JIS M 0102:2000 鉱山用語 | ページ 8

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
い。
3804 スクレーパ scraper
かき込み容器の前後に引きロープともどし
ロープを取り付け,ホイストによって,シ
ーブを介して往復運動を与え,鉱石,石炭
などをかき寄せる機械。
3805 スクレーパホ scraper hoist
スクレーパに往復運動を与える複式ドラム
イスト 又は3ドラムの小形巻上機。
3806 グラブバケッ つかみ装置の付いているバケット。 grab bucket

3807 パワーショベ power shovel
走行部例えばクローラに架乗した回転でき
ル る運転室と,上下動するディッパをもつブ
ームからなる大形の掘削積込機械。
9) 運搬附属設備
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
3901 安全つかみ あんぜんつか safety catch
立坑及び斜坑のロープ運搬で,巻綱が切断
み したときに,ケージ又はスキップの落下若
しくは鉱車などの逸走を防止するため,す
らせ又はレールをつかむ装置。
3902 緩衝器 かんしょうき a) 鉱車などの前後端に取り付けてある,buffer,
衝撃を避けるための当て板。 shock absorber
スプリング,ゴムなどを使う場合もあ
る。
b) 立坑巻などで,巻綱の衝撃荷重を緩和
するために,巻綱とケージ又はスキッ
プの間にそう入するスプリング,又は
スプリングと油圧を利用した装置。
3903 クリーパ creeper
鎖に取り付けたつめを鉱車などの車軸にひ
っかけて,鎖を動かすことによって鉱車な
どを短距離移動させる装置。
3904 鉱車押込み装 こうしゃおし car pusher
ケージなどに鉱車などを押し込むための装
置 こみそうち 置。
圧縮空気又は油圧を利用したものが多い。
3905 シュート chute,
鉱石,石炭などを傾斜面に沿って落下させ
る設備。 shute
3906 スパイラルシ spiral chute,
空間を節約し,かつ粉化を防止するために,
ュート spiral shute
鉱石,石炭などが流下する斜面をらせん状
にしたシュート。
3907 チップラ tippler
鉱車(炭車)の積載物をあけるために,鉱
車(炭車)を転倒させる装置。
3908 ポケット pocket
上方から鉱石,石炭などを投入し,下方か
ら取り出すように造られた貯蔵設備。
3909 バケットエレ bucket elevator
鎖車又はベルトプーリによって運転してい
ベータ るエンドレスの鎖,又はベルトに一定間隔
でバケットを取り付け,バケットの内容物
を連続的に上方に運搬する装置。
3910 エアスライド air slide
傾斜したといの底に布又は多孔貨物質をは
って,その下方から空気を吹き込み,その

――――― [JIS M 0102 pdf 36] ―――――

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
上に載っている粉粒体をかきまぜて流下さ
せる装置。
d) 保安
1) 一般
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4101 鉱山保安 こうざんほあ 鉱業における次の事項をいう。 mine safety
ん a) 鉱山における,人に対する危害の防止。
b) 鉱物資源の保護。
c) 鉱山施設の保全。
d) 鉱害の防止。
4102 坑内保安 こうないほあ 鉱山の坑内における保安。 mine safety in
ん underground
4103 坑外保安 こうがいほあ 鉱山の坑外における保安。 mine safety on
ん surface
4104 鉱山保安法規 こうざんほあ mine safety laws
鉱山保安に関する関係法規。すなわち,鉱
んほうき 山保安法及び関係省令からなる。 and regulations
4105 保安技術職員 ほあんぎじゅ safety technical
鉱山保安に関する職務を行うため,鉱山保
つしょくいん 安法の規定に基づいて鉱業権者によって選 personnel
任された者。
4106 保安係員 ほあんかかり safety foreman
管理者の指揮を受けて,分掌する事項につ
いん いて鉱山保安の確保に当たる係員。
4107 保安設備 ほあんせつび 事故を防止し,保安を確保するための設備。 safety equipment
4108 安全装置 あんぜんそう 不時の事故を防止する装置。 safety device

4109 保安帽 ほあんぼう safety cap,
頭部の傷害を防止するために着用する作業 安全帽
帽。 helmet
4110 保安ぐつ ほあんぐつ safety shoes
足部の傷害を防止するために着用する作業 安全ぐ
ぐつ。 つ
4111 安全帯 あんぜんたい safety belt
墜落及び転落を防止するため身体に着用す
るバンドで,親綱などに連結する。
4112 腰綱 こしづな safety rope
高所作業などにおいて墜落及び転落を防止 命綱
するため身体に綱で結着するものをいい, (life
親綱,子綱及びこれらの結着装置を含めた rope)
総称。
4113 非常はしご ひじょうはし emergency ladder
立坑などに設け,ケージの故障時など非常
ご の場合に使用するはしご。
4114 安全荷重 あんぜんかじ safety load
構造物,物体などに制限以上の応力を生ぜ
ゅう しめない荷重。
4115 安全率 あんぜんりつ safety factor
物体が破壊しない範囲にとどめるために物
体に加わる荷重を考慮する係数。
4116 鉱山災害 こうざんさい mine disaster
鉱山における死傷者又は施設の破損及び資
いがい 源の損失などを伴う事故。
4117 労働災害 ろうどうさい labor accident
労働者の就業によって起こる労働者の疾病
がい や死傷を伴う事故。
4118 汚染 おせん contamination
有害物質,放射性物質などで人体,環境の
空気・器物などが汚されること。

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2) 坑内環境
2.1) 坑内空気
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4201 坑内空気 こうないくう mine air,
坑内において石炭,鉱石,坑木などの酸化,
き damp
又は坑水,特殊地層による酸素吸収により
酸素を減じ,若しくは石炭,鉱石及び地層
中から出てくるガスによって,組成が変化
した空気。
4202 酸素欠損 さんそけっそ oxygen deficiency
酸素の消費又は酸素を含まない気体の混入
ん などにより,通常の酸素含有量よりも,酸
素の量が著しく低下すること。
4203 窒息性ガス ちっそくせい choke damp,
人体には直接有毒ではないが,これを多量
がす black damp
に吸入すると窒息するガス。例えば,炭酸
ガス,窒素など。
4204 有害ガス ゆうがいがす harmful gas
人体に対して有害なガスの総称。鉱山保安
法規上では,有毒ガスをも含めている。
4205 有毒ガス ゆうどくがす poisonous gas
有害ガスのうち,微量でも人体に対して毒
性のあるガス。
例えば,一酸化炭素,亜硫酸ガスなど。
4206 比色形一酸化 ひしょくがた colorimetric carbon
小さなガラス管(検知管)の中に封入した 一酸化
炭素検定器 いっさんかた 試薬に,一酸化炭素を含むと考えられる空 monoxide 炭素検
んそけんてい 気を一定量,かつ一定時間通じ,試薬の変 detector 知器
き 色を標準色と比較して,一酸化炭素の含有
率を知る器具。
2.2) 坑内気象
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4207 坑内気象 こうないきし underground
坑内における温度,湿度,気圧,通気など
ょう の状態。 atmospheric
conditons
4208 感覚温度 かんかくおん effective
気温,湿度,気流速度を総合して決めた人 有効温
ど 間の感覚上の温度。 tempe-rature 度,
体感温

4209 カタ計 かたけい kata thermometer
人体表面における冷却力を測定する計器。
4210 カタ度 かたど kata degree
カタ計を冷却するときに,上下の標線間を
通過する時間(T秒)でカタ係数 (F) を割
った値で,空気の冷却力の尺度である。す
なわち,カタ度Hは,
H F
T
4211 地熱 ちねつ 地かく内の岩石がもつ熱。 geothermy
4212 地熱恒温帯 ちねつこうお isothermal zone
地表からある深さのところで,地表の温度
んたい 変化の影響を受けず,1年中ほとんど温度変
化がない地帯。
4213 地熱増温率 ちねつぞうお geothermal gradient
地熱恒温帯以下で,深さとともに増加する
んりつ 地熱の割合。

――――― [JIS M 0102 pdf 38] ―――――

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M 0102 : 2000
3) 通気
3.1) 通気一般
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4301 通気 つうき a) 空気を坑内に流通させること。 a) entilation
b) 坑内を流通する空気。 b) entilating air
4302 通気圧 つうきあつ 気流発生の原動力となる圧力の差。 ventilating pressure
4303 自然通気圧 しぜんつうき natural draft
坑内外の温度差などのため生じる空気密度
あつ の差によって,特定閉回路に自然に発生す pressure,
る通気圧。 natural ventilation
pressure
4304 通気測定 つうきそくて ventitation surveys
坑内空気の組成,通気圧,風向,風速,風
い 量などを観測すること。
4305 気積 きせき 作業者1人当たりの作業場占有容積。 air space per person
4306 入気 にゅうき 坑内作業場に向かう空気。 intake air
4307 排気 はいき 坑内作業場から坑外に向かう空気。 return air
4308 通気量 つうきりょう 単位時間に流れる空気の量。 風量
quantity of airflow
4309 通気配分 つうきはいぶ air distribution
各作業場など必要な場所に空気が流れるよ
ん うに通気量を配分すること。
4310 分流 ぶんりゅう 一つの気流を二つ以上の気流に分けるこ splitting
と。
4311 車風 くるまかぜ a) 排気の一部が入気に混入して再循環すa) ecirculation of
る現象。 air
b) 再循環する通気。 b) ecirculating air
4312 通気短絡 つうきたんら 入気と排気とを短絡すること。 short circuit of air

4313 漏風 ろうふう air leakage
有効風量とならずに入気側から排気側に漏
れる空気。
4314 通気簿 つうきぼ ventilation book
気圧,温度,湿度,通気速度,通気量,可
燃性ガス濃度など,通気に関する所要事項
を記入する帳簿。
4315 通気系統 つうきけいと mine ventilation
入気坑口から排気坑口に至る空気通路の系
う 統。 system
4316 通気図 つうきず ventilation map
坑内の通気施設,通気方向,通気量などの
通気状況を示した図面。
4317 通気回路網 つうきかいろ 網目状になっている通気系統。 通気網
ventilation network
もう
4318 通気模型 つうきもけい ventilation model
坑道,扇風機などを電気的素子その他で表
し,通気計算を行うための通気回路網の模
型。
3.2) 通気法
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4319 主要通気 しゅようつう main ventilation
自然通気又は機械通気,若しくは両者の連
き 合作用によって行う全般的な通気。

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M 0102 : 2000
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4320 局部通気 きょくぶつう auxiliary
自然通気又は機械通気で通気できない箇所
き に局部扇風機,ジェットなどと風管を使っ venti-lation
て行う通気。
張出し又は風管だけを用いる場合もある。
4321 自然通気 しぜんつうき 自然通気圧によって行われる通気。 natural draft,
natural ventilation
4322 人工通気 じんこうつう 人工的に発生させた差圧によって行う通 artificial ventilation
き 気。
4323 機械通気 きかいつうき 扇風機のような機械力を応用した人工通 mechanical
気。 ventilation
4324 押込通気 おしこみつう forcing draft,
入気側で扇風機を運転して,その正圧によ 吹込通
き って空気を押し込む通気方式。 気
forcing ventilation
4325 吸出し通気 すいだしつう 排気坑口又はその近傍で扇風機を運転し exhausting draft,
き て,坑内空気を吸い出す通気方式。 exhausting
ventilation
4326 対偶式通気 たいぐうしき diagonal ventilation
主要入・排気坑道が互いに離れて存在する
つうき 通気方式。
4327 中央式通気 ちゅうおうし centralized
主要入・排気坑道が互いに近接している通
きつうき 気方式。 ventila-tion
4328 上向き通気 うわむきつう 切羽における風向が上向きの通気。 ascensional
き ventila-tion
4329 下向き通気 したむきつう 切羽における風向が下向きの通気。 descensional
き ventilation
4330 張出し通気 はりだしつう 張出しを使った局部通気。 brattice ventilation

4331 風管通気 ふうかんつう 風管を使った通気。 duct ventilation

3.3) 通風機
番号 用語 読み方 意味 参考
対応英語 慣用語
4332 ウォータジェ water jet
風管内で圧力水を噴射させて,そのジェッ
ット ト効果によって空気を誘導する装置。
4333 エアジェット air jet
風管内で圧縮空気を噴射させて,そのジェ
ット効果によって空気を誘導する装置。
4334 扇風機 せんぷうき fan
空気を坑内に流通させる回転形通風機。静
圧の増加を伴う通風機は,一般に送風機と
呼ばれるが,鉱山ではこのような送風機を
慣用的に扇風機と呼ぶ。
4335 主要扇風機 しゅようせん main fan
主要通気に使われる扇風機。使用法式によ
ぷうき って,次の2種類がある。
a) 押込扇風機 (forced fan)
押込通気に使う扇風機。
b) 吹出し扇風機 (exhaust fan)
吸出し通気に使う扇風機。
4336 補助扇風機 ほじょせんぷ booster fan
通気的閉回路の存在する特定区域の通気を
うき 増強するため,坑内の特定地点に,付加的
に設置した扇風機。

――――― [JIS M 0102 pdf 40] ―――――

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JIS M 0102:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 0102:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM1001:1994
鉱量計算基準
JISM8801:2004
石炭類―試験方法
JISZ8801:1994
試験用ふるい