JIS P 8203:2010 紙,板紙及びパルプ―絶乾率の測定方法―乾燥器による方法

JIS P 8203:2010 規格概要

この規格 P8203は、乾燥器を用いて,紙,板紙及びパルプ試料の絶乾率を測定する方法について規定。

JISP8203 規格全文情報

規格番号
JIS P8203 
規格名称
紙,板紙及びパルプ―絶乾率の測定方法―乾燥器による方法
規格名称英語訳
Paper, board and pulps -- Determination of dry matter content -- Oven-drying method
制定年月日
1961年2月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 638:2008(IDT)
国際規格分類

ICS

85.040, 85.060
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
紙・パルプ 2021
改訂:履歴
1961-02-01 制定日, 1964-03-18 確認日, 1967-04-01 確認日, 1970-05-01 確認日, 1973-06-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1984-03-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1995-03-01 確認日, 1998-11-20 改正日, 2005-04-20 確認日, 2010-03-23 改正日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS P 8203:2010 PDF [7]
                                                                     P 8203 : 2010 (ISO 638 : 2008)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 装置・・・・[2]
  •  6 試料の採取・・・・[2]
  •  7 試験片の調製・・・・[2]
  •  8 操作・・・・[3]
  •  9 試験結果の表し方・・・・[3]
  •  9.1 計算・・・・[3]
  •  10 精度・・・・[3]
  •  10.1 繰返し精度・・・・[3]
  •  10.2 再現性・・・・[4]
  •  11 報告・・・・[4]
  •  附属書A(参考)水分の計算・・・・[5]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS P 8203 pdf 1] ―――――

P 8203 : 2010 (ISO 638 : 2008)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会
(JAPAN TAPPI)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS P 8203:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS P 8203 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
P 8203 : 2010
(ISO 638 : 2008)

紙,板紙及びパルプ−絶乾率の測定方法−乾燥器による方法

Paper, board and pulps-Determination of dry matter content- Oven-drying method

序文

  この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 638を基に,技術的内容及び対応国際規格の構成を
変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。

1 適用範囲

  この規格は,乾燥器を用いて,紙,板紙及びパルプ試料の絶乾率を測定する方法について規定する。こ
の方法は,105 ℃±2 ℃の温度で蒸発する水以外の揮発分を含む紙,板紙及びパルプには適用しない。例
えば,実験室における紙,板紙及びパルプの物理・化学試験用試料の絶乾率を必要とするときに用いる。
この方法は,スラッシュパルプの絶乾率測定及び販売用パルプのロットの質量測定には適用しない。
注記1 紙及び板紙のロットの水分測定には,JIS P 8127を適用する[1]。パルプの固形分濃度の測
定には,JIS P 8225を適用する[2]。ロット取引用パルプの質量測定には,JIS P 8202を適用
する[3]。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 638:2008,Paper, board and pulps−Determination of dry matter content−Oven-drying method
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 8110 紙及び板紙−平均品質を測定するためのサンプリング方法
注記 対応国際規格 : ISO 186,Paper and board−Sampling to determine average quality(IDT)
JIS P 8201 製紙用パルプの試料採取方法
注記 対応国際規格 : ISO 7213,Pulps−Sampling for testing(MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

――――― [JIS P 8203 pdf 3] ―――――

2
P 8203 : 2010 (ISO 638 : 2008)
3.1
絶乾率(dry matter content)
試験片を105 ℃±2 ℃で乾燥し,恒量に達したときの質量と乾燥前の質量との比率。
注記 絶乾率は通常,%で表示する。
3.2
恒量(constant mass)
パルプ,紙又は板紙の試験片において,105 ℃±2 ℃で乾燥させた連続2回の質量の差が,乾燥前の試
験片質量の0.1 %を超えない質量。ただし,2回目以降の乾燥時間は,最初の乾燥時間の半分以上とする。

4 原理

  パルプ,紙又は板紙の試料から採取した試験片について,乾燥前及び恒量に達するまで乾燥した後の質
量を測定する。乾燥前後の試験片の質量から絶乾率を求める。

5 装置

  装置は,次による。
5.1 はかり 2 g以下の試験片をひょう量する場合は,1 mgの精度のもので,それより重い試験片の場合
は,乾燥前の水分を含有した試験片の質量の0.05 %の精度のもの。
5.2 容器 試験条件下で影響を受けない材質(例えば,ガラス又はプラスチック)で,吸湿しない密栓
のできるもの。
5.3 乾燥器 温度を105 ℃±2 ℃に保つことができ,適切に空気を置換できるもの。
5.4 デシケータ

6 試料の採取

  試料の採取が必要な場合は,採取されたものの代表となるようにし,試験する試料の水分が変化しない
ように細心の注意を払う。試料の出所及びサンプリング方法を報告書に記載する。
ロットからのサンプリング方法については,紙及び板紙の場合はJIS P 8110を,パルプの場合にはJIS P
8201を適用する。

7 試験片の調製

  試験片を扱うときは,素手で触れてはならない。試験片及び容器は,清潔で乾燥したゴム若しくはポリ
エチレンの手袋をして扱うか,又は器具を使用する。受け取ったパルプ,紙及び板紙の絶乾率の測定は,
入手後できるだけ早くそれぞれの試験片を質量既知の容器に入れ,直ちにふたをする。
試料から,その試料を代表する坪量の試験片を選ぶ。試験片の大きさは,試料の坪量によって決まる。
非常に低い坪量の試料(例えば,紙)の場合は1 g2 gであり,高坪量の試料(例えば,パルプ又は板紙)
は50 g以下である。
絶乾率の測定操作を考慮して,適切な大きさに試験片を裁断するか,又は引き裂く。試験片の扱いにお
いては,水分が変化しないように細心の注意をする。吸湿しない容器に保管していた試験片の場合は,水
分の変化が最小限となるように,速やかに切断し,ひょう量する。
それぞれの試料に対して,少なくとも二つの試験片を準備する。

――――― [JIS P 8203 pdf 4] ―――――

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P 8203 : 2010 (ISO 638 : 2008)

8 操作

  すべての測定は,はかり(5.1)の精度に応じて行う。
試験片を質量既知の容器(5.2)に入れ,質量を測定する。測定後,試験片を容器に入れたまま容器のふ
たを開け,乾燥器(5.3)に入れ,105 ℃±2 ℃で,恒量に達するまで十分な時間で乾燥する。
最初の乾燥時間は,坪量200 g/m2以下の場合は,30分以上,坪量200 g/m2を超える場合は,60分以上
とする。水分の多い試料であっても,16時間を超えてはならない。試験片は,2回の連続するひょう量値
の差が,乾燥前試験片の質量の0.1 %以下になったときに恒量に達したとする。2回目以降の乾燥時間は,
最初の乾燥時間の半分以上とする。これらの間に新たな試験片を入れてはならない。
乾燥後,乾燥器内で容器のふたをして,デシケータ(5.4)に入れて放冷する。
放冷後,容器内外の圧力差を除くため,容器のふたを半開きにして,素早く再び閉じ,乾燥後の試験片
の質量を測定する。
絶乾率の測定は,2回行う。絶乾率の測定を行う他の規格に,回数の規定がある場合は,それに従う。
これらの試験結果は,平均値の0.5 %以内のばらつきであることが望ましい。
注記 この規格は,105 ℃±2 ℃の乾燥器での乾燥に基づく絶乾率の測定方法である。他の乾燥手段
(例えば,マイクロ波又は赤外線乾燥)によって求めた値は,この規格によるものではない。

9 試験結果の表し方

9.1 計算

  質量分率(%)で表した絶乾率wdmの計算は,式(1)による。
1
wdm 100 (1)
0
ここに, wdm : 質量分率で表した絶乾率(%)
m0 : 乾燥前の試験片の質量(g)
m1 : 恒量まで乾燥後の試験片の質量(g)
計算した絶乾率の平均wdm を求め,小数点以下1けたに四捨五入する。
なお,水分は,附属書Aの方法で計算できる。

10 精度

10.1 繰返し精度

  種々のパルプ,紙及び板紙の試料について,11か所の試験所でこの規格に従って,試験を行った。各試
験所の変動係数を平均し,その結果を表1に示す。
表1−絶乾率試験の繰返し精度
単位 %
試料 絶乾率 変動係数
さらしクラフトパルプ 94.6 0.08
未ざらしクラフトパルプ 94.5 0.14
コピー用紙 96.1 0.06
非塗工紙 95.9 0.10
折畳み箱用板紙1 94.0 0.08
折畳み箱用板紙2 93.8 0.15

――――― [JIS P 8203 pdf 5] ―――――

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