この規格ページの目次
JIS K 6330-6:2010 規格概要
この規格 K6330-6は、ゴム及びプラスチックホースの内面層と補強層,外面層と補強層,補強層と補強層,外面層と外面ラミネート層(保護のために外面層の外側に設けられた薄い層)及び内面層と内面ラミネート層(流体の透過を減少させるために内面層の内側に設けられた薄い層)との間のはく離強さの求め方について規定。
JISK6330-6 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6330-6
- 規格名称
- ゴム及びプラスチックホース―第6部 : 層間はく離強さの求め方
- 規格名称英語訳
- Rubber and plastics hoses -- Part 6:Determination of adhesion between components
- 制定年月日
- 1998年3月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1998-03-20 制定日, 2002-08-20 確認日, 2006-10-20 確認日, 2010-09-21 改正日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 6330-6:2010 PDF [12]
K 6330-6 : 2010
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 原理・・・・[2]
- 5 装置及び器具・・・・[2]
- 6 試験片・・・・[2]
- 6.1 試験片のタイプ・・・・[2]
- 6.2 試験片の選択・・・・[3]
- 6.3 試験片の準備・・・・[4]
- 6.4 試験片の状態調節・・・・[5]
- 6.5 製造から試験までの時間・・・・[5]
- 7 手順・・・・[5]
- 7.1 準備・・・・[5]
- 7.2 試験片の装着・・・・[5]
- 7.3 試験速度・・・・[5]
- 7.4 測定・・・・[5]
- 8 試験結果のまとめ・・・・[5]
- 9 試験報告書・・・・[5]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 6330-6 pdf 1] ―――――
K 6330-6 : 2010
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会
(JRMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 6330-6:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
JIS K 6330の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6330-1 第1部 : ホース及びホースアセンブリの寸法測定
JIS K 6330-2 第2部 : 耐圧性試験
JIS K 6330-3 第3部 : 負圧試験
JIS K 6330-4 第4部 : 低温雰囲気下における柔軟性
JIS K 6330-5 第5部 : 電気試験
JIS K 6330-6 第6部 : 層間はく離強さの求め方
JIS K 6330-7 第7部 : 静的オゾン劣化試験
JIS K 6330-8 第8部 : 衝撃圧力試験
JIS K 6330-9 第9部 : ホース及び管の曲げ特性
JIS K 6330-10 第10部 : 液体透過性試験
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 6330-6 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6330-6 : 2010
ゴム及びプラスチックホース−第6部 : 層間はく離強さの求め方
Rubber and plastics hoses- Part 6 : Determination of adhesion between components
序文
この規格は,2006年に第3版として発行されたISO 8033を基に,技術的内容を変更して作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,ゴム及びプラスチックホース(以下,ホースという。)の内面層と補強層,外面層と補強層,
補強層と補強層,外面層と外面ラミネート層(保護のために外面層の外側に設けられた薄い層)及び内面
層と内面ラミネート層(流体の透過を減少させるために内面層の内側に設けられた薄い層)との間のはく
離強さの求め方について規定する。
なお,この方法は,次の補強層を用いる構造のホースに適用する。
− 織布
− ブレード糸
− ニット編糸
− ジャケット編糸
− スパイラル糸
− コードプライ
− ブレードワイヤ
− スパイラルワイヤ
− ヘリックスワイヤ
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8033: 2006,Rubber and plastics hoses−Determination of adhesion between components(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
――――― [JIS K 6330-6 pdf 3] ―――――
2
K 6330-6 : 2010
JIS K 6200 ゴム−用語
JIS K 6250 ゴム−物理試験方法通則
注記 対応国際規格 : ISO 23529:2004,Rubber−General procedures for preparing and conditioning test
pieces for physical test methods(MOD)
JIS K 6272 ゴム−引張,曲げ及び圧縮試験機(定速)−仕様
注記 対応国際規格 : ISO 5893:2002,Rubber and plastics test equipment−Tensile, flexural and
compression types (constant rate of traverse)−Specification(MOD)
JIS K 6274 ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析
注記 対応国際規格 : ISO 6133:1998,Rubber and plastics−Analysis of multi-peak traces obtained in
determinations of tear strength and adhesion strength(IDT)
JIS Z 8401 数値の丸め方
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200,JIS K 6250,JIS K 6272及びJIS K 6274による。
4 原理
引張試験機を用いて,内面層と補強層,外面層と補強層,補強層と補強層,外面層と外面ラミネート層
及び内面層と内面ラミネート層との間のはく離強さを測定する。
5 装置及び器具
次の性能をもつ試験機及び器具を用いる。
5.1 試験機 試験機は,動力伝動形で,試験の間,可動側ヘッドの移動速度を一定に保つことができる
駆動部及びはく離強さを記録することができる自動記録計を備えているもの。これは,JIS K 6272の表1
(JIS B 7721に規定する等級)に規定する0.5級又は1級に適合しているものを用いる。
5.2 つかみ具 試験機のつかみ具は,試験片を滑りがないように保持できるものを用いる。
自動締付け形つかみ具を推奨する。
5.3 円筒 リング状の試験片タイプ6及びタイプ8の場合は,円筒が試験片にはめ込まれ,試験片内部
で円滑に動く直径の円筒とする。この円筒は,試験の間,自由に回転できるように,試験機の可動側ヘッ
ドに取り付ける。
6 試験片
6.1 試験片のタイプ
6.1.1 一般事項
用いる補強層及び呼び径を対象として,八つのタイプの試験片を規定する(図1図8参照)。
試験片の数量は,3個を基準とするが,試験片が採取できない場合は,最少1個でよい。
6.1.2 タイプ1
ホースから25 mm±0.5 mmの幅でリング状に切断し,次に軸方向に切断して,短冊状試験片にする。
6.1.3 タイプ2
短冊状の試験片で,長さ160 mm×ホース外周の1/2幅とする。
6.1.4 タイプ3
――――― [JIS K 6330-6 pdf 4] ―――――
3
K 6330-6 : 2010
ホースから35 mm±2 mmの幅でリング状に切断し,次に軸方向に切断して,短冊状試験片にする。
6.1.5 タイプ4
短冊状の試験片で,長さ160 mm×ホース外周の1/2幅又は10 mm幅の小さい方とする。
6.1.6 タイプ5
短冊状の試験片で,長さ160 mm×ホース外周の1/2幅とする。
6.1.7 タイプ6
リング状の試験片で,35 mm±2 mm幅とする。
6.1.8 タイプ7
短冊状の試験片で,補強ヘリックスワイヤに沿って切断し,25 mm±0.5 mm幅又は採取可能な最大幅と
する。
6.1.9 タイプ8
リング状の試験片で,ホースから25 mm±0.5 mm幅に切断する。
6.2 試験片の選択
試験片のタイプは,表1から選択する。
なお,異なる試験片及び/又は同一構造で直径が異なるホースから採取した試験片から得られた測定値
は,比較できない。
表1−試験片の選択
単位 mm
用いる補強層 はく離層 ホース呼び径,d
d≦20 2050
織布 内面層/補強層 タイプ4又は8 タイプ1又は8 タイプ1又は8
ブレード糸 補強層/補強層 タイプ4又は8 タイプ1又は8 タイプ1又は8
ニット編糸 外面層/補強層 タイプ4又は8 タイプ1又は8 タイプ1又は8
ジャケット編糸
スパイラル糸 内面層/補強層 タイプ2,6又は8 タイプ3,6又は8 タイプ3,6又は8
コードプライ 補強層/補強層 タイプ2 a) ,6又は8 タイプ3 a) ,6又は8
タイプ2,3 a) ,6又は8
外面層/補強層 タイプ2,6又は8 タイプ3,6又は8 タイプ3,6又は8
ブレードワイヤ 内面層/補強層 タイプ5 タイプ5 タイプ5
スパイラルワイヤ 補強層/補強層 −b) −b) −b)
外面層/補強層 タイプ2,6又は8 タイプ2,6又は8 タイプ2,6又は8
ヘリックスワイヤ 内面層/補強層 タイプ7 タイプ7 タイプ7
補強層/補強層 タイプ7 タイプ7 タイプ7
外面層/補強層 タイプ7 タイプ7 タイプ7
すべての構造 内面層/ラミネート層タイプ2,4,5又は8 タイプ2,4,5又は8 タイプ2,4,5又は8
外面層/ラミネート層タイプ2,4,5又は8 タイプ2,4,5又は8 タイプ2,4,5又は8
注記 ブレードワイヤ・スパイラルワイヤの内径が12.5 mm未満の場合,内面層/補強層タイプ5では,試験片の幅
寸法が十分でないので,実際に測定するのは難しい。
注a) はく離強さを測定するときに,補強糸が切れて,層をきれいにはく離させることが困難な場合には,その詳細
を試験報告書に記載する。
b) ブレードワイヤ又はスパイラルワイヤ層は,ばらけやすく,測定値がワイヤを曲げる力によって大きく影響さ
れ,実際に測定するのは難しいので除外する。
――――― [JIS K 6330-6 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS K 6329:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.160 : タイヤ > 83.160.01 : タイヤ一般