JIS K 7219-2:2011 プラスチック―屋外暴露試験方法―第2部:直接暴露試験及び窓ガラス越し暴露試験 | ページ 2

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4.4 気象因子の測定装置

  放射露光量の測定に用いる全ての放射計は,ISO 9370の要求条件を満たし,少なくとも1年ごとに校正
しなければならない。放射露光量の測定に用いる機器及びその他の気象因子測定装置は,JIS K 7219-1の
5.2による。
B法でガラス越しの太陽光を測定する放射計は,ガラスの後方70±5 mmの位置に取り付ける。また,
試験片を取り付ける架台とガラスとの平行度は,±2°でなければならない。ガラスカバーの大きさは,少
なくとも60 cm×60 cm以上でなければならない。
注記 ASTM G 24には,全太陽放射露光量を間接的に算出する手順の記述がある。

5 試験片

  試験片の寸法は,暴露後に測定する特性の試験方法に適応できなければならない。形状が複雑な製品の
挙動を求める場合は,その製品自体を暴露することが望ましい。
試験する材料が押出成形又は射出成形用の細粒,チップ,ペレット,その他の原料状態のポリマーであ
る場合は,暴露試験片は,適切な規格による手順によって原材料で作製したシートから切り出して作る。
試験片の外観,形状及び作製の詳細については,JIS K 7219-1の6.1による。試験片の数量は,少なくとも
暴露後測定される特性値の試験方法に規定する数量とする。機械的特性の測定には,関連規格で要求して
いる数量の2倍にすることを推奨する(暴露された材料の測定結果の標準偏差が大きいことによる。)。数
量の詳細については,JIS K 7219-1の6.2による。状態調節及び保存についてはJIS K 7219-1の6.3による。
注記 試験片の作製については,ISO 293,JIS K 7152-1,JIS K 7152-2,JIS K 7152-3,ISO 295,ISO
2557-1:1989及びISO 3167(参考文献[3][9]参照)に記述してある手順が適切である。

6 試験片の暴露条件

6.1 暴露の角度

  暴露面は,固定して真南に面し,水平面からの仰角は,暴露試験に対する仕様又は要求によって,次の
一つから選択する。
a) 材料の用途又は要求仕様に従って,暴露角度は,水平面から90°の間とする。
注記 水平面に対して5°又は45°の暴露角度は,プラスチックに通常よく用いられる。水平に暴
露する場合に暴露角度を5°にするのは,暴露面の水たまりを少なくするためである。その
他の角度は,目的に応じた結果を得るのに適用する。垂直暴露は,建物の壁面を模擬してお
り,一方,45°は,確立したデータベースとの比較のために適用してもよい。
b) 赤道から緯度が20°までの場所で暴露する場合は,最大年間全天日射量を得るために,暴露場所の緯
度と同じ傾斜角にする。
c) 緯度が20°以上の場所で暴露する場合は,最大年間全天日射量を得るために,暴露場所の緯度から5°
10°を引いた傾斜角にする。

6.2 暴露場所

  試験装置は,太陽の仰角が20°以上のときに,試験片にいかなる影もできない場所に設置しなければな
らない。標準的な暴露場としては,南面45°暴露の場合は,赤道及び東西方向に隣接する暴露台も含めて
仰角20°以上には,障害物がなく,また,真北方向には仰角45°以上には,障害物があってはならない。
南面30°以下の暴露の場合は,仰角20°以上に障害物があってはならない。試験条件について,特に指定
がなければ,温帯では,草,砂漠地帯では,安定した砂などの自然の土壌で覆われていることが望ましい。

――――― [JIS K 7219-2 pdf 6] ―――――

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植物は,低く刈っていなければならない。
さらに,ある用途向けに,微生物,白あり及び腐敗した植物の影響を評価するため,ジャングル又は森
林などの未開地に暴露してもよい。場所の選定には,次のことを確認する。
a) 未開地としての環境を代表している。
b) 暴露施設及び同施設用道路が,環境を乱さない。
最も信頼性のある試験を行うためには,暴露試験は,複数の環境で,特に使用する条件にできるだけ近
い環境をもつ場所などで行う必要がある。気候区分は,JIS K 7219-1の附属書Aを参照する。

7 暴露ステージ

7.1 一般的要件

  試験片の特性の変化を決定する暴露ステージは,次の7.2又は7.3によって設定する。

7.2 暴露期間

  暴露ステージは,特に指定がなければ,日,週,月又は年のいずれかで表される経過時間による。
A法及びB法のいずれかによる1年未満の暴露ステージでの結果は,暴露の行われた季節に依存する。
長い暴露ステージの場合には,季節の影響は,平均化されるが,暴露を始めた季節によって結果が異なる
場合もある(例えば,春開始又は秋開始)。

7.3 太陽放射露光量

  暴露ステージは,試験片が受ける太陽放射露光量によって規定してもよい。太陽放射露光量の機器によ
る測定については,JIS K 7219-1の8.3による。

8 手順

8.1 試験片の取付け

8.1.1  一般的要件
試験片及び照合材料として使用する試験片の取付けに関する一般的情報については,JIS K 7219-1の9.1
による。
注記 照合材料は,JIS K 7219-1の3.1を参照する。
8.1.2 A法
裏当てなし又は裏当てありの架台への試験片の取付けは,JIS K 7219-1の9.1による。特に指定がない場
合は,裏当てなし架台を使用する。
8.1.3 B法
窓ガラス越し暴露試験の試験片の取付けは,JIS K 7219-1の9.1に規定の一般的手順によって行い,かつ,
4.3で規定する位置の範囲内に取り付け,試験片表面とガラスカバーとの距離は,少なくとも75 mmで
300 mmを超えない箇所に確実に取り付ける。暴露箱の上面(ガラス面の枠等)及び側面による影の影響を
最小にするため,ガラスの下で暴露に用いることのできる面積は,暴露箱の4つの側面からそれぞれ,ガ
ラスカバーと試験片までの距離の2倍の長さを除いた範囲に限定しなければならない。

8.2 参照材料の取付け

  参照材料を用いる場合,特に指定がなければ試験片と同じ方法で取り付ける。参照材料の取付けについ
ての詳細は,JIS K 7219-1の9.2による。
注記 参照材料は,JIS K 7219-1の3.2を参照する。

――――― [JIS K 7219-2 pdf 7] ―――――

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8.3 気象観測

  必要であれば,暴露結果に影響する可能性のある全ての気象条件及び気候変化を記録する(JIS K 7219-1
の10.3参照)。

8.4 試験片の暴露

8.4.1  一般的要件
一般的要件については,JIS K 7219-1の9.4による。
8.4.2 A法
試験片が暴露架台に適切に取り付けられていることを確認するために,定期的に点検をしなければなら
ない。仕様書に洗浄の指定がある場合には,仕様書に記載された手順に従って試験片を洗浄する。暴露期
間中に試験片を洗浄した場合は,洗浄の手順を試験報告書に記載しなければならない。
8.4.3 B法
B法で用いるガラスカバーの外面は,定期的に洗浄し,暴風雨などの後は,できる限り速やかに付着し
た汚れ,砂及びごみを除去する。また,ガラスカバーの下面(内面)を,ちり及び試験片からの放散物を
除去するために定期的に水洗及び乾拭きして清掃しなければならない。暴露期間中に試験片から好ましく
ないごみを除去するための,定期的な清掃・ごみ除去に関しては,受渡当事者間の合意が必要である。

8.5 特性変化の測定(要求があれば)

  暴露前後の特性変化の測定は,JIS K 7219-1の9.5による。

9 試験結果の報告

9.1 特性変化の測定結果

  特性変化の測定結果は,JIS K 7362によって報告することが望ましい。

9.2 気象条件

  暴露期間中の条件を表すために用いられる気象観測の情報については,JIS K 7219-1の10.3による。気
候区分に関する情報は,JIS K 7219-1の附属書Aを参照する。

10 試験報告書

  試験報告書には,次の情報を含んでいなければならない。
a) 試験の依頼者又は機関から提供された試験片の詳細
1) 試験片及び出所の記述
2) 適切な養生時間及び温度を含むコンパウンド条件の詳細
b) 試験片の作製方法
c) 用いた暴露方法(A法又はB法)
d) 暴露の詳細
1) 暴露条件(角度及び方位)
2) 暴露場所の位置,必要であれば,暴露場所に関して緯度,経度,高度などの詳細
3) 必要であれば,気候区分(詳細については,JIS K 7219-1の附属書Aを参照)
4) 用いた場合には,遮光,裏当て,支持具,取付け具の特徴
5) 試験の依頼者又は機関からの要求で,暴露ステージを決定した手順
6) 必要であれば,ISO 9370によって測定した全天日射量
7) 洗浄した場合は,その詳細

――――― [JIS K 7219-2 pdf 8] ―――――

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e) 試験結果
1) 用いた暴露ステージ
2) 試験片の取外しから測定までの時間及び実施された全ての特性の測定
3) 再暴露が行われた場合は,暴露開始から試験片の取外しまでの全時間及び再暴露の開始時期
4) 暴風雨などで試験片の飛散又は消失が懸念され,暴露試験を一時中止した場合には,その事実を付
記する。
5) 気象データ
6) 必要であれば,JIS K 7362で要求している結果の報告
f) 試験年月日
参考文献 [1] KETOLA, W., ROBBINS, J.S., “UV Transmission of Single Strength Window Glass” in ASTM
STP 1202, Accelerated and Outdoor Durability Testing of Organic Materials, Warren D. Ketola and
Douglas Grossman (Eds), ASTM, 1993.
[2] ASTM G 24 Standard Practice for Conducting Exposures to Daylight Filtered Through Glass
[3] ISO 293,Plastics−Compression moulding of test specimens of thermoplastic materials
[4] JIS K 7152-1 プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片−第1部 : 通則
並びに多目的試験片及び短冊形試験片の成形
[5] JIS K 7152-2 プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片−第2部 : 小形
引張試験片
[6] JIS K 7152-3 プラスチック−熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片−第3部 : 小形
角板
[7] ISO 295,Plastics−Compression moulding of test specimens of thermosetting materials
[8] ISO 2557-1:1989,Plastics−Amorphous thermoplastics−Preparation of test specimens with a
specified maximum reversion−Part 1: Bars
[9] ISO 3167,Plastics−Multipurpose test specimens

――――― [JIS K 7219-2 pdf 9] ―――――

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附属書JA
21
(参考)
9-
2 : 2
JISと対応国際規格との対比表
011
ISO 877-2:2009 Plastics−Methods of exposure to solar radiation−Part 2: Direct
JIS K 7219-2:2011 プラスチック−屋外暴露試験方法−第2部 : 直接暴露試験及び
窓ガラス越し暴露試験 weathering and exposure behind window glass
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差異
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ご
国際規格 との評価及びその内容 の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 番号 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 − 1 暴露試験の目的を記述 削除 使用者の利便性を考慮した。技術的
適用範囲と異なるので削除し,
適用範囲 JISでは“原理”に記載した。な差異はない。
2
引用規格
3 暴露試験の目的を 3 − 追加 適用範囲に記述されていた内 利用者の利便性を考慮した。ISOに
原理 記述 容の一部を,JISでは“原理”改正を提案する。
に記載した。
4.2 耐食性のある材料 4.2 表面処理なしで耐食性の 削除 表面処理なしを削除した。 装置の使用実態と利用者の利便性
A法に用 を使用する。 ある材料を使用する。 とを考慮した。ISOに改正を提案す
いる暴露 る。
試験装置
4.3 注記でASTMを引 4.3 本文でASTMを引用 変更 使用者の利便性を考慮した。技術的
本文に記述されている内容を,
B法に用 用 JISでは注記とした。 な差異はない。
いる暴露 3か月のエージング 4.3 JISとほぼ同じ 追加 使用者の利便性を考慮した。技術的
ガラスのエージングについて,
試験装置 を行っておく。 追加した。 な差異はない。
4.4 ISO 9370を引用 4.4 − 追加 使用者の利便性を考慮した。技術的
気象因子 な差異はない。
の測定装

6.2 暴露場所について 6.2 JISとほぼ同じ 追加 使用者の利便性を考慮した。技術的
暴露場所の要件について,旧規
暴露場所 規定 格(JIS K 7219)の7.2.1の内な差異はない。
容を追加した。

――――― [JIS K 7219-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 7219-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 877-2:2009(MOD)

JIS K 7219-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 7219-2:2011の関連規格と引用規格一覧