JIS K 6814:2008 熱可塑性プラスチック管―加熱伸縮率試験方法 | ページ 2

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K 6814 : 2008

7 試験方法

  温度23 ℃±2 ℃で,標線間直線距離L0を,ノギス(5.3.3)を用いて測定し,0.25 mmまで読み取る。
加熱浴槽又はオーブンの温度を表1に示す温度TRに設定する。
試験片は,加熱浴槽又はオーブン内に,壁面及び底面と接触しないよう,自由に動ける状態でつるす。
加熱浴槽を用いる場合,試験片の全標線間部が,加熱媒体液面から30 mm以上の深さになるよう浸せきす
る。試験片をつり下げる方法は,収縮が妨げられない方法であればよい。
試験片は,加熱浴槽又はオーブン内に,表1に規定する時間及び温度で静置後,つり下げた状態で取り
出す。試験片を23 ℃±2 ℃まで冷却後,標線間直線距離Lの最大値及び最小値を,ノギス(5.3.3)を用
いて測定する。加熱によって試験片が湾曲した場合,標線間直線距離Lは,湾曲の外側を最大値とし,反
対の内側を最小値とする。
加熱後,目視で,試験片の表面に変化がある場合は再試験を行う。
なお,加熱伸縮率の推奨値は,附属書Aに示す。

8 結果の表し方

  各試験片について,加熱伸縮率RLを次の式によって算出し,百分率で表す。
Δ
RL 100
0
ここに, ΔL : L0−L
L0 : 加熱前の標線間直線距離(mm)
L : 加熱後の標線間直線距離(mm)
ΔLの絶対値が最大となるLの値を選ぶ。
管を4等分して試験片を作製した場合(図1参照),加熱伸縮率RLは測定した4個のRLのうち,絶対値
が上位3個のRLの平均値として計算する。
3個の試験片から得られた加熱伸縮率の算術平均を求め,これを管の加熱伸縮率RLとする。

9 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号(JIS K 6814)
b) 管に関する詳細情報
c) 使用加熱媒体の情報
d) 加熱浴槽又はオーブンの設定温度TR及び試験時間
e) 正負の記号で示した各試験片の長さの変化ΔL
f) 加熱中又は取り出し直後の試験片の外観変化,例えば,膨れ,き裂など
g) 箇条8に従って求めた管の加熱伸縮率RLの値
h) 測定に影響を与えたと思われる事項,及びこの規格に規定されていない測定条件
i) 試験年月日

――――― [JIS K 6814 pdf 6] ―――――

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附属書A
(参考)
加熱伸縮率の推奨値
加熱浴槽又はオーブンを用いて求めた加熱伸縮率の推奨値を,表A.1に示す。
表A.1−加熱伸縮率の推奨値
熱可塑性プラスチック材料 加熱伸縮率 熱可塑性プラスチック材料 加熱伸縮率
% %
PVC-U e≦8 mm : ≦10 PB ≦2
PVC-C 8 mm PVC-HI 16 mm SAN+PVC ≦5 PP-R ≦2
PE ≦3 PA ≦2
PE-X ≦3 ABS及びASA ≦5
注記1 PVC-U,PVC-C及びPVC-HIで製造された管の加熱伸縮率は,管の厚さに依存し,厚さが薄い
ほど加熱伸縮率は大きくなる。このことは,管の製造工程時における冷却速度の差異によって,
残留ひずみに差異が生じるためである。
注記2 eは,mmで示す厚さ(基準寸法)である。

――――― [JIS K 6814 pdf 7] ―――――

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K6
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附属書JA
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(参考)
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JISと対応する国際規格との対比表
008
JIS K 6814:2008 熱可塑性プラスチック管−加熱伸縮率試験方法 ISO 2505:2005,Thermoplastics pipes−Longitudinal reversion−Test method and parameters
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異の理由
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
国際 価及びその内容 及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び名称 番号 の評価
1 適用範 この試験方法が適 1 削除 ISO規格の次のNOTEを削除した。 対象外とする根拠が不明確である。ISO規格
囲 用できるプラスチ “16 mmを超える肉厚の管は,この規格の見直し時に改正提案の予定。
ック管を規定 の対象外である”
3 記号及 プラスチック材料 3 項目はJISと同 変更 略語の説明をJIS K 6899-1に従い記述。 ISO規格ではABSとASAの説明でプラスチ
び略語 の略語を規定 じ ックという言葉が抜けている。見直し時に改
正提案の予定。
5 装置 5 変更
5.1 加熱 温度制御,加熱媒 5.1 加熱媒体の記述をNOTEから本文に移 耐熱性が優れた加熱媒体に変更して作業の
浴槽 体について規定 安全性を向上させる。見直し時に改正提案の
し,かつ,加熱媒体の種類をポリエチレ
ングリコール又はシリコーン油に変更 予定。
した。
5.3.3ノギ − − 追加 ISO規格では長さの測定器具を規定し 精度を向上させるためノギスを採用した。
ス ていない。 ISO規格の見直し時に改正提案の予定。
7 試験方 加熱前後の標線間 7 変更 曲線は精度よく測定できない。ノギスを用い
標線間距離の測定を,管の湾曲に沿って
法 距離の測定を規定 て直線間をはかる方法を,ISO規格の見直し
巻尺ではかる方法から,ノギスを用いて
直線間をはかる方法に変更する。 時に改正提案の予定。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 2505:2005,MOD

――――― [JIS K 6814 pdf 8] ―――――

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注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除··················国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加··················国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更··················国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··················国際規格を修正している。
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JIS K 6814:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2505:2005(MOD)

JIS K 6814:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6814:2008の関連規格と引用規格一覧