JIS M 0102:2000 鉱山用語 | ページ 2

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
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1135 底ばん ていばん batholith
広い地域にわたって露出している大きな深 底盤
成岩体。
1136 岩株 がんしゅ stock
比較的小さく,多くの場合水平断面が円に
近い形の貫入岩体。
1137 岩脈 がんみゃく dike,
周囲の岩石の構造を切って板状に発達して
いる貫入岩体。 dyke
1138 岩床 がんしょう sheet
層理面に平行又はほぼ平行に発達している
板状の貫入岩体。
1139 風化作用 ふうかさよう weathering
地表又はその近くで,岩石を物理的・化学
的に変化させたり分解したりする作用。
1140 侵食作用 しんしょくさ erosion
風,雨,川,氷河,海などが地かく表面の
よう 岩石を破壊し削り取る作用。
1141 たい積岩 たいせきがん sedimentary rocks
既存の岩石の破片,生物遺体,火山放出物
などが水底又は陸上に機械的に集積し,又
は水底に塩類などが化学的に沈殿してでき
た岩石の総称。
1142 火砕岩 かさいがん pyroclastic rocks
火山から放出された物質が機械的に集積し
てできた岩石。
火山砕せつ岩ともいう。
1143 (地層の)岩 (ちそうの) lithofacies (of stra
ある長さの時間中に,ある広がりにたい積
相 がんそう した岩石について,その時間及び場所にお tum)
けるたい積環境を示すものとしてとらえら
れた総体的な岩石の様相。
1144 たい積盆地 たいせきぼん sedimentary basin
地かくの一部に相当な長時間と広域にわた
ち って沈降が起こり,そこにたい積が行われ
たため,たい積岩が発達しているところ。
1145 化石帯 かせきたい zone,
生層位学的区分における一般的基礎単位で
biostratigraphic
あり,特定の化石の産出で特徴づけられた
地層又はその部分をいい,その化石の名を zone
冠して用いる。
帯の細分には,亜帯 (subzone),最小単位と
して小帯 (zonule) がある。
1146 変成岩 へんせいがん metamorphic rock
地下の温度・圧力条件の元で,既存の岩石
がおおむね固相のまま,鉱物組成や組織・
構造を変えて生じた岩石。
1147 結晶片岩 けっしょうへ 片理がよく発達している変成岩。 crystalline schist
んがん
1148 片麻岩 へんまがん gneiss
粒状鉱物に富み,粗粒,淡色の部分と柱状,
葉状鉱物に富む暗色の部分とが,しま状構
造をなしている岩石。
1149 地質図 ちしつず geologic map,
ある地域について,構成岩石の種類,分布,
geological map
構造,地質年代などを色彩又は記号などに
よって示した平面図。
1150 地質断面図 ちしつだんめ geologic profile,
ある線に沿った断面における地下の地質を
んず 示す図。 geological profile,
geologic section,
geological section

――――― [JIS M 0102 pdf 6] ―――――

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1151 地質柱状図 ちしつちゅう ある地点又はある地域における地質関係 geologic columnar
じょうず を,地層の真の厚さが現れるように示した section,
柱状の図。 geological
columnar
section
1152 地下等深線図 ちかとうしん subsurface contour
ある一定の地層,岩体,鉱床などの地下に
せんず おける空間的配置を表すために,一定の地 map,
underground
層面若しくは岩体又は鉱体の表面の形を,
特定の基準面からの等深(等高)線で表し contour map
た図。
地下構造図(subsurface structure map又は
underground structure map)ともいう。
1153 等層厚線図 とうそうこう isopach map,
特定の地層単位について,同じ厚さの点を
せんず 連ねた曲線によって厚さの変化を示した isopachous map
図。
1154 踏査図 とうさず route map
地質踏査の路線に沿って,各露頭ごとに地
質要素などを記入した図。
2) 鉱床
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1201 鉱床 こうしょう mineral deposit,
地かく中の鉱物集合体で,利益をもって採
ore deposit
掘できるもの。現在は採掘に値しないが,
経済状態などの変化により,将来は利益を
もって採掘し得る見込みのあるものを含
む。
1202 鉱石 こうせき a) 鉱床の中で利益をもって採掘できる鉱ore
物集合体。
b) 5114参照。
1203 脈石 みゃくせき gangue,
鉱床の中で鉱石とならない無価値の鉱物集
合体。 vein stone
1204 中石 なかいし horse
鉱床の中に大きな塊りで存在する母岩及び
その岩片。
1205 母岩 ぼがん 鉱床を含む岩石。 country rock,
wall rock
1206 廃石, はいせき, refuse,
鉱山,採石場において採鉱(採炭),選鉱(選
捨石 すていし waste,
炭)の過程で選別の結果廃棄された岩塊・
岩片やスライム又は産物。 debris,
ぼた,ずりということもある。 tailings
1207 鉱石鉱物 こうせきこう 鉱床の中で採掘の対象となる有用鉱物。 ore mineral
ぶつ
1208 脈石鉱物 みゃくせきこ gangue mineral,
鉱床の中で採掘の対象とならない無価値な
うぶつ 鉱物。 vein stuff
1209 塊状鉱床 かいじょうこ 塊状の形態を示す鉱床。 massive deposits
うしょう
1210 層状鉱床 そうじょうこ 層状の形態を示す鉱床。 bedded deposits
うしょう
1211 鉱層 こうそう たい積作用によって生じた層状の鉱床。 ore beds
1212 鉱脈 こうみゃく 板状の形態を示す鉱床。 vein

――――― [JIS M 0102 pdf 7] ―――――

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対応英語 慣用語
1213 細脈 さいみゃく 鉱脈の中で脈幅がごく狭いもの。 stringer,
veinlet
1214 網状鉱床 もうじょうこ stockwork deposits
母岩中に有用鉱物を含む細脈が細かく網状
うしょう に発達して生じた鉱床。
1215 鉱染鉱床 こうせんこう disseminated
有用鉱物が母岩中に細かく散点して生じた
しょう 鉱床。 deposit,
impregnation
deposits
1216 割れ目充てん われめじゅう 母岩中の割れ目を満たして生じた鉱床。 fissure vein,
鉱床 てんこうしょ fissure-filling
う deposits
1217 交代鉱床 こうたいこう 母岩を交代して生じた鉱床。 replacement
しょう deposit,
metasomatic
deposit
1218 マグマ成鉱床 まぐませいこ ore deposit of
マグマの固結作用に関係して生じた鉱床の
うしょう 総称。 magmatic origin
1219 正マグマ鉱床 せいまぐまこ orthomagmatic
マグマの固結作用に直接関係して,火成岩
うしょう 体の一部に有用鉱物が濃集して生じた鉱 deposit
床。
1220 ペグマタイト ぺぐまたいと pegmatite deposit
ペグマタイト中に有用鉱物が濃集して生じ
鉱床 こうしょう た鉱床。
1221 接触交代鉱床 せっしょくこ contact
炭酸塩岩を含む地層群中に貫入した火成岩
うたいこうし 体の貫入接触部又はその近くに,主に交代 metasomatic
ょう 作用によって生じ,スカルン鉱物に富む鉱 deposit
床。
1222 高熱交代鉱床 こうねつこう 接触交代鉱床と同義語。 pyrometasomatic
たいこうしょ deposit

1223 熱水鉱床 ねっすいこう hydrothermal
熱水溶液から有用鉱物が晶出・濃集して生
しょう じた鉱床。 deposit
1224 昇華鉱床 しょうかこう sublimation deposit
火山活動によって放出されたガスから有用
しょう 鉱物が昇華・濃集して生じた鉱床。
1225 たい積鉱床 たいせきこう たい積作用に関係して生じた鉱床。 sedimentarydeposit
しょう
1226 風化残留鉱床 ふうかざんり residual deposit
風化作用によって原地に有用鉱物が濃集し
ゅうこうしょ て生じた鉱床。

1227 砂鉱床 さこうしょう placer,
流水の作用によって有用鉱物が機械的に濃
集・たい積して生じた鉱床。 alluvial deposit
1228 蒸発鉱床 じょうはつこ evaporate deposit
地表水,地下水の蒸発・濃縮によって有用
うしょう 鉱物が晶出・濃集して生じた鉱床。
1229 変成鉱床 へんせいこう metamorphic
変成作用によって有用鉱物の濃集が行われ
しょう deposit,
て生じた鉱床,又は変成作用を受けた鉱床。
metamorphosed
deposit
1230 同生鉱床 どうせいこう 母岩と同時に生じた鉱床。 syngenetic deposit
しょう

――――― [JIS M 0102 pdf 8] ―――――

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対応英語 慣用語
1231 後生鉱床 こうせいこう 母岩の生成後に生じた鉱床。 epigenetic deposit
しょう
1232 潜頭鉱床 せんとうこう blind deposit
地表に露頭をもたず,地下に隠れている鉱
しょう 床。
1233 鉱化流体 こうかりゅう 鉱床構成鉱物の成分を運ぶ流体物質。 ore-forming fluid
たい
1234 鉱液 こうえき 鉱床構成鉱物の成分を溶かした溶液。 ore solution
1235 母岩の変質作 ぼがんのへん wall rock alteration
鉱床形成に関係して,鉱化流体により母岩
用 しつさよう の鉱物組成,組織の変化する作用。
1236 スカルン skarn
広域変成作用又は接触交代作用により,炭
酸塩岩体中又はその近くに生じたカルシウ
ム・マグネシウムなどを主成分とするけい
酸塩鉱物の集合体。
1237 交代作用 こうたいさよ replacement,
既存の岩石中の鉱物が,他から加わった物
う metasomatism
質の作用により,成分の異なった鉱物に変
えられる作用。
1238 二次富化作用 にじふかさよ secondary
鉱床がその生成後に,地下水又は熱水溶液
う enrichment
の作用を受けて,新たに富化を受ける作用。
1239 (鉱石の)帯 (こうせき zonal arrangement
一つの地域又は一つの鉱床において,鉱石
状分布 の)たいじょ の性質が水平的又は垂直的に変化し,それ (of ore),
うぶんぷ ぞれの鉱石群が帯状をなして分布する現 zoning (of ore),
象。 zonal theory (of
ore)
1240 鉱物共生 こうぶつきょ paragenesis of
ある鉱物と他の鉱物とが同じ原因で生じ,
うせい 相伴って産する関係。 minerals
1241 鉱床生成区 こうしょうせ metallogenetic
同一地質時代に生じた同一系統の鉱床を産
いせいく 出する地域。 province,
metallogenic
province
1242 鉱床区 こうしょうく 鉱床生成区と同義語。 metallogenetic
province,
metallogenic
province
1243 鉱床生成期 こうしょうせ metallogenetic
同一系統の鉱床の生成が広く行われた時期
いせいき 又は時代。 epoch,
metallogenic epoch
1244 鉱床期 こうしょうき 鉱床生成期と同義語。 metallogenetic
epoch,
metallogenic epoch
1245 採石場 さいせきば quarry
石材切出場又は砂,粘土,石灰石などの採
掘場。
1246 (鉱床の)露 (こうしょう outcrop (of mineral
地下の鉱床の一部が地表面に現れている部
頭 の)ろとう 分。 deposit),
(of ore deposit)
1247 (鉱床の)酸 (こうしょう oxidized zone (of
地表及びその付近で,鉱床が大気,雨水,
化帯 の)さんかた 地下水などによって酸化作用を受けた部 mineral deposit),
い 分。 (of ore deposit)

――――― [JIS M 0102 pdf 9] ―――――

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対応英語 慣用語
1248 ゴッサン gossan,
鉱床露頭で硫化鉱物,特に黄鉄鉱が酸化作
iron hat
用を受け,分解生成物としての含水鉄鉱物
のために赤かっ色,黄かっ色などを呈する
部分。
1249 硫化鉱物の二 りゅうかこう supergene sulphide
地表付近で硫化物鉱床が風化作用を受け,
次富化帯 ぶつのにじふ その結果地下水面より下部に硫化鉱石鉱物 enrichment zone
かたい の再濃集が行われ,特に高品位となった部
分。
1250 富鉱体 ふこうたい ore shoot
鉱床の中で特に連続して品位の高い,又は
規模の大きい部分。
1251 富鉱体の落と ふこうたいの 富鉱体の延びの方向,向き及び傾斜角。 plunge of an ore
し おとし shoot
1252 落ち合い直り おちあいなお 鉱脈の交差部で特に鉱石品位が高く,又は
り 鉱床の規模の大きくなっている現象。
1253 不毛帯 ふもうたい barren zone
鉱床の一部であるが,鉱石鉱物がまったく
又はほとんど濃集していない部分。
1254 塊状鉱 かいじょうこ massive ore
構成鉱物集合状態として塊状をなす鉱石。

1255 粉状鉱 ふんじょうこ powdery ore
構成鉱物集合状態として粉状をなす鉱石。

1256 炭田 たんでん coal field
経済的に採掘できる炭層が,あるまとまり
と広がりをもつ地域。小規模に点在するも
のは含炭地という。
1257 石炭 せきたん coal
地質時代の植物の遺体がたい積し,生化学
的過程を経て地圧と地熱などによって変化
してできた可燃性炭質物。
ここでいう石炭は,鉱業法にある石炭及び
亜炭を含む。
1258 無水無灰ベー むすいむかい dry ash free base
恒湿試料又は気乾試料で分析したのち,水
ス べーす 分及び灰分を除いたものをベースとして換 (d.a.f.)
算したもの。純炭ともいう。
1259 燃料比 ねんりょうひ fuel ratio
石炭の工業分析結果のうち,固定炭素 (%)
を揮発分 (%) で割った値。
1260 無煙炭 むえんたん anthracite
石炭化度の最も高い石炭の一種で,燃料比
が4.0より大きいもの。
1261 歴青炭 れきせいたん bituminous coal
純炭カロリー33907J以上の石炭で,粘結性
をもつもの。
1262 亜歴青炭 あれきせいた 純炭カロリー3055833907Jの石炭で,弱粘subbituminous coal
ん 結性又は非粘結性のもの。
1263 粘結炭 ねんけつたん 加熱の際融合してコークスとなる石炭。 coking coal
1264 かっ炭(褐炭) かったん 石炭化度が低く,純炭カロリー24279 brown coal,
30558Jで,粘結性をもたない石炭。 lignite
1265 亜炭 あたん lignite
かっ炭の中で,特に木質組織の多く残って
いる石炭化度の低い炭質物。ただしここで
いう亜炭は,鉱業法による亜炭を意味しな
い。
1266 でい炭 でいたん peat
水生植物,こけ植物類その他の植物遺体の
たい積物が生化学的変化を受けたもの。石
炭化度が木材とかっ炭との中間に位する。

――――― [JIS M 0102 pdf 10] ―――――

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JIS M 0102:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 0102:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM1001:1994
鉱量計算基準
JISM8801:2004
石炭類―試験方法
JISZ8801:1994
試験用ふるい