JIS L 1059-1:2009 繊維製品の防しわ性試験方法―第1部:水平折り畳みじわの回復性の測定(モンサント法) | ページ 3

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に連続的に回復角測定板を回し,位置調整を行う(図3及び図8参照)。測定は,プレスホルダから荷重を
取り去った5分後(装置に装着する時間を含む。)にしわ回復角を1゜単位で読み取る。
なお,懸垂された試験片がよじれていたり,少しカールしている場合は,試験片の中心を通る垂直面と
垂線が一致するところを採用する。

10 しわ回復角及び防しわ率の計算

  しわ回復角は,11.1の試験別に平均値をJIS Z 8401 の規則B(四捨五入法)によって整数位に丸める。
防しわ率R (%) は,11.2の方向別に次の式によって求め,JIS Z 8401 の規則B(四捨五入法)によって
整数位に丸める。
180
R 100
ここに, R : 防しわ率 (%)
懿 しわ回復角 ( °)

11 試験結果

11.1 しわ回復角

  しわ回復角は,次による。
a) 長さ方向に直角のしわ回復角
1) 表面を合わせたもの
2) 裏面を合わせたもの
b) 幅方向に直角のしわ回復角
1) 表面を合わせたもの
2) 裏面を合わせたもの

11.2 防しわ率

  防しわ率は,次による。
a) 長さ方向に直角の防しわ率
b) 幅方向に直角の防しわ率

12 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 試験年月日
b) 規格番号
c) 試験の種類
d) 試験条件(試験片の調整状態)
注記 標準状態以外の試験条件,規定されている条件以外などで試験したときにはその条件も記述
する。
e) 試験結果

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附属書JA
(参考)
水平折り畳みじわの回復性の測定(針金法)

序文

  この附属書は,特別な試験装置を必要としない簡便な方法として有用であるため記載するものであって,
規定の一部ではない。
JA.1 適用範囲
この附属書は,繊維製品のしわに対する生地の回復角度の測定法について記載する。
なお,この方法によって,種類の著しく異なる生地に対して得られた結果を,直接比較することはでき
ない。
ある種の生地,すなわち,しなやかで厚くカールする傾向のあるものは,回復角が不明確になりやすく,
十分な測定精度が得られないことに注意する必要がある。多くの羊毛及び羊毛混用品がこれに該当する。
JA.2 用語及び定義
この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。
JA.2.1
しわ回復角
規定された条件下で折り畳まれた試験片の,おもり除去後の規定時間における試験片両翼間の角度。
JA.3 原理
規定寸法の長方形の試験片を適切な装置で折り畳み,規定荷重下で規定時間保持する。その後,荷重を
除き,規定時間試験片を放置し回復させて,しわ回復角を測定する。
JA.4 装置
JA.4.1 荷重装置 折り畳んだ試験片20 mm×10 mmを挟む2枚のガラス板及び4.9 Nの荷重をかけるため
のおもり。
JA.4.2 針金 JIS G 3547 に規定する亜鉛めっき鉄線で,線径0.50 mmのもの。
JA.4.3 分度器 1゜刻みの目盛で±0.5゜の正確さのあるもの。
JA.4.4 補助用具
a) ストップウォッチ
b) ピンセット
c) 0.02 mm以下の厚さの紙又は金属シート 大きさは,18 mm×10 mm。
JA.5 サンプリング方法
提出された試料から,できる限り全体を代表するように試験片を裁断する。サンプリングの国際規格を
考慮し,試験片を採取する。
仕上げ後間もない生地,洗濯,ドライクリーニング又はプレス処理されてきた生地は,しわ回復性が徐々

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に向上することがある。そのような生地を試料とするときは,サンプリングする前に,室内に少なくとも
6日間放置しておく。
セルロース又はたんぱく質繊維からなる生地のしわ回復性は,6日間以上の期間にわたり変化するので,
いかなる経時的な影響をも除くため,JA.6.4の調整をする前に,20 ℃の水に30分間浸せきし,脱水後,
湿潤状態で蒸気アイロンでプレスする。
この方法によらない場合には,サンプリング方法を付記する。
JA.6 試験片
JA.6.1 試験片の採取
試料生地を平均的に代表するように,図4に示すような方法で試験片を採取し,かつ,生地の耳から50
mm以上離れていなければならない。折り目,しわ,曲がり及び形くずれのある部分からは採取しない。
また,長さ方向の印を入れる。例えば,生地の表面上に(たて糸)方向の印。
JA.6.2 寸法
長さ40 mmで幅10 mmの長方形に試験片を各々裁断する。
JA.6.3 試験片の数
試験片の数は,信頼できるしわ回復角の値を得るために20以上とする。そのうちの半数は,たて糸(織
物),ウエール(ニット)又は長さ方向(不織布)に平行に短辺をとり,残り半数は,よこ糸(織物),コ
ース(ニット)又は長さの直角方向(不織布)に短辺をとる。ただし,受渡当事者間で合意した場合は,
その協定による。
JA.6.4 試験片の調整
試験片の調整は,次による。
a) 標準状態 試験片は標準状態中で,少なくとも24時間調整する。その場合,例えば,金網などの上に
試験片を置くなどして,試験片の全面が空気にさらされるようにする。乾燥側から平衡に至らせるた
めの適切な手段をとる必要があるが,試験片を50 ℃以上の環境にさらしてはならない。調整された
試験片は,一枚ずつ,ピンセット又は指サックで扱う。
注記 試料又は試験片の準備及び取扱いに関連した調整を厳密に遵守することは,信頼できるしわ
回復角の値を得るために肝要である。
b) 高湿度状態 高湿度下の測定は,温度35 ℃±2 ℃,相対湿度 (90±2) %の条件で,少なくとも24
時間調整する。
c) 湿潤状態 試験片をJIS L 0860に規定する0.2 %の非イオン界面活性剤及びJIS K 8625に規定する
0.2 %の炭酸ナトリウム(特級)を含む40 ℃±2 ℃の水溶液中に15分間浸せきした後,水洗し,ろ
紙で過剰水分を取り除く。直ちに湿潤したままJA.7によって,しわ回復角の測定操作を行う。
JA.7 手順
JA.7.1 一般的な条件
JA.6.4 a),b)及びc)で調整した試験片を,JA.6.4 a)又はb)に規定する環境で試験を行う。通風,測定者
の息及び光源からの過剰な放射熱から試験装置を遮る。
JA.7.2 しわ付けの荷重
生地の2方向各々10枚以上の試験片について,各方向ともに半数は表合せに,残り半数は裏合せに接し
て20 mm×10 mmの大きさになるように長辺に対して直角に二つ折りにし,これをガラス板に挟んで,4.9

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Nの荷重を負荷する。そのとき,粘着しやすい試験片の場合には,試験片の翼間に,18 mm×10 mmの紙
又は金属シートを挿入する。荷重時間は,5分±5秒間とする。除重後,図JA.1のように静かにピンセッ
トで挟み,直ちに緊張した針金の上に折り目の部分を掛ける。
JA.7.3 しわ回復角の測定及び防しわ率
針金に掛けて5分間放置した後,試験片のしわ回復角を分度器を使用して図JA.2の位置で測定し,次の
式によって,防しわ率 R (%)を算出する。防しわ率の平均値は,整数位まで表す。
180
R 100
ここに, R : 防しわ率 (%)
懿 しわ回復角 ( °)
図JA.1−試験片の挟み方 図JA.2−開角度の測定位置
JA.8 試験結果
試験結果は,次による。
a) 長さ方向(例 たて糸方向)に直角の防しわ率
1) 表面を合わせたもの
2) 裏面を合わせたもの
b) 幅方向(例 よこ糸方向)に直角の防しわ率
1) 表面を合わせたもの
2) 裏面を合わせたもの
参考文献 JIS G 3547 亜鉛めっき鉄線
AATCC Test Method 66 Wrinkle Recovery of Woven Fabrics:Recovery Angle

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附属書JB
059
(参考)
-1 : 2
JISと対応する国際規格との対比表
009
ISO 2313:1972,Textile fabrics−Determination of the recovery from creasing of a
JIS L 1059-1 : 2009 繊維製品の防しわ性試験方法−第1部 : 水平折り畳みじわの回復
性の測定(モンサント法) horizontally folded specimen by measuring the angle of recovery
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇(V) JISと国際規格との技術的差
国際規 条ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
格番号
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び名称 番号 の評価
1 適用範囲 繊維製品のしわに対する生地 1 しわに対する生地の回 追加 JISでは,回復角度と防しわ我が国では,主に防しわ率で回復
の回復性能を評価する試験方 復角度の測定方法 性能を評価しており,ISO規格へ
率で回復性能の評価をするた
法 め,防しわ率を追加。 の追加提案を検討する。
2 引用規格
3 用語及び 3.1(しわ回復角),JIS L 0105 3 しわ回復角 追加 JISでは,包括的規格を追加。 技術的な差異はない。
定義 及びJIS L 0208による。
5 試験の種 a) 法(10 N荷重法) −
類 b) 法(4.9 N荷重法) 追加 JISでは,試験の種類を追加。 規格構成上の追加であり,技術的
な差異はない。
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JIS L 1059-1:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2313:1972(MOD)

JIS L 1059-1:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1059-1:2009の関連規格と引用規格一覧