に大きい場合に,上の式は,
t l DAS l2
Q DASp1 p1 t
l 6D l 6D
となる。
t=0で,Q=0であるから,遅れ時間をθとすると,
l2 D
0
6
したがって,
2l
D
6
である。
参考文献 仲川 勤,化学 One Point 11 膜のはたらき−気体透過膜を中心に−,共立出版株式会社,1985
JIS K 6275-1:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6275-1:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則