10
M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1267 炭質けつ岩 たんしつけつ 炭質物を比較的多く含むでい質岩。 coaly shale
がん
1268 せん石(煽石) せんせき natural coke
岩層が火成岩の熱変成作用を受けて炭化度
が進み,無煙炭,コークスなどになったも
の。一般には,火中で爆砕する性質をもつ。
1269 きょう炭層 きょうたんそ 炭層をはさむ一連の地層。 coal measures,
(夾炭層) う coal-bearing
formation
1270 (炭層の)洗 (たんそう (of coal
washout
炭層の形成時における局部的同時侵食によ
い流し の)あらいな り,たい積したばかりの炭層の一部が洗い seams)
がし 流される現象。
1271 潜丘 せんきゅう buried hill
古くから存在していた高まりで,その後そ
の上にたい積物がたい積して埋没した丘。
1272 ふけ部(深部) ふけぶ 炭層の傾斜沿いに,その場所よりも下位の
部。
1273 肩部 かたぶ 炭層の傾斜沿いに,その場所よりも上位の
部。
1274 炭かざり すみかざり 炭層における石炭部分とはさみ部分との重
なり方の模様。
1275 (炭層の)は (たんそう parting (in coal
炭層の中で石炭の間にはさまれている経済
さみ の)はさみ 的価値のない岩石。 seams)
1276 かぶりの厚さ かぶりのあつ thickness of
地下の炭層のある箇所から地表までの地層
(被りの厚 さ の垂直厚。 overburden
さ)
1277 炭層柱状図 たんそうちゅ coal seam columnar
炭層の石炭とはさみの状態とを柱状に示し
うじょうず た図。 section
3) 探査開発
3.1) 深鉱
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1301 トレンチ探鉱 とれんちたん trenching
鉱床の賦存状況の確認を目的として行うみ
こう ぞ掘り探鉱。
1302 試すい探鉱 しすいたんこ drilling
鉱床又は地質構造などを確認するために試
う すい機を使用して行う探鉱。
1303 坑道探鉱 こうどうたん tunnel prospection,
鉱床の賦存状況又は付近の地質構造の確認
こう tunnel exploration
を目的とした坑道(立入,ひ押,掘上り,
掘下り)による探鉱。
1304 探鉱井, たんこうせ test pit
鉱床の賦存状況の確認を目的として掘った
探炭井 い, 小規模な井戸(一種の小規模立坑)。
たんたんせい
1305 探鉱坑道, たんこうこう prospect tunnel
鉱床又は地質構造を探査するために掘進す
探炭坑道 どう, る坑道。
たんたんこう
どう
1306 追炭 おいたん chasing coal on
炭層を走向の方向に追跡しながら,トレン
チなどにより逐次その存在を確認していく crop
こと。
――――― [JIS M 0102 pdf 11] ―――――
11
M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1307 坑内地質図 こうないちし 坑内における地質状況を表す図。 underground
つず geological map
3.2) 試料採取・品位
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1308 試料採取 しりょうさい sampling
鉱石,石炭,地金などの化学分析,選鉱試
しゅ 験などを行う目的で,その一部を採取する
こと。
1309 つかみ取り法 つかみどりほ grab sampling
たい積してある鉱石の表面各所から無作為
う 的に,又は縦横線で規則的に区画した各交
点から,一定量を手でつかみ取って試料と
する方法。
1310 かき取り法 かきとりほう chip sampling
鉱床又は岩石の表面を,まったく無作為的
に,又は一定線上に沿い,削り取って試料
とする方法。
1311 みぞ切り法 みぞきりほう channel sampling
鉱床又は岩石の表面に一定の幅,一定の深
さのみぞを連続的に掘り,その岩片を混ぜ
合わせて試料とする方法(JISでは,幅3
10cm,深さ15cmのみぞとしている。)。
1312 バルクサンプ bulk sampling
探鉱又は採鉱によって起採された鉱石から
リング 一定の方法により試料を得る方法。
1313 トレンチサン trench sampling
たい積してある鉱石に掘割を作り,掘り上
プリング げた鉱石を縮少して試料とするか,掘割の
側面を縦に採取して試料とする方法。
1314 品位 ひんい a) 鉱石,地金などの中に含有されるあるgrade
特定の元素又は化合物の総量に対する
重量比率。通常,%,g/tなどで表す。
b) 石炭の場合には,灰分 (%) 又は発熱量
(kJ/kg) などで表す。
1315 品位図 ひんいず sample maps,
各点の分析品位を,数値又は色分けにより
坑内図又は地形図に記入した図。 assay maps
1316 等品位図 とうひんいず iso-grade map,
品位図に基づき,品位の等しい点をそれぞ
れ曲線で結んだ図。 iso-grade contour
map
1317 可採品位 かさいひんい 可採鉱量に対応する品位。 grade of minable
ore
1318 粗鉱品位 そこうひんい grade of mined ore,
粗鉱の品位,すなわち選鉱過程に入る直前
の品位。 grade of crude ore
1319 粗鉱中金属含 そこうちゅう 粗鉱中に含まれる有用金属の質量。 metal contents in
有量 きんぞくがん crude ore
ゆうりょう
1320 原炭品位 げんたいひん か行山たけ全体の品位,又は選炭設備に投
い 入される石炭の品位。
――――― [JIS M 0102 pdf 12] ―――――
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M 0102 : 2000
3.3) 鉱量
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1321 鉱画 こうかく a) 鉱量計算に際し,単位計算区画となるore block
鉱床中の特定部分。
b) 採鉱(採炭)を行う場合,生産単位と
なる鉱床の部分。
1322 鉱量計算 こうりょうけ calculation of ore
坑道掘さく,試すい,その他の方法によっ
いさん て明らかとなった鉱床の賦存区域を査定 reserves,
し,鉱量と品位を計算すること。 estimation of ore
reserves
1323 鉱量計算図 こうりょうけ map of ore reserves
鉱量計算のため,坑道,鉱床の範囲,鉱画,
いさんず 採掘跡などを適当な縮尺で示した平面図及
び断面図に,平均品位などの計算要素を記
入したもの。
1324 炭量計算図 たんりょうけ coal reserves
炭層の地下等深線図,等層厚線図,その他
いさんず の資料から作成した炭量計算の範囲を示す calculaion map
図面。
1325 排水準 はいすいじゅ pit mouth level,
鉱山における主要排水坑口の高さ。石炭鉱
ん drainage level
山では,これを基準として水準上と水準下
との区別をして,深度別に炭量計算を行う
のが普通である。
1326 埋蔵鉱量 まいぞうこう 埋蔵されている鉱床の質量。 ore reserves
りょう
1327 確定鉱量 かくていこう proved ore reserve
坑道及び坑井などによって,容積,比重及
りょう び品位が明らかになっている鉱量。
1328 推定鉱量 すいていこう probable ore
坑道,坑井,試すい孔などによって,容積,
りょう 比重及び品位が推定される鉱量。 reserve
1329 予想鉱量 よそうこうり possible ore reserve
一部の鉱況しか判明しないが,地質鉱床的
ょう に容積,比重及び品位が予想される鉱量。
1330 埋蔵炭量 まいぞうたん 地下に存在する石炭の量。 coal reserves
りょう
1331 確定炭量 かくていたん proved coal
露頭,坑内,試すいなどの資料から炭層の
りょう 賦存が確実とみなされる区域内の炭量。 reserves
1332 推定炭量 すいていたん probable coal
確定炭量の区域に接続し,露頭,坑内,試
りょう すいなどの資料から,地質上,炭層の存在 reserves
が推定される区域内の炭量。
1333 予想炭量 よそうたんり possible coal
推定炭量の区域に接続し,露頭,坑内,試
ょう すい,物理探査などの資料から,地質層序 reserves
及び地質構造上,炭層の賦存が予想される
区域の炭量。
1334 粗鉱 そこう crude ore,
採掘されたままの鉱石,すなわち選鉱場に
送られる鉱石。廃石を含む。 run of mine,
raw ore
1335 可採率 かさいりつ 埋蔵鉱量に対し,採鉱し得る鉱量の比率 mining recovery
(JIS M 1001では実収鉱量)。
1336 可採鉱量 かさいこうり 埋蔵鉱量のうち,採鉱し得る鉱石の質量 minable ore
ょう (JIS M 1001では実収鉱量)。
1337 ずり混入率 ずりこんにゅ percentage of
採鉱の際,鉱石に伴って混入される低品位
うりつ 又は無価値の岩石や粘土などの,採掘され dilution
る総量に対する比率。
――――― [JIS M 0102 pdf 13] ―――――
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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1338 可採粗鉱量 かさいそこう minable crude ore
採鉱によって出鉱すべき粗鉱の質量。すな
りょう わち,可採鉱量と混入する廃石との和。
1339 安全炭量 あんぜんたん safety coal reserves
確定炭量のうち,調査の精度及び地質,炭
りょう 層上の諸条件による減少を見込んだ採掘対
象の炭量。
1340 実収炭量 じっしゅうた recoverable coal
安全炭量のうちで,保安炭柱などを除き実
んりょう 際に採掘し得る炭量。 reserves
1341 (炭量の)安 (たんりょう safety ratio (of coal
確定炭量に対する安全炭量の比率を百分率
全率 の)あんぜん で表したもの。 reserves)
りつ
1342 (炭量の)実 (たんりょう recovery (of coal
安全炭量に対する実収炭量の比率を百分率
収率 の)じっしゅ で表したもの。 reserves)
うりつ
1343 か行山たけ かこうやまた 炭層のうち実際に採掘する部分の厚さ。 working thickness
(稼行山丈) け of coal seam
1344 か行炭たけ かこうすみた か行山たけのうちにある石炭部の厚さ。 working thickness
(稼行炭丈) け of coal in coal
seam
1345 (石炭の)歩 (せきたん yield (of coal)
選炭設備によって選炭された商品炭の原炭
どまり の)ぶどまり に対する質量比を百分率で表したもの。
3.4) 開発
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1346 鉱山評価 こうざんひょ mine valuation
買山,融資などのために,その鉱山の経済
うか 的価値を判定すること。
1347 開発計画 かいはつけい development
鉱床調査の結果に基づき,経済的生産状態
かく にもち来たすために必要な一切の技術的及 program
び資金的計画。
1348 鉱業法 こうぎょうほ Mining Law
鉱物資源を合理的に開発することによって
う 公共の福祉の増進に寄与するため,鉱業に
関する基本的制度を定めた法律。
1349 鉱業権 こうぎょうけ mining right
登録を受けた一定の土地の区域で,登録を
ん 受けた鉱物及びこれと同種の鉱床の中に存
する他の鉱物を掘採し,取得する権利。
試掘権と採掘権との二つがある。
1350 鉱区 こうく mining area
鉱業権の登録を得た一定の土地の区域。一
鉱区の面積は鉱物によって最小面積が定め
られ,最大面積も制限されている。
1351 鉱区図 こうくず 鉱区の範囲を示す図面。 map of mining area
1352 出願区域図 しゅつがんく map of the area
鉱業権の出願の際に願書に添付する出願区
いきず 域を示す図面。 under application
1353 試掘鉱区 しくつこうく 主として探鉱を目的とした鉱区。 prospecting area
1354 採掘鉱区 さいくつこう 主として採鉱を目的とした鉱区。 digging area
く
1355 粗鉱区 そこうく area of mining
他人の採掘鉱区の一部でその目的となって
いる鉱物を掘採し,取得するための鉱区。 lease
――――― [JIS M 0102 pdf 14] ―――――
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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1356 (鉱業の)施 (こうぎょう management plan
鉱業に着手する前に,その地方の通商産業
業案 の)せぎょう 局長に対し,試掘権については届け出,採 for mining
あん 掘権・租鉱権については認可を受けるため operation
の鉱業実施の基本計画書。
届け出又は認可を受けた施業案どおり鉱業
を実施しなければならないもの。
4) 試すい・測量
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
1401 試すい しすい drilling
地質,鉱床の資料をとり,又は地中から流
体を採り出し,若しくは工事をするなどを
目的として,機械を用いて地中に穴を掘る
こと。
1402 コア 6232参照。 core
1403 コア試すい こあしすい コアを採取しながら進む試すい。 core drilling
1404 ノンコア試す のんこあしす non-core drilling
コアを採らず,孔内全断面を粉砕しながら
い い 進む試すい。
1405 衝撃式試すい しょうげきし percussion drilling
重さだけの上下運動によって岩石に衝撃を
きしすい 加え破砕しながら掘り進む試すい。
綱掘りは,この一種。
1406 回転式試すい かいてんしき rotary drilling
一連の掘削具の先端に刃先を付け,これに
しすい 圧力と回転を与えながら掘り進む試すい。
1407 スライム a) 6347参照。 slime
b) 5113参照。
1408 でい水 でいすい 6346参照。 drilling mud
1409 試すい柱状図 しすいちゅう geologic columnar
試すいで分かった地質柱状図に試すいのデ
じょうず ータを記入したもの。 section of a
drilling hole
1410 三角点 さんかくてん triangulation
三角測量によって決定した地表の基準点。
座標位置と高さの値をもっている。 station-point
1411 測点 そくてん survey point
種々の測量によって測った点。通常位置と
高さを算出する。
1412 水準点 すいじゅんて bench mark
直接水準測量によって決定した地表の基準
ん 点。水準原点とつながりをもった精密な高
さの値が示されている。
1413 縮尺 しゅくしゃく 測量によって作図された図面と現地との scale
比。通常何分の1として示される。
1414 真北線 しんぽくせん その地点における地球子午線の方向。 true north line
1415 磁北線 じほくせん その地点における磁針が示す方向。 magnetic north line
1416 等高線 とうこうせん contour line
地表の起伏を平面図に図示する同じ高さを
もった曲線。
1417 地形測量 ちけいそくり topographic survey
地表の現形を図学的に平面投影する細部の
ょう 測量。
1418 三角測量 さんかくそく triangulation
地表の骨組となる基準点を決定するため,
りょう 角度を測定し辺の長さを算出して位置を求
める測量。
1419 平板測量 へいばんそく plane-table survey
通常水平面板上において,地物の方向と距
りょう 離と高低差を測って直接図示する測量。
――――― [JIS M 0102 pdf 15] ―――――
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JIS M 0102:2000の国際規格 ICS 分類一覧
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