この規格ページの目次
18
K 7201-2 : 2021 (ISO 4589-2 : 2017)
10.4 試験片の燃焼挙動評価
試験片を3個まで使い,8.4.18.4.3に従って各試験片の燃焼挙動を評価する。
10.5 試験結果の表現
試験した3個の試験片のうち,少なくとも2個が表3の基準を超える前に炎が消える。炎が消える場合,
すなわち“○”応答を記録した場合は,その材料の酸素指数は規定された値を超えるとする。ほかの場合
は,その材料の酸素指数は規定された値以下とし,必要に応じて,箇条8によって酸素指数を測定する。
11 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) “試験結果は,この試験条件下における試験片の燃焼挙動だけに関係しており,この試験片と異なる
形状又は他の燃焼条件下において,材料の火災による危険性を推測するために用いてはならない”と
する旨の文章
c) 試料を特定するために必要な詳細事項(材料のタイプ,密度及び履歴を含む。)。非等方性の材料では,
試験片の採取方向。
d) 試験片の形(IVI)及び寸法
e) 使用した点火手順(A又はB)及び標準のプロパン炎以外を使用したときは,その点火源
f) 酸素指数,又は規定した最小酸素指数による簡易手順で試験した材料が指定した最小酸素指数より高
かったかどうかの報告
例えば,OI−34.6 %
g) 推定した標準偏差,及び使用した酸素体積分率が0.2 %以外の場合は,使用した酸素体積分率の増減
幅
h) 炭化,滴下,著しい収縮,不規則な燃焼,残じんなど,関連する附帯的な特性又は挙動
i) この規格の要求事項から逸脱して試験を実施した場合は,その変更点
――――― [JIS K 7201 pdf 21] ―――――
19
K 7201-2 : 2021 (ISO 4589-2 : 2017)
附属書A
(規定)
装置の校正
A.1 漏れ試験
燃焼円筒内の漏れによって,酸素体積分率が設定又は指示した体積分率から変化する可能性がある全て
の接続部で,漏れ試験を行う。
A.2 ガス流速
燃焼円筒を通るガス流速の指示装置は,5.4及び8.2.5を満足するように,校正済みの流量計又はこれと
同等の装置を使って,点検し,燃焼円筒を通過する流速を±2 mm/sの精度で点検する。
ガス流速は,燃焼円筒を通過する全ガス流量を燃焼円筒の口径断面積で除し,式(A.1)によって算出する。
4 6 qV 6 qV
F 10 2
1.2710 2
(A.1)
D D
ここに, F : 燃焼円筒の中を通過する流速(mm/s)
qv : 燃焼円筒の中を通過する23 ℃±2 ℃の全ガス流量(L/s)
D : 燃焼円筒の内径(mm)
A.3 酸素分析計(酸素濃度計)
ゼロ点調整のため,分析計に窒素ガス(純度99.99 %又はそれ以上)をサンプリングガスと同じ流量及
び圧力で送り込む。分析計の応答を(0.0±0.2) %に調整する。スパンの値付けは同様に次の条件のいずれか
を満足するガスを用いて達成し,分析計の応答を酸素供給源の酸素体積分率に調整する。
a) 純度99.99 %以上の酸素ガス
b) スパン調整用ガスの酸素体積分率は,測定されるガスの酸素体積分率よりも高く,そのガスの体積分
率の精度は±0.2 %より上が望ましい。
A.4 マスフローコントローラー
マスフローコントローラーは,製造業者又は適した校正施設で校正する。
A.5 装置全体の機能点検
参照材料を試験し,その測定結果を参照材料の期待値と比較して,規定の試験手順に対する装置の性能
を検査してもよい。
参照材料を使う場合,以前の試験結果を解析して,結果の期待値(酸素指数及び許容範囲)を定めてお
くことが望ましい。
参照材料として使うことが可能な,幾つかの代表的な材料を表A.1に示す。実際の酸素指数及び許容範
囲は,試料の供給者又は試験所が決定するのがよい。
機能点検のために,JIS K 6718-1に規定するメタクリル酸メチルのホモポリマーで製造した未変性
PMMAの透明なキャスト板を使うことが可能である。
――――― [JIS K 7201 pdf 22] ―――――
20
K 7201-2 : 2021 (ISO 4589-2 : 2017)
表A.1−参照材料の酸素指数値
参照材料 酸素指数値
%
手順A 上端点火 手順B 伝ぱ点火
メラミン−ホルムアルデヒド(MF) 41.043.6 39.642.5
PMMA 3 mm厚さa) 17.318.1 17.218.0
PMMA 10 mm厚さ 17.919.0 17.518.5
発泡フェノール樹脂 10.5 mm厚さ 39.140.7 39.640.9
PVCフィルム 0.02 mm厚さ 適用なし 22.423.6
注a) これらの測定結果は,国際試験機関間の実験に使用され,また,入手できた
関連材料だけのものである。月ごとの校正用には,表1によって,添加剤な
しの注型PMMA,厚さ3 mmの試験片(IV形)を用いた。これによれば,3
回の結果の平均値が95 %信頼度で(17.3±0.2)%の範囲内である。
7か国の16試験室が参加した国際試験機関間の実験で,数種の材料の特定試料に対してこの試験方法を
用いて試験した結果を表A.1に示す。各々の特定材料·試験手順の組合せに対して,個々の試験結果は95 %
信頼度でこの範囲に入る。
――――― [JIS K 7201 pdf 23] ―――――
21
K 7201-2 : 2021 (ISO 4589-2 : 2017)
附属書B
(規定)
酸素体積分率の計算
B.1 箇条8の酸素体積分率は,次の式(B.1)によって算出する。
VO
CO (B.1)
VO VN
ここに, CO : 酸素体積分率
VO : 混合ガスの中の酸素の体積
VN : 混合ガスの中の窒素の体積
酸素分析装置を用いる場合,使用する個々の装置からの読出し値を用いて酸素体積分率を決める。
混合ガスを構成する個々のガスの流量及び圧力データから結果を計算する場合は,供給する純粋な酸素
以外の流体に存在する酸素の割合を補正する必要がある。例えば,空気,98.5 %(体積分率)純度の酸素
及び0.5 %(体積分率)の酸素を含む窒素を混合して混合ガスを作る場合には,酸素体積分率は,次の式(B.2)
によって算出する。
0.985V'O 0.209V'A 0.005V'N
cO (B.2)
V'O V'A V'N
ここに, V'O : 混合ガスの中の“酸素”の体積
V'A : 混合ガスの中の“空気”の体積
V'N : 混合ガスの中の“窒素”の体積
ただし,各流体は,23 ℃で同じ圧力と仮定する。
二つのガス流体の混合ガスに対しては,V'O,V'A又はV'Nは適宜0になる。
――――― [JIS K 7201 pdf 24] ―――――
22
K 7201-2 : 2021 (ISO 4589-2 : 2017)
附属書C
(参考)
酸素指数試験結果の記録用紙の例
C.1 試験結果の概要
試験材料 : フェノール樹脂化粧板 酸素指数(酸素体積分率,%) : 29.5
試験片形状 : III 厚さ4 mm (0.1 %に丸める。)
点火手順 : ○A B 0.152
状態調節手順 : 23 23/50 試験日 : 1995-05-26
酸素体積分率増減量(d) : 0.2 % 試験所番号No.19 試験番号No.1
C.2 酸素体積分率間隔1 %以内で一組の“×”と“〇”とに応答する酸素体積分率の測定(8.6による。)
酸素体積分率 % 25.0 35.0 30.0 32.0 31.0
燃焼時間 s 10 >180 140 >180 >180
燃焼長さ mm
応答(“×”又は“○”) ○ × ○ × ×
この関係する組(8.6)の“○”応答の酸素体積分率=30.0 %(この体積分率は,C.3の最初の測定に再
び使用。)
C.3 酸素指数の測定(8.7による。)
酸素体積分率の変化量に用いる酸素体積分率間隔 : d=0.2 %(指示がない限り,最初は0.2 %とする。)
NTシリーズの測定
NLシリーズの測定(8.7.1及び8.7.2) (8.7.3) cf
酸素体積分率 % 30.0 29.8 29.6 29.4 29.4 29.6 29.4 29.6 29.8
燃焼時間 s >180 >180 >180 150 150 >180 110 165 >180
燃焼長さ mm
応答“×”又は“○” × × × ○ × ○ ○ ×
縦列(2,3,4又は5) : 4 横列(116) : 7
表4からのk値 : 1.25
したがって,k=−1.25
OI=cf+kd=29.8+(−1.25×0.2)
=29.5 %[酸素指数(OI)の報告用には小数点以下1桁まで]
=29.55 %(C.4で必要とするdの計算及び検証には小数点以下2桁まで)
――――― [JIS K 7201 pdf 25] ―――――
次のページ PDF 26
JIS K 7201-2:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4589-2:2017(IDT)
JIS K 7201-2:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS K 7201-2:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6718-1:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
- JISK7201-1:1999
- プラスチック―酸素指数による燃焼性の試験方法―第1部:通則
- JISK7201-1:2021
- プラスチック―酸素指数による燃焼性の試験方法―第1部:一般要求事項
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ9015-2:1999
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第2部:孤立ロットの検査に対するLQ指標型抜取検査方式