この規格ページの目次
JIS K 6397:2005 規格概要
この規格 K6397は、原料ゴム及びラテックスの略号について規定。通常の単量体の化学名による英語表示の頭文字並びに原料ゴム及びラテックスの化学構造による。
JISK6397 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6397
- 規格名称
- 原料ゴム及びラテックスの略号
- 規格名称英語訳
- Rubbers and latices -- Nomenclature
- 制定年月日
- 1997年12月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1629:1995(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.83, 83.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ゴム・エラストマー I 2020, ゴム・エラストマー II 2020
- 改訂:履歴
- 1997-12-20 制定日, 2002-08-20 確認日, 2005-12-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 6397:2005 PDF [6]
K 6397 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会
(JRMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 6397:1997は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 1629:1995,Rubbers and latices−
Nomenclature を基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS K 6397には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 6397 pdf 1] ―――――
K 6397 : 2005
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 分類及び略号・・・・[1]
- 附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[4]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 6397 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6397 : 2005
原料ゴム及びラテックスの略号
Rubbers and latices-Nomenclature
序文
この規格は,1995年に第3版として発行されたISO 1629,Rubbers and latices−Nomenclatureを翻訳
し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧
表をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲
この規格は,原料ゴム及びラテックスの略号(以下,略号という。)について規定する。略
号は,通常の単量体の化学名による英語表示の頭文字並びに原料ゴム及びラテックスの化学構造による。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 1629:1995,Rubbers and latices−Nomenclature (MOD)
2. 分類及び略号
分類,略号,化学名及び慣用名を,表1に示す。
備考 表1のゴムの名称を,ラテックスと置き換えてもよい。
表 1 分類,略号,化学名及び慣用名
分類 略号 化学名及び慣用名
Mグループ ACM アクリル酸エチル又は他のアクリル酸エステル類と加硫を可能にする少量の単量体
ポリメチレンタイ とのゴム状共重合体(アクリルゴム)
プの飽和主鎖をもAEM アクリル酸エチル又は他のアクリル酸エステル類とエチレンとのゴム状共重合体
つゴム ANM アクリル酸エチル又は他のアクリル酸エステル類とアクリロニトリルとのゴム状共
重合体
CM 塩素化ポリエチレン(1)
CSM クロロスルホン化ポリエチレン
EBM エチレンとブテンとのゴム状共重合体
EOM エチレンとオクテンとのゴム状共重合体
EPDM エチレンとプロピレンとジエンとのゴム状共重合体
EPM エチレンとプロピレンとのゴム状共重合体
EVM エチレンと酢酸ビニルとのゴム状共重合体(2)
FEPM 四ふっ化エチレンとプロピレンとのゴム状共重合体
FFKM すべての側鎖がフルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基
であるゴム状共重合体
FKM フルオロ及びパーフルオロアルキル又はパーフルオロアルコキシ基を側鎖にもつゴ
ム状共重合体
――――― [JIS K 6397 pdf 3] ―――――
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K 6397 : 2005
表 1 分類,略号,化学名及び慣用名(続き)
分類 略号 化学名及び慣用名
Mグループ IM ポリイソブテン(3)
ポリメチレンタイNBM 主鎖が完全水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとのゴム状共重合体
プの飽和主鎖をも (RグループHNBR参照)
つゴム SEBM スチレンとエチレンとブテンとのゴム状共重合体
SEPM スチレンとエチレンとプロピレンとのゴム状共重合体
Oグループ CO ポリクロロメチルオキシラン(エピクロロヒドリンゴム)
主鎖に炭素及び酸ECO エチレンオキシドとエピクロロヒドリンとのゴム状共重合体
素をもつゴム GCO エピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとのゴム状共重合体
GECO エチレンオキシドとエピクロロヒドリンとアリルグリシジルエーテルとのゴム状共
重合体
GPO プロピレンオキシドとアリルグリシジルエーテルとのゴム状共重合体
Qグループ FMQ ポリマー鎖にメチル置換基とフルオロ置換基とをもつシリコーンゴム
主鎖にけい素及びFVMQ ポリマー鎖にメチル置換基とビニル置換基とフルオロ置換基とをもつシリコーンゴ
酸素をもつゴム ム
MQ ポリマー鎖にメチル置換基をもつシリコーンゴム(ポリジメチルシロキサン)
PMQ ポリマー鎖にメチル置換基とフェニル置換基とをもつシリコーンゴム
PVMQ ポリマー鎖にメチル置換基とビニル置換基とフェニル置換基とをもつシリコーンゴム
VMQ ポリマー鎖にメチル置換基とビニル置換基とをもつシリコーンゴム
Rグル 一般的な ABR アクリレートブタジエンゴム
ープ ゴム BR ブタジエンゴム
CR クロロプレンゴム
主鎖に ENR エポキシ化天然ゴム
不飽和 HNBR 水素化されたアクリロニトリルとブタジエンとのゴム状共重合体
炭素結 (不飽和結合を含む。MグループNBM参照)
合をも IIR イソブテンとイソプレンとのゴム状共重合体(ブチルゴム)
つゴム IR イソプレンゴム(合成天然ゴム)
MSBR 懿 メチルスチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
NBIR アクリロニトリルとブタジエンとイソプレンとのゴム状共重合体
NBR アクリロニトリルとブタジエンとのゴム状共重合体(ニトリルゴム)
NIR アクリロニトリルとイソプレンとのゴム状共重合体
NR 天然ゴム
NOR ノルボルネンゴム
PBR ビニルピリジンとブタジエンとのゴム状共重合体
PSBR ビニルピリジンとスチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
SBR スチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
E-SBR 乳化重合で合成されたスチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
S-SBR 溶液重合で合成されたスチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
SIBR スチレンとイソプレンとブタジエンとのゴム状共重合体
カルボキXBR カルボキシル化されたブタジエンゴム
シル化さXCR カルボキシル化されたクロロプレンゴム
れたゴムXNBR カルボキシル化されたアクリロニトリルとブタジエンとのゴム状共重合体
XSBR カルボキシル化されたスチレンとブタジエンとのゴム状共重合体
ハロゲンBIIR 臭素化されたイソブテンとイソプレンとのゴム状共重合体(臭素化ブチルゴム)
化されたCIIR 塩素化されたイソブテンとイソプレンとのゴム状共重合体(塩素化ブチルゴム)
ゴム
――――― [JIS K 6397 pdf 4] ―――――
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K 6397 : 2005
表 1 分類,略号,化学名及び慣用名(続き)
分類 略号 化学名及び慣用名
Tグループ OT ポリマー鎖のポリスルフィド結合の間に-CH2-CH2-O-CH2-O-CH2-CH2-基か又はR基
主鎖に炭素,酸素 (Rは脂肪族炭化水素)のいずれかをもち,通常-CH2-CH2-基をもたないゴム
及び硫黄をもつゴEOT ポリマー鎖のポリスルフィド結合の間に-CH2-CH2-O-CH2-O-CH2-CH2-基及び通常
ム -CH2-CH2-基(場合によっては他の脂肪族基)をもつゴム
Uグループ AFMU 四ふっ化エチレンと三ふっ化ニトロソメタンとニトロソパーフルオロ酪酸とのゴム
主鎖に炭素,酸素 状共重合体
及び窒素をもつゴAU ポリエステルウレタン
ム EU ポリエーテルウレタン
Zグループ FZ -P=N-鎖をもち連鎖中のりん原子に結合したフルオロアルコキシ基をもつゴム
主鎖にりん及び窒PZ -P=N-鎖をもち連鎖中のりん原子に結合したアリロキシ(フェノキシ及び置換フェノ
素をもつゴム キシ)をもつゴム
注(1) 塩素化ポリエチレンは,プラスチックの記号ではCPEである。
(2) エチレンと酢酸ビニルとの共重合体は,プラスチックの記号ではE/VACである。
(3) ポリイソブテンは,プラスチックの記号ではPIBである。
――――― [JIS K 6397 pdf 5] ―――――
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JIS K 6397:2005の引用国際規格 ISO 一覧
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JIS K 6397:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.040 : ゴム及びプラスチックの原材料 > 83.040.10 : 生ゴム及びラテックス
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.83 : ゴム及びプラスチック工業(用語集)