この規格ページの目次
4
K7165 : 2008
図1−応力−ひずみ曲線
図2−一方向繊維強化板の軸配置
5 装置
装置は,JIS K 7161の5.(装置)による。
なお,次の事項を追加する。
マイクロメータ又はその同等品(JIS K 7161の5.2.1参照)は,0.01 mmまで測定できるものとする。マ
イクロメータのアンビルの形状は,試験片の表面が平滑な場合には平形のアンビルを,不規則な表面の場
合には半球形のアンビルを用いることが望ましい。ただし,JIS K 7161の5.2.2(軟質材料)は,適用しな
い。
試験片が破壊するまでの荷重下で,試験片がつかみ具から滑ってはならない[JIS K 7161の5.1.3(つか
み具)参照]。ただし,必要以上のつかみ具の締め付け圧力は,試験片の横方向の強度が弱いため試験片が
破壊する原因になる。したがって,一定の締め付け圧力が設定できる油圧式のつかみ具を用いることが望
ましい。
――――― [JIS K 7165 pdf 6] ―――――
5
K7165 : 2008
注記 試験片にひずみゲージを接着して用いる場合,等方性の金属材料に比べて,異方性材料では,
横方向効果による大きい誤差が生じる。そのため,ポアソン比の正確な測定には,この効果の
補正が必要である。試験片の長さ方向と荷重方向との一致(軸心合わせ)の確認方法を,附属
書Bに参考として示す。
6 試験片
6.1 形状及び寸法
試験片は,強化繊維の方向によって,図3に示す2種類(A形試験片及びB形試験片)を規定する。
6.1.1 A形試験片(繊維方向)
試験片の寸法は,幅15±0.5 mm,全長250 mm以上,厚さ1±0.2 mmとする。試験片の仕上がり具合及
び平行度は,JIS K 7161の6.4(試験片の検査)による。
JIS K 7016-5によってフィラメントワインディング成形した試験板から試験片を切り出す場合,試験片
の厚さは3±0.2 mmとしてもよい。
6.1.2 B形試験片(繊維に直角方向)
試験片の寸法は,幅25±0.5 mm,全長250 mm以上,厚さ2±0.2 mmとする。試験片の仕上がり具合及
び平行度は,JIS K 7161の6.4(試験片の検査)による。
JIS K 7016-5によってフィラメントワインディング成形した試験板から試験片を切り出す場合,試験片
の厚さは3±0.2 mmとし,全長は200 mm以上としてもよい。
――――― [JIS K 7165 pdf 7] ―――――
6
K7165 : 2008
単位 mm
試験片の部位 A形 B形
L3 全長 ≧250 ≧250又は≧200 a)
L2 タブ間距離 150±1 150±1
b1 幅 15±0.5 25±0.5
h 厚さ 1±0.2又は3±0.2 a) 2±0.2又は3±0.2 a)
L0 標線間距離(伸び計用に推奨する) 50±1 50±1
L つかみ具間の初期距離(基準) 136 136
LT タブの長さ ≧50 ≧50又は≧25 a)
hT タブの厚さ 0.52 0.52
注a) IS K 7016-5によってフィラメントワインディング成形した試験板から切り出す場合に用
いることができる試験片寸法。
図3−A形及びB形試験片の形状及び寸法
6.2 試験片の作製
6.2.1 一般
試験板の作製方法は,JIS K 7016-1,JIS K 7016-5,ISO 1268-4又は受渡当事者間の協定による。附属書
Aに従って,試験板から,それぞれの試験片又は一つの試験片グループを採取する。
製品から試験片を切り出す場合(例えば,製造中又は出荷時の品質管理のため)は,平らな部分から採
取する。
試験片の主軸方向と繊維方向との角度差は,0.5°以内とする。
機械加工の条件は,JIS K 7144による。さらに,切断条件の詳細は附属書Aによる。
6.2.2 タブ
試験片の両端は,タブで補強する。タブは,ガラス繊維と樹脂との直交積層板又はガラス繊維による織
物と樹脂との複合材で,繊維方向が試験片軸に対して±45°となるようにすることが望ましい。タブの厚
さは,0.5 mm2 mmとし,端部の角度は,90°(テーパを付けない。)とすることが望ましい。
他のタブ手法を用いてもよいが,規定のタブ手法と比較して少なくとも同等以上の強さ及び結果の誤差
が同等であることを示さなければならない[JIS K 7161の10.5(統計処理)及びJIS Z 8101-1による。]。
――――― [JIS K 7165 pdf 8] ―――――
7
K7165 : 2008
他のタブ手法としては,試験する材料そのもの,機械的に固定したタブ,面の粗い材料の非接着タブ(研
磨紙又は研磨布,及びつかみ具の表面が粗いものを用いる。)などがある。
タブを用いない場合のつかみ具間の初期距離は,タブ付きの試験片と同じにする。
6.2.3 タブの取付け
試験片にタブを接着するには,附属書Aに示すような高弾性の接着剤を用いる。一つのグループの試験
片は,同じ方法による。
6.3 標線
標線は,JIS K 7161の6.3(標線)による。
6.4 試験片の検査
試験片の検査は,JIS K 7161の6.4(試験片の検査)による。
7 試験片の数
試験片の数は,JIS K 7161の7.1及び7.3による(7.2は,適用しない。)
8 状態調節
状態調節は,JIS K 7161の8.(状態調節)による。
9 手順
9.1 試験雰囲気
JIS K 7161の9.1(試験環境)による。
9.2 試験片寸法の測定
JIS K 7161の9.2(試験片の寸法)による。ただし,幅及び厚さは,0.01 mmまで測定する。また,JIS K
7161の9.2にある備考3.及び備考4.は,適用しない。
9.3 つかみ方法
JIS K 7161の9.3(つかみ方法)による。タブ端は,図3に示すようにつかみ具の7 mm以上内側にする。
9.4 試験片装着時の応力
JIS K 7161の9.4(試験片装着時の応力)による。
9.5 伸び計類の装着位置
JIS K 7161の9.5(伸び計類の装着)による。標線間距離は1 %以内の精度で測定する。
9.6 試験速度
試験速度は,試験片の形式によって次のようにする。
A形試験片の場合 : 2±0.4 mm/min
B形試験片の場合 : 1±0.2 mm/min
9.7 データの記録
データの記録は,JIS K 7161の9.7(データの記録)による。
10 計算及び結果の表示
計算及び結果の表示は,JIS K 7161の10.(計算及び結果の表示)による。箇条4における,ひずみの値
は,有効数字3けたまで報告する。
――――― [JIS K 7165 pdf 9] ―――――
8
K7165 : 2008
11 精度
この試験方法の精度は,試験室間の結果がないので不明である。これらの結果が得られた時点で,次の
改正版に追加する。
12 試験報告
試験報告には,次の事項を記載する。
a) この規格番号 : JIS K 7165,試験片の形式(A形又はB形)及び試験速度を,次の書式で記す。
引張試験 JIS K 7165/A/2
試験片の形式
試験速度(mm/min)
b) q) IS K 7161の12.のb) q)による。
なお,b)には繊維のタイプ,繊維含有率及び繊維形態(例えば,一方向強化テープ)を含む。
――――― [JIS K 7165 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS K 7165:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 527-5:1997(MOD)
JIS K 7165:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.120 : 強化プラスチック
JIS K 7165:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK7016-1:1999
- 繊維強化プラスチック―試験板の作り方―第1部:総則
- JISK7016-5:2008
- 繊維強化プラスチック―試験板の作り方―第5部:フィラメントワインディング成形
- JISK7144:1999
- プラスチック―機械加工による試験片の調製
- JISZ8101-1:2015
- 統計―用語及び記号―第1部:一般統計用語及び確率で用いられる用語