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7.2.2 操作 4.の試料から,織物はたて糸方向,編物はウェール方向に大きさ5 cm×8 cmの試験片を10
枚以上採取し,図3に示す試験片取付けバーに試験片を巻き付け(4),両面接着テープではり合わせる。次
に,木製回転体の回転数を1400 rpmとし,試験機を作動させて木製回転体に試験片を設定時間(5)で接圧摩
擦した後,試験片を取り外し,試験片の破損状態を確認する。5枚の試験片のうち3枚以上が破損してい
るとき(6)は,設定時間を短縮し,3枚未満の場合は,設定時間を長くして再度試験を行い,同一設定時間
で5枚の試験片のうち3枚以上が破損する最短時間を求め,これを試験結果とする。設定時間120秒で破
損しないときには,120秒以上とする。規定した回転数以外の回転数によった場合には,回転数を試験報
告書に付記する。
注(4) 摩擦する面を指で押さえて,ずれない程度とする。
(5) 試験開始時の設定時間とは,試験片が破損するときの時間を推測する時間をいい,120秒を限
度とし,20秒以下は5の倍数,20秒以上は10の倍数を用いる。
(6) “破損しているとき”とは,摩擦面が溶融し,穴あきがあるもの。ただし,生地の表側が合成
繊維で,裏側にセルロース系繊維又は毛を使用したものは,表側に穴あきが認められたものと
し,裏側には繊維が残っていても破損しているとする。
備考1. 試験を行うときは,1枚の試験片ごとにJIS R 6252に規定するP800番の研磨紙を試験片取付
けバーに取り付け,規定の回転数で木製回転体を3秒間研磨し,布でふき取る。
2. 試験開始時の設定時間は,生地の表側が合成繊維100 %のものを5秒,耐摩擦溶融加工品及
び生地の表側が合成繊維70 %程度のものを40秒とすることが望ましい。
7.3 C法(円板形摩擦溶融試験機を用いる方法)
7.3.1 装置 装置は,次による。
a) 円板形摩擦溶融試験機 図4に示すように49.0 N の力を加え,変速可能な回転円板に試験片を衝突さ
せることができ,そのときの1分間当たりの回転数 (rpm) が測定できるもの。
b) 回転円板 ブリネル硬さ(7)3.06.0 N/mm2 のけやき材を使用し,表面をJIS R 6252に規定されたP240
番の研磨紙によって平滑に仕上げたもの。
c) 試験片把持具 図5に示すもので,ブリネル硬さ(7)3.06.0 N/mm2 のけやき材を使用し,先端は直
径5 mmの円形を平面とする。表面はJIS R 6252に規定するP240番の研磨紙によって仕上げる。
注(7) IS Z 2101による。
――――― [JIS L 1056 pdf 6] ―――――
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図4 円板形摩擦溶融試験機の例 図5 試験片把持具
7.3.2 操作 4.の試料から大きさ10 cm×10 cmの試験片を12枚以上採取する。試験片6枚を用いて,こ
のうちの2枚を,図5に示す試験片把持具2個にそれぞれ取り付け,これを図4に示す試験片固定台に取
り付ける。試験機を作動させ,回転円板が所期回転数(8)になったところで,試験片を回転円板に押圧し,
円板の回転を強制停止する。試験片を取り外し,残る4枚の試験片について同じ回転数で試験を行った後,
試験片の摩擦面を観察する。試験片6枚のうち,4枚以上破損しているとき(9)は,回転数を50回転減少さ
せ,破損している枚数が4枚未満のときは回転数を50回転増加させて再度6枚の試験片で試験を行い,限
界回転数(10)を求める。試験結果は限界回転数を用いて表す。
注(8) 試験開始時の所期回転数とは,試験片が破損するときの回転数を推測する回転数をいい,50の
倍数を用いる。
(9) “破損しているとき”とは,試験片の摩擦面を指で押し込み,直径1 mm以上の穴が確認でき
るものをいう。
(10) 限界回転数とは,6枚の試験片のうち,4枚以上が破損する最少の回転数を求め,この回転数よ
り50回転少ない回転数をいう。
備考1. 試験後,試験片把持具及び回転円板の表面に凹凸が生じたとき,及び/又は,布の溶融物が
付着したときは,JIS R 6252に規定するP240番の研磨紙によって研磨し,布でふき取る。
2. 試験開始時の所期回転数は,合成繊維にセルロース系繊維又は毛を30 %以上混用したものに
ついては,1 050 rpm[薄地(厚さ0.3 mm以下)のものを除く。],その他の織物及び編物に
ついては,単位面積当たりの質量140 g/m2程度のときで450 rpm,240 g/m2程度のときで700
rpm,280 g/m2程度のときで800 rpmにすることが望ましい。
8. 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 年月日
b) 規格番号
c) 試験方法
――――― [JIS L 1056 pdf 7] ―――――
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d) 試験条件(試験場所の温度及び湿度)
e) 試験結果
例1. 年月日 JIS L1056 A法(衝撃形)21 63%RH
3.5級(ウェール方向3.7級,コース方向3.3級)
例2 : 年月日,JIS L 1056,B法(ロータ形),21℃ 63% RH,30秒
例3 : 年月日,JIS L 1056,C法(円板形),21℃ 63% RH,350rpm
例4 : 年月日,JIS L 1056,B法(ロータ形),21℃ 63% RH,10秒 (2800rpm)
JIS L 1056:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1056:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6718-1:2015
- プラスチック―メタクリル樹脂板―タイプ,寸法及び特性―第1部:キャスト板
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ2101:2009
- 木材の試験方法