JIS K 8085:2006 アンモニア水(試薬)

JIS K 8085:2006 規格概要

この規格 K8085は、試薬として用いるアンモニア水について規定。

JISK8085 規格全文情報

規格番号
JIS K8085 
規格名称
アンモニア水(試薬)
規格名称英語訳
Ammonia solution
制定年月日
1951年8月18日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6353-2:1983(MOD)
国際規格分類

ICS

71.040.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
試薬 I 2020, 試薬 II 2020
改訂:履歴
1951-08-18 制定日, 1954-07-20 確認日, 1957-07-20 改正日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-12-01 確認日, 1972-07-01 改正日, 1975-08-01 確認日, 1978-08-01 確認日, 1984-02-01 確認日, 1989-03-01 改正日, 1994-06-01 確認日, 1995-01-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-04-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS K 8085:2006 PDF [12]
                                                                                   K 8085 : 2006

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本試薬
協会(JRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8085:1995は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical
analysis―Part 2:Specifications―First seriesを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS K 8085には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 8085 pdf 1] ―――――

K 8085 : 2006

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 一般事項・・・・[1]
  •  4. 種類・・・・[1]
  •  5. 性質・・・・[1]
  •  5.1 性状・・・・[1]
  •  5.2 定性方法・・・・[1]
  •  6. 品質・・・・[2]
  •  7. 試験方法・・・・[2]
  •  7.1 試験条件及び試験結果・・・・[2]
  •  7.2 濃度(NH3)・・・・[2]
  •  7.3 蒸発残分・・・・[3]
  •  7.4 炭酸塩(CO3)・・・・[3]
  •  7.5 塩化物(Cl)・・・・[3]
  •  7.6 りん酸塩(PO4)・・・・[3]
  •  7.7 けい酸塩(SiO2として)・・・・[3]
  •  7.8 硫酸塩(SO4)・・・・[3]
  •  7.9 硫化物(S)・・・・[3]
  •  7.10 ナトリウム(Na)・・・・[3]
  •  7.11 カリウム(K)・・・・[4]
  •  7.12 銅(Cu)・・・・[4]
  •  7.13 マグネシウム(Mg)・・・・[4]
  •  7.14 カルシウム(Ca)・・・・[4]
  •  7.15 亜鉛(Zn)・・・・[4]
  •  7.16 鉛(Pb)・・・・[4]
  •  7.17 鉄(Fe)・・・・[4]
  •  7.18 ニッケル(Ni)・・・・[5]
  •  7.19 過マンガン酸還元性物質(Oとして)・・・・[5]
  •  8. 容器・・・・[5]
  •  9. 貯蔵方法・・・・[5]
  •  10. 表示・・・・[5]
  •  11. 取扱い上の注意事項・・・・[5]
  •  附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[6]

――――― [JIS K 8085 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 8085 : 2006

アンモニア水(試薬)

Ammonia solution

                                     NH3     FW : 17.03

序文

 この規格は,1983年に第1版として発行されたISO 6353-2,Reagents for chemical analysis―Part 2:
Specifications―First seriesを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書に示す。

1. 適用範囲

 この規格は,試薬として用いるアンモニア水について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6353-2:1983,Reagents for chemical analysis―Part 2: Specifications―First series(MOD)

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0067 化学製品の減量及び残分試験方法
JIS K 8001 試薬試験方法通則

3. 一般事項

 試験方法の一般的な事項は,JIS K 8001による。

4. 種類

 種類は,特級とする。

5. 性質

5.1 性状

 アンモニア水は,無色の揮発性の液体で,強い刺激臭がある。密度は,質量分率28 %では約
0.90 g/ml,質量分率25 % では約0.91 g/mlである。

5.2 定性方法

 定性方法は,次による。
a) 試料5 mlに塩酸で潤したガラス棒を近づけると白煙が生じる。
b) 試料5 mlに硫酸銅(II)溶液(100 g/l)0.2 mlを加えると濃い青が現れる。

――――― [JIS K 8085 pdf 3] ―――――

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K 8085 : 2006

6. 品質

 品質は,7. によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表1 品質
項目 規格値
濃度(NH3)
質量分率28 %の場合 質量分率 % 28.030.0
質量分率25 %の場合 質量分率 % 25.027.9
蒸発残分 質量分率 % 0.002以下
炭酸塩(CO3) 質量分率 % 0.002以下
塩化物(Cl) 質量分率 ppm 0.3以下
りん酸塩(PO4) 質量分率 ppm 0.5以下
けい酸塩(SiO2として) 質量分率 % 0.001以下
硫酸塩(SO4) 質量分率 ppm 2以下
硫化物(S) 質量分率 ppm 0.2以下
ナトリウム(Na) 質量分率 ppm 1以下
カリウム(K) 質量分率 ppm 1以下
銅(Cu) 質量分率 ppm 0.1以下
マグネシウム(Mg) 質量分率 ppm 1以下
カルシウム(Ca) 質量分率 ppm 1以下
亜鉛(Zn) 質量分率 ppm 0.1以下
鉛(Pb) 質量分率 ppm 0.1以下
鉄(Fe) 質量分率 ppm 0.2以下
ニッケル(Ni) 質量分率 ppm 0.1以下
過マンガン酸還元性物質
(Oとして) 質量分率 ppm 8以下

7. 試験方法

7.1 試験条件及び試験結果

 JIS K 8001の3.7(試験操作など)(1)(試験の環境)による。湿度管理は
必要に応じ実施する。また,表1で定める各品質項目の試験は,次の各試験方法によって行い,得られる
計算値及び操作結果は,JIS K 8001の3.5(測定値)による。

7.2 濃度(NH3)

  操作及び計算は,次による。
a) 操作 0.5 mol/l硫酸25 mlをはかり瓶50 mlに正確にとり,0.1 mgのけたまで質量をはかる。これに,
あらかじめ約15 ℃に冷却した試料1 gを加え,再び0.1 mgのけたまで質量をはかる。水でビーカー
300 mlに洗い移し,これにメチルレッド−メチレンブルー溶液0.1 mlを加え,1 mol/l水酸化ナトリウ
ム溶液で逆滴定する。終点は,液の色が赤紫から緑に変わる点とする。
別に,同一条件で空試験を行う。
b) 計算
0.017 031 (V0 V1) f
A 100
m2 m1
ここに, A : 濃度(NH3)(質量分率%)
m2 : 試料を加えて再びはかったときの質量(g)
m1 : 0.5 mol/l硫酸25 mlを入れたはかり瓶の質量(g)
V0 : 空試験の1 mol/l水酸化ナトリウムの滴定量(ml)
V1 : 0.5 mol/l硫酸25 mlに試料を加えたときの1 mol/l水酸化ナ
トリウム溶液の滴定量(ml)
f : 1 mol/l水酸化ナトリウムのファクター
0.017 031 : 0.5 mol/l硫酸1 mlのNH3相当量(g)

――――― [JIS K 8085 pdf 4] ―――――

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K 8085 : 2006

7.3 蒸発残分

 JIS K 0067の4.3.1(1)(第1法 水浴上で加熱蒸発する方法)による。この場合,試料100
gを用いる。

7.4 炭酸塩(CO3)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料10 gに二酸化炭素を含まない水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 試料5 gに炭酸塩標準液(CO3 : 0.1 mg/ml)1.0 ml及び二酸化炭素を含まない水を加えて
20 mlにする。
c) 操作 試料側溶液,標準側溶液それぞれに,塩化バリウム溶液(100 g/l)2 mlを加え,栓をして振り
混ぜた後5分間放置したとき,試料側の濁りは,標準側の白濁より濃くないこと。

7.5 塩化物(Cl)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料50 gに炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)0.5 mlを加えて,水浴上で蒸発乾固した後,
水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 塩化物標準液(Cl : 0.01 mg/ml)1.5 mlに炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)0.5 ml及び水を
加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.7[塩化物(Cl)](1)(比濁法)による。

7.6 りん酸塩(PO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料40 gを水浴上で蒸発乾固した後,水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 りん酸塩標準液(PO4 : 0.01 mg/ml)2.0 mlに水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.13[りん酸塩(PO4)](1)(比色法)による。

7.7 けい酸塩(SiO2として)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gをポリエチレン製ビーカー100 mlにとり,これに塩酸(1+1)5 ml及び水を
加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 塩酸(1+1)5 mlをポリエチレン製ビーカー100 mlにとり水浴上で蒸発乾固する。これ
にけい酸塩標準液(SiO2 : 0.01 mg/ml) 2.0 ml及び水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.14[けい酸塩(SiO2として)](1)(比色法)による。

7.8 硫酸塩(SO4)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料20 g及び炭酸ナトリウム溶液(100 g/l)0.5 mlを水浴上で蒸発乾固した後,塩酸(2
+1)0.3 ml及び水を加えて25 mlにする。
b) 標準側溶液 硫酸塩標準液(SO4 : 0.01 mg/ml)4.0 mlに塩酸(2+1)0.3 ml,炭酸ナトリウム溶液(100
g/l)0.5 ml及び水を加えて25 mlとする。
c) 操作 JIS K 8001の5.15[硫酸塩(SO4)](1)(比濁法)による。

7.9 硫化物(S)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料25 gに水を加えて30 mlにする。
b) 標準側溶液 硫化物標準液(S : 0.01 mg/ml)0.5 mlに水を加えて30 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.17[硫化物(S)]による。

7.10 ナトリウム(Na)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料50 gを白金皿にとり,水浴上で約10 mlになるまで濃縮した後,水を加えて100 ml
とする(X液)(X液は,7.11の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料50 gを白金皿にとり,水浴上で約10 mlになるまで濃縮した後,ナトリウム標準液
(Na : 0.01 mg/ml)5.0 ml,カリウム標準液(K : 0.01mg/ml)5.0 ml及び水を加えて100 mlとする(Y
液)(Y液は,7.11の試験にも用いる。)。

――――― [JIS K 8085 pdf 5] ―――――

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JIS K 8085:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-2:1983(MOD)

JIS K 8085:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8085:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0067:1992
化学製品の減量及び残分試験方法
JISK8001:2017
試薬試験方法通則