JIS P 8121-1:2012 パルプ―ろ水度試験方法―第1部:ショッパー・リーグラ法 | ページ 3

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P 8121-1 : 2012
附属書B
(規定)
I形ショッパー・リーグラろ水度試験器の保守
B.1 I形ショッパー・リーグラろ水度試験器は,振動のない環境に設置し,腕金の位置にある計測漏斗の
開口部に水準器を置き,注意深く水平にする。計測漏斗の上で水準器を回転させることによって,試験器
を正確に水平な位置に設置することができる。
B.2 I形ショッパー・リーグラろ水度試験器は,次に示すとおりに定期的に点検する。
B.2.1 有効排水面積を100 cm2とするために,隙間ゲージを用いて,金網上のガスケットが金網をしっか
りと固定しているかを点検する。
B.2.2 シールリングが良好な状態であることを点検する。ろ水筒に水を注ぎ込んで,円すい弁がしっかり
と合っているかを点検する。
B.2.3 試験器が清潔でピッチの堆積物が付着していないことを点検する。必要に応じて洗剤で洗浄し,水
で徹底的に洗い流す。金網については,特に注意しなければならない。金網が清潔であることを点検する
ために,蒸留水でショッパー・リーグラろ水度を測定する。4°SR以上の値を示す場合は,金網の洗浄が
必要である。必要に応じて,アセトンと柔らかいブラシで金網を洗浄し,大量の水で洗い流す。金網の状
態が良好でない場合は,交換する。
B.2.4 サイドオリフィスの位置の点検は,次による。ボトムオリフィスを指で塞ぎ,計測漏斗へ20.0 ℃
±0.5 ℃の水100 mLを注ぎ込む。過剰の水がサイドオリフィスを通って漏れ出た後に,ボトムオリフィス
を開放し,計測漏斗に残った水を採取する。この水の容量は,7.5 mL8.0 mLとする。このような結果に
ならない場合は,サイドオリフィスを調整する。圧力水頭を適切にするために,サイドオリフィスが正し
い位置(A.4参照)にあることを点検する。
B.2.5 ボトムオリフィスの大きさの点検は,次のとおりとする。
a) 保護円すいを取り除く。
b) サイドオリフィスに栓をして,ボトムオリフィスを指で塞ぎながら,計測漏斗の中へ20 ℃の水を約
500 mL注ぎ込む。
c) しばらくしてから,余剰の水をボトムオリフィスから排出する。
d) 再びボトムオリフィスを塞いで,20.0 ℃±0.5 ℃の水1 000 mL±5 mLで計測漏斗を再び満たす。
e) 直ちにボトムオリフィスから水を排出し,その排出時間を測定する。時間は149 s±1 sとする。
f) 時間が長すぎる場合は,と(砥)石のような適切な道具でオリフィスを磨き,広げてもよい。時間が
短すぎる場合は,ボトムオリフィスを交換する。
B.2.6 円すい弁が100 mm/s±10 mm/sの一定速度で動くことを点検する。

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附属書JA
(規定)
J形ショッパー・リーグラろ水度試験器
JA.1 J形ショッパー・リーグラろ水度試験器(図JA.1参照)は,金網を備えたろ水筒,円すい弁及び支
持台に取り付けられた計測漏斗で構成する。ろ水筒は,金属製とし,上方は開放された内径137 mmの円
筒で,その底面には金網を張り,金網から上縁までの高さは,約150 mmとする。ろ水筒の内面は,丁寧
に研磨し,ろ水筒の底の金網部分は,直径112.9 mm±0.1 mmで,その25 mm上部にテーパー部を備える。
テーパー部は,円すい弁の台座となっている。金網は金属製とし,円筒内部にしっかりとはめる。また,
金網は,取替えが容易な構造とする。金網の面は平らであり,円筒の軸に対して直角になるように位置す
る。金網には,JIS Z 8801-1に規定する目開き150 μm,金属線の直径が100 μmのものを使用する。
JA.2 円すい弁(図JA.1参照)は,金属製であり,テーパー部に合うように作られたゴム製のパッキンを
備える。円すい弁は,ろ水筒の上方で操作できるような構造とする。
JA.3 計測漏斗(図JA.1及び図JA.2参照)は,金属製で,ろ水筒の底部が入り得るように開放し,ろ水
筒の中心と計測漏斗の中心とが一致するように,ろ水筒の外面底部のテーパー部とよく合うテーパー部を
備えなければならない。テーパー部の31.5 mm下に上部直径115 mm,高さ約150 mmの円すい部を備えな
ければならない。円筒部は,上端付近に大気圧と等しくするための通気孔を備えなければならない。
計測漏斗の円すい部は,ボトムオリフィスを末端に備えている。ボトムオリフィスの円筒部の最小の直
径は,2.4 mmで,計測漏斗に20.0 ℃±0.5 ℃の水を毎分725 mL±25 mLで入れたとき,毎分250 mL±3 mL
の水を排水する大きさとする。
JA.4 サイドオリフィス(図JA.1参照)は,計測漏斗の側面を貫通し,垂直方向に対して45°の角度で
計測漏斗に挿入する。サイドオリフィスの上端は,サイドオリフィスの軸に対して約35°の角度で切断し,
切り口を横に向ける。サイドオリフィスは,ボトムオリフィスの上部とオーバーフローの水位との間の水
量が5 mL±0.5 mLになるように挿入する。計測漏斗は,内側に取り外し可能な保護円すい(図JA.3参照)
を備え,サイドオリフィスへしぶきが直接入らない構造とする。

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単位 mm
1 ろ水筒 4 計測漏斗 7 サイドオリフィス
2 円すい弁 5 保護円すい 8 支持台
3 金網 6 ボトムオリフィス
図JA.1−J形ショッパー・リーグラろ水度試験器

――――― [JIS P 8121-1 pdf 13] ―――――

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単位 mm
図JA.2−計測漏斗
単位 mm
図JA.3−保護円すい

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P 8121-1 : 2012
附属書JB
(規定)
J形ショッパー・リーグラろ水度試験器の保守
JB.1 J形ショッパー・リーグラろ水度試験器は,振動のない環境に設置し,腕金の位置にある計測漏斗
の開口部に水準器を置き,注意深く水平にする。計測漏斗の上で水準器を回転させることによって,試験
器を正確に水平な位置に設置する。
JB.2 J形ショッパー・リーグラろ水度試験器は,次に示すとおりに定期的に点検する。
a) 試験器は,常にパルプ,ピッチ,オイル,グリースなどが付着していないようにする。ろ水筒は,試
験ごとに水で洗い,パルプが金網に付着していないように注意する。
b) 試験を始める前に,ろ水筒は水でぬらす。
c) 金網に樹脂がついている場合には,まずアセトンで除去し,次に大量の水で洗い流す。この場合,酸
を用いてはならない。
d) 定期的に,20.0 ℃±0.5 ℃の水を毎分725 mL±25 mLの流量で計測漏斗の上から流し,ボトムオリフ
ィスから流れ出る水量を量り,それが毎分250 mL±3 mLであることを確かめる。
水量が少ない場合は,ボトムオリフィスの孔をアセトンで洗い,次に大量の水で洗って,流れ出る
水量を確かめる。
参考文献 [1] John R. Obst, Kinetics of kraft pulping of a middle-lamella-enriched fraction of loblolly pine. Tappi
Journal, 68:2, (1985), pp. 100 to 104
[2] JIS P 8121-2 パルプ−ろ水度試験方法−第2部 : カナダ標準ろ水度法
注記 対応国際規格 : ISO 5267-2:2001,Pulps−Determination of drainability−Part 2:
“Canadian Standard” freeness method(MOD)

――――― [JIS P 8121-1 pdf 15] ―――――

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JIS P 8121-1:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5267-1:1999(MOD)

JIS P 8121-1:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS P 8121-1:2012の関連規格と引用規格一覧