JIS M 8220:1995 鉄鉱石―アルミニウム定量方法 | ページ 2

6
M 8220-1995
8. 結果の表示
8.1 アルミニウム含有量の計算
アルミニウム含有量(質量%)は,次の式を用いて小数点以下4けたまで計算する。
.0026 98V
wA1 %(m / m)= (1)
m
ここに, V : 7.4.3で使用した標準亜鉛溶液(4.17)の量 (ml)
m : はかり採り試料の質量 (g)
0.026 98 : アルミニウムの相対原子量の1 000分の1
8.2 結果の一般的処理
8.2.1 精度 (repeatability) 及び許容差
この分析方法の精度は,次の回帰式によって表される1)。

(pdf 一覧ページ番号 )

                         r=.0028 9X+.0016 7
P=.00422 X+.00323 (3)

(pdf 一覧ページ番号 )

                          r=.0010 4X+.0006 0

(pdf 一覧ページ番号 )

                          L=.0013 4X+.0010 2
ここに, X : 分析試料のアルミニウム含有量を質量百分率で表したもの
r : 室内許容差
P : 室間許容差
室内標準偏差
室間標準偏差
8.2.2 分析値の採択
認証標準物質で求めた結果は,この分析結果と標準物質の認証値との間に統計的に有意差が認められて
はならない。真度 (accuracy) 及び精度 (precision) ともにこの方法に相当する分析方法を用いて,少なく
とも10か所の分析室で分析した標準物質に対しては,有意差の検定には次の式を用いる。
2
2 sWc
sLc + 2r
nWc 2
Ac−A≦2 + L (6)
Nc n
ここに, Ac : 認証値
A : 認証標準物質を分析して得られた結果又はその平均値
sLc : 認証値を決定した分析室の室間標準偏差
sWc : 認証値を決定した分析室の室内標準偏差
nWc : 認証値を決定した分析室の分析回数の平均
Nc : 認証値を決定した分析室の数
n : 認証標準物質の分析回数(ほとんどの場合n=1)
び 8.2.1に定義してあるとおり。
もし,式(6)の左辺が右辺より小さいか又は等しければ,差|Ac-A|は統計的に有意ではなく,逆の場合は統
計的に有意である。
差が有意であるときは,試料の分析と同時に認証標準物質の分析を繰り返す。もし,差が再び有意であ
るならば,同じ種類で別の認証標準物質を用いて同じ操作を繰り返さなければならない。
分析試料の二つの分析値の範囲が8.2.1の式(2)で計算されたrの限度を超えるときは,附属書1Aのフロ
ーシートに従って,さらにもう一度同じ種類の認証標準物質とともに分析試料の分析を行わなければなら
ない。
1) 追加の情報は,附属書1A及び附属書1Cに記載されている。

――――― [JIS M 8220 pdf 6] ―――――

                                                                                              7
M 8220-1995
分析試料の結果の採択の可否は,いつの場合も認証標準物質の結果の採択の可否に従わなければならな
い。
注 認証標準物質の情報が不十分なときには,次の手順を用いる。
a) 室間標準偏差を推定するのに十分なデータがあれば,sWc2/nWcを削除して,sLcを室平均値の
標準偏差とみなす。
b) もし,認証標準物質の認証が1分析室だけで行われている場合,又は室間の分析結果がない
場合には,この認証標準物質はこの規格には適用しない方がよい。その使用が避けられない
場合は次の式を用いる。
2
2 r
Ac−A≦2 2 L (7)
n
8.2.3 最終結果の計算
最終結果は,分析試料の採択し得る値の算術平均か,又は附属書1Aに規定した手順によって求める。
小数点以下4けたまで計算した採択し得る分析値の算術平均は,次のようにして小数点以下2けたに丸め
なければならない。
a) 小数点以下3けた目の数値が5より小さいときにはそれを切り捨て,小数点以下2けた目の数値はそ
のままとする。
b) 小数点以下3けた目の数値が5で,小数点以下4けた目に0以外の数値があるとき又は小数点以下3
けた目の数値が5よりも大きいときには,小数点以下2けた目の数値を一つだけ増加させる。
c) 小数点以下3けた目の数値が5で,小数点以下4けた目が0のときは小数点以下3けた目の5を切り
捨て,小数点以下2けた目の数値が0,2,4,6又は8であれば,小数点以下2けた目の数値はそのま
まとし,1,3,5,7又は9であれば小数点以下2けた目の数値は切り上げて数を一つだけ増加させる。
8.3 酸化物換算係数
wAl(%)
wAl2O3 (%)=.1889 5
9. 試験結果の報告
試験結果の報告には,次の情報を記載する。
a) 分析室の名称とあて先
b) 最終結果が報告された日付
c) この附属書の引用
d) 試料の識別に必要な詳細事項
e) 分析結果
f) 試験結果の参照番号
g) 定量時に気がついた特記事項及びこの附属書に規定がない操作で,分析試料又は認証標準物質の分析
結果に影響を与えているおそれがある操作

――――― [JIS M 8220 pdf 7] ―――――

8
M 8220-1995
附属書1A(規定)
分析値の採択手順のフローシート
参考1. 偶数個に対するメジアンは,数値を大きさの順に並べたときの中央2個の平均値
2. 1.2rで検定せずに,直ちにX3,X4を実施してもよい(破線部)。
3. 最終行のXは,X~の誤り。

――――― [JIS M 8220 pdf 8] ―――――

                                                                                              9
M 8220-1995
附属書1B(参考)
精度及び許容差の典拠
附属書1の8.2.1の回帰式は,9か国の23分析所で6種類の鉄鉱石試料を用い,19761978年に実施さ
れた国際分析実験の結果を統計的に評価して得られたものである。
精度データは,附属書1Cに図示してある。
使用した分析試料は,次のとおりである。
1B表1 分析試料中のアルミニウム含有量
試料 アルミニウム含有量
% (m/m)
マルコナ 0.36
クリボイ ログ 0.66
フィリピン砂鉄 1.44
英国焼結鉱(スカンソープ) 1.76
ミネット 2.34
英国焼結鉱(ロザーハム) 3.50
注1 国際分析実験及び統計的解析の結果報告書(ISO/TC 102/SC 2 N490,1978年5月)は,ISO/TC
102/SC 2又はISO/TC 102の事務局から入手できる。
注2 統計解析は,ISO 5725に定められている原則に従って実施された。

――――― [JIS M 8220 pdf 9] ―――――

10
M 8220-1995
附属書1C(参考)
国際分析実験によって得られた精度データ
1C図1 アルミニウム含有量X [% (m/m) ] に対する精度の最小二乗法による回帰線
注 この図は,附属書1の8.2.1の式をグラフ表示したものである。

――――― [JIS M 8220 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS M 8220:1995の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4688-1:1992(MOD)
  • ISO 6830:1986(MOD)

JIS M 8220:1995の国際規格 ICS 分類一覧