この規格ページの目次
4
L 1931-4 : 2014
5.3.2 スチームプレス機 上ごて及び下ごての二つのこてからなる。スチーム圧力は,約500 kPaとする。
プレス機の作動圧力は,約350 kPaとする。
5.3.3 スチーム台 試料の仕上げに適した形状及び寸法をもち,スチーム圧力は,約500 kPaとする。
5.3.4 スチームボックス スチーム圧力は,約500 kPaとする。
5.3.5 スチーム成形具(人体プレス) 製品の形状に合わせた形状のもので,スチーム圧力は,約500 kPa
とする。
5.4 負荷布
白又は淡色の清潔なポリエステル100 %,目付(310±20)g/m2の生地とする。大きさは,仕上がりの大
きさが(200 mm±40 mm)×(200 mm±40 mm)となるように,各布片を4枚重ねで,縁をポリエステル
糸でロック縫いし,ほつれないようにしたものとする(JIS L 1930の表H.1のIII型及び表H.2のIII型参
照)。
注記 受渡当事者間の合意によって負荷布の代替品(繊維素材及び/又は構成)を使用した場合は,
その旨を試験報告書に記載する。
6 試料の調整
試料及び負荷布は,JIS L 0105に規定の標準状態で恒量にするか又は標準状態の環境で16時間以上調湿
する。試験は,試料を標準状態の環境から取り出した後,直ちに実施する。直ちに試験できない場合には,
プラスチック製の密閉袋などに試料を入れておき,30分以内に試験を行う。
簡易的に調湿を行う場合には,標準状態の室内に4時間以上放置し調湿する。調湿できない場合には,
できる限り標準状態に近い環境の下で,準備及び評価を行う。これらの場合には,その旨を試験報告書に
記載する。
7 試料
7.1 製品 衣類などの製品は,縫い止めなどをしないで,そのままの状態で試験する。
7.2 複合試験試料(3.2参照)
7.3 生地 生地の試料は,500 mm×500 mmより小さくならないようにしカットし,布端4辺全てをポ
リエステル糸でロック縫いし,ほつれを防止する。
7.4 試料数 JIS L 1931-1による評価/比較が必要である場合の試料数は,同一の試料を二つ以上用意す
る(比較用及び試験用)。
注記 試料に更に多くの負荷をかける試験が必要なときには,繰り返し試験を行う。このため,全て
の試験を行うのに十分な試料を準備するのがよい。
8 試験手順
注記 使用する繊細な試料の試験方法又は非常に繊細な試料の試験方法は,試料の素材,形状,附属
品などによって選択することが望ましい。また,その製品の最終用途は,その製品に発生する
汚れの種類及び程度に関係することから,試験方法を選択するときに考慮することが望ましい。
一般的に,クリーニング条件が軽度の場合には,それに応じてクリーニングの効果も低くなる。
部分的な汚れ及びしみの除去については,この規格の適用範囲外とするのがよい。
8.1 W1法又はCW1法(一般的な試料の試験方法)
一般的な試料のための試験方法は,表1のW1法又は表2のCW1法の処理条件による。
――――― [JIS L 1931-4 pdf 6] ―――――
5
L 1931-4 : 2014
8.1.1 被洗物の投入量
被洗物の投入質量は,表1又は表2に示される。試料(生地,複合試験試料又は製品)の質量は被洗物
全質量の50 %までとし,残りの質量は負荷布とする。ただし,単一の試料(生地,複合試験試料又は製品)
の質量が全質量の50 %を超える場合は,その残りの質量を負荷布とする。
8.1.2 洗剤の投入
洗剤の投入は,次による。
a) 形基準洗濯機は,洗濯機の運転を開始し,注水中に表1に規定の量の洗剤が自動的に投入されるよ
うにする。
b) 形基準洗濯機は,洗濯機に表2に規定の量の洗剤を洗剤投入口にセットし,規定の温度になるよう
に調整した温水を入れ,洗濯機の運転を開始する。
8.1.3 乾燥
タンブル乾燥機は,被洗物の乾燥前に空運転を行うなどによって設定初期温度状態にしておく。洗い工
程終了後,表1又は表2に規定する時間若しくは排気設定温度になるまで被洗物を乾燥する。必要であれ
ばタンブル乾燥機のドラム容量(表B.1参照)と容積比で決まる負荷質量によって,脱水後の被洗物に負
荷布を追加する。追加する負荷布は,調湿後に必要量を計量し,基準洗濯機ですすぎを5分間行い,次に
脱水を低速で3分間行ったぬれた状態のものを使用する。負荷質量がオーバーする場合には,負荷布を取
り除く。
容積比は,乾燥質量基準で負荷質量対ドラム容量(表B.1参照)の比を1 : 50とする。
8.1.4 放置
乾燥処理終了後,被洗物を直ちに乾燥機から取り出す。衣服は1枚ずつハンガーに掛け,生地試料,複
合試料及びニット製品試料は,平らな乾燥棚に置き,さらに乾燥させる。
8.1.5 仕上げ方法
試料が乾いた後,次の方法から試料に適切な仕上げを行い,用いた仕上げ条件を記録する。
− A法 : 仕上げなし
− B法 : アイロン仕上げ
− C法 : スチームプレス仕上げ
− D法 : プレス又はスチーム台でのスチーム処理
− E法 : 人体プレス又はスチームボックス内でのスチーム処理
− F法 : 適切な仕上げ方法を見つけることができなかったときは,試行した方法,条件及び不具合の理
由を報告する。
スチーム処理時間は,スチームペダルスイッチ及びタイマー機構の反応時間によって,実際のスチーム
処理時間を記録する。
ウエットクリーニング処理後に行う仕上げの目的は,試験する前の状態にできるだけ復元させることで
ある。仕上げの回数及び種類は,生地/製品の特性を考慮し,どの程度復元させるかに合わせて決める。
注記 C法,D法のスチーム処理及びバキューム処理時間
軽衣料(light weight garments) スチーム処理 2秒±1秒 バキューム処理 5秒±1秒
重衣料(heavy garments) スチーム処理 4秒±1秒 バキューム処理 8秒±1秒
なお,C法のスチーム処理は上部スチーム処理。また,E法を行う場合に,B法又はC法と
併用するとよりよい仕上げができる。
――――― [JIS L 1931-4 pdf 7] ―――――
6
L 1931-4 : 2014
8.2 W2法又はCW2法(繊細な試料の試験方法)
繊細な試料の試験方法は,表1のW2法又は表2のCW2法の処理条件によって,8.1と同じ工程で試験
する。
8.3 W3法又はCW3法(非常に繊細な試料の試験方法)
非常に繊細な試料の試験方法は,表1のW3法又は表2のCW3法の処理条件によって,8.1と同じ工程
で試験する。
9 評価
ウエットクリーニングの評価方法及び考慮すべき特性は,JIS L 1931-1に示す。特に,注意すべき点は
寸法変化,損傷(離,ほつれ),外観変化,風合い変化,全体的形崩れ,襟の形状変化などである。
10 試験報告書
試験報告書には,次の事項を含めなければならない。
a) 規格番号
b) 試験機関名及び報告書番号
c) 試験の実施年月日
d) ウエットクリーニング処理及び仕上げ処理に使用した装置・設備の形式
e) 表1又は表2から使用した試験方法名及び仕上げ方法の内容
f) 箇条8の手順及び条件から選択した内容
g) 適切な評価項目の詳細(詳述及び参照)及びその結果
h) ウエットクリーニング処理の回数及び仕上げ処理の回数
i) 規定された試験方法を変更した場合の詳細
――――― [JIS L 1931-4 pdf 8] ―――――
7
L 1931-4 : 2014
表1−A形基準洗濯機によるウエットクリーニング試験条件
プログラム 試験法 W1法 W2法 W3法
手順 試料 一般的な試料a) 繊細な試料b) 非常に繊細な試料c)
被洗物質量 2.0 kg 2.6 kg 2.6 kg
主 洗剤量g/被洗物質量 20 g/kg 6.5 g/kg 6.5 g/kg
洗 水量 16 L 26 L 26 L
い
静止満水停止装置 あり あり あり
正逆回転/ マイルド センシティブ センシティブ
回転動作 (8秒回転・7秒停止) (3秒回転・30秒停止) (3秒回転・30秒停止)
最高温度 40 ℃ 30 ℃ 30 ℃
最高温度時の洗い時間 15分 15分 5分
排水/脱水 1分/なし 1分 1分
脱 速度 − 低 低
水 時間 − 1分 1分
す 水量d) 14 L 26 L 26 L
す 静止満水停止装置 あり あり あり
ぎ
1 正逆回転/回転動作 8秒回転・7秒停止 3秒回転・30秒停止 3秒回転・30秒停止
時間 3分 5分 5分
排水/脱水 1分/なし 1分 1分
す 水量d) 14 L − −
す 正逆回転/回転動作 8秒回転・7秒停止 − −
ぎ
2 時間 2分 − −
排水/脱水 1分/なし − −
す 水量d) 14 L − −
す 正逆回転/回転動作 8秒回転・7秒停止 − −
ぎ
3 時間 2分 − −
排水 1分 − −
脱 速度 低 低 低
水 時間 2分 3分 3分
乾 タンブル乾燥 −
燥 排気設定温度e) 低 低
乾燥時間f) 60分 6分
放置(自然乾燥) つり干し又は平干し つり干し又は平干し つり干し又は平干し
注a) 一般的な試料,ラベルのもの
b) 繊細な試料,ラベル
のもの
c) 非常に繊細な試料,ラベル
のもの。オプションとして,被洗物の動きを制限するために,洗濯ネットを利
のほかに,“洗濯ネット使用”な
用することができる。使用したときは,報告書に記載すること及び記号
どの付記用語を使用する。
d) 繰越し分を含む。
e) タンブル乾燥機の設定条件の定義による。表B.1参照。
f) 被洗物の投入前に設定条件の温度に暖めておく。
――――― [JIS L 1931-4 pdf 9] ―――――
8
L 1931-4 : 2014
表2−C形基準洗濯機によるウエットクリーニング試験条件
プログラム 試験法 CW1法 CW2法 CW3法
手順 試料 一般的な試料a) 繊細な試料b) 非常に繊細な試料c)
被洗物質量 2.0 kg 2.0 kg 2.0 kg
主 洗剤量g/被洗物質量 20 g/kg 20 g/kg 20 g/kg
洗 表示水量d) 40 L 54 L 54 L
い
静止満水停止装置 あり あり あり
回転動作f) ノーマル ジェントル ジェントル
最高温度 40 ℃ 30 ℃ 30 ℃
最高温度時の洗い時間 6分 6分 3分
脱 速度/時間 高/3分 低/2分 低/2分
水
す 表示水量d) ) 40 L 54 L 54 L
す 静止満水停止装置 あり あり あり
ぎ
1 回転動作f) ノーマル ジェントル ジェントル
時間 2分 2分 2分
脱 速度/時間 高/3分 低/2分 低/2分
水
す 表示水量d) ) 40 L 54 L 54 L
す 静止満水停止装置 あり あり あり
ぎ
2 回転動作f) ノーマル ジェントル ジェントル
時間 2分 2分 2分
脱 速度/時間 高/3分 低/≦1分 低/≦1分
水
乾 タンブル乾燥 −
燥 排気設定温度g) 低 低
乾燥時間h) 60分 6分
放置(自然乾燥) つり干し又は平干し つり干し又は平干し つり干し又は平干し
注a) 一般的な試料,ラベルのもの
b) 繊細な試料,ラベル
のもの
c) 非常に繊細な試料,ラベル
のもの。オプションとして,被洗物の動きを制限するために,洗濯ネットを利
のほかに,“洗濯ネット使用”な
用することができる。使用したときは,報告書に記載すること及び記号
どの付記用語を使用する。
d) 基準洗濯機の表示水量である。実測水量は表A.2を参照。
e) 繰越し分を含む。
f) 回転動作は,ノーマル時0.8秒回転・0.6秒停止,ジェントル時1.3秒回転・5.8秒停止,回転方向は,正転方
向・逆転方向を繰り返す。
g) タンブル乾燥機の設定条件の定義による。表B.1参照。
h) 被洗物の投入前に設定条件の温度に暖めておく。
――――― [JIS L 1931-4 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS L 1931-4:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3175-4:2003(MOD)
JIS L 1931-4:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1931-4:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1930:2014
- 繊維製品の家庭洗濯試験方法
- JISL1931-1:2014
- 繊維製品の商業クリーニング―第1部:生地及び製品の評価方法